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ある日の誕生日日記1 番外編
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ある日のぽかぽかした昼下がり
ちびっこたちは駆け回り、大人たちはのんびりお茶を楽しんでいた。
『ねえ?ジーニ様』
〖何かしら?凛〗
『この世界、お誕生日ってどうしてるの?』
〖え?お誕生日?って何かしら?〗
『え?』
〖え?〗
しーん
おばあちゃんはお誕生日が何か分からないことに頭が停止。
ジーニ様はなぜ驚かれてるか分からないことにびっくり。
『ええと、お誕生日って言うのはね?その人の生まれた日なのだけど、例えばシア様は?』
〖シア?シアが生まれたのは春ね!〗
『⋯⋯』
流石のおばあちゃんも、再び停止。
〖凛?〗
『⋯あらあらまあまあ、世界が違うとこうも違うものなのね。びっくりよ』
〖何が?〗
『ええとね?この世界、暦ってどうなってるのかしら?年始はあるって仰ってたわよね?ちなみに、私たちがいた世界は一年は基本、三六五日。十二ヶ月に分かれていて、更にひと月が三十日前後になってるわ』
〖へ~ずいぶんキッチリしてるのね?こちらはそこまでじゃないわ。神殿のこの辺りに日が当たるようになったら季節が変わる位の感覚ね〗
〖そういえば、サーヤも時々、なんとかの日って言ってましたね。ほら、このアンクレットもらった日とか〗
シャラッと、アンクレットを揺らして長い綺麗な足を見せて登場したのはシア様
『あらあらまあまあ、女の敵な登場⋯うふふ』
あ~おばあちゃんが⋯
〖り、凛?〗ぷるぷる
『あら?あらあらまあまあ、なんでもないのよ。おほほ。⋯そうそう、その、何とかの日もね?何月何日とか、決まっているのよ』にこ
〖そ、そうなのね。じゃあ、お誕生日っていうのも?〗
『ええ。何年の何月何日に産まれました。って分かるのよ。それで毎年、お誕生日おめでとうってお祝いするのよ。⋯普通ならね』ふぅ⋯
〖凛?〗
〖そう。それで、サーヤのお誕生日は分かってるの?〗
そう、おばあちゃんの顔がちょっと暗くなったのに気づいた女神母娘。きっと⋯
『そうよ。あのバカ女、出生届を出してなかったの。だから、正確な誕生日が分からないのよ⋯!自分の子をなんだとっ』めらめら
〖り、凛、落ち着いてっ〗
〖そうよ、サーヤに気づかれるわ〗
〖それで?向こうでは誕生日どうしてたの?〗
『あ、あらあらまあまあ、ワタシトシタコトガ、ツイ。オホホ。⋯そう、お医者さんが言うには、恐らく三月か四月あたりじゃないかって言う話だったんだけど、分からなかったのよね。だから、私が引き取った日をお誕生日にしてたのよ』
『ふぅ~ん?それならぁ、この世界とそう変わらないんじゃなぁい?季節はどうだったのぉ?』ぬっ
『え?』
〖〖え?結葉!〗〗
おばあちゃんの背後に結葉様
『あらあらまあまあ?びっくりしたわ。ええと、季節だったわね。初夏よ。色んなお花が咲いて、緑が明るく鮮やかになる季節ね』
〖あら、いいじゃない。聖域ならいつでもお花も緑もいっぱいよ〗
〖そうですね。いいじゃないですか。せっかくですから、他の子も生まれた季節を聞いて、その季節にお誕生日を、お祝いすればいいんじゃないですか?〗
『そうねぇ、みんないっぺんにお祝いするよりぃ、何回もお祝いできた方が良いわよねぇ。きっとご馳走作るんでしょう?』くすくす
〖〖そうなの?〗〗ずずいっ
『あ、あらあらまあまあ、そうね。ご馳走や、誕生日ケーキ、それにプレゼントを渡したりするわね』
〖〖プレゼント!〗〗
『え?え?なぜそんなに怖いお顔?』
〖こうしちゃいられないわ!〗
〖はい!お母様!プレゼント用意しないと!〗
〖行くわよ!〗
〖はい!〗
