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連載
ある日の「はっぴーはりょいん」の日 日記2 番外編
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ぱっかぱっかとかぼちゃの馬車は王宮へ
「ごっはん♪ごっはん♪おっちりょにょごっはん♪おっいちいにゃ♪」じゅるり
『あらあらまあまあ、サーヤレラ、まだご飯は食べてないでしょ?』ふきふき
「うにゅ?おっいちいかにゃ?」じゅるり
『そうね、おいしいといいわね』ふきふき
「あい♪」
きっと美味しい気がするよ♪
〖いやぁん♪可愛い~♪〗むぎゅう~
「くえっ」ぐるちっ
『ちょっと!サーヤレラを離しなさい!』てしてし
〖嫌よぉ~離さないわぁ~〗ぎゅむ~
「ふぎゅ⋯」息が~
うらやまけしからんお山がぁ
『離しなさいっサーヤレラが死んじゃうわっ』てしてしてしっ
〖あら?やだ~ごめんなさい?〗てへ
「ぷはあっ」ぜーぜー
く、空気がおいしい~
『大丈夫?まったく、テヘじゃないわよ』
〖ごめんなさい〗
「ふい~」
ジーニ様のお胸は凶器!危険です!
『ほっほ。そろそろ城に着きますぞ』
『準備はよろしいですかのぉ?』
「う?ごはん!」じゅるり
『あらあらまあまあ、準備できてたとしても、そのお顔じゃ台無しよ』ふきふき
「う、ごめしゃい」
がまんがまん
『それじゃ、仮面舞踏会なら仮面が必要よね。はい。これどうぞ』
「う?」
『あらあらまあまあ、全員分あるのね。よく見たら黒猫かしら?』
〖そうよ。可愛いでしょ?それから、おいで子グモたち〗
きゅるるん『『『は~いっ!よばれてとびでて』』』
きゅるるん『『『『ジャジャジャジャーン!』』』』
「かあいい~♪」きゅっ
きゅるるん『『『『『『『えへへ~』』』』』』』
『あらあらまあまあ、アラクネなの?なんて小さいの。可愛いわ』
小さい男の子と女の子。でも、腰から下がクモさんです。
〖この子達は七つ子なのよ。だから繋がりが強いの。何かあったらこの子達で連絡を取りあえるから、ポケットにでも忍ばせておいてね〗
「あい♪よりょちくにぇ」
きゅるるん『『『『『『『まかせて~♪』』』』』』』
お友達たくさん!
『ほっほ。ワシらも待機しておるでの』
『何かあったら駆けつけるからのぉ。ちゃんと呼ぶのじゃよ』
「あい!」
じゃあ行くぞー!待っててご飯!
そして王宮の広間では
「ふおお~」
『さすが、力入れてるわね。給仕もガイコツ?重いもの持たせたら崩れそうね』
『メイドさんはみんなコウモリのカチューシャね。カラコンかしら?みんな赤い目に口から血糊垂らして⋯』
「こわこわ」
お部屋の中もドラキュラさんのお城みたいです。本物なんか見たことないけど。かぼちゃのお化けが光りながらぷかぷか浮いて、ロウソクはゆらゆら揺れたり、勝手についたり消えたり
あれは棺桶かな?蓋ぱくぱくしてる~
「こわこわ」ぷるぷる
ちょっとビクビクしてると
ぴゅいきゅい『『だいじょーぶ!』』ぱたぱた
ぴゅい『こわくないよ!わたち、モモ!』
きゅい『ぼくたちといっしょいよ!ぼくは、スイ!』
ぴゅいきゅい『『よろちくね!』』
突然話しかけてくれたのは、ピンクと水色の小さい
「どりゃごんしゃん!」
すごーいっ!かぼちゃみたいな王冠とジャックオーランタンのかぼちゃパンツ!ポンポコリンなお腹で、にたぁって笑ってます。かわいい♪おともだちならなきゃ!
「さーやでしゅ!」
今日は正体バレちゃいけないからね!サーヤにしようねって馬車の中で決めてたんだよ。でも、この方がしっくりくるのはなんでかな?
