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第5章 部長! その子はいったい?
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「もう、彰ちゃんってば!」
し、彰ちゃん⁈
この強面部長を〝彰ちゃん〟呼びって、この子はいったい……
「ちゃんとあたしのこと紹介してくれないと。このお姉さん、びっくりしてるじゃない」
「こら、香穂。叔父さんと呼べと言ったろう。すまん、辻本。こいつは姉の娘だ」
「ああ、姪御さん……」
だから似てるのか。ようやく納得。
「姉は俺より4歳年上で。〝彰ちゃん〟ってのは、ガキのころの呼び名で、今でもあいつがそう呼ぶから、香穂まで真似るようになっちまって」
ものすごくばつが悪そうな表情で、部長は言い訳した。
そうだよね。部長にも当然、子供時代はあったわけだし。
彰ちゃんって呼ばれても不思議はないよね。そのころだったら。
ふふっ、でも、いいこと聞いたのかも。
わたしはわざとらしく声を落とした。
「ご心配なく。会社の皆さんには、ぜーったい言いませんから」
「くそっ、お前を呼んだのは間違いだった」
部長はぼそっと吐き捨てた。
またあんまり理不尽なこと言いだしたら、みんなの前で〝彰ちゃん〟って呼んでやろうかな。
最強の武器を手にした気分。これだけでも、今日、来た甲斐があったかも。
香穂ちゃんには、2歳になる明(はる)くんという弟がいるそうだ。
1ヶ月前から、香穂ちゃん、明くん、お母さん、そして部長の4人で『キンダーラント』に行く約束をしていたそうだ。
でも今朝になって、明くんが急に熱を出してしまった。
それでキャンセルしようとしたけれど、前々から楽しみにしていた香穂ちゃんはどうしても収まらない。
「彰ちゃんとふたりでもいいから行く」とゴネまくり、結局押し切られたそうだ。
でも今度は小学生の女の子とふたりきりという状況に、部長が不安を覚えたらしい。
そこでわたしが呼ばれるはめになったという訳。
「ねえ、早く行こうよぉ」
香穂ちゃんは焦れて、部長の手を引っぱりはじめた。
わたしは一歩遅れて、ふたりの後をついていった。
し、彰ちゃん⁈
この強面部長を〝彰ちゃん〟呼びって、この子はいったい……
「ちゃんとあたしのこと紹介してくれないと。このお姉さん、びっくりしてるじゃない」
「こら、香穂。叔父さんと呼べと言ったろう。すまん、辻本。こいつは姉の娘だ」
「ああ、姪御さん……」
だから似てるのか。ようやく納得。
「姉は俺より4歳年上で。〝彰ちゃん〟ってのは、ガキのころの呼び名で、今でもあいつがそう呼ぶから、香穂まで真似るようになっちまって」
ものすごくばつが悪そうな表情で、部長は言い訳した。
そうだよね。部長にも当然、子供時代はあったわけだし。
彰ちゃんって呼ばれても不思議はないよね。そのころだったら。
ふふっ、でも、いいこと聞いたのかも。
わたしはわざとらしく声を落とした。
「ご心配なく。会社の皆さんには、ぜーったい言いませんから」
「くそっ、お前を呼んだのは間違いだった」
部長はぼそっと吐き捨てた。
またあんまり理不尽なこと言いだしたら、みんなの前で〝彰ちゃん〟って呼んでやろうかな。
最強の武器を手にした気分。これだけでも、今日、来た甲斐があったかも。
香穂ちゃんには、2歳になる明(はる)くんという弟がいるそうだ。
1ヶ月前から、香穂ちゃん、明くん、お母さん、そして部長の4人で『キンダーラント』に行く約束をしていたそうだ。
でも今朝になって、明くんが急に熱を出してしまった。
それでキャンセルしようとしたけれど、前々から楽しみにしていた香穂ちゃんはどうしても収まらない。
「彰ちゃんとふたりでもいいから行く」とゴネまくり、結局押し切られたそうだ。
でも今度は小学生の女の子とふたりきりという状況に、部長が不安を覚えたらしい。
そこでわたしが呼ばれるはめになったという訳。
「ねえ、早く行こうよぉ」
香穂ちゃんは焦れて、部長の手を引っぱりはじめた。
わたしは一歩遅れて、ふたりの後をついていった。
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