ばびゅんっ
『え?え?あらあらまあまあ?他の子達も聞くんじゃなかったのかしら?』
『うふふ。まあまあ、今回はみんなまとめてちびっこたちをお祝いしちゃいましょう~♪山桜桃や春陽、フゥやクゥに、青葉たちもねぇ。だってぇ、お誕生日なんてみんなお祝いした事ないはずよぉ。もしかしたら、自分たちの生まれた季節すら分からないんじゃないかしらぁ?』
『あらあらまあまあ、そうね。みんなまとめて初めてのお誕生日ね。ハクちゃんはギン様に聞けばわかるかもしれないけど、他の子はたしかに分からないかもしれないものね』
『そうよぉ。わかる子はその時期に改めてすればいいじゃなぁい?お楽しみは多くなくっちゃねぇ』
『あらあらまあまあ、いいこと言うわね、結葉様。うふふ』
がたんっ
『な、なんということでしょう、アイナ、お聞きになりましたか?』
よろり
『は、はい、リノお姉様、聞き違いでは無いですわよね?』
『にゃ、にゃんでにゃ、最近、結葉様がまともにゃ⋯ハッ!まさか槍が降ったりしにゃいにゃ?』
『『て、天変地異が⋯?』』ぶるぶる
『えぇ?失礼しちゃうわねぇ。私はいつもまともでしょう?』ぶー。
『何を仰ってますの!?』
『そうですわっお母様が『まとも』だなんてっ』
『『本当の『まとも』に失礼ですわ!』』
『そうにゃ!『まとも』にあやまるにゃ!』シャーッ
『えぇ~?なにそれぇ?』ぷくぅ
『あらあらまあまあ、日頃の行いかしらねぇ?』
まともに謝れって⋯すごいわね
『凛~?』
『あらあらまあまあ?おほほほほ』
『でもぉ、プレゼントどうしようかしらぁ?普通じゃつまらないわよねぇ』
『あらあらまあまあ、プレゼントは心がこもってればなんでもいいのよ』
『心がこもってるものぉ⋯う~ん』
『なんでもいいのよ。形に残らないものでも。記憶に残るものとか、体験とかでもね』
『記憶に残る体験ねぇ⋯う~ん』
『あ、あの、凛さん?』
『も、もうその辺で⋯』
『にゃ、にゃにゃにゃにゃ』
『え?アイナ様?』
皆さん、焦ったような感じでどうしたのかしら?
『今まで体験したことない、特別なぁ⋯う~ん』
『お、お母様?普通で、普通で良いのですわっ』
『そ、そうですわっ、普通の普通の物で良いのですわっ』
『にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃっ』
『え?』
ニャーニャちゃん?『にゃ』しか言えてないわよ?
ぽんっ
『う~ん、あっ、そうだわぁ。これがいいわねぇ~。うふふ。そうしましょう~』にまぁ~
『あああっあのお顔っ』
『たたたっ大変ですわっ』
『にゃにゃにゃにゃっ(きけんにゃっ)』
『おおお、おかみさ~んっ』
『にゃにゃにゃにゃ~っ(親方~っ)』
『『助けてくださいましーっ』』
『にゃにゃにゃにゃにゃーっ(たすけてにゃーっ)』
『えええ?』
リノ様まで本当にどうしたのかしら?
ドドドドドドドっ
『えええ?』
何?あの土煙?
『どうしたーっ』
『今度は何やらかす気だ!?』
『もう何かやらかしたかっ!?』
『『『結葉様っ』』』
『『『何もするんじゃないよっ』』』
『『『とにかく止めろっ』』』
『『『何もしないうちに止めんだよっ』』』
『『『『『うおおおっ』』』』』
どどどどどっ
『ええええ?』
ドワーフさんたちが全員?
『『皆さんッ』』うるうるっ
『にゃにゃにゃっ』だばーっ
『えええ?』
アイナ様たち泣いてる?いったい何が?
『なんだ?何事だ?凛さん』
『何があった?』
『なぜドワーフたちが全員?』
きゅるる『戦?』
〖〖ど、どうしたの?〗〗
あまりの騒ぎにみんなが集まって来ました。
プレゼントを探しに行ったはずのジーニ様たちまで。
『あらあらまあまあ、それがね?お誕生日についてお話してただけなんだけど⋯』
あ、そういえばサーヤたちは?
