《書籍化》転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました

ひより のどか

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526 工房にお客様ご案内~♪

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魅惑のコタツ騒動がありながらも到着しました、ドワーフさん達の工房。その扉の前では

コンコンコン
「こんこんこん。はいっちぇましゅか~?さーやでしゅよ~。おきゃくしゃみゃ、ごあんにゃい~」
お客さんですよ~

『サーヤ、違うだろ⋯』
『あらあらまあまあ⋯これも練習しないといけないわね』
「うにゅ?」
なにか間違ったかな?

『『『ぶふっ』』』
『『『あははは』』』
「うにゅ?」
お客さん、何ですか?

『なるほど。いつもそうやってたのか』
『サーヤは口で言ってただけだったんだな』
『ドア叩いてたのはハクだったのか』
『『『息ぴったりだな』』』
親方たちが感心してます。

「あい!しょだよ~」
『あのね~サーヤだとおてて届かないからね~ぼくがお手伝いしてるんだ~』
「にぇ~♪」
『ね~♪』
ハクはサーヤのやりたいこといつも気づいてくれるんだよ~♪すごいんだよ♪

ぴゅいきゅい『『モモとスイもできるのに~』』
「ん~」
モモとスイは~
『モモとスイはドア壊しちゃうから~』
ぴゅいきゅい『『ぶー。もうこわさないもん!』』
前に木の板で練習したら、強く叩きすぎて粉々になっちゃったんだよ。

『そうかそうか』
『仲良しだもんな』
『ハク偉いな』
親方たちが褒めてくれました。
「『えへへ~♪』」

『モモとスイは次がんばれ』
『次までにドア補強しとくからな』
『専用ノッカーつけてもいいな』
ぴゅいきゅい『『うん!ありがちょ!』』
「ふお~やっちゃにぇ」
『じゃあ~、次はお願いね~』
ぴゅいきゅい『『うん!』』

『すまんな。親方たち』
『ワハハハ!気にすんな!アルコン様!』

そうこうしてると、ギーっとドアが開きました。

『サーヤちゃんにハクちゃんたちもいらっしゃい』
「こんにちゃー。おきゃくしゃみゃでしゅよ~」
『おかみさん、こんにちは~。みんなで来たよ~』
『ん?みんな?』
おかみさんがようやくサーヤたちの後ろを見て、みんながいることに気づきました。そして、息子さんたちを見て一言

『おやまあ!なんだい!あんたら!』
三言だった?

『お、お袋?』
『お、おかみさん?』
『『う~ん⋯』』バタンっ

「うきゃーっ」
『またバタンしたーっ』
ぴゅいきゅい『『ちっかりーっ』』
親方の息子さんがまた倒れました。しかも今度は奥さんも一緒に。

『あん?なんだい?人を化け物みたいに。失礼な息子共だねぇ』
『こいつら、俺たち見た時にも倒れたんだぞ』
『あの時倒れたのは息子共だけだったがな』
『情けねぇよな』
おかみさんが倒れた息子夫婦を見下ろしながら、『あー、情けない』とボヤくと親方たちがさっきのことをバラします。

『なんだい?それじゃ尚更情けないじゃないかい。若返ったのが男衆だけなわけないじゃないか』ふんっ

『『ご、ごもっともです』』
『『も、もう驚きません』』
残ったドワーフさんたち、大丈夫かな?

『まったく、まあ、お入りよ。って、入り切るかね?ジーニ様達まで勢揃いじゃないかい』
おかみさんの目が工房の中とジーニ様を行ったり来たり。
そりゃそうだよね。精霊さんたちまで来ちゃったもんね。

〖任せなさい。拡張してあげるわよ〗バチンっ
ジーニ様がウインクして任せなさいって。そうだよね、お家もジーニ様のおかげで食堂とかとっても広いです!

『ほんとかい?そりゃ、助かるねぇ。何しろみんな張り切りすぎちゃってね?今、すごいことになってるんだよ』
〖え?〗
「ほえ?」
すごいこと?どんなこと?って、思ってたら、

しゅるるる
「ほええ?」
なに?なに?
『え?サーヤ~?』
ハクも何が起きたか分からないみたいです。

ぴゅいきゅい『『わあっ』』
『サーヤが』
『ぐるぐる巻きーっ』
双子とフルー、フライが叫ぶと部屋の中から絹さんが現れて

きゅるる『サーヤ、ちょうどいい。試着、こっち』
しゅるるるんっ
「ふみゃあっ?」
なに?なに?世界が回る~?

