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576 小鬼ちゃんたちを見せてもらおう!
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お名前、お名前、小鬼ちゃんのお名前~
「ごりょぴかど⋯」
『あらあらまあまあ?サーヤ?ダメよ』にこにこごごご
「あい⋯」
でも、お名前、浮かびません⋯
〖ふむ。やはりクゥでないと駄目なのですかね?〗
「うにゅ~」
エル様、座り心地はいいんだけど~、なでなでしてくれるお手手も優しいんだけど~、なんか違うかな~?
〖ん?なんでクゥなんだ?〗
『俺ん時はクゥにくっついてなかったよな?』
ヴァル様と牙王様が不思議そうにしてます。そっか~ちゃんとした名付けを見るの初めてだもんね。
牙王様はあだ名だし~。みんなで考えたしね。
〖それはですね?クゥ、フゥ、説明してあげたらいかがですか?ふふ〗
『『え?』』
いきなり話を振られたクゥとフゥがびっくりしてます。
〖お?本人に説明してもらえるのか?〗ニッ
『頼むぜ!』ニッ
おお、同じお顔だ!ニッ
『え、ええとですね、一番初めにおれたち空の上で名前を付けあって、おれとフゥがこの体の大きさになって、それから名前を付けたのがモモとスイなんですけど』
ぴゅいきゅい『『つけてもらったの!』』ばばんっ
モモとスイが自分たちのことだ!って手を繋いで!はい!ポーズ!ってしてます。
『そうよね。それで、その時、サーヤはクゥの膝に座って名前をつけて、それから誰かの名前をつける時は、ほとんどクゥの膝の上なんです。ね?』
「あい」
なんか、落ち着くんです。
〖へぇ、じゃあ、今回もクゥの膝の方がいいんじゃないか?医神の膝の上なんて必要以上に緊張すんだろ〗
〖どういう意味です?〗ひゅお~
「ぴゃっ」ぞくぅ
寒い?
〖い、いや、特に意味はねぇぞ。な?虎、じゃなくて、牙王〗
『お、俺に振るなよ』
そ、そうだよ。意味は無いんだよ。多分⋯だから、ね?
〖ふむ。仕方ありませんね。では、クゥお願いしますね〗
『は、はい』
エル様がサーヤをクゥに渡してくれました。
「く、くぅ~」ひしっ
良かったよ~なんか寒かったよ~
『お、おう。じゃ、じゃあ、見せてもらうか』
「あい。よいちょ」きゅっきゅっ
おしりをちょうどいいとこに調整して。
「ふい~」
うん。やっぱりここじゃないとね。
『ぷっ、あの満足そうな顔』
〖わはは。やっぱり医神じゃだめだったんだな〗
〖何か?〗ひゅお~
『〖ヒッ!なにも?〗』
もう~ヴァル様と牙王様、そんなこと言っちゃダメだよ!さて、それより
「こおにちゃ、みちてくだちゃい」ぺこ
『『『え?』』』
え?じゃなくてね?お名前つけるならちゃんと見ないと~
『あ~、サーヤはな?君たちにいい名前つけたいから、よく見せて欲しいんだよ。見るだけだからさ』
『そうよ?食べたりしないから安心して見せてね?』
『『『は、はぃ』』』ぷるぷる
「ぶー」
たべたりしないよ?
『食べられそうにはなるよな?』
『そうだね。パクっとやられた気になるよね』
『『『わかるだよ』』』
ドワーフさん達、何ですか?ぽぽちゃんたちまで
「ぶー」
たべないよ?だからね
「みちて?」きゅるん
小鬼ちゃんたちの、おめ目を見てお願いです。
『『『は、はぃ』』』ぎゅう
小鬼ちゃんたち、絹さんたちにもらった、ひよこのぬいぐるみをぎゅうってしてます。さっそく活躍してるね。
『うん。あの顔はずるいね』
『小動物の目だね。しかも上目遣い』
『子供と動物には勝てないからね』
おかみさんたち、なんですか?
