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99 兄と妹
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太極府へと星羅は赴き、兄の朱京樹に会いに行く。水を打ったような静けさを保つ太極府は、そこに勤める人々も植物的というか人間味がないというか、不思議で独特の雰囲気を持つ。京湖と明樹を失う前の星羅であれば静かすぎて落ち着かなかっただろうが、今は喧騒も耳に入らないほど心が閉ざされていた。案内された無機質な客間にじっと座って星羅は待った。音もなく入ってきた京樹が声を掛ける。
「よく来たね」
「あ、ああ京にい」
「どうかしたのかい?」
「実は、少し相談があって。時間は良いかしら」
「いいよ。ちょうど僕のほうも話したいことがあった」
「なあに?」
「いや、星羅から」
「ん……」
数日前に義父である陸慶明から、息子の徳樹を養子に出さないかという話があったことを伝える。
「どうして公主さまのところへなど」
「それが、実は」
身の危険が及ぶかもしれないということで、家族にも星羅は王の娘であることを伏せていた。それを初めて京樹に話す。
「なるほど、どうりで」
「驚かないのね」
「うん。太極府長の陳老師が星羅と徳樹の星と陛下の星を良く眺めていたからね。なんとなく」
「黙っていてごめんなさい」
「いいんだ」
京樹の落ち着いた声と漆黒の瞳に星羅はどんどん落ち着いていく。
「星羅はどうしたいんだい?」
「わたしは……。よくわからない……」
徳樹が杏華公主の養子となっても会えなくなることはなかった。むしろ王の曹隆明の後を継ぎ、星羅が軍師となればただの親子関係以上の関わりになるだろう。
「そういう星のもとに徳樹は生まれたのだろう。星羅、君も……」
「義父上はとても良い話だというの。義母上も」
「そうだろうね。この王朝を引き継ぐのだもの。華夏国の権威と尊敬を一身に受けるのだから」
「わたしが手放すことを、徳樹はどう思うかしら」
「手放すとは違うよ。徳樹は星をみても本人を見ても国の天子だとよくわかる」
「ええ、そうね……」
陸家を頼り、徳樹を育てることは可能だろうが、彼自身を見ていると王家に入ることが望ましい。軍師省に大人しくついてくる徳樹は、活発な議論に目を輝かせ、地図をじっくりと眺めている。まるで王太子であったころの曹隆明と同じようなまなざしで、華夏国を見ている。軍師として国に仕え、発展に尽力したいと考える星羅とは同じ血族でも、異質のものだ。
「わたしは軍師だけど、徳樹は君主なのだわ」
「結論が途中だけど、いいかな」
「え、ええもちろん」
「実は僕も西国に帰ることになる」
「えっ!?」
「かあさまと西国の状況がわかった。ここに手紙もある」
京樹は棚から蛇腹の紙をとりだす。ふわっとスパイシーな香りが漂う。西国には紙にも香料が施されているようだ。中身は西国の文字ではなく、華夏国の漢字で書かれていたので星羅にも読むことができた。香りに懐かしさを感じながら読み進めた。
「なっ!」
顔色を変える星羅が全て読み終えるまで京樹は待つ。読み終わった星羅は蛇腹の手紙を閉じ京樹に返した。
「まさか、かあさまが……」
「ああ、驚いた。そんな大それたことをする人ではなかったから」
手紙にはラージハニこと京湖が、大王であるバダサンプを暗殺したと書かれてある。バダサンプは実は王族ではなかったことと、彼によって忠臣が排除され、重税を強いていた暴君であったことにより、京湖は大きな罪に問われなかった。そもそも京湖の身分は、バダサンプの身分をはるかにしのぐものであり、人が虫を殺したくらいの格差があった。更に王位継承者がことごとくバダサンプに抹殺されており、なんと京樹にもその継承権が回ってきている。
「京にい、王位につくの?」
「さあ、どうしようか」
身分制度の厳しい西国に、華夏国で育った京樹が王になればきっと善政を敷くだろうと星羅は思う。
「京にい。王位に就くべきだわ」
「星羅はきっとそういうと思ってたよ」
ふっと笑む京樹は、父の彰浩にも、母の京湖にもよく似て、優美で誠実そうだった。
「一緒に来ないか?」
「え? 京にいと? 西国に?」
「うん。王妃として」
「ええっ?」