〖いいですか?私たちが確認してきますから、皆さんはこのまま遊んでいてくださいね〗
〖そうだぞ。ちびっこたち踏んずけられたら大変だからな〗
『俺が一緒にいるから待ってような。フゥ、クゥ、春陽と山桜桃、俺がでかくなるから、ちびっこ達背中に乗せて支えてやってくれ』
『『は、はい』』
『サーヤちゃんたち良かったですね』
『牙王様が遊んでくれるそうですよ』
「やっちゃあ~♪もふもふ~♪」
『わ~い♪』
ぴゅいきゅい『『いっちば~ん♪』』
『『あ、ずる~い』』
『『『きゃはは♪にば~ん♪』』』
『三番なのだ~♪』
みゃあ『ココロものせてにゃ』
あらあらまあまあ、さすがね。牙王様ったら、ウインクして移動してくれたわ。畑の方にでも行くのかしらね?ぽぽちゃんたちもきっと一緒に見てくれるんでしょう。
まあ、とにかく
『おかみさん、親方?皆さんでどうなさったの?』
ドワーフさんたちに聞いてみましょう。
『どうもこうもねぇよ。精霊王様二人して、泣きながら俺たちを呼んだんだぞ』
『おまけにニャーニャが人語を喋れなくなるくらいの非常事態だよ』
『こういう時はな、必ずやらかす時なんだよ』
『しかも特大なやらかしをね』
『そう。周りを巻き込みまくって』
『最大級の厄介事を起こすときなんだよ』
『『『だよな?結葉様』』』
『『『何をやらかす気だい?』』』
『『『『『『ことと次第によっちゃ』』』』』』
『『『『『『縛り付けてでも止めさせてもらうよ』』』』』』
ずおおおおおっ
ドワーフさんたち、武器まで構えていったいどうしたの!?
『皆さんっ』うるうる
『頼もしいですわっ』うるうる
『にゃにゃにゃにゃっ』だばだば
アイナ様たち、まだ泣いてる?
『ええ~?ひどぉい。まだ何もしてないわよぉ』ぶー
『『『ああん?『まだ』だと?』』』
『『『何かやらかす気満々じゃないかい!』』』
ずおおおおおっ
『えええ~?サーヤたちの誕生日プレゼントを考えただけよぉ』ぷんぷん
『『『ん?』』』
『『『誕生日プレゼント?』』』
ぐりんっ
『あらあらまあまあ?』だらだら
なぜ皆さん私を見るのかしら?
〖凛?お前が原因か?〗
〖凛、何を言ったのです?〗
『凛さん?』
『あらあらまあまあ?』だらだらだら
嫌だわ。エル様やヴァル様にゲンさんまで
『ええと、ジーニ様たちとサーヤたちのお誕生日をお祝いしましょうってお話してただけなのよ?プレゼントをどうしましょうって。この世界にまさか誕生日という概念が無いとは思わなかったものだから』
とりあえず、説明はしないと
『『『誕生日?』』』
『『『なんだいそりゃ?』』』
『え?誕生日ないのか?』
ほら、ゲンさんだってびっくりでしょ?
『誕生日ってのはな、例えばサーヤが生まれた日があって、毎年、生まれてきてくれてありがとう。何歳になったな、おめでとう!ってお祝いするんだよ。ご馳走食べたり、誕生日ケーキ食べたり、プレゼント渡したりな』
〖へぇ、いい日だな。いいじゃないか。やろうぜ〗
〖そうですね。是非やりましょう。ですが、それの何が問題なのですか?〗
そうよね?
『凛さんがいけないのですわ』
え?リノ様?
『あらあらまあまあ?私?なぜかしら?』
何か言ったかしら?
『そうですわ。よりによってお母様に向かって『特別な体験』などと、なんて恐ろしい⋯』がくぶる
『え?』
そこ?
『にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃっ』
『ニャーニャ、落ち着け、誰も分からねぇぞ』ばんっ
『にゃっ!?にゃにゃ、そうだったにゃ。危うく普通の猫になるとこだったにゃ。結葉様は普通でも非常識にゃのに、特別にゃんて考えたらにゃ』
〖あ~なるほど〗
〖それはかなり〗
『『恐ろしいですわっ』』がくがくぶるぶる
『しかも、にまぁって笑ったにゃ!恐ろしいにゃ!』
〖〖たしかに〗〗うんうん
ジーニ様たちだけでなく、みんなが頷いてるわ
『あ、あらあらまあまあ』
そういうこと?
『ええ~?ひどぉい』ぶー
あらあらまあまあ、日頃の行いが⋯
『それで?』
『いったい何を思いついたのさ?』
『聞きたくないけど』
『聞いてやるよ』
ずおおおおおっ
ドワーフさんたち、武器はいつ下ろすのかしら?
『んふふ、聞きたいぃ?』にまぁ
『うわっ出たよ。その顔』
『聞きたくないけど聞いてやるよ』
『『『『『『サッサっと話しな』』』』』』
ずおおおおおっ
『んふふ~それはねぇ?』
『『『『『『それは?』』』』』』
『ダンジョンを作っちゃおうかなってぇ♪』にまぁ
『『『『『『は?』』』』』』
〖結葉様?なんて?〗ひくっ
〖聞き間違えかしら?〗ひくっ
みんな、目が点
『だからぁ、ダ・ン・ジョ・ン♪作っちゃおうかなぁ♪って。ね?良い案でしょう?』にこにこ
〖〖〖〖は?〗〗〗〗
『『『『『『はあああ?』』』』』』
『『う~ん』』ばたーんっ
『ご主人ーっリノ様ーっ!やっぱりろくでもなかったにゃーっ』
こうして、なんてことない会話から、とんでもないことになりそうな予感が⋯どうなる誕生日?
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。お気に入り登録、エールなどありがとうございます。
番外編なので、ジーニ様たちももちろん参加です。サーヤの誕生日なのに、呼ばなかったりしたら、ねぇ?がくぶる⋯
ちびっこたちは駆け回り、大人たちはのんびりお茶を楽しんでいた。
『ねえ?ジーニ様』
〖何かしら?凛〗
『この世界、お誕生日ってどうしてるの?』
〖え?お誕生日?って何かしら?〗
『え?』
〖え?〗
しーん
おばあちゃんはお誕生日が何か分からないことに頭が停止。
ジーニ様はなぜ驚かれてるか分からないことにびっくり。
『ええと、お誕生日って言うのはね?その人の生まれた日なのだけど、例えばシア様は?』
〖シア?シアが生まれたのは春ね!〗
『⋯⋯』
流石のおばあちゃんも、再び停止。
〖凛?〗
『⋯あらあらまあまあ、世界が違うとこうも違うものなのね。びっくりよ』
〖何が?〗
『ええとね?この世界、暦ってどうなってるのかしら?年始はあるって仰ってたわよね?ちなみに、私たちがいた世界は一年は基本、三六五日。十二ヶ月に分かれていて、更にひと月が三十日前後になってるわ』
〖へ~ずいぶんキッチリしてるのね?こちらはそこまでじゃないわ。神殿のこの辺りに日が当たるようになったら季節が変わる位の感覚ね〗
〖そういえば、サーヤも時々、なんとかの日って言ってましたね。ほら、このアンクレットもらった日とか〗
シャラッと、アンクレットを揺らして長い綺麗な足を見せて登場したのはシア様
『あらあらまあまあ、女の敵な登場⋯うふふ』
あ~おばあちゃんが⋯
〖り、凛?〗ぷるぷる
『あら?あらあらまあまあ、なんでもないのよ。おほほ。⋯そうそう、その、何とかの日もね?何月何日とか、決まっているのよ』にこ
〖そ、そうなのね。じゃあ、お誕生日っていうのも?〗
『ええ。何年の何月何日に産まれました。って分かるのよ。それで毎年、お誕生日おめでとうってお祝いするのよ。⋯普通ならね』ふぅ⋯
〖凛?〗