とにかく、お許しが出たので
「こおにちゃ、かわいい♪」
『そうだな。あの戦った小鬼と仲間だったとは思えないよな』
とってもかわいい♪
『『『え、えと』』』ぎゅう
『うん。全然違うわよね。妖精トリオ、もう一度隣に行ってくれる?』
『『『いいよ~♪』』』ふわふわ
『こおにちゃん』
『たってたって♪』
『ひよこちゃんと、わたしたちと』
『『『おててつなごう♪』』』
『『『え?え?』』』
妖精トリオは、小鬼ちゃんたちがぬいぐるみを離さないでもいいように、間に入れて六人でおててつないで、立ち上がらせました。
「やっぱち、おんにゃじ」
『そうだな。同じくらいだな』
それでやっぱり
「かわい♪」
『そうね。かわいいわね』
『『『たらったらったらった♪こおにのだんす~♪』』』
妖精トリオは、前におどった、うさぎのダンスを小鬼ちゃんバージョンに変えて、クルクル回りだしました。手を上げたり下げたり、
『『『たらったらったらったらったらったらったら~♪』』』
二人ずつに分かれて、くるくるしたり。ちゃんと小鬼ちゃんの全身が見えるように回ってくれてます。
『『『え?え?え?』』』
小鬼ちゃんは、訳が分からないまま振り回されてる感じです。
「ふお~かわいい~♪」
けど、これはもしや?
『あらあらまあまあ、大成功かしら?妖精トリオ、ばっちりよ』グッ!
『『『⋯っ』』』ばちんっ
「ふあっ」
やっぱり!おばあちゃんが親指グッ!てしたら、妖精トリオがウインク返しました!間違いないです!これは
「おばあちゃん、ちこんだ」
『ああ、やっぱり?いつの間に仕込んだんだ?』
クゥも気づいてた?
『私も気づいたわよ。でも、おかげで全身見えるわね』
「あい。およーふく、ぱんちゅだけ。しゃむしょう」
風邪ひいちゃうよ
『まずそこなんだな』
『でもたしかに』
きゅるる『安心する。名前付けたらすぐ作る』
「うにゅ?」
お名前つけたら?今じゃなくて?
きゅるる『名前つけたら、何が起こるか分からない。今はまだ作れない』
「しょ、しょっか~」
大っきくなるかもしれないもんね。
じゃあ、それは置いといて
「かみにょけ、しゃらしゃら。もじゃもじゃ、ちやうにぇ」
『そうだな。まっすぐだな』
『サーヤの中の鬼さんのイメージは、きっともじゃもじゃなのね』
「あい。ごりょごりょしゃま、もじゃもじゃ。でみょ、かわいかりゃ、よち」
『あらあらまあまあ?かわいいから良し?なぜ急に上から目線?』
「う?かわい、しぇいぎ」
かわいいともふもふは正義だからいいんだよ。
『あらあらまあまあ、そうね。それは正しいわ』
「あい」
そうでしょ?
「いりょ、きりぇいにぇ。きいりょ、きみぢょり、みじゅいろ」
『そうだな。明るくて淡い色だな』
『えっと、たしか、パス、ぱす?』
『パステルカラーだな』
『あ、ゲンさん、それです。前に凛さんに教えてもらったんです。お花の色みたいですよね』
「かわい~♪」
小鬼ちゃんたちは相変わらず妖精トリオと踊って(踊らされて)るので、こちらで穴が空くほど見られてるのに気づいてないみたいです。
『気が弱そうだからね』
『気づかないでいられたら』
『その方がいいよね』
『そうですわね。羨ましいですわ』
『にゃはは。ご主人は二度やられたもんにゃ』
『私の名付けのときですわね』
おかみさんたちも、アイナ様たちも静かにしてください。
「まりゅいおかおに、くりくりおめめ」
『そうだな。色は~?髪と同じか?』
『そうね。泉の底の石みたいね』
「あめちゃんみちゃい」じゅるり
『『『⋯っ』』』びくうっ
あれ?なんでキョロキョロしてるのかな?
『『サーヤ、また⋯』』ふきふき
「うにゅ?」
何かな?じゅるり
「あにょ、かちゃっぽにょ、やえば、かあいい♪」
『やえば?』
『牙でしょ?』
「う?きば~?」
あれは、牙じゃないよね?
〖サーヤ、あれは牙ですよ。ですが、鬼にしては、とても小さい牙ですね〗
〖そうだな。牙としての役割はあまりしなさそうだけどな。な?牙王〗
『そうだな。かろうじて鬼だっていう飾りに近いだろうな。角だって小さいし、強そうと言うより』
「かあい♪」
『だろ?攻撃には向かないだろう。背中に羽がないのが不思議なくらい、妖精の血が濃いんだろうな』
「ふお~」
たしかに、背中に羽ないね。
『ねえぇ?もしかしてぇ、あなたたち、もう魔法使えるんじゃなぁい?』
『『『⋯っ』』』びくっ
「ふえ?」
結葉様?どういうこと?
