【完結】婚約者にウンザリしていたら、幼馴染が婚約者を奪ってくれた

よどら文鳥

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42 家族揃って侯爵家へ行った5(5でこの回は終わり)

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「詳しく話しても良いか……。以前、ガタイの良い諜報員と探偵を三人でオズマ家に向かわせたのだ。そのときに盗聴する機械をセットしておいた。あまり長い時間は盗聴できないが、それでも探偵たちが帰った後のミーナとオズマの発言で、色々ベラベラと喋ってくれたようだ。だが、会話だけで確証は持てないからな」

「陛下はなんと? もう捕まえるのでは?」
 お父様がダイル様に聞いた。

「あえてしばらく放置する選択を選ばれた。このままいけばミーナ達は前代未聞の最も過酷な罰になるだろう」
「なぜそのような周りくどいことを……」
「少々ヒイキが入るかもしれないがな。結果論としてはこれで良かったかもしれないとはいえ、ライアン殿を理不尽な理由で婚約解消させた件が絡んでいるようだ。兄上もそのようなことに関しては感情的になりやすいからな……。オズマとミーナがどうしても許せなかったらしい。とは言っても、破棄ではなく解消だったから流石にどうすることもできなかったようだ」

 うんうん、私も不倫とか略奪とか、そういう類は大っ嫌いだ。
 他人事で見ればわからなくもない……。
 けれど、なかなかエグいことをするんだな。

 今捕まえたらおそらくは奪った財産を回収して軽度な罰で終わるはず。
 だが、もしも奪っていた財産を全て使い果たしたあとだとしたら……。

「もちろん他言はしないでもらいたいが、ライアン殿が彼らを救いたいと言うのであればこの限りではない。兄上も悩まれておられた」
「ミーナとオズマが大人しく自首すれば救いの余地があると?」
「そういうことだ」

 婚約破棄を婚約解消で終わらせてしまったし、舞踏会では散々なことを言われていたし、幼馴染としても助ける義理はないんだけどね。
 それでも、どこかで彼らに会う機会があったら、救いの手を差し伸べてもいいかなとは考えている。
 まぁミーナ達の性格だったら、無駄だとは思うんだけどね。

「知っていながら放置して様子を伺うとは、陛下もとんだ茶番を考えましたな」
「兄上はサバスを相当気に入っているからな。その婚約者が酷い目にあっていたと知ったら情が激しく出てしまったのだろう」
「父上、私としてはもはやどうでも良いことなので、むしろ奪ってくれたおかげでライアンと一緒にいられるようになったわけですから」

 さすがにサバス様も情けをかけてくれているようだ。
 よし、オズマとミーナに会ったら、すでに知っているよとは言わずに悪いことはしちゃいけないよ位のノリで話しておくか。
 あとは彼らの行動次第だろう……。


ーーーーーーーーーー

【後書き】
いつも更新の度に読んでいただきましてありがとうございます。
連日となりますが、昨日新作で投稿した作品のお知らせです。

『これは実の兄です』

タイトル短くしてみました。
主人公の兄が大活躍します。婚約破棄+ざまぁ+今まで書いたことのないような内容になっています。
こちらも是非よろしくお願いいたします。
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