〖ピンクと水色のドラゴン?もしかして〗
『ん?あなたはもしや⋯』
〖あ、やっぱりドラゴン国の王⋯〗
『それ以上は⋯今日はお忍びなのでな』
〖そうね。悪かったわ。あの子たちは、あなたの?〗
『そうだ。同じ年頃の友だちを作らせてやりたくてな』
〖なるほどね。さっそくできたみたいで良かったわね〗
『ああ。この国の王子も同じくらいの子らしいぞ』
〖あら、そうだったのね〗
どうやらジーニ様とドラゴンパパはお友達だったようです。
「じーにしゃま、ごはん」じゅるり
はやくはやく!何日か分食べとかなきゃ!
ぴゅいきゅい『『どちて?』』
「いじわりゅにゃやちゅに、おうち、にょっちょられちゃ。さーや、ごはん、にゃい」しゅん
だから、食べためしとかないと。できたら
「おみょちかえり、ちたい」
できないかな?
『あらあらまあまあ⋯』
ぴゅいきゅい『『ええ?かわいしょう!おとうしゃん』』
『魔女よ。どういうことだ?』
〖アイツらよ。あの三人、この子の父親を騙して後妻に納まったあげく、父親を殺して家を乗っ取ったのよ。それでこの子をいじめて、こき使ってるのよ。こんな可愛い子に許せないわ〗
『まったくだ。それでどうするつもりだ?』
〖ふふ。頃合いを見て、アイツらを血祭りにあげてやろうかしら?ふふふ〗
『面白そうだな。我も参加させてもらおうか』
〖まあ、頼もしいわね〗
〖『ふふふふふ』〗
う、うわぁ?何するつもりかな?わかんないけど、それより
「ごはん」じゅるり
ぴゅいきゅい『『そうだったね』』
『なぁに~?ごはんたべたいの~?』
「う?」
ぴゅきゅ『『え?』』
誰かな?
『ごはんたべたいの~?』にこにこ
白いわんちゃんのお耳としっぽの可愛い男の子だ~
『あらあらまあまあ、サーヤと同い年くらいかしら?』
『くまさんお話できるの~?すごいね~』にこにこ
誰かな?かぼちゃの国の王子様?モモ達とおんなじようなかぼちゃの王冠に、マントも表がかぼちゃ色で、裏が黒。白いシャツに、やっぱりジャックオーランタンのかぼちゃパンツ!サスペンダーが可愛い!おしりにフサフサの真っ白なしっぽ♪
白いタイツにぽっこりかぼちゃ色の靴!持ってる長杖のてっぺんにもかぼちゃ!
『ぼくはハクだよ~。ご飯食べたいならあそこ行こうよ~』
「あしょこ?」
『うん。子供用にね~料理長のゲンさんが席を作ってくれたんだ~行こう!』きゅっ
『ドラゴンさんたちも』にこっ
「あい!」
ぴゅいきゅい『『うん!』』ぱたぱた
ハクくんはあっという間にサーヤレラたちを引き連れて走って行きました。
『あらあらまあまあ、やるわね』
〖とっても自然に手を繋いだわね〗
『あれは、この国の王子か』
『そうなの?あらあらまあまあ、我が孫は王子様を射止めたのかしら?』
〖それは分からないんじゃ?まだあんなに小さいんだし〗
『そうだな。だが、我が子らに友達がまた増えたのは喜ばしい』
『我が息子にとっても同じですよ』
ん?誰?
