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第一章
2 追放
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早速家に帰り、家族に婚約破棄になったことを伝えました。
「ようやくお前でも家のために役立つ日がきたかと思ったが、所詮は役立たずだったか……」
「だから言ったじゃないの。長女のサフランちゃんが優秀すぎるから、こんな子いなくたって良いんだって」
「仕方がないだろう、できちゃったんだし。最初は喜んだが、サフランがあまりにも優秀だからな……」
「サフランちゃんが素晴らしすぎるのにリリーナは何も役に立たないゴミですもの……あら、あー。ごめんなさいねー、本人の前で言っちゃったわ。でも本当のことなのよ。リリーナは伯爵家にとって必要ない子なの」
想像通り、私の両親は婚約破棄の件に加えて存在価値について文句ばかり言ってきます。
これでも普段の文句よりは優しいくらいですけどね。
「だがサフランがゴミの代わりにザグローム殿と婚約を結んだ。これはめでたい」
「さすがサフランちゃんよ。伯爵家としての名誉と後継をきっちり果たしてくれたんだわ」
当の本人は部屋で閉じこもっているようなので、ここにはいません。ボロが出るとまずいでしょうからね。
私としては鉢合わせしないだけ助かりました。
「さて、サフランが公爵様の元へ嫁ぐのだし、お前は完璧にいらん。無能で役にも立たないし邪魔だ。伯爵家の恥さらしは何処へでも好きなところへ消えてしまうが良い」
「今まで殺さないでご飯を与えてきただけ優しかったと思うことね」
殺そうとしてきたことも多々ありましたよ。
それでも今まで我慢して家にいたのには訳があります。
「旦那様に奥方様……失礼ながらこのような発言は如何なものかと……」
黙って聞いていた執事のルルガムさんが、私を庇うように間に入ってくれました。
しかし、両親は機嫌を損ねたようで、ルルガムさんを叱責してしまいます。
「黙れ、執事は私たちの命令を聞けば良い。家庭の内情に首を突っ込むでない!」
「まぁっ! ルルガムったら……いくら有能執事とは言っても、こんなゴミを庇うことないのよ。ゴミはしっかりと処理しなきゃでしょう?」
「……」
「ルルガム様は何故あのようなことを……」
「リリーナ様の無能さを知らんのか……」
使用人たちの会話も聞こえてきました。
でも良いのです。ルルガムさんだけが私の味方をしてくれたから粘れました。そして、我慢したお陰でようやく家から追放されるところまでこれたのですからね。
「わかりました。私は正式に伯爵家との絶縁手続きを行い、今後は平民として一人で暮らしていきます」
「当然だ。明日にでも書類を提出し、親子の縁を切らせてもらおう」
「他の貴族の方々には、公爵様から無能と判断されて婚約破棄されたリリーナが、責任をとって自ら平民を望んだとでも言っておきますから安心して良いわよ」
「実際に先に言い出したのはコイツだ」
「それもそうね」
最後の最後まで言いたい放題でした。
自室に戻り、荷物をまとめます。
「ようやくお前でも家のために役立つ日がきたかと思ったが、所詮は役立たずだったか……」
「だから言ったじゃないの。長女のサフランちゃんが優秀すぎるから、こんな子いなくたって良いんだって」
「仕方がないだろう、できちゃったんだし。最初は喜んだが、サフランがあまりにも優秀だからな……」
「サフランちゃんが素晴らしすぎるのにリリーナは何も役に立たないゴミですもの……あら、あー。ごめんなさいねー、本人の前で言っちゃったわ。でも本当のことなのよ。リリーナは伯爵家にとって必要ない子なの」
想像通り、私の両親は婚約破棄の件に加えて存在価値について文句ばかり言ってきます。
これでも普段の文句よりは優しいくらいですけどね。
「だがサフランがゴミの代わりにザグローム殿と婚約を結んだ。これはめでたい」
「さすがサフランちゃんよ。伯爵家としての名誉と後継をきっちり果たしてくれたんだわ」
当の本人は部屋で閉じこもっているようなので、ここにはいません。ボロが出るとまずいでしょうからね。
私としては鉢合わせしないだけ助かりました。
「さて、サフランが公爵様の元へ嫁ぐのだし、お前は完璧にいらん。無能で役にも立たないし邪魔だ。伯爵家の恥さらしは何処へでも好きなところへ消えてしまうが良い」
「今まで殺さないでご飯を与えてきただけ優しかったと思うことね」
殺そうとしてきたことも多々ありましたよ。
それでも今まで我慢して家にいたのには訳があります。
「旦那様に奥方様……失礼ながらこのような発言は如何なものかと……」
黙って聞いていた執事のルルガムさんが、私を庇うように間に入ってくれました。
しかし、両親は機嫌を損ねたようで、ルルガムさんを叱責してしまいます。
「黙れ、執事は私たちの命令を聞けば良い。家庭の内情に首を突っ込むでない!」
「まぁっ! ルルガムったら……いくら有能執事とは言っても、こんなゴミを庇うことないのよ。ゴミはしっかりと処理しなきゃでしょう?」
「……」
「ルルガム様は何故あのようなことを……」
「リリーナ様の無能さを知らんのか……」
使用人たちの会話も聞こえてきました。
でも良いのです。ルルガムさんだけが私の味方をしてくれたから粘れました。そして、我慢したお陰でようやく家から追放されるところまでこれたのですからね。
「わかりました。私は正式に伯爵家との絶縁手続きを行い、今後は平民として一人で暮らしていきます」
「当然だ。明日にでも書類を提出し、親子の縁を切らせてもらおう」
「他の貴族の方々には、公爵様から無能と判断されて婚約破棄されたリリーナが、責任をとって自ら平民を望んだとでも言っておきますから安心して良いわよ」
「実際に先に言い出したのはコイツだ」
「それもそうね」
最後の最後まで言いたい放題でした。
自室に戻り、荷物をまとめます。
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