驚いて星羅は立ち上がった。声が響いたらしく隣から咳払いが聞こえた。
「あ、ご、めんなさい」
下を向いてまた前を向くと、初めてみる兄ではなく、男としての表情を持つ京樹がいた。
「やだ、なんの冗談?」
「冗談ではないよ」
「でも、わたしたち、兄妹として育ってきて今更そんな」
「僕は妹じゃなくて一人の女人として君を愛してきた」
真剣な表情に怖くなるほどだ。漆黒の瞳はより深く黒く星羅を吸い込んでしまいそうだ。
「あ、あの。ありがとう。でもわたしはやはり妹で、わたしの心は明樹にあるわ」
「ん。そういうと、わかってた……」
星羅はいろいろな出来事と様々な感情が沸き上がり、何をどう考え感じたらいいか迷った。
「太極府のお仕事はどうするの?」
「星を見る限り、国難の絶頂がどうやら過ぎたみたいだ。もしかしたら徳樹のことも関係してるのかもしれない」
「そう」
「恐らくこの飢饉も一年耐えれば何とかなると思う」
「ならいいけど」
良い話を聞くと少しだけ気持ちが軽くなる。
「難局を乗り切れば、帰国しようと思う」
「そうなのね……」
京樹は西国に行く、ではなく帰国と言い始めた。
「家族としてでも来ないか? かあさまにも会えるし、きっと以前のようにみんなで暮らせるかも」
星羅は首を横に振る。
「わたしはこの国の民だわ。もちろん京にいも、かあさまもとうさまも恋しい。でもこの国でやらねばならないことがいっぱいあるから」
「わかった。何かあればすぐに言うんだよ。できる限り力になるから」
「ありがとう」
太極府を出て、陸家に戻り、ロバの明々と、馬の優々に会った。明々はますます老いた。もういつ逝ってもおかしくないだろう。
「ありがとう。あなたたちもきっとわたしのために居てくれるのよね」
明々は「ヒィ」と短く鳴き、優々は「ヒンッ!」と力強く鳴いた。京樹も本当はすぐにでも西国に向かったほうが良いであろうが、星羅のためにぎりぎりまで華夏国に居ようとしている。京樹は西国の民のために大事な王になるだろう。いつまでも華夏国に居させては彼の時間が惜しい。
「立ち直らなければ……」
愛する人を亡くしたときにどうやってみんな立ち直るのか。王朝の祖である高祖もこのような辛い気持ちになったのだろうか。
「そういえば、高祖も、愛する人をいつまでも忘れずによく泣いたと伝記にあったわ」
どうやっても明樹が生き返ることはない。だからと言って悲しい気持ちがなくなることもない。しばらく明々と優々の前で泣いて、落ち着きを取り戻してから、慶明に徳樹の養子の件を話し合うことにした。
「よく来たね」
「あ、ああ京にい」
「どうかしたのかい?」
「実は、少し相談があって。時間は良いかしら」
「いいよ。ちょうど僕のほうも話したいことがあった」
「なあに?」
「いや、星羅から」
「ん……」
数日前に義父である陸慶明から、息子の徳樹を養子に出さないかという話があったことを伝える。
「どうして公主さまのところへなど」
「それが、実は」
身の危険が及ぶかもしれないということで、家族にも星羅は王の娘であることを伏せていた。それを初めて京樹に話す。
「なるほど、どうりで」
「驚かないのね」
「うん。太極府長の陳老師が星羅と徳樹の星と陛下の星を良く眺めていたからね。なんとなく」
「黙っていてごめんなさい」
「いいんだ」
京樹の落ち着いた声と漆黒の瞳に星羅はどんどん落ち着いていく。
「星羅はどうしたいんだい?」
「わたしは……。よくわからない……」
徳樹が杏華公主の養子となっても会えなくなることはなかった。むしろ王の曹隆明の後を継ぎ、星羅が軍師となればただの親子関係以上の関わりになるだろう。
「そういう星のもとに徳樹は生まれたのだろう。星羅、君も……」
「義父上はとても良い話だというの。義母上も」
「そうだろうね。この王朝を引き継ぐのだもの。華夏国の権威と尊敬を一身に受けるのだから」
「わたしが手放すことを、徳樹はどう思うかしら」
「手放すとは違うよ。徳樹は星をみても本人を見ても国の天子だとよくわかる」
「ええ、そうね……」
陸家を頼り、徳樹を育てることは可能だろうが、彼自身を見ていると王家に入ることが望ましい。軍師省に大人しくついてくる徳樹は、活発な議論に目を輝かせ、地図をじっくりと眺めている。まるで王太子であったころの曹隆明と同じようなまなざしで、華夏国を見ている。軍師として国に仕え、発展に尽力したいと考える星羅とは同じ血族でも、異質のものだ。
