《書籍化》転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました

ひより のどか

文字の大きさ
643 / 690
連載

ある日の山の日日記 番外編

しおりを挟む
『登山したいな』
「う?」
山登り?おいちゃんがボソッと言いました。いきなりですね?でも、その肝心の

「やま、にゃい」
『そうなんだよな~』
アルコン様がむか~しむかし
ぴゅいきゅい『『こわちたもんね』』
『うっ』ぐさっ
だよね~
ぴゅいきゅい『『おとうしゃん』』
『⋯な、なんだ?』びくびく
ぴゅいきゅい『『だめだめ~』』
『うぐっ』ぐしゃっ
あ~やられちゃったね

『あ~すまん。アルコン様。巻き添い食わす気はなかったんだ』
「ごめしゃい」

『ぐっ』かはっ

『ゲン、サーヤ、そりゃトドメだ』ふぅ
「う?」
そう?
『それは、重ね重ねすまん』

『⋯』ちーん

『気の毒に⋯』はあああ
親方、深いため息だね

『で?親方、どうした?』
『ん?ああ、今、登山がどうのって言ってたろ?』
『ああ、言ったな』
「さーや、おりゅしゅばん、いいこちてりゅ」
先に言っておくね。

『まだ山に行くとも言ってないのに何でだよ。山、いいだろ?気持ちいいぞ。自然を楽しみながら、苦労してたどり着く山頂。最高だろ?』
「やまは、かえりもありゅにょ。さーやはいいこちてまってりゅ」   
『なんでだよ』むっ
「や。おいちゃん、やまにょぼりちやう。あぶにゃい。さーや、ちんじゃう」ぷんっ
『そんなことないだろ?』
「や」ぷい

おいちゃん大好きサーヤが、何だかいつもと違います。

『なんだなんだ?サーヤがおかしいぞ?凛さん、どういうことだ?』
訳の分からない親方がおばあちゃんに助けを求めました。

『あらあらまあまあ、ゲンさんの登山ね~』
「おばあちゃん」
『凛さん』

『どういうこった?』

『ええとね?サーヤも山は嫌いじゃないのよ?でも、あまり高くない山で登山というより、ハイキングみたいなものね。私と行くのは大丈夫だったものね?』
「あい。にょんびり、おはにゃみちゃり、くもみちゃり。たのちい」
おばあちゃんとなら大丈夫です。でも~

『ゲンさんはね~険しい山をかき分けて道じゃないとこを行っちゃうから。あれはサバイバルに近いわよねぇ。サーヤは迷子になりそうになるし、熊には遭遇するし⋯』

『あ~、前に言ってた、悪い熊さんをパンチでってやつ~?』
いつの間にかみんなが話に加わっていて、ハクが思い出して言うと

『そう。それよ~。ゲンさんがこっちの道が近道な気がするなんてドンドン行っちゃうものだから、少し遅れた所に熊に遭遇してね。あれは怖かったわね』
「あい。がおー」
大っきいくまさんでした。

〖それはなんと言うか⋯〗
『災難だったな~』
〖よくご無事で⋯〗
ヴァル様と牙王様だけじゃなくて、エル様まで同情してくれてます。

『本当よねぇ。そういう訳でね?サーヤはゲンさんが山に行くぞって言うと』

「さーや、おりゅしゅばん、いいこちてりゅ」
お家でいい子でお留守番してるよ

『と、言うわけなのよ⋯私もこればっかりは行きましょうって言えなくてね~』ふぅ⋯

『それは、ゲンが悪いのではないか?』
『我も同意見だ』
『『『『『うんうん』』』』』
ほら、ギン様もアルコン様も、みんなもそう言ってるよ

『う⋯』
みんなが、じと~っと、おいちゃんを見るのでおいちゃん、珍しく後ずさりしてます。

『でもよ、それならゲン俺たちと山行かねぇか?』
『ん?親方たちと山?』
あ、そう言えば親方、山に反応して話しかけてきたんだっけね

『おうよ。山っつっても鉱山だけどな?』ニカッ

『鉱山?』

『おう。鉱山だ。この聖域にいれば素材に困ることはねぇけどよ、たまには自分の手と足で採掘しねぇと、腕が鈍るからよ』
『俺たちの里の外なんだけどよ、魔物を駆除しながら採掘すんだ』
『まあ、岩山だからよ、緑は無いけどな?』
『『『溶岩ならあるぞ』』』