『おお、久しいな。やはり貴殿の息子か、ギン』
『お久しぶりでございます。アルコン様。そしてあなた方は⋯』
〖私は見ての通り魔女よ。ジーニと呼んで〗
『私はあの子の祖母です。この可愛いくまさんは世を忍ぶ仮の姿なのよ。因みに、息子はアイツらに騙された上に殺されたから、今どうやって血祭りにあげようか思案中なの』
『なんですと?アイツらとは⋯ああ、東の辺境伯の。そうですか⋯ん?そうするとあなたは既に亡くなっているはずでは?』
『そうなのよ~だから、ひとりぼっちのあの子をどうしようかと』
〖今はアイツらに虐められてこき使われてるのよ〗
『なんと⋯それはひどい。いいでしょう、私も計画に乗りましょう』
『あらあらまあまあ、ありがとうございます』
〖なら、こんなのはどうかしら?〗
『『『ん?』』』
こしょこしょこしょ
〖どう?〗
『『『いいですね』』』
ニヤリ
何やら悪い顔⋯
その頃
『おう!嬢ちゃん、いい食いっぷりだな!美味いか?』
「うぎゅ⋯あい」もっきゅもっきゅ
お子様用の低いテーブルに低いいす。しかも、めちゃくちゃメルヘンチックなかわいい作り。木で作られた、きのこの形のテーブルにイス。それを作ったのもこのおいちゃん。料理長のゲンさんである。
『そうか!そりゃよかった!だが、そんなほっぺたハムスターになるほど突っ込んだら』
「ふぎゅっうぐぐっ」
く、くるちっ
『ほら、言わんこっちゃない!』とんとんとん
「ふぎゅっぜーはー」
く、くるちかった
『大丈夫か?』とんとん
「ふい~。あい。あいがちょ」ぺこん
『そうか。良かった。だが、そんな急いで食べなくても飯は逃げないぞ』
「うにゅ~」
そう言われても~
『あのね~サーヤは食いだめをしなきゃいけないんだって~』
『は?食い貯め?王⋯じゃない、ハク坊どういうこった?』
「うにゅ~」
『『それはぼくたちが』』ちょーん
『『せつめいるすね』』ちょーん
『うお?その頭と肩の妖精と猿とモモンガ飾りじゃなかったのか?』
『『ぼくたち、ボディーガード!』』えっへん
『『『ガード!』』』えっへん
『そ、そうか。それで?』
『『あのね、かくかく』』
『『『しかじか~』』』
『なるほど、それで魔女が今日までの魔法をかけてくれたけど、嬢ちゃんはそこまで起きてられないから、今食い溜めしていると』
「あい。もっきゅもっきゅ」
できれば、余ったごはんお土産に持って帰りたいです。
日付が変わると同時にとける魔法。どこかのお姫様はバレる前に逃げ出そうとするだろうけど、そこはちびっ子。逃げる前に自分でばらす。だってきっとおなかいっぱいになったら寝ちゃうから。
『そうか。なら、俺んとこくるか?城勤めで収入も安定してるしな。ハク坊のいい遊び相手にもなりそうだし』
『それいい~♪そうしなよ~』
ぴゅいきゅい『『ずる~い!うちにきてもいいよ』』
「ふにゅ?でみょ、はちゃけ」
『そんな小さいのに畑仕事までしてんのか?』
「まほーちゅかえりゅ」
『んじゃ、その畑のもん、全部うちの畑に移しちまえばいい。俺が手伝うからよ。だから、無理に食わずに、ゆっくり食え』ぽんぽん
「あい!」
こうしてサーヤレラは自力で保護者と住処をゲットした。
そして⋯
「すぴょ~」
『むにゃむにゃ』
ぴゅいきゅい『『すぴ~』』
『『すーすー』』
『『『すやすや~』』』
『くく。ほんとに寝ちまったな』
お腹がいっぱいになって寝ちゃったちびっ子。いや⋯
きゅるるん『いまからわるものやっつけるって!』
子グモちゃんはちゃんとお仕事してた!