『あれ~?そういえば、悪い小鬼さんたちは戦った時、魔法使ってた~?』
ハクが突然思い出したことを言います。
ぴゅいきゅい『『あれ~?』』
そういえば?
『ねぇ?石とか~弓矢みたいのは~飛んできた気がするんだけどな~?』
『あらあらまあまあ?確かにそうね。あとは大抵、武器を持って直接襲いかかってきてたかしら?魔法攻撃は⋯あらぁ?』
そういえば、サーヤたちはほとんどされなかったかも?
『それはだな、小鬼はほとんど魔法を使えないのだ。時々あった魔法の攻撃は、おそらくでかい方の鬼が飛ばしたヤツだろうな』
『そうだな。我らが相手をした鬼の方では半分くらい魔法を使ってたが、ノーコンなヤツが多かったからな』
「ほえ~」
ギン様たちは小鬼を追いかけていた鬼を退治に行ってたから、そっちは魔法使いがいたんだね。
『そうよぉ。鬼族は基本力技だからぁ、魔法は得意じゃないのよぉ。でもぉ、あなたたち、もう魔法を使えるでしょう?』
結葉様が、小鬼ちゃんたちを覗き込むようにして言うと、妖精トリオとつないでた手を離して、椅子にぬいぐるみを大事そうに置くと、
『『『うう~』』』
三人で向かい合わせに丸く立って、真ん中に手を伸ばして力を集め始めました。すると
『あれ、小さいけど雲ですわよね?』
『そうみたいにゃ。霧みたいだったのが集まって、雲みたいになったにゃ』
『何かゴロゴロ音がしてませんこと?』
アイナ様たちとリノ様が言った途端
ピシャンッ!
「ぴゃっ?」
『え~雷落ちた~?』
ピュウ~
ぴゅいきゅい『『かぜふいてるよ~』』
『『葉っぱクルクル回ってるよ』』
ポツポツっ
『『『つめたい~?』』』
みゃあ『こおりのつぶにゃ?』
『ほんとなのだ』
『霰(あられ)だな』
『あらあらまあまあ、雨に変わってきたわよ』
みんな呆然。小鬼ちゃんたちの前だけ小さい嵐が起こってます。すごいです。
『やっぱりねぇ。ありがとう。もういいわよぉ』
『『『は、はぃ』』』
しゅう~
嵐が収まっていきます。
〖なんと、もう既に天候を操れるのですか〗
〖驚いたな。こんな小さいのによ〗
『ホントだな。結葉、よく気づいたな』
神様たちもびっくり。
『お母様、なぜ気が付かれたのですか?』
『そうですわ。なぜそう思われましたの?』
『なぞにゃ。サーヤちゃんにだけまともな結葉様に、新たななぞにゃ!』
アイナ様たちもびっくり!そして、ニャーニャは下手したら不敬罪?
『あらぁ、だってねぇ?聖域の外とはいえ、強者しかいないこの大陸で、この子達が生き残ってたのよぉ?何かしら力を持って、自分たちを守っていたとしか思えないじゃなぁい?』
結葉様、頭いい!
『それは確かにな』
『仲間からは迫害されていたようですしね』
アルコン様とギン様も納得です。
『すごいわ!あなたたち!』
『将来有望ね!』
『これまで苦労したのでしょうね。これからは大丈夫ですよ』
なるちゃん、らんちゃん、みーちゃんも、すごいって褒めてます。
『『『そ、そんな、こと、なぃ』』』
小鬼ちゃんたち、首もお手手もちがうちがうってしてるけど、そんなことないよ
「しゅごいしゅごい!」
『うん!すごい~』
ぴゅいきゅい『『かっこいい~』』
『『うん!かっこいい!』』
すごいよ!かっこいいよ!
『『『すごいね~』』』
くるくるくるくる
妖精トリオがまた小鬼ちゃんの手を取っておどりだしちゃいました。
『『『え?え?え?』』』
小鬼ちゃん、完全に振り回されてます。
みゃあ『ココロもやるにゃ!』
『姫もなのだ!』
あらら、参加者増えちゃいました。ちびちびっこたちがクルクル。かわい~♪
あれ~?何してたんだっけ~?
