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ルリナは聖女の仕組みを知る
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マーレットに聖女のことを知っていたら教えてもらおうと思っている。
しかし、私の考えていた以上のことを言われたのだった。
「実は、私も聖女なのですよ」
「えぇぇぇぇぇえええ!? 聖女様?」
「もっとも、力はほとんどないので簡単なことしかできませんけどね」
「どんな力が使えるのですか?」
実際に具体的になにができるのか、どうやって力を使えるのか知りたい。
私はなにも知らないことも正直に話した。
マーレットは、指を交互にして手を合わせる動作をする。
「まずはこのようにして、目を瞑ります。それから声に出して望みを言えば完了ですよ」
「あぁ、ああああああ……。私、偶然だけどそのようにしてお願いしたことが……あった」
義父様が言っていたことは本当だったんだ。
あのとき、私の亡きお母様の仕草を教えてもらった。そして、私はなにも知らずにお願いごとを言ったんだった。
最初に願ったのは、美味しいごはんがたくさん食べられるようにと。
そして、二回目は、ニルの文鳥が外で死にそうになっていたときに、白文鳥が元気になってくれるようにとお願いしていた。
よく考えてみたら、どっちも願いがかなっているではないか。
「叶えれる願いは聖女特有の力で左右されますので、力量以上の難しい願いは祈っても叶いませんよ」
「そうだったんだ……。何回でも祈れるの?」
「力がある限りですが……。私は一週間に一度簡単なお願いを祈るくらいでしょうか。祈る内容にもよりますが、使った力を回復させるのにそれくらいは時間がかかってしまいますからね」
「どんな願いを祈ったりするの?」
「前回は、このお茶会開催日に良い天候に恵まれるようにと願いました。せっかくのお茶会が雨でずぶ濡れ状態では台無しですからね」
マーレットの聖なる力のおかげで無事に開催されたってことか。
それに比べて、知らなかったとはいえ私は私利私欲なお願いまでしてしまうなんて……。
あれ……?
ご飯食べたいって願った翌日に文鳥を助けてと願ったような……。
ご飯食べたいだけだったら、力の回復も早かったのかな?
「ルリナ様はどのようなことを無意識に願っていたのです?」
「お腹がすきすぎて死んでしまいそうだったから、おいしいものが食べたいと……。おかげで最初マーレットと会ったときのお茶会でいっぱい食べられたんだけどね」
「あぁ、あのときのルリナ様は正直に言うと酷い有様でしたね……」
「う、うん。その日にニルワーム様の飼っている文鳥が庭園で死にそうになっていたから、元気になるようにともお願いしたよ」
「え!? げ、元気に!?」
マーレットが目をまんまるにしながら驚いているようだった。
「うん。今は元気に鳥小屋の中でピッピピッピはしゃいでいるよ」
「だとしたら、ルリナ様の聖なる力はそうとうなものだと思います。そもそも、ごはんを食べたいと願った翌日にすぐに力を使えること自体もすごいことなんですよ」
「知らなかった……」
「ましてや、傷や体調を回復させるような祈りは私にはできません。いや、歴代の聖女でも前例があったのかどうか……」
どうやら、回復はとんでもない力のようだ。
でも、あのときは小さな生き物にやったことだったからできたのではないだろうか。
どちらにしても、私の力で文鳥が元気になれたということを知れて、なんだか嬉しくなった。
「ニコニコしてますね」
「へへ……。ニルワーム様のお力になれたんだなぁって思ったら嬉しくて」
「ふふ……。その感じだとルリナ様もニルワーム様とお幸せにやっていくのでしょうね」
「はい?」
マーレットがふふっと笑みを浮かべ、それ以上のことはなにも言ってこなかった。
「教えてくれてありがとう」
「いえ、むしろルリナ様のお役に立てて光栄です。これからもよろしくお願いしますね」
「うん、ありがとう」
さて、私は聖女なんだとよく分かった。