『うお!?なんだ?アラクネ?隠れてたのか』
きゅるるん『うん!れんらくがかりだよ!それより、ぶたいにちゅうもく!』
『な、なんだ?』
舞台では⋯
ガッシャーンっ
『このグズっ』どんっ
『ノロマッ』どんっ
『早く働きなさいよ!』ゲシッ
「あい⋯」
突然映像が映し出された。幼いサーヤレラが罵られ、突き飛ばされ、足げにされる映像が⋯
『『『な、なんでっ』』』
いきなり自分たちの映像が流れだし、慌てて逃げようとするが⋯
『逃がさん』ざざざざざっ
ぐるっと騎士たちに囲まれ逃げ場を失った継母たち。更に
『やっと死んでくれたわね』
『馬車は谷底に真っ逆さま』
『細工のあとも分からないわよね』
『これでこの城の物は私たちの物だ』
『『あーっはっはっ』』
辺境伯を殺したことも得意げに語る姿が
『ち、違うわ』
『こんなの』
『でっちあげよ』
焦る継母たち
周りのものたちは冷たい目を向け
『ひどいわ』
『あんな小さい子に』
『なんてことを』
『父親まで殺したのか』
『それではいずれあの子も』
『人間じゃないな』
囁き始める
『『『ち、違う、でたらめよ』』』
『いいや。これは間違いない真実だ』
『これはお前たちの記憶だからな。先程触れた時に読み取ったものだ』
『『『え?』』』
そう、先程の内緒話⋯
〖この魔石は触れた者の記憶を読み取るの〗
『ふむ。ではすれ違いざまに触れるか』
『あらあらまあまあ、ああいう輩は、いい男だと分かれば自分から擦り寄ってくるわよ。だから、ぶつかる振りをして、ちょっと『失礼』とでも言って微笑めば⋯』ニヤリ
『『自分から触れてくるか⋯』』
そして⋯
『結果はこのとおり』
『この者たちをひっ捕らえ、牢に!三人別の牢へな!』
『『『『『はっ!』』』』』
『『『いやーっ』』』
騎士に引っ立てられ連れていかれた。これでサーヤレラを苦しめたヤツらはいなくなった。
そして⋯
『サーヤ~これもおいしいよ~』
ぴゅいきゅい『『これも~』』
「あい!」
こうしてサーヤレラはハク王子と、しょっちゅう遊びに来るモモ王女とスイ王子らと仲良く、おいちゃんの作るおいしいご飯やおやつに囲まれて、幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。ハロウィン終わってますけどすみません。
「ごっはん♪ごっはん♪おっちりょにょごっはん♪おっいちいにゃ♪」じゅるり
『あらあらまあまあ、サーヤレラ、まだご飯は食べてないでしょ?』ふきふき
「うにゅ?おっいちいかにゃ?」じゅるり
『そうね、おいしいといいわね』ふきふき
「あい♪」
きっと美味しい気がするよ♪
〖いやぁん♪可愛い~♪〗むぎゅう~
「くえっ」ぐるちっ
『ちょっと!サーヤレラを離しなさい!』てしてし
〖嫌よぉ~離さないわぁ~〗ぎゅむ~
「ふぎゅ⋯」息が~
うらやまけしからんお山がぁ
『離しなさいっサーヤレラが死んじゃうわっ』てしてしてしっ
〖あら?やだ~ごめんなさい?〗てへ
「ぷはあっ」ぜーぜー
く、空気がおいしい~
『大丈夫?まったく、テヘじゃないわよ』
〖ごめんなさい〗
「ふい~」
ジーニ様のお胸は凶器!危険です!
『ほっほ。そろそろ城に着きますぞ』
『準備はよろしいですかのぉ?』
「う?ごはん!」じゅるり
『あらあらまあまあ、準備できてたとしても、そのお顔じゃ台無しよ』ふきふき
「う、ごめしゃい」
がまんがまん
『それじゃ、仮面舞踏会なら仮面が必要よね。はい。これどうぞ』
「う?」
『あらあらまあまあ、全員分あるのね。よく見たら黒猫かしら?』
〖そうよ。可愛いでしょ?それから、おいで子グモたち〗
きゅるるん『『『は~いっ!よばれてとびでて』』』
きゅるるん『『『『ジャジャジャジャーン!』』』』
「かあいい~♪」きゅっ
きゅるるん『『『『『『『えへへ~』』』』』』』
『あらあらまあまあ、アラクネなの?なんて小さいの。可愛いわ』
小さい男の子と女の子。でも、腰から下がクモさんです。
〖この子達は七つ子なのよ。だから繋がりが強いの。何かあったらこの子達で連絡を取りあえるから、ポケットにでも忍ばせておいてね〗
「あい♪よりょちくにぇ」
きゅるるん『『『『『『『まかせて~♪』』』』』』』
お友達たくさん!