〖そう。それで、サーヤのお誕生日は分かってるの?〗
そう、おばあちゃんの顔がちょっと暗くなったのに気づいた女神母娘。きっと⋯
『そうよ。あのバカ女、出生届を出してなかったの。だから、正確な誕生日が分からないのよ⋯!自分の子をなんだとっ』めらめら
〖り、凛、落ち着いてっ〗
〖そうよ、サーヤに気づかれるわ〗
〖それで?向こうでは誕生日どうしてたの?〗
『あ、あらあらまあまあ、ワタシトシタコトガ、ツイ。オホホ。⋯そう、お医者さんが言うには、恐らく三月か四月あたりじゃないかって言う話だったんだけど、分からなかったのよね。だから、私が引き取った日をお誕生日にしてたのよ』
『ふぅ~ん?それならぁ、この世界とそう変わらないんじゃなぁい?季節はどうだったのぉ?』ぬっ
『え?』
〖〖え?結葉!〗〗
おばあちゃんの背後に結葉様
『あらあらまあまあ?びっくりしたわ。ええと、季節だったわね。初夏よ。色んなお花が咲いて、緑が明るく鮮やかになる季節ね』
〖あら、いいじゃない。聖域ならいつでもお花も緑もいっぱいよ〗
〖そうですね。いいじゃないですか。せっかくですから、他の子も生まれた季節を聞いて、その季節にお誕生日を、お祝いすればいいんじゃないですか?〗
『そうねぇ、みんないっぺんにお祝いするよりぃ、何回もお祝いできた方が良いわよねぇ。きっとご馳走作るんでしょう?』くすくす
〖〖そうなの?〗〗ずずいっ
『あ、あらあらまあまあ、そうね。ご馳走や、誕生日ケーキ、それにプレゼントを渡したりするわね』
〖〖プレゼント!〗〗
『え?え?なぜそんなに怖いお顔?』
〖こうしちゃいられないわ!〗
〖はい!お母様!プレゼント用意しないと!〗
〖行くわよ!〗
〖はい!〗
ばびゅんっ
『え?え?あらあらまあまあ?他の子達も聞くんじゃなかったのかしら?』
『うふふ。まあまあ、今回はみんなまとめてちびっこたちをお祝いしちゃいましょう~♪山桜桃や春陽、フゥやクゥに、青葉たちもねぇ。だってぇ、お誕生日なんてみんなお祝いした事ないはずよぉ。もしかしたら、自分たちの生まれた季節すら分からないんじゃないかしらぁ?』
『あらあらまあまあ、そうね。みんなまとめて初めてのお誕生日ね。ハクちゃんはギン様に聞けばわかるかもしれないけど、他の子はたしかに分からないかもしれないものね』
『そうよぉ。わかる子はその時期に改めてすればいいじゃなぁい?お楽しみは多くなくっちゃねぇ』
『あらあらまあまあ、いいこと言うわね、結葉様。うふふ』
がたんっ
『な、なんということでしょう、アイナ、お聞きになりましたか?』
よろり
『は、はい、リノお姉様、聞き違いでは無いですわよね?』
『にゃ、にゃんでにゃ、最近、結葉様がまともにゃ⋯ハッ!まさか槍が降ったりしにゃいにゃ?』
『『て、天変地異が⋯?』』ぶるぶる
『えぇ?失礼しちゃうわねぇ。私はいつもまともでしょう?』ぶー。
『何を仰ってますの!?』
『そうですわっお母様が『まとも』だなんてっ』
『『本当の『まとも』に失礼ですわ!』』
『そうにゃ!『まとも』にあやまるにゃ!』シャーッ
『えぇ~?なにそれぇ?』ぷくぅ
『あらあらまあまあ、日頃の行いかしらねぇ?』
まともに謝れって⋯すごいわね
『凛~?』
『あらあらまあまあ?おほほほほ』
『でもぉ、プレゼントどうしようかしらぁ?普通じゃつまらないわよねぇ』
『あらあらまあまあ、プレゼントは心がこもってればなんでもいいのよ』
『心がこもってるものぉ⋯う~ん』
『なんでもいいのよ。形に残らないものでも。記憶に残るものとか、体験とかでもね』
『記憶に残る体験ねぇ⋯う~ん』
『あ、あの、凛さん?』
『も、もうその辺で⋯』
『にゃ、にゃにゃにゃにゃ』
『え?アイナ様?』
皆さん、焦ったような感じでどうしたのかしら?