『は?』

『活火山だからよ』
『タイミング悪いとな』
『噴火するんだ』
『『『ドカンっ』』』
『てな。けどまあ』
『そんときは』
『ドワーフロードで逃げちまえばいいからな』
『『『ワハハハハ』』』

『へ、へぇ~』ヒクヒク
わあ、流石のおいちゃんもヒクヒクしてるね

〖ワハハハハ!中々スリリングなことしてたんだな!おし!俺は行くぞ!楽しそうじゃねぇか!な?牙王!〗
『そうだな。夕飯前の腹ごなしには良さそうだな!』ニカッ

「ふおお?」
行くの?爆発するんじゃないの?ヴァル様の筋肉なら大丈夫かな?

『サーヤちゃん、無駄ですわ』
『親方たちにとってはピクニックと一緒にゃ』
はあ~ああぁ

「へ、へぇ~」
そうなんだ~

〖まったく、これだから脳筋は嫌なんですよ〗
『医神様、まったくの同意見ですが、諦めましょう』

わあ、エル様とバートさんも疲れたお顔してる~

『まあ、とにかくよ。行こうぜ!魔石あるかもしれねぇしな』
『お宝発見しようぜ!』
『ほら、行くぞ!』
〖『おうよ!』〗

『あ~ああぁっ』ずるずるずる
「いってらっちゃ~い」
サーヤはお留守番してるよ。いい子だもん。

おいちゃんは親方たちのドワーフロードの光の中に吸い込まれて行きました。

そして

『『『ただいま』』』
〖帰ったぜ!〗
『いや~中々面白かったな!』
〖『ワハハハ』〗
親方とヴァル様たちは元気に帰って来たけど

『⋯ただいま』ボロっ

「ふおお?」
お、おいちゃん?
『あらあらまあまあ?』
〖し、師匠?〗
おいちゃんだけボロボロです。みんなびっくり!

『なんだいなんだい?』
『ゲンさんだけ随分くたびれてんね?』
『まさか、一人だけ噴火に巻き込まれたとかかい?』
『『まさかだよね~』』
『『『ワハハハ』』』

『いや、そのまさかだぜ』
『なんとまあ、新しい火口が元の足元から吹き出したんだよ』
『ゲンが打ち上がったんだぜ』

『『『はあああ?』』』
「ほぇぇ?」
『あらあらまあまあ?』
〖なんとっ〗
おいちゃんが打ち上がった?

〖頑丈な体で良かったよな~〗
『俺もあんなん初めて見たぜ!』
〖『ワハハハハ』〗
わ、笑い事じゃないんじゃ?

「お、おいちゃん、だいじぶ?」てててっ
おいちゃんに駆け寄ると

「ふわわわっまっくりょ!」
『あらあらまあまあ!』
〖これは、クリーン。そして、ヒール〗
おいちゃん、真っ黒の下は火傷してました!エル様が治してくれたよ!

『あ、ありがとう』
「あいがちょ!」
〖いえいえ。しかし、無茶しますね〗はあ
ホントだよ!

『まあ、当たり前よねぇ』
きゅる『むしろ、歩いてたことが不思議』
だよね?

『いやあ、親方が少し熱い所にいい石があるっていいから、ちょっと熱中してたら、すっ飛んでたんだよな~ワハハハ』
「うにゅ」
『あらあらまあまあ、ワハハハじゃないでしょうに』
だよね?

『でもほら、これは死守したんだぞ!』ニカッ
キラキラっ
「ふえ?」
『え?』
な、なに?

『サーヤと凛さんに、すごいだろ?二つ並んでたんだぞ!この石!』

『あ、これフラワーダイヤじゃねぇか!』
『しかも赤!』
『炎属性を持った石だぞ!』

『へ~そんな名前だったのか。赤い薔薇みたいでキレイだったからな。ちょうど二つあったからな、お揃いでいいんじゃないかと思ってな』ニカッ

「おいちゃん」うるうる
『あらあらまあまあ、石より、怪我なく帰ってきてくれた方が嬉しいのに』
そうだよ!ケガしたらやだよ!

