どうしてこんな拍手喝采

ソラ

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8分の1の生き甲斐

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「冰澄、大丈夫だ。お前のせいじゃない。

お前は悪くない。お前はいつだって一人で頑張ってきた。

だから、もう全部、俺に任せればいい。」


政宗さんは、俺の体を強く抱きしめてそう耳元で呟いた。


「お前の、叔父のことも。両親のことも。生活のことも。

冰澄、お前の存在も、全部、俺に任せればいいんだ。」


家に帰っても、暖かい家庭はなかった。
気付いた時には、叔父さんは怖かった。
殴られて、蹴られて、言葉にはならない。
友人と呼べる友人もいなくて。
冷たい地面に物のように転がってて。
温かい手で握られたことはあっても。
手の持ち主はすぐに俺の前から消えた。

中学生になってもそんな生活だった。
勉強することは苦じゃなかった。
役目ができたと思ったら嬉しかった。

自分の力で今の高校に入った。
やっと視界が広くなって。
世界が広く見えた。
背は少し大きくなった。
手も大きくなったから、ギターを持ったりもした。
先輩たちは俺に優しかった。

夢も目標もできてたはずだ。
充実していたのに。

やっぱり、俺は、寂しかった。

「政宗さんに、預けていいですか」

「…ああ」

「子供の頃の俺を預けていいですか。」

「今のお前も預かってやる。だからもう、休め。」

俺は、たぶん政宗さんに縋り付いて、泣いてた。
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