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。お気に入り登録、感想、エールも嬉しいです。ありがとうございます。
「ごりょぴかど⋯」
『あらあらまあまあ?サーヤ?ダメよ』にこにこごごご
「あい⋯」
でも、お名前、浮かびません⋯
〖ふむ。やはりクゥでないと駄目なのですかね?〗
「うにゅ~」
エル様、座り心地はいいんだけど~、なでなでしてくれるお手手も優しいんだけど~、なんか違うかな~?
〖ん?なんでクゥなんだ?〗
『俺ん時はクゥにくっついてなかったよな?』
ヴァル様と牙王様が不思議そうにしてます。そっか~ちゃんとした名付けを見るの初めてだもんね。
牙王様はあだ名だし~。みんなで考えたしね。
〖それはですね?クゥ、フゥ、説明してあげたらいかがですか?ふふ〗
『『え?』』
いきなり話を振られたクゥとフゥがびっくりしてます。
〖お?本人に説明してもらえるのか?〗ニッ
『頼むぜ!』ニッ
おお、同じお顔だ!ニッ
『え、ええとですね、一番初めにおれたち空の上で名前を付けあって、おれとフゥがこの体の大きさになって、それから名前を付けたのがモモとスイなんですけど』
ぴゅいきゅい『『つけてもらったの!』』ばばんっ
モモとスイが自分たちのことだ!って手を繋いで!はい!ポーズ!ってしてます。
『そうよね。それで、その時、サーヤはクゥの膝に座って名前をつけて、それから誰かの名前をつける時は、ほとんどクゥの膝の上なんです。ね?』
「あい」
なんか、落ち着くんです。
〖へぇ、じゃあ、今回もクゥの膝の方がいいんじゃないか?医神の膝の上なんて必要以上に緊張すんだろ〗
〖どういう意味です?〗ひゅお~
「ぴゃっ」ぞくぅ
寒い?
〖い、いや、特に意味はねぇぞ。な?虎、じゃなくて、牙王〗
『お、俺に振るなよ』
そ、そうだよ。意味は無いんだよ。多分⋯だから、ね?
〖ふむ。仕方ありませんね。では、クゥお願いしますね〗
『は、はい』
エル様がサーヤをクゥに渡してくれました。
「く、くぅ~」ひしっ
良かったよ~なんか寒かったよ~
『お、おう。じゃ、じゃあ、見せてもらうか』
「あい。よいちょ」きゅっきゅっ
おしりをちょうどいいとこに調整して。
「ふい~」
うん。やっぱりここじゃないとね。
『ぷっ、あの満足そうな顔』
〖わはは。やっぱり医神じゃだめだったんだな〗
〖何か?〗ひゅお~
『〖ヒッ!なにも?〗』
もう~ヴァル様と牙王様、そんなこと言っちゃダメだよ!さて、それより
「こおにちゃ、みちてくだちゃい」ぺこ
『『『え?』』』
え?じゃなくてね?お名前つけるならちゃんと見ないと~
『あ~、サーヤはな?君たちにいい名前つけたいから、よく見せて欲しいんだよ。見るだけだからさ』
『そうよ?食べたりしないから安心して見せてね?』
『『『は、はぃ』』』ぷるぷる
「ぶー」
たべたりしないよ?
『食べられそうにはなるよな?』
『そうだね。パクっとやられた気になるよね』
『『『わかるだよ』』』
ドワーフさん達、何ですか?ぽぽちゃんたちまで
「ぶー」
たべないよ?だからね
「みちて?」きゅるん
小鬼ちゃんたちの、おめ目を見てお願いです。
『『『は、はぃ』』』ぎゅう
小鬼ちゃんたち、絹さんたちにもらった、ひよこのぬいぐるみをぎゅうってしてます。さっそく活躍してるね。
『うん。あの顔はずるいね』
『小動物の目だね。しかも上目遣い』
『子供と動物には勝てないからね』
おかみさんたち、なんですか?
