《書籍化》転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました

ひより のどか

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585 光から飛び出してきたものは?

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 バートさんが指を鳴らすと、ピカーっと空中に光が!そこが縦に裂けたと思ったら⋯

 ひゅんっ!
 ばさっ

「ふお?」
なんか音した?ふたつ?

『バート!それにふざけた鳥!よくもこの美しい私をこんな姿に!』

「ほえ?」
な、なに?

〖わ~天ちゃんてば、ずいぶん可愛くなっちゃったね~〗

「ふお?」
 てんちゃん?

『主神様!何を呑気に!』

〖天馬、あなた少し会わない間に随分と縮みましたね〗ふっ

『医神!笑いましたね!?あなたの大切なパートナーがこんな姿にされたというのに笑いましたね!?』

〖おや、心外ですね。この私があなたを笑うわけないではありませんか〗ふっ

『笑ってますよね?絶対笑ってますよね!?』
『ほぉ~煩いですね』ばさっ
『だまりなさい!この性悪鳥!』
来て早々、とっても賑やか。周りは呆然。

「ふああああ?」きらきらきらきら
『あ~サーヤのお顔が~』
 ぴゅいきゅい『『きらきらだ~』』
サーヤだけは違うようです。

『あらあらまあまあ、ロックオンね⋯』
『あ~見事にサーヤのツボを押さえてるもんな』
おばあちゃんとおいちゃんは残念なおめ目。
なんですか?みんな?だってだって

「かみちばいにょ、てんちにょおうましゃん!」きらきら
それにそれに
「もふもふほーほーしゃん!」きらきら
バートさんの肩にもふもふのとりさん!

『え?』
『ほぉ?』
〖おや?〗
天使のお馬さんと、ほーほーさんと、エル様もサーヤの状態に気づいたみたいです。

〖あ~サーヤ?食べちゃだめだよ?〗
イル様は苦笑いを浮かべながらサーヤに一言。
「う?」
何言ってるの?食べないよ?

『ふふ』
〖〖バート、狙ったわね〗〗じと
『おや?なんの事です?』ニヤ
意味深な笑いを浮かべるバートさんにジーニ様とシア様が不信の目を向けるけど、バードさんはそ知らぬ顔。
〖『うへぇ、胡散臭ぇ顔だな』〗
ヴァル様と牙王様はお口の端がヒクヒクしてます。

『ところでサーヤ~?かみしばいってなぁに?』
「う?」
結葉様が不思議そうに聞いてきました。
あれ?知らない?

『あのね~おばあちゃんがぼくたちのために作ってくれたんだよ~』
ぴゅいきゅい『『おもしろいの~』』
『『お話とね、絵が書いてあるんだよ』』
『『『かわいいの~♪』』』
みゃあ『よるねるまえによんでくれるにゃ!』
ちびっこたちが大興奮で教えてあげてます。

『そうなのですか?』
『どのようなお話なのですか?』
『ニャーニャも知りたいにゃ!』

そう?
「あにょにぇ?さーやおひめしゃまにゃにょ」

〖うんうん。サーヤは僕たちのかわいいお姫様だからね~〗
〖〖当然〗〗うんうん
イル様が家族で頷いてます。

『それでね~サーヤ姫は森の中で、ぼくたちみたいに動物さんたちと仲良く暮らしてるんだよ~』にこにこ
『そうか』
ギン様がハクにつられてにこにこです。

ぴゅいきゅい『『でもね~?』』ちっちっちっ
『でも?なんだ?』
もったいつける双子に、お父さんのアルコン様が先を促します。

『『わる~い悪魔がかわいいサーヤ姫をね』』
『『『ゆーかいしようとするんだよ!』』』ぷんぷん!
フルーとフライが悪魔の真似して、妖精トリオが逃げるフリしながら怒ってます。

『『まあ!』』
『それは許せないにゃ!』
みんなもぷんぷん!