『ほっほ。ワシらも待機しておるでの』
『何かあったら駆けつけるからのぉ。ちゃんと呼ぶのじゃよ』
「あい!」
じゃあ行くぞー!待っててご飯!
そして王宮の広間では
「ふおお~」
『さすが、力入れてるわね。給仕もガイコツ?重いもの持たせたら崩れそうね』
『メイドさんはみんなコウモリのカチューシャね。カラコンかしら?みんな赤い目に口から血糊垂らして⋯』
「こわこわ」
お部屋の中もドラキュラさんのお城みたいです。本物なんか見たことないけど。かぼちゃのお化けが光りながらぷかぷか浮いて、ロウソクはゆらゆら揺れたり、勝手についたり消えたり
あれは棺桶かな?蓋ぱくぱくしてる~
「こわこわ」ぷるぷる
ちょっとビクビクしてると
ぴゅいきゅい『『だいじょーぶ!』』ぱたぱた
ぴゅい『こわくないよ!わたち、モモ!』
きゅい『ぼくたちといっしょいよ!ぼくは、スイ!』
ぴゅいきゅい『『よろちくね!』』
突然話しかけてくれたのは、ピンクと水色の小さい
「どりゃごんしゃん!」
すごーいっ!かぼちゃみたいな王冠とジャックオーランタンのかぼちゃパンツ!ポンポコリンなお腹で、にたぁって笑ってます。かわいい♪おともだちならなきゃ!
「さーやでしゅ!」
今日は正体バレちゃいけないからね!サーヤにしようねって馬車の中で決めてたんだよ。でも、この方がしっくりくるのはなんでかな?
〖ピンクと水色のドラゴン?もしかして〗
『ん?あなたはもしや⋯』
〖あ、やっぱりドラゴン国の王⋯〗
『それ以上は⋯今日はお忍びなのでな』
〖そうね。悪かったわ。あの子たちは、あなたの?〗
『そうだ。同じ年頃の友だちを作らせてやりたくてな』
〖なるほどね。さっそくできたみたいで良かったわね〗
『ああ。この国の王子も同じくらいの子らしいぞ』
〖あら、そうだったのね〗
どうやらジーニ様とドラゴンパパはお友達だったようです。
「じーにしゃま、ごはん」じゅるり
はやくはやく!何日か分食べとかなきゃ!
ぴゅいきゅい『『どちて?』』
「いじわりゅにゃやちゅに、おうち、にょっちょられちゃ。さーや、ごはん、にゃい」しゅん
だから、食べためしとかないと。できたら
「おみょちかえり、ちたい」
できないかな?
『あらあらまあまあ⋯』
ぴゅいきゅい『『ええ?かわいしょう!おとうしゃん』』
『魔女よ。どういうことだ?』
〖アイツらよ。あの三人、この子の父親を騙して後妻に納まったあげく、父親を殺して家を乗っ取ったのよ。それでこの子をいじめて、こき使ってるのよ。こんな可愛い子に許せないわ〗
『まったくだ。それでどうするつもりだ?』
〖ふふ。頃合いを見て、アイツらを血祭りにあげてやろうかしら?ふふふ〗
『面白そうだな。我も参加させてもらおうか』
〖まあ、頼もしいわね〗
〖『ふふふふふ』〗
う、うわぁ?何するつもりかな?わかんないけど、それより
「ごはん」じゅるり
ぴゅいきゅい『『そうだったね』』
『なぁに~?ごはんたべたいの~?』
「う?」
ぴゅきゅ『『え?』』
誰かな?
『ごはんたべたいの~?』にこにこ
白いわんちゃんのお耳としっぽの可愛い男の子だ~
『あらあらまあまあ、サーヤと同い年くらいかしら?』
『くまさんお話できるの~?すごいね~』にこにこ
誰かな?かぼちゃの国の王子様?モモ達とおんなじようなかぼちゃの王冠に、マントも表がかぼちゃ色で、裏が黒。白いシャツに、やっぱりジャックオーランタンのかぼちゃパンツ!サスペンダーが可愛い!おしりにフサフサの真っ白なしっぽ♪
白いタイツにぽっこりかぼちゃ色の靴!持ってる長杖のてっぺんにもかぼちゃ!