『わーっ』
『サーヤが』
『とんだーっ』
今度は妖精トリオが叫びます。
『あらあらまあまあ、フィギュアスケートのスロージャンプみたいね』
『凛さん⋯確かにそんな感じだけどな?』
「ふにゃあ~」

きゅるる『さあ、サーヤ、来る』
「ほえ~?」
くる?くるくる?おめ目が回る~う
絹さんはサーヤを抱っこして、そのまま中に行っちゃいました

みゃあ『きぬさんにさらわれたのにゃ!』
『サーヤを助けるのだ!』
『『『『『うん!』』』』』
と、サーヤを心配して部屋に飛び込もうとするちびっこたちを

〖まあまあ、みんな落ち着いて?ココロも姫も。とりあえず、中に入りましょう〗
ジーニ様が落ち着かせてから、先に中に入りました。すると、中から

〖きゃーっ〗
そのジーニ様の悲鳴がっ

『な、なんだなんだ?』
『あらあらまあまあ?』
『サーヤ~?』
ぴゅいきゅい『『じーにしゃま?』』

それまで大人しくしてたおいちゃん、おばあちゃん、ハクたちもさすがにジーニ様の悲鳴に驚いて中に飛び込みます。すると

〖きゃーっ!いや~ん!可愛い~♪〗

ずべっと、コケる一同

『な、なんだよ。ジーニ様紛らわしいな』
〖お母様、まずお母様が落ち着いてください〗
いつもなら一緒に可愛いと騒ぐシア様まで今回は引いてます。

『あらあらまあまあ、でもこれは、たしかに』
『『『『『すご~い』』』』』
『本当ですわね』
『すごいにゃ』

辺り一面、洋服だらけ!しかも全てサーヤの!
中でも目を引くのが

『あ~ぼくだ~』
ぴゅいきゅい『『スイとモモの!』』
『『ぼくたちもある~』』
『『『すご~い』』』
みゃあ『みんないるのにゃ!』
『姫パンツなのだ!』
そう!一枚一枚ハンガーに吊るされこちらに特大笑顔を向けているのはサーヤのパンツ!見せパンたちだ!どどん!!

『お、オイラたちまで』
『兄ちゃん、おいら、つくし持って笑ってるだ』
『わたちは、なずなもってわらってるだよ』
もちろん、ぽぽちゃんぱんつは、たんぽぽを持ってます。

見事なかぼちゃパンツたち。

『毎日日替わりで履けるな⋯』
『あらあらまあまあ、それ以前に全部着る頃にはサーヤが大きくなってるんじゃないかしら?』
『たしかにな』
部屋中、パンツ以外にも洋服や、なぜか着ぐるみまで。

そして、サーヤが今着せられてるのは

〖あ~ん♪私とお揃い~♪可愛い可愛い可愛い~♪♪〗
そう、ジーニ様の壊れ具合がいつも以上なのは

「ほえ~?さーや、まじょしゃん?」
そう。あれよあれよと全身ひん剥かれ、あっという間に着せられた洋服は、ジーニ様ミニチュア仕様。

今日のジーニ様と同じ、黒い大きなつばのお帽子。
尖った襟が大きめに開いた真っ黒なワンピース、肩口にはレースのエンジェルスリープ。違うのはスカート。ジーニ様はタイトなスカートに深いスリットが入った女の敵!なドレス。サーヤのスカートは膝丈のフレアスカートに黒いかぼちゃパン『ドロワーズと言っとくれ!』⋯ドロワーズ。
靴もジーニ様みたいな女王様な靴は履かせられないので、
可愛いレースの折り返しのショートブーツ。
そして、なぜか黒猫のぬいぐるみをいつものサーヤの白いポシェットにくっつけてある。
「くりょい、ねこちゃん?」
きゅるる『だって、魔女と言ったら、黒猫って、凛さん言ってた』
「にゃりゅほぢょ~」
可愛いから大丈夫~♪
きゅるる『ぬいぐるみだけじゃない』
「う?」
そう言うなり、サーヤのスカートを絹さんが急にペロッとめくると、
きゅるる『おなか側にはポケットになった黒猫』
「ふおお」
にっこりにゃんこ!銀色の縁どりです!
きゅるる『おしりのクッションにも黒猫』
『ふおっ?』
なんか、ニヤッてしたにゃんことおめ目が合った?
きゅるる『クッションの調整は親方待ちだった』
「ふおお~」
すごい~