『でも、ありがとう。とっても綺麗だわ』
「あい。だいじしゅりゅ。あいがちょ」

『おう!』ニカッ

そんなこんなで、おいちゃんの異世界初登山?は、成功?したみたいだけど、やっぱり

「さーやは、おりゅしゅばん。いいこちてりゅ」
異世界の山も怖いです。爆発反対。

『あらあらまあまあ、普通は噴火しないとおもうのだけどね~』


☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。
感想やエールもありがとうございます。

新作二作、『転生したおばあちゃん~』『小さな小さな花うさぎ~』の方も読んでくださってありがとうございます。まだの方、良かったら、よろしくお願いします。

しおりを挟む
感想 1,713

あなたにおすすめの小説

もふもふ相棒と異世界で新生活!! 神の愛し子? そんなことは知りません!!

ありぽん
ファンタジー
[第3回次世代ファンタジーカップエントリー] 特別賞受賞 書籍化決定!! 応援くださった皆様、ありがとうございます!! 望月奏(中学1年生)は、ある日車に撥ねられそうになっていた子犬を庇い、命を落としてしまう。 そして気づけば奏の前には白く輝く玉がふわふわと浮いていて。光り輝く玉は何と神様。 神様によれば、今回奏が死んだのは、神様のせいだったらしく。 そこで奏は神様のお詫びとして、新しい世界で生きることに。 これは自分では規格外ではないと思っている奏が、規格外の力でもふもふ相棒と、 たくさんのもふもふ達と楽しく幸せに暮らす物語。

転生先は海のど真ん中!? もふ強魔獣とイケオジに育てられた幼女は、今日も無意識に無双する

ありぽん
ファンタジー
25歳の高橋舞は、気がつくと真っ白な空間におり、そして目の前には土下座男が。 話しを聞いてみると、何とこの男は神で。舞はこの神のミスにより、命を落としてしまったというのだ。 ガックリする舞。そんな舞に神はお詫びとして、異世界転生を提案する。そこは魔法や剣、可愛い魔獣があふれる世界で。異世界転生の話しが大好きな舞は、即答で転生を選ぶのだった。 こうして異世界へ転生した舞。ところが……。 次に目覚めた先は、まさかの海のど真ん中の浮島。 しかも小さな子どもの姿になっていてたのだ。 「どちてよ!!」 パニックになる舞。が、驚くことはそれだけではなかった。 「おい、目が覚めたか?」 誰もいないと思っていたのだが、突然声をかけられ、さらに混乱する舞。 実はこの島には秘密があったのだ。 果たしてこの島の正体は? そして舞は異世界で優しい人々と触れ合い、楽しく穏やかな日々を送ることはできるのか。

ドラゴンともふ魔獣に懐かれて〜転生幼女は最強ドラゴン騎士家族と幸せに暮らします〜

ありぽん
ファンタジー
神様のミスで命を落としてしまった高橋結衣(28)。そのお詫びとして彼女は、様々な力を授かり、憧れだった魔法と剣と魔獣の存在する、まるで異世界ファンタジーのような世界へと転生することになった。 しかし目を覚ました場所は、街の近くではなく木々が生い茂る森の中。状況が分からず混乱する結衣。 そんな結衣に追い打ちをかけるように、ゾウほどもある大きな魔獣が襲いかかってきて。さらにドラゴンまで現れ、魔獣と激突。数分後、勝利したドラゴンが結衣の方へ歩み寄ってくる。 転生して数10分で命を落とすのか。そう思った結衣。しかし結衣を待っていたのは、思いもよらぬ展開だった。 「なぜ幼児がここに? ここは危険だ。安全な俺たちの巣まで連れて行こう」 まさかのドラゴンによる救出。さらにその縁から、結衣は最強と謳われるドラゴン騎士の家族に迎え入れられることに。 やがて結衣は、神から授かった力と自らの知識を駆使し、戦う上の兄や姉を支え、頭脳派の兄の仕事を手伝い。可憐で優しい姉をいじめる連中には、姉の代わりに子ドラゴンやもふ強魔獣と共にざまぁをするようになって? これは神様の度重なるミスによって、幼児として転生させられてしまった結衣が、ドラゴンやもふ強魔獣に懐かれ、最強のドラゴン騎士家族と共に、異世界で幸せいっぱいに暮らす物語。

無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~

鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!  詳細は近況ボードに載せていきます! 「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」 特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。 しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。 バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて―― こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました

由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。 彼女は何も言わずにその場を去った。 ――それが、王太子の終わりだった。 翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。 裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。 王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。 「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」 ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。