とにかく、お許しが出たので
「こおにちゃ、かわいい♪」
『そうだな。あの戦った小鬼と仲間だったとは思えないよな』
とってもかわいい♪
『『『え、えと』』』ぎゅう
『うん。全然違うわよね。妖精トリオ、もう一度隣に行ってくれる?』
『『『いいよ~♪』』』ふわふわ
『こおにちゃん』
『たってたって♪』
『ひよこちゃんと、わたしたちと』
『『『おててつなごう♪』』』
『『『え?え?』』』
妖精トリオは、小鬼ちゃんたちがぬいぐるみを離さないでもいいように、間に入れて六人でおててつないで、立ち上がらせました。
「やっぱち、おんにゃじ」
『そうだな。同じくらいだな』
それでやっぱり
「かわい♪」
『そうね。かわいいわね』
『『『たらったらったらった♪こおにのだんす~♪』』』
妖精トリオは、前におどった、うさぎのダンスを小鬼ちゃんバージョンに変えて、クルクル回りだしました。手を上げたり下げたり、
『『『たらったらったらったらったらったらったら~♪』』』
二人ずつに分かれて、くるくるしたり。ちゃんと小鬼ちゃんの全身が見えるように回ってくれてます。
『『『え?え?え?』』』
小鬼ちゃんは、訳が分からないまま振り回されてる感じです。
「ふお~かわいい~♪」
けど、これはもしや?
『あらあらまあまあ、大成功かしら?妖精トリオ、ばっちりよ』グッ!
『『『⋯っ』』』ばちんっ
「ふあっ」
やっぱり!おばあちゃんが親指グッ!てしたら、妖精トリオがウインク返しました!間違いないです!これは
「おばあちゃん、ちこんだ」
『ああ、やっぱり?いつの間に仕込んだんだ?』
クゥも気づいてた?
『私も気づいたわよ。でも、おかげで全身見えるわね』
「あい。およーふく、ぱんちゅだけ。しゃむしょう」
風邪ひいちゃうよ
『まずそこなんだな』
『でもたしかに』
きゅるる『安心する。名前付けたらすぐ作る』
「うにゅ?」
お名前つけたら?今じゃなくて?
きゅるる『名前つけたら、何が起こるか分からない。今はまだ作れない』
「しょ、しょっか~」
大っきくなるかもしれないもんね。
じゃあ、それは置いといて
「かみにょけ、しゃらしゃら。もじゃもじゃ、ちやうにぇ」
『そうだな。まっすぐだな』
『サーヤの中の鬼さんのイメージは、きっともじゃもじゃなのね』
「あい。ごりょごりょしゃま、もじゃもじゃ。でみょ、かわいかりゃ、よち」
『あらあらまあまあ?かわいいから良し?なぜ急に上から目線?』
「う?かわい、しぇいぎ」
かわいいともふもふは正義だからいいんだよ。
『あらあらまあまあ、そうね。それは正しいわ』
「あい」
そうでしょ?
「いりょ、きりぇいにぇ。きいりょ、きみぢょり、みじゅいろ」
『そうだな。明るくて淡い色だな』
『えっと、たしか、パス、ぱす?』
『パステルカラーだな』
『あ、ゲンさん、それです。前に凛さんに教えてもらったんです。お花の色みたいですよね』
「かわい~♪」
小鬼ちゃんたちは相変わらず妖精トリオと踊って(踊らされて)るので、こちらで穴が空くほど見られてるのに気づいてないみたいです。
『気が弱そうだからね』
『気づかないでいられたら』
『その方がいいよね』
『そうですわね。羨ましいですわ』
『にゃはは。ご主人は二度やられたもんにゃ』
『私の名付けのときですわね』
おかみさんたちも、アイナ様たちも静かにしてください。
「まりゅいおかおに、くりくりおめめ」
『そうだな。色は~?髪と同じか?』
『そうね。泉の底の石みたいね』
「あめちゃんみちゃい」じゅるり
『『『⋯っ』』』びくうっ
あれ?なんでキョロキョロしてるのかな?
『『サーヤ、また⋯』』ふきふき
「うにゅ?」
何かな?じゅるり
「あにょ、かちゃっぽにょ、やえば、かあいい♪」
『やえば?』
『牙でしょ?』
「う?きば~?」
あれは、牙じゃないよね?
〖サーヤ、あれは牙ですよ。ですが、鬼にしては、とても小さい牙ですね〗
〖そうだな。牙としての役割はあまりしなさそうだけどな。な?牙王〗
『そうだな。かろうじて鬼だっていう飾りに近いだろうな。角だって小さいし、強そうと言うより』
「かあい♪」
『だろ?攻撃には向かないだろう。背中に羽がないのが不思議なくらい、妖精の血が濃いんだろうな』
「ふお~」
たしかに、背中に羽ないね。
『ねえぇ?もしかしてぇ、あなたたち、もう魔法使えるんじゃなぁい?』
『『『⋯っ』』』びくっ
「ふえ?」
結葉様?どういうこと?