『今まで体験したことない、特別なぁ⋯う~ん』
『お、お母様?普通で、普通で良いのですわっ』
『そ、そうですわっ、普通の普通の物で良いのですわっ』
『にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃっ』
『え?』
ニャーニャちゃん?『にゃ』しか言えてないわよ?
ぽんっ
『う~ん、あっ、そうだわぁ。これがいいわねぇ~。うふふ。そうしましょう~』にまぁ~
『あああっあのお顔っ』
『たたたっ大変ですわっ』
『にゃにゃにゃにゃっ(きけんにゃっ)』
『おおお、おかみさ~んっ』
『にゃにゃにゃにゃ~っ(親方~っ)』
『『助けてくださいましーっ』』
『にゃにゃにゃにゃにゃーっ(たすけてにゃーっ)』
『えええ?』
リノ様まで本当にどうしたのかしら?
ドドドドドドドっ
『えええ?』
何?あの土煙?
『どうしたーっ』
『今度は何やらかす気だ!?』
『もう何かやらかしたかっ!?』
『『『結葉様っ』』』
『『『何もするんじゃないよっ』』』
『『『とにかく止めろっ』』』
『『『何もしないうちに止めんだよっ』』』
『『『『『うおおおっ』』』』』
どどどどどっ
『ええええ?』
ドワーフさんたちが全員?
『『皆さんッ』』うるうるっ
『にゃにゃにゃっ』だばーっ
『えええ?』
アイナ様たち泣いてる?いったい何が?
『なんだ?何事だ?凛さん』
『何があった?』
『なぜドワーフたちが全員?』
きゅるる『戦?』
〖〖ど、どうしたの?〗〗
あまりの騒ぎにみんなが集まって来ました。
プレゼントを探しに行ったはずのジーニ様たちまで。
『あらあらまあまあ、それがね?お誕生日についてお話してただけなんだけど⋯』
あ、そういえばサーヤたちは?
〖いいですか?私たちが確認してきますから、皆さんはこのまま遊んでいてくださいね〗
〖そうだぞ。ちびっこたち踏んずけられたら大変だからな〗
『俺が一緒にいるから待ってような。フゥ、クゥ、春陽と山桜桃、俺がでかくなるから、ちびっこ達背中に乗せて支えてやってくれ』
『『は、はい』』
『サーヤちゃんたち良かったですね』
『牙王様が遊んでくれるそうですよ』
「やっちゃあ~♪もふもふ~♪」
『わ~い♪』
ぴゅいきゅい『『いっちば~ん♪』』
『『あ、ずる~い』』
『『『きゃはは♪にば~ん♪』』』
『三番なのだ~♪』
みゃあ『ココロものせてにゃ』
あらあらまあまあ、さすがね。牙王様ったら、ウインクして移動してくれたわ。畑の方にでも行くのかしらね?ぽぽちゃんたちもきっと一緒に見てくれるんでしょう。
まあ、とにかく
『おかみさん、親方?皆さんでどうなさったの?』
ドワーフさんたちに聞いてみましょう。
『どうもこうもねぇよ。精霊王様二人して、泣きながら俺たちを呼んだんだぞ』
『おまけにニャーニャが人語を喋れなくなるくらいの非常事態だよ』
『こういう時はな、必ずやらかす時なんだよ』
『しかも特大なやらかしをね』
『そう。周りを巻き込みまくって』
『最大級の厄介事を起こすときなんだよ』
『『『だよな?結葉様』』』
『『『何をやらかす気だい?』』』
『『『『『『ことと次第によっちゃ』』』』』』
『『『『『『縛り付けてでも止めさせてもらうよ』』』』』』
ずおおおおおっ
ドワーフさんたち、武器まで構えていったいどうしたの!?
『皆さんっ』うるうる
『頼もしいですわっ』うるうる
『にゃにゃにゃにゃっ』だばだば
アイナ様たち、まだ泣いてる?