みゃあ『そうにゃのにゃ!』
『だから、姫たちも戦うんだけど負けそうなのだ』しゅん

〖それは〗
『まずいな』う~ん
ヴァル様たちまでう~んってしてます。

きゅるるん『『『でもだいじょうぶ!』』』
きゅるるん『『『『ぱからぱからってきこえてくるの!』』』』

『ん?いよいよ白馬に乗った王子様の登場か?』
何言ってるの?おいちゃんちがうよ?

「おしょりゃかりゃ、てんちにょおうましゃんちょ、おばあちゃん!」

〖〖〖え?〗〗〗
『『『『『おばあちゃん?』』』』』
そうだよ!

『あのね~翼の生えたかわいいお馬さんの背中にね~』
ぴゅいきゅい『『きしさまのかっこした~』』
『『かわいいくまさんのぬいぐるみが乗っててね』』
『『『たすけてくれるの~』』』

『『『『『は?』』』』』
あれ?みんなおめ目が点?

みゃあ『ひひーん!ぱかっ!っておうまさんもあくまをけってばしてくれるにゃ!』
『それでおばあちゃんが、エイヤッて正義の剣で切り捨てるのだ!』
きゅるるん『『『つまらんものを』』』
きゅるるん『『『『きってしまった~』』』』
『『『かっこいいんだな!』』』
『『『ぅ、ぅん。かっこいいぃ』』』

〖〖〖へ、へぇ~〗〗〗ヒクヒク
『凛さん?何やってんだ?』ヒクヒク
あれ?みんななんで変なお顔?かっこいいでしょ?

『あらあらまあまあ?だって、絵本の王子様ってあんまり自分で戦わないじゃない?毒林檎が出てくるお話の王子様とか、最後においしいとこどりじゃない?頑張ったのは小人さんよね?』
『え?ん?んん~たしかに?』
あ、おばあちゃんがおいちゃんを悩ませてる~

『顔がいいだけの王子様にかわいいサーヤ姫を渡す訳にはいかないじゃない!なら私がサーヤ姫を助けるのは当然よね!』
『うん?んん~?そ、そうなのか?』
あ~おいちゃんが騙されてます。

『それに、どうせならただの馬より、空を駆けるペガサスの方がかっこいいじゃない』
『う~ん?まあ、そうか?』
おいちゃん、考えたら負けだよ?

『だから私は、ペガサスに跨り、サーヤを助ける騎士になったのよ!』ばばーんっ
『そ、そうか』
あ、諦めたね。

きゅるる『現在、凛さんの紙芝居に合わせてぬいぐるみ作成中だった』
『そうなんだよ』
『衣装とかもね』
『作ってたんだよね』
『続編もあるっていうからよ』
『俺たちは舞台装置も作ってるんだぜ』
『なかなか凝って作ってたんだぞ』

『へ、へ~』
実はおばあちゃんの提案で、おいちゃんは今回除け者⋯
『あらあらまあまあ?人聞きが悪いわね~ちょっと内緒にしてただけよ?おほほ』
『ぷっ。面白がってただけ』
みあちゃん?

『実はそのお話に出てくるお馬さんに』
『サーヤが夢中になってまして』
フゥとクゥも一緒に聞いてるからもちろん知ってます。
『なんたって、とっても可愛いんです』ちらっ
『絵本の中のサーヤ姫も抱っこしてしまうくらい』ちらっ
山桜桃ちゃんと春陽くんが、なんだか気の毒そうな目を天馬さんに向けてます。だって

『『『『『そっくり~♪』』』』』

そうなのです!ちびっこたちの言う通り!
バートさんの顔の前でプンプンしている天馬さんはサーヤでも抱っこできるくらいの大きさ!ふわふわのたてがみをなびかせて、真っ白なふわふわの翼!ふわふわふさふさのしっぽ!

『ま、待って下さいっ!この姿はバートに無理やり変えられたまやかしの姿!本来の私ではっ』
何焦ってるのかな?
 