「わたしは軍師だけど、徳樹は君主なのだわ」
「結論が途中だけど、いいかな」
「え、ええもちろん」
「実は僕も西国に帰ることになる」
「えっ!?」
「かあさまと西国の状況がわかった。ここに手紙もある」
京樹は棚から蛇腹の紙をとりだす。ふわっとスパイシーな香りが漂う。西国には紙にも香料が施されているようだ。中身は西国の文字ではなく、華夏国の漢字で書かれていたので星羅にも読むことができた。香りに懐かしさを感じながら読み進めた。
「なっ!」
顔色を変える星羅が全て読み終えるまで京樹は待つ。読み終わった星羅は蛇腹の手紙を閉じ京樹に返した。
「まさか、かあさまが……」
「ああ、驚いた。そんな大それたことをする人ではなかったから」
手紙にはラージハニこと京湖が、大王であるバダサンプを暗殺したと書かれてある。バダサンプは実は王族ではなかったことと、彼によって忠臣が排除され、重税を強いていた暴君であったことにより、京湖は大きな罪に問われなかった。そもそも京湖の身分は、バダサンプの身分をはるかにしのぐものであり、人が虫を殺したくらいの格差があった。更に王位継承者がことごとくバダサンプに抹殺されており、なんと京樹にもその継承権が回ってきている。
「京にい、王位につくの?」
「さあ、どうしようか」
身分制度の厳しい西国に、華夏国で育った京樹が王になればきっと善政を敷くだろうと星羅は思う。
「京にい。王位に就くべきだわ」
「星羅はきっとそういうと思ってたよ」
ふっと笑む京樹は、父の彰浩にも、母の京湖にもよく似て、優美で誠実そうだった。
「一緒に来ないか?」
「え? 京にいと? 西国に?」
「うん。王妃として」
「ええっ?」
驚いて星羅は立ち上がった。声が響いたらしく隣から咳払いが聞こえた。
「あ、ご、めんなさい」
下を向いてまた前を向くと、初めてみる兄ではなく、男としての表情を持つ京樹がいた。
「やだ、なんの冗談?」
「冗談ではないよ」
「でも、わたしたち、兄妹として育ってきて今更そんな」
「僕は妹じゃなくて一人の女人として君を愛してきた」
真剣な表情に怖くなるほどだ。漆黒の瞳はより深く黒く星羅を吸い込んでしまいそうだ。
「あ、あの。ありがとう。でもわたしはやはり妹で、わたしの心は明樹にあるわ」
「ん。そういうと、わかってた……」
星羅はいろいろな出来事と様々な感情が沸き上がり、何をどう考え感じたらいいか迷った。
「太極府のお仕事はどうするの?」
「星を見る限り、国難の絶頂がどうやら過ぎたみたいだ。もしかしたら徳樹のことも関係してるのかもしれない」
「そう」
「恐らくこの飢饉も一年耐えれば何とかなると思う」
「ならいいけど」
良い話を聞くと少しだけ気持ちが軽くなる。
「難局を乗り切れば、帰国しようと思う」
「そうなのね……」
京樹は西国に行く、ではなく帰国と言い始めた。
「家族としてでも来ないか? かあさまにも会えるし、きっと以前のようにみんなで暮らせるかも」
星羅は首を横に振る。
「わたしはこの国の民だわ。もちろん京にいも、かあさまもとうさまも恋しい。でもこの国でやらねばならないことがいっぱいあるから」
「わかった。何かあればすぐに言うんだよ。できる限り力になるから」
「ありがとう」
太極府を出て、陸家に戻り、ロバの明々と、馬の優々に会った。明々はますます老いた。もういつ逝ってもおかしくないだろう。
「ありがとう。あなたたちもきっとわたしのために居てくれるのよね」
明々は「ヒィ」と短く鳴き、優々は「ヒンッ!」と力強く鳴いた。京樹も本当はすぐにでも西国に向かったほうが良いであろうが、星羅のためにぎりぎりまで華夏国に居ようとしている。京樹は西国の民のために大事な王になるだろう。いつまでも華夏国に居させては彼の時間が惜しい。
「立ち直らなければ……」
愛する人を亡くしたときにどうやってみんな立ち直るのか。王朝の祖である高祖もこのような辛い気持ちになったのだろうか。
「そういえば、高祖も、愛する人をいつまでも忘れずによく泣いたと伝記にあったわ」
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