『スイちゃんにモモちゃんもサーヤちゃんの肩のベルト掴んでみとくれよ』
ぴゅいきゅい『『らじゃーっ』』
おかみさんが双子に頼むと双子はピシッと敬礼して、パタパタとサーヤの両肩に。

『⋯凛さん、また仕込んだろ』
『あらあらまあまあ?なんのことかしら?』ぷひゅ~

ぴゅいきゅい『『よいちょよいちょ』』ぐぐぐぐっパタパタ
「ふおお」
ちょっと浮きました。
ぴゅいきゅい『『ふい~』』
「ふお~」
戻りました
ぴゅい~『だいじょうぶだけど~』
きゅい~『ちょっといたい~?』
双子が手のひらに着いた赤い線をみんなに見せます。

『なるほど、ひっぱると細くなるから、手に食い込むんだね』
『痛いのはダメだよ。これは何とかしないとね』
『いかにデザインを壊さずにするかだね』
『『『う~ん』』』
と、悩み始めちゃったおかみさんたち。
改善の余地ありってやつみたいです。

きゅるる『それで、親方、どこ?』
ん?どことは?何が?
『ん?ああ、羊毛な。インベントリの中だぞ。しかし、どこに出すよ?足の踏み場もないぞ』
そうなのです。お洋服とか、布とかあっちにもこっちにも。置き場がありません。

〖お母様、サーヤとお揃いで嬉しいのは分かりますが、置き場を作って差し上げないと、サーヤの他の可愛い姿が見られませんわよ?〗
シア様がそう言うと、ジーニ様は

〖ハッ!そうよ!サーヤのより可愛い姿のため!任せなさい!〗パチンっ!

『うわぁ!なんだなんだ!?』
『ちょっとちょっと!』
『やりすぎだよ!』
『こんな広くしてどうすんのさ!?』
きゅるる『異空間?』
「ほえ~?」
親方とおかみさんたちが突然の出来事に驚き、絹さんは見たまんまを口にしてます。
そうさっきまでお洋服で溢れてた部屋の周りに、おっきな真っ白い空間が!はしっこどこ?出口どこ?

〖お母様⋯〗はあ⋯
シア様は眉間を揉みほぐしながらため息
〖魔神、何事にも限度というものがあると言うことをお話しましょうか?〗ニコッ
エル様が笑顔で言うと

〖あ、あら?おほほほ。つい、力が入りすぎちゃったわ~。このくらいでいいかしら?〗パチンっ

お部屋がまた変わりました。

『よ、良かったぜ』ほぅ⋯
『自分たちの工房で遭難したかと思ったよ』
『真っ白な世界って恐ろしいんだね』
『私ゃ天に召されたかと思ったよ』
親方たち、どっとお疲れ⋯

きゅるる『ちゃんと木の部屋。良かった』
「しょだね~」
今度はちゃんと最初の木のお部屋が三倍位かな?広くなりました。こっちの方が落ち着きます。

『良くねぇよ』
『見ろよ、こいつらを』

「ふえ?」
〖〖〖え?〗〗〗
親方の弟さん達、黒曜おいちゃんと、琥珀おいちゃんが見ろと言ったものは

『『うーん⋯』』
『『ううぅ⋯』』
さっき、もう驚かないと言っていたドワーフさんたちが、

「ねんね?」つんつん
『もしかして~またバタンしちゃったの~?』つんつん

ねんねしてました。

『そうなんだよ』
『絹さんで既に驚いてたんだけどな?』
『真っ白な世界がダメ押しだったね』
『まあ、今回ばかりは分からないでもないけどね』

どうやら、アラクネの絹さんを見た時点で結構限界に近かったけど、もう驚かないと言った手前、何とか堪えてたんだって。でも、ジーニ様が真っ白な世界にしちゃったところで、とうとう倒れちゃったんだって。

「しょっか~」
それじゃあ、仕方ないね~。初心者さんだもんね~

『『『まだまだだね』』』
『『『情けないねぇ』』』
親方たち、身内には容赦ないですね。

『『『『『『ううう⋯』』』』』』
かわいそう~




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