私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~

Ss侍

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182話 私は変態ですか?

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 私とリンネちゃんは宿に戻った。
 どうやらすでにロモンちゃんとケル君はお部屋に戻ってるみたいだ。


「ただいま帰りました」
「ただいまー」
「あ、お姉ちゃんとアイリスちゃんお帰りなさい。泥だらけだね? デートじゃなかったの?」
「んー、久しぶりに剣をねー」
「もう剣術では私は敵わないですね」
「でもぼくがここまで強くなれたのもアイリスちゃんのおかげだからねっ」


 正直なところ、早すぎて見えなかったわ。
 前々から元々持っていた自分のすばやさをさらに腕輪で2倍にした世界で、スピードを制御できるのかどうか心配だったけど。……敵に回すとここまで脅威だなんてね。

 前から斬られたと思ったらすでに後ろに回り込まれて首筋に刃を寸止めさせらてれるんだもの。
 残像が影分身のようにも見えた。


「ケル君の方はどうですか」
「ケル? まぁ、流石に初めての上級魔法だからまだまだ時間かかりそうだよ」
「そうですか」
「今日は私がお夕飯作るからね、2人は先にお風呂はいってきなよ。ご飯食べたら私はケルと入るから」
「承知しました」


 お風呂場ではいつも通りなんのためらいもなくリンネちゃんがすっぽんぽんに。
 2人っきり、つまりチャンスだ。そうこれほ、私がリンネちゃんの胸を揉むチャンスなのだ。


「それにしてもリンネちゃん、スタイル素敵ですね」
「え? そうかな?」
「はい、引き締まった肉体に…綺麗なくびれ…」
「そう? アイリスちゃんだって胸もあるし、でも痩せてるし」


 そう言われればそうなのかしら。確かにそれなりに食べてるのに痩せてるとは思うけど。
 さて、ここからどう胸を揉むまで持って行こうかしら…。よし。


「お、おお、お二人はよく揉み合って胸の大きさを確認してるじゃないですか」
「成長スピード全く一緒だけどね。自分の揉むよりは、まだいいじゃん」
「私もやってみていいですか?」
「アイリスちゃんなら全然いいよ! 女の子同士だし! むしろなんで今まで参加しなかったの?」
「そうですね、遠慮ですかね」
「……? そうなんだ! どうぞ」


 ついに…ついに私は揉めるっ…!
 ゆっくりと真正面にある双丘に私は手を伸ばし、掴んだ。……手に広がる快感。


「あぅっ」
「い、痛かったですか!?」
「ち、違うよ。少しくすぐったかっただけ。気にしないでね」


 柔らかい…ああ、やばい。
 柔らかすぎて何も考えられなくなっちゃうっ。自分以外の胸がこんなになってるだなんて…! まだ発展中だけどしっかり掴める…! マシュマロかふかふかな高級クッションみたい! ……手が離れようとしない。
 私、生きててよかった!

 そういえば……グラブアもこんなこと考えてたのかしらね、私の胸揉んでる時。いいえ、あれは無理矢理で、私のは許可を得て、十分に時間をかけて友情を培った上での行為だから比べ物にならないはず。
 それにしても…天国なのかな…これが。いえ、きっとこれこそが。
 ふふふひひひひふふふ。


「……あ、アイリスちゃんっ…」
「ななな、なんですか…?」
「なんかロモンと触り方違うね…ねっとりというか」
「まあ人それぞれなんじゃないですかね______」


 そんな時、お風呂場の戸が開かれたの。到達に、ガラリと。


「そういえば石鹸足らないんだった! 持ってき……何してるの?」
「え? 大きさの確認だよ、ロモン」
「はひ…その通りです」


 そう説明すると、ロモンちゃんはぷくりと頬を膨らませた。怒ってるのかしら…もう1人の自分とも言える双子の姉を、こんな助平なクソゴーレムに汚されたことに…!