『あれ~?そういえば、悪い小鬼さんたちは戦った時、魔法使ってた~?』
ハクが突然思い出したことを言います。
ぴゅいきゅい『『あれ~?』』
そういえば?
『ねぇ?石とか~弓矢みたいのは~飛んできた気がするんだけどな~?』
『あらあらまあまあ?確かにそうね。あとは大抵、武器を持って直接襲いかかってきてたかしら?魔法攻撃は⋯あらぁ?』
そういえば、サーヤたちはほとんどされなかったかも?
『それはだな、小鬼はほとんど魔法を使えないのだ。時々あった魔法の攻撃は、おそらくでかい方の鬼が飛ばしたヤツだろうな』
『そうだな。我らが相手をした鬼の方では半分くらい魔法を使ってたが、ノーコンなヤツが多かったからな』
「ほえ~」
ギン様たちは小鬼を追いかけていた鬼を退治に行ってたから、そっちは魔法使いがいたんだね。
『そうよぉ。鬼族は基本力技だからぁ、魔法は得意じゃないのよぉ。でもぉ、あなたたち、もう魔法を使えるでしょう?』
結葉様が、小鬼ちゃんたちを覗き込むようにして言うと、妖精トリオとつないでた手を離して、椅子にぬいぐるみを大事そうに置くと、
『『『うう~』』』
三人で向かい合わせに丸く立って、真ん中に手を伸ばして力を集め始めました。すると
『あれ、小さいけど雲ですわよね?』
『そうみたいにゃ。霧みたいだったのが集まって、雲みたいになったにゃ』
『何かゴロゴロ音がしてませんこと?』
アイナ様たちとリノ様が言った途端
ピシャンッ!
「ぴゃっ?」
『え~雷落ちた~?』
ピュウ~
ぴゅいきゅい『『かぜふいてるよ~』』
『『葉っぱクルクル回ってるよ』』
ポツポツっ
『『『つめたい~?』』』
みゃあ『こおりのつぶにゃ?』
『ほんとなのだ』
『霰(あられ)だな』
『あらあらまあまあ、雨に変わってきたわよ』
みんな呆然。小鬼ちゃんたちの前だけ小さい嵐が起こってます。すごいです。
『やっぱりねぇ。ありがとう。もういいわよぉ』
『『『は、はぃ』』』
しゅう~
嵐が収まっていきます。
〖なんと、もう既に天候を操れるのですか〗
〖驚いたな。こんな小さいのによ〗
『ホントだな。結葉、よく気づいたな』
神様たちもびっくり。
『お母様、なぜ気が付かれたのですか?』
『そうですわ。なぜそう思われましたの?』
『なぞにゃ。サーヤちゃんにだけまともな結葉様に、新たななぞにゃ!』
アイナ様たちもびっくり!そして、ニャーニャは下手したら不敬罪?
『あらぁ、だってねぇ?聖域の外とはいえ、強者しかいないこの大陸で、この子達が生き残ってたのよぉ?何かしら力を持って、自分たちを守っていたとしか思えないじゃなぁい?』
結葉様、頭いい!
『それは確かにな』
『仲間からは迫害されていたようですしね』
アルコン様とギン様も納得です。
『すごいわ!あなたたち!』
『将来有望ね!』
『これまで苦労したのでしょうね。これからは大丈夫ですよ』
なるちゃん、らんちゃん、みーちゃんも、すごいって褒めてます。
『『『そ、そんな、こと、なぃ』』』
小鬼ちゃんたち、首もお手手もちがうちがうってしてるけど、そんなことないよ
「しゅごいしゅごい!」
『うん!すごい~』
ぴゅいきゅい『『かっこいい~』』
『『うん!かっこいい!』』
すごいよ!かっこいいよ!
『『『すごいね~』』』
くるくるくるくる
妖精トリオがまた小鬼ちゃんの手を取っておどりだしちゃいました。
『『『え?え?え?』』』
小鬼ちゃん、完全に振り回されてます。
みゃあ『ココロもやるにゃ!』
『姫もなのだ!』
あらら、参加者増えちゃいました。ちびちびっこたちがクルクル。かわい~♪
あれ~?何してたんだっけ~?
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。お気に入り登録、感想、エールも嬉しいです。ありがとうございます。
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バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。
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