『ええ~?ひどぉい。まだ何もしてないわよぉ』ぶー
『『『ああん?『まだ』だと?』』』
『『『何かやらかす気満々じゃないかい!』』』
ずおおおおおっ
『えええ~?サーヤたちの誕生日プレゼントを考えただけよぉ』ぷんぷん
『『『ん?』』』
『『『誕生日プレゼント?』』』
ぐりんっ
『あらあらまあまあ?』だらだら
なぜ皆さん私を見るのかしら?
〖凛?お前が原因か?〗
〖凛、何を言ったのです?〗
『凛さん?』
『あらあらまあまあ?』だらだらだら
嫌だわ。エル様やヴァル様にゲンさんまで
『ええと、ジーニ様たちとサーヤたちのお誕生日をお祝いしましょうってお話してただけなのよ?プレゼントをどうしましょうって。この世界にまさか誕生日という概念が無いとは思わなかったものだから』
とりあえず、説明はしないと
『『『誕生日?』』』
『『『なんだいそりゃ?』』』
『え?誕生日ないのか?』
ほら、ゲンさんだってびっくりでしょ?
『誕生日ってのはな、例えばサーヤが生まれた日があって、毎年、生まれてきてくれてありがとう。何歳になったな、おめでとう!ってお祝いするんだよ。ご馳走食べたり、誕生日ケーキ食べたり、プレゼント渡したりな』
〖へぇ、いい日だな。いいじゃないか。やろうぜ〗
〖そうですね。是非やりましょう。ですが、それの何が問題なのですか?〗
そうよね?
『凛さんがいけないのですわ』
え?リノ様?
『あらあらまあまあ?私?なぜかしら?』
何か言ったかしら?
『そうですわ。よりによってお母様に向かって『特別な体験』などと、なんて恐ろしい⋯』がくぶる
『え?』
そこ?
『にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃっ』
『ニャーニャ、落ち着け、誰も分からねぇぞ』ばんっ
『にゃっ!?にゃにゃ、そうだったにゃ。危うく普通の猫になるとこだったにゃ。結葉様は普通でも非常識にゃのに、特別にゃんて考えたらにゃ』
〖あ~なるほど〗
〖それはかなり〗
『『恐ろしいですわっ』』がくがくぶるぶる
『しかも、にまぁって笑ったにゃ!恐ろしいにゃ!』
〖〖たしかに〗〗うんうん
ジーニ様たちだけでなく、みんなが頷いてるわ
『あ、あらあらまあまあ』
そういうこと?
『ええ~?ひどぉい』ぶー
あらあらまあまあ、日頃の行いが⋯
『それで?』
『いったい何を思いついたのさ?』
『聞きたくないけど』
『聞いてやるよ』
ずおおおおおっ
ドワーフさんたち、武器はいつ下ろすのかしら?
『んふふ、聞きたいぃ?』にまぁ
『うわっ出たよ。その顔』
『聞きたくないけど聞いてやるよ』
『『『『『『サッサっと話しな』』』』』』
ずおおおおおっ
『んふふ~それはねぇ?』
『『『『『『それは?』』』』』』
『ダンジョンを作っちゃおうかなってぇ♪』にまぁ
『『『『『『は?』』』』』』
〖結葉様?なんて?〗ひくっ
〖聞き間違えかしら?〗ひくっ
みんな、目が点
『だからぁ、ダ・ン・ジョ・ン♪作っちゃおうかなぁ♪って。ね?良い案でしょう?』にこにこ
〖〖〖〖は?〗〗〗〗
『『『『『『はあああ?』』』』』』
『『う~ん』』ばたーんっ
『ご主人ーっリノ様ーっ!やっぱりろくでもなかったにゃーっ』
こうして、なんてことない会話から、とんでもないことになりそうな予感が⋯どうなる誕生日?
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。お気に入り登録、エールなどありがとうございます。
番外編なので、ジーニ様たちももちろん参加です。サーヤの誕生日なのに、呼ばなかったりしたら、ねぇ?がくぶる⋯
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これは神様の度重なるミスによって、幼児として転生させられてしまった結衣が、ドラゴンやもふ強魔獣に懐かれ、最強のドラゴン騎士家族と共に、異世界で幸せいっぱいに暮らす物語。
無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~
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「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」
特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。
しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。
バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。
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