「……私だってまだアイリスちゃんとそこまでしてないのにっ! いい、もう私、ご飯作るの一旦やめてお風呂はいる!」
「「え?」」



◆◆◆


「……アイリスちゃん大丈夫?」
「……何があったんですか?」


 本当にアイリスちゃんが入ってきてからの先の記憶がぼんやりしてる。もう少しで思い出せそうなんだけど。


「ん、のぼせたのかわからないけど、ぼくの胸を左手で、ロモンのを右手で掴んだと思ったら鼻から大量に血を出しちゃって……気絶して」
「…血が滝みたいに流れてたよ? アイリスちゃん肌が真っ白だから、まるでケーキに載ってるジャムみたいだった」


 そうか、ついに私は鼻血を出してしまったか。仕方ないわよね、こればっかりは。うんうん。


「すいません…ご迷惑おかけしました」
「大丈夫だよ。そういえばアイリスちゃん、昔から私達とこういう体を使ったスキンシップしたかったんじゃない?」
「え?」


 そう、最近なかったけれどロモンちゃんは私の行動を度々怪しんでいるんだった。
 どうしよう…『変態』の烙印を押されてしまうのかしら。本当のことだから拒否できないけれどっ…。


「そうなの?」
「うん、私の勘だったけどね、たまーに私達の身体を眺めるようにゴーレムの時からみてたから」
「人肌が好きなの?」


 変態であるという話ではない!
 やった! 話を合わせちゃおう!


「はい…やはり人間の肌には憧れてましたから。こうしてお二人の温もりを感じると嬉しくなるのです」
「なんだー、そういうことなんだ。もしかしたらアイリスちゃんって女の子に興味あるのかと思ってたけどそんなことなかったんだね!」


 ぎくっ!


「ふ、ふつう…ふつうですよ…」
「ロモン、アイリスちゃんはちゃんと女の子だよ! ガーベラさんが助けてた時や話しかけてきた時、お父さんに『愛してる』って言われたお母さんと同じような顔してたじゃん」
「そういえばそうだったね」
「うそ、そんな顔してましたか!?」


 なんかやけに私とガーベラさんをくっつけたがるな、とは思ってたけれど、なるほど、私ったらいつのまに。
 確かにあの時、彼のことをカッコいいと感じたのは本当だけれど……違う、断じてそんなのじゃないっ!!


「たしかね」
「あははは、アイリスちゃん可愛い! じゃあ私はお夕飯作ってくるね。ごめんね、遅くなって」
「大丈夫だよロモン。まだ時間はたっぷりあるからゆっくり作って。アイリスちゃん運び出して身体をちゃんと洗えたないからお風呂は食後に4人でね」
「そうしようね!」


 どうも私はこのまま眠ってていいらしい。
 両手にあの感触が残ってる。ちょっと今揉んでみたけどやっぱり自分とは違うわ。
 そして、このスキンシップは2人からの信頼絶大となっている私はこれからやりやすくなったと考えていいだろう。次に狙うのはお尻。


【……アイリスー、ダイジョウブ カゾ?】


 心配そうにケル君が幼体化したままベッドの上に乗ってきた。クゥン…と鼻鳴きしている。
 ゆっくりと私は頭を撫でてあげるの。


【大丈夫ですよ、のぼせただけです】
【ソウナノカゾ! ヨカッタゾ…。オイラ ガ ササレタ トキト オナジクライ チ ガ ドバドバ ダッタカラ シンパイ シタンダゾ…】
【ご心配おかけしてごめんなさい】


 もし貧血にでもなったらお肉たくさん買い込むことにしよう。みんなお肉大好きだし問題ないはずね。
 ……それにしてもリンネちゃんはロモンちゃんのお料理を手伝ってるし…久々にこの時間に暇だわ。
 そうだ。


【ケル君、人の発する言葉の理解、少し簡単なことだけ今やっちゃいましょうか】
【ゾオオ! ヤルゾ、ヤルゾ!】


 私はゆっくりと身体を起こす。少しクラっとした。やっぱり血を少し流しすぎたかしらね。そんなことより。
 ついに少しだけだけど言葉を教えることになった。
 こういつ隙間時間でもしっかり勉強させてあげられるといいわね!


【では始めましょう…】
【ヨロシク オネガイシマス ナンダゾ!】


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