『ぼくはハクだよ~。ご飯食べたいならあそこ行こうよ~』
「あしょこ?」
『うん。子供用にね~料理長のゲンさんが席を作ってくれたんだ~行こう!』きゅっ
『ドラゴンさんたちも』にこっ
「あい!」
ぴゅいきゅい『『うん!』』ぱたぱた
ハクくんはあっという間にサーヤレラたちを引き連れて走って行きました。
『あらあらまあまあ、やるわね』
〖とっても自然に手を繋いだわね〗
『あれは、この国の王子か』
『そうなの?あらあらまあまあ、我が孫は王子様を射止めたのかしら?』
〖それは分からないんじゃ?まだあんなに小さいんだし〗
『そうだな。だが、我が子らに友達がまた増えたのは喜ばしい』
『我が息子にとっても同じですよ』
ん?誰?
『おお、久しいな。やはり貴殿の息子か、ギン』
『お久しぶりでございます。アルコン様。そしてあなた方は⋯』
〖私は見ての通り魔女よ。ジーニと呼んで〗
『私はあの子の祖母です。この可愛いくまさんは世を忍ぶ仮の姿なのよ。因みに、息子はアイツらに騙された上に殺されたから、今どうやって血祭りにあげようか思案中なの』
『なんですと?アイツらとは⋯ああ、東の辺境伯の。そうですか⋯ん?そうするとあなたは既に亡くなっているはずでは?』
『そうなのよ~だから、ひとりぼっちのあの子をどうしようかと』
〖今はアイツらに虐められてこき使われてるのよ〗
『なんと⋯それはひどい。いいでしょう、私も計画に乗りましょう』
『あらあらまあまあ、ありがとうございます』
〖なら、こんなのはどうかしら?〗
『『『ん?』』』
こしょこしょこしょ
〖どう?〗
『『『いいですね』』』
ニヤリ
何やら悪い顔⋯
その頃
『おう!嬢ちゃん、いい食いっぷりだな!美味いか?』
「うぎゅ⋯あい」もっきゅもっきゅ
お子様用の低いテーブルに低いいす。しかも、めちゃくちゃメルヘンチックなかわいい作り。木で作られた、きのこの形のテーブルにイス。それを作ったのもこのおいちゃん。料理長のゲンさんである。
『そうか!そりゃよかった!だが、そんなほっぺたハムスターになるほど突っ込んだら』
「ふぎゅっうぐぐっ」
く、くるちっ
『ほら、言わんこっちゃない!』とんとんとん
「ふぎゅっぜーはー」
く、くるちかった
『大丈夫か?』とんとん
「ふい~。あい。あいがちょ」ぺこん
『そうか。良かった。だが、そんな急いで食べなくても飯は逃げないぞ』
「うにゅ~」
そう言われても~
『あのね~サーヤは食いだめをしなきゃいけないんだって~』
『は?食い貯め?王⋯じゃない、ハク坊どういうこった?』
「うにゅ~」
『『それはぼくたちが』』ちょーん
『『せつめいるすね』』ちょーん
『うお?その頭と肩の妖精と猿とモモンガ飾りじゃなかったのか?』
『『ぼくたち、ボディーガード!』』えっへん
『『『ガード!』』』えっへん
『そ、そうか。それで?』
『『あのね、かくかく』』
『『『しかじか~』』』
『なるほど、それで魔女が今日までの魔法をかけてくれたけど、嬢ちゃんはそこまで起きてられないから、今食い溜めしていると』
「あい。もっきゅもっきゅ」
できれば、余ったごはんお土産に持って帰りたいです。
日付が変わると同時にとける魔法。どこかのお姫様はバレる前に逃げ出そうとするだろうけど、そこはちびっ子。逃げる前に自分でばらす。だってきっとおなかいっぱいになったら寝ちゃうから。
『そうか。なら、俺んとこくるか?城勤めで収入も安定してるしな。ハク坊のいい遊び相手にもなりそうだし』
『それいい~♪そうしなよ~』
ぴゅいきゅい『『ずる~い!うちにきてもいいよ』』
「ふにゅ?でみょ、はちゃけ」
『そんな小さいのに畑仕事までしてんのか?』
「まほーちゅかえりゅ」
『んじゃ、その畑のもん、全部うちの畑に移しちまえばいい。俺が手伝うからよ。だから、無理に食わずに、ゆっくり食え』ぽんぽん
「あい!」
こうしてサーヤレラは自力で保護者と住処をゲットした。
そして⋯
「すぴょ~」
『むにゃむにゃ』
ぴゅいきゅい『『すぴ~』』
『『すーすー』』
『『『すやすや~』』』
『くく。ほんとに寝ちまったな』
お腹がいっぱいになって寝ちゃったちびっ子。いや⋯
きゅるるん『いまからわるものやっつけるって!』
子グモちゃんはちゃんとお仕事してた!