せっかくニルに助けてもらったんだし、ニルが喜びそうな願いごとをすることにしよう。
なんだか今後が楽しみになってきた。
しかし、私の考えていた以上のことを言われたのだった。
「実は、私も聖女なのですよ」
「えぇぇぇぇぇえええ!? 聖女様?」
「もっとも、力はほとんどないので簡単なことしかできませんけどね」
「どんな力が使えるのですか?」
実際に具体的になにができるのか、どうやって力を使えるのか知りたい。
私はなにも知らないことも正直に話した。
マーレットは、指を交互にして手を合わせる動作をする。
「まずはこのようにして、目を瞑ります。それから声に出して望みを言えば完了ですよ」
「あぁ、ああああああ……。私、偶然だけどそのようにしてお願いしたことが……あった」
義父様が言っていたことは本当だったんだ。
あのとき、私の亡きお母様の仕草を教えてもらった。そして、私はなにも知らずにお願いごとを言ったんだった。
最初に願ったのは、美味しいごはんがたくさん食べられるようにと。
そして、二回目は、ニルの文鳥が外で死にそうになっていたときに、白文鳥が元気になってくれるようにとお願いしていた。
よく考えてみたら、どっちも願いがかなっているではないか。
「叶えれる願いは聖女特有の力で左右されますので、力量以上の難しい願いは祈っても叶いませんよ」
「そうだったんだ……。何回でも祈れるの?」
「力がある限りですが……。私は一週間に一度簡単なお願いを祈るくらいでしょうか。祈る内容にもよりますが、使った力を回復させるのにそれくらいは時間がかかってしまいますからね」
「どんな願いを祈ったりするの?」
「前回は、このお茶会開催日に良い天候に恵まれるようにと願いました。せっかくのお茶会が雨でずぶ濡れ状態では台無しですからね」
マーレットの聖なる力のおかげで無事に開催されたってことか。
それに比べて、知らなかったとはいえ私は私利私欲なお願いまでしてしまうなんて……。
あれ……?
ご飯食べたいって願った翌日に文鳥を助けてと願ったような……。
ご飯食べたいだけだったら、力の回復も早かったのかな?
「ルリナ様はどのようなことを無意識に願っていたのです?」
「お腹がすきすぎて死んでしまいそうだったから、おいしいものが食べたいと……。おかげで最初マーレットと会ったときのお茶会でいっぱい食べられたんだけどね」
「あぁ、あのときのルリナ様は正直に言うと酷い有様でしたね……」
「う、うん。その日にニルワーム様の飼っている文鳥が庭園で死にそうになっていたから、元気になるようにともお願いしたよ」
「え!? げ、元気に!?」
マーレットが目をまんまるにしながら驚いているようだった。
「うん。今は元気に鳥小屋の中でピッピピッピはしゃいでいるよ」
「だとしたら、ルリナ様の聖なる力はそうとうなものだと思います。そもそも、ごはんを食べたいと願った翌日にすぐに力を使えること自体もすごいことなんですよ」
「知らなかった……」
「ましてや、傷や体調を回復させるような祈りは私にはできません。いや、歴代の聖女でも前例があったのかどうか……」
どうやら、回復はとんでもない力のようだ。
でも、あのときは小さな生き物にやったことだったからできたのではないだろうか。
どちらにしても、私の力で文鳥が元気になれたということを知れて、なんだか嬉しくなった。
「ニコニコしてますね」
「へへ……。ニルワーム様のお力になれたんだなぁって思ったら嬉しくて」
「ふふ……。その感じだとルリナ様もニルワーム様とお幸せにやっていくのでしょうね」
「はい?」
マーレットがふふっと笑みを浮かべ、それ以上のことはなにも言ってこなかった。
「教えてくれてありがとう」
「いえ、むしろルリナ様のお役に立てて光栄です。これからもよろしくお願いしますね」
「うん、ありがとう」
さて、私は聖女なんだとよく分かった。
せっかくニルに助けてもらったんだし、ニルが喜びそうな願いごとをすることにしよう。
なんだか今後が楽しみになってきた。
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