『まあまあ、いいではありませんか。狭い亜空間、小さいお姿の方がよろしいかとおもったのですよ』ふっ

『うそですね!?絶対うそですね!?』
楽しそうなバートさんにめちゃくちゃ怒ってる天馬さん。
なにがだめなの?かわいいよ?だからね?

「てんちにょおうましゃんっ」きらきら
『え?え?天使ではなく、私は天馬ですよ』
「あい!てんちにょおうましゃんっ!」きらきら
『⋯聞いてませんね?』じと
「ぎゅうっさしぇてくだちゃい!」きらきらきらきら
『え?ぎゅ、ぎゅう?』
「あい!ぎゅうっ」きらきら
『え?あの?私、食べられちゃいます?』ひく

〖違うよ~サーヤは天ちゃんを抱きしめてもふもふすりすりしたいんだよ~〗

『主、主神様?何ですか?それは?第一、私の本来の姿はこんなちんちくりんではっ』

「ぢゃめ?」うりゅ~
だめなの?ぎゅう⋯

『え?あわわわ、泣かないでください、愛し子』

「ふえっいとしごちやう~ぎゅう、じゃめ~?」うりゅりゅ

『え?え?』
〖良いではないですか。サーヤに抱きしめてもらえるのですよ?何が不満なのです?〗ふっ
『ほら、あなたのご主人の医神様もこう仰っているではありませんか』ふっ
『こ、この似た者鬼畜がっ』わなわな
〖『何か?』〗ひゅお~
『わ、分かりましたよ』

エル様とバートさんに叶うはずはなく、諦めてサーヤの前でぷかぷか浮かぶ天使なお馬さん(天使は外見だけ)
『愛し⋯ではないですね。サーヤ、言っておきますが、これは本来の私の姿ではなくですね、本来の私はもっと気高く美しく⋯』
「う?」こてん
『はあ⋯いいですよ。どうぞお好きになさって下さい』
「⋯あいっ!」にぱあっ
『うっ!』かあああっ
「う?」
どうしたのかな?まあ、いっか♪ぎゅう~

〖真っ赤ですね〗ニヤ
『真っ赤ですね』ニヤニヤ
エル様とバートさん、悪いお顔

「ぎゅうう~ふわふわ~」すりすり
『そ、そうですか?あまりスリスリされるとくすぐったいのですが』かあああっ

〖落ちたな〗ニヤ
『だな』ニヤニヤ
ヴァル様と牙王様もニヤニヤ。

「とりしゃみょ、ぎゅ~」
『ほぉ?私もですか?』
「あい!ぎゅう~」にぱあっ
『仕方ない。その馬とも引っ付かねばならぬのは不本意だが⋯ほ~』
『それはこちらのセリフです!』
「んふ~にゃかよち!ふわふわもふもふ!ぎゅう~」すりすり
サーヤだけはいっぺんにふわふわもふもふをすりすりできてご満悦。

〖さすがサーヤだね~〗
〖あの犬猿の仲を手懐けたわね〗
〖偉いわ。サーヤ〗
感心するイル様家族

 きゅるる『凛さん、いいサンプルがとれた』
『あらあらまあまあ、本当ね~採寸させてくれないかしら?』
『『『大丈夫だよ』』』
『見ただけで大体わかる』
『『その通り』』
『あらあらまあまあ、さすがね~』
おばあちゃんたちは何か企んでるみたいです。

『イル様、神獣様相手に大丈夫なのでしょうか?』
〖大丈夫だよ~心配しないで〗
『そ、そうですか』
一人、まともなギン様、胃がキリキリ⋯
〖ギン、あとでハクにヒールかけてもらいなさい〗
『は、はい⋯』
〖真面目な森の主であるギンには負担が大きかったでしょうか⋯〗
次から次に訪れる大物ゲスト。女神様に同情されるギン様でした。


「もふもふ~♪ふわふわ~♪」むぎゅ~すりすり
『あ、あのそろそろ?』
『諦めなさい』ほ~

☆。.:*・゜☆。.:*・゜
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