『うお!?なんだ?アラクネ?隠れてたのか』
きゅるるん『うん!れんらくがかりだよ!それより、ぶたいにちゅうもく!』
『な、なんだ?』
舞台では⋯
ガッシャーンっ
『このグズっ』どんっ
『ノロマッ』どんっ
『早く働きなさいよ!』ゲシッ
「あい⋯」
突然映像が映し出された。幼いサーヤレラが罵られ、突き飛ばされ、足げにされる映像が⋯
『『『な、なんでっ』』』
いきなり自分たちの映像が流れだし、慌てて逃げようとするが⋯
『逃がさん』ざざざざざっ
ぐるっと騎士たちに囲まれ逃げ場を失った継母たち。更に
『やっと死んでくれたわね』
『馬車は谷底に真っ逆さま』
『細工のあとも分からないわよね』
『これでこの城の物は私たちの物だ』
『『あーっはっはっ』』
辺境伯を殺したことも得意げに語る姿が
『ち、違うわ』
『こんなの』
『でっちあげよ』
焦る継母たち
周りのものたちは冷たい目を向け
『ひどいわ』
『あんな小さい子に』
『なんてことを』
『父親まで殺したのか』
『それではいずれあの子も』
『人間じゃないな』
囁き始める
『『『ち、違う、でたらめよ』』』
『いいや。これは間違いない真実だ』
『これはお前たちの記憶だからな。先程触れた時に読み取ったものだ』
『『『え?』』』
そう、先程の内緒話⋯
〖この魔石は触れた者の記憶を読み取るの〗
『ふむ。ではすれ違いざまに触れるか』
『あらあらまあまあ、ああいう輩は、いい男だと分かれば自分から擦り寄ってくるわよ。だから、ぶつかる振りをして、ちょっと『失礼』とでも言って微笑めば⋯』ニヤリ
『『自分から触れてくるか⋯』』
そして⋯
『結果はこのとおり』
『この者たちをひっ捕らえ、牢に!三人別の牢へな!』
『『『『『はっ!』』』』』
『『『いやーっ』』』
騎士に引っ立てられ連れていかれた。これでサーヤレラを苦しめたヤツらはいなくなった。
そして⋯
『サーヤ~これもおいしいよ~』
ぴゅいきゅい『『これも~』』
「あい!」
こうしてサーヤレラはハク王子と、しょっちゅう遊びに来るモモ王女とスイ王子らと仲良く、おいちゃんの作るおいしいご飯やおやつに囲まれて、幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。ハロウィン終わってますけどすみません。
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「なぜ幼児がここに? ここは危険だ。安全な俺たちの巣まで連れて行こう」
まさかのドラゴンによる救出。さらにその縁から、結衣は最強と謳われるドラゴン騎士の家族に迎え入れられることに。
やがて結衣は、神から授かった力と自らの知識を駆使し、戦う上の兄や姉を支え、頭脳派の兄の仕事を手伝い。可憐で優しい姉をいじめる連中には、姉の代わりに子ドラゴンやもふ強魔獣と共にざまぁをするようになって?
これは神様の度重なるミスによって、幼児として転生させられてしまった結衣が、ドラゴンやもふ強魔獣に懐かれ、最強のドラゴン騎士家族と共に、異世界で幸せいっぱいに暮らす物語。
無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~
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「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」
特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。
しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。
バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
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