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44 陛下と対談2
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陛下専用の個室へ移動した。
入口ですでに私の心臓が暴れている。
「何度来ても緊張しますね……」
「いずれ慣れる。ライアンもいずれ王族になるのだ。要は陛下と親戚関係になる。普通に喋れるようになってもらいたい」
「なんとかします!」
サバス様の顔を見てもなんとかなるようになったんだ。
サバス様にツッコミを入れられるようになったんだ。
陛下と会話することだって、きっと克服できるはず!
がんばれ私!
負けるな私!
「失礼致します」
「失礼いたしましゅ」
無理無理!! やっぱ無理!
国の一番偉い人とこれから喋るんだと考えただけであがってしまう。
男爵家令嬢が国王陛下と落ち着いて会話などできるものか。
お父様が陛下と友達のように接していることが信じられない。
「待っていた。ひとまず座りたまえ」
お茶とお菓子がテーブルに用意されている。
部屋の雰囲気も、対談というより友達同士の会話みたいな感じになっているんですけど……。
私たちは椅子に腰掛け、続いて陛下が正面に座る。
「よっこいしょと……。早速だが、まずは食べて飲んでくれたまえ。そう緊張せずに楽にしてもらって良い」
「いただきます」
「い、いただきます……」
無茶苦茶な注文だ……。
ここは公の場ではなく、陛下専用の個室。
緊張するなと言われてもそんなことできるわけがない。
「ふむ……。ライアン殿の父、ソルト君は指示せずとも堂々と向き合ってくるのだがな」
「お父様は誰が相手でも遠慮しないので……」
いや、唯一アリアにだけは緊張して固まっていたっけ。
だが、緊張していたのはほんの数時間だけだった。
食事中には既に普段通りで接していた。
恐るべきお父様だ。
「ライアン殿も固くならずとも構わぬよ。さて、本題に入る。実はだな……」
はい、ついにオズマ達を捕まえるぞとでも言ってくるのだろう。
あれでも幼馴染だしオズマなんて元婚約者だ。
良い気分ではないので身構えた。
「次の舞踏会でのご馳走をライアン殿にも協力していただきたいのだ」
「はぁ……ついにそうなったのですねって……、え!?」
「え?」
私の予感大外れじゃないか!!
変なこと言ってしまったから陛下まで「何を言ってるんだこいつ」って表情してるし。
「申し訳ありません! 予想外の内容だったもので……。舞踏会でのご馳走を用意すれば良いのですね。承知いたしました」
「そうか。ありがたい! なにしろ料理に関してはソルト君と肩を並べるほどの腕前と噂になっているからな。ライアン殿の作るメニューも食べたいという声が私の耳元によく届くのだよ」
「大袈裟ですよ……。私はお父様のアイディアを真似て作っているだけです。私のオリジナルというものは今のところほとんど……」
「ライアンが作ったモンブランというケーキはオリジナルと言っていただろう?」
「あ、あれは……」
「サバスよ、詳しく聞きたい!」
モンブランは試しに作ってみただけなのだが……。
サバス様の部屋でなんとなく作っていたら、全部食べるとか言い出したのでそのまま作ったケーキだ。
私自身味見をしていないのでなんとも言えないが、食にうるさいサバス様が美味しいと言ってくださったので大丈夫だとは思うが……。
などと思い出している間に陛下とサバス様はモンブランの会話で盛り上がっていた。
「ふむ。ではそのもんぶらんというデザートもよろしく頼む」
「は……はい」
まさか舞踏会での調理担当を依頼するために、陛下から呼び出しを受けるとはな……。
想定外すぎて私の脳内はあっけらかん状態だ。
「ところで、ついでと言ったらアレなんだが……おまけのような話もある」
はいはい、なんでも聞きますよ。
想定していた大事じゃなくて良かったとホッとしているんだ。
ついでのお話しなら大したことないし落ち着いて聞いていられるよ、うん!
「なんでしょうか?」
「ライアン殿の幼馴染みであるオズマとミーナを、窃盗事件の容疑者として本格的調査することになった」
「こっちの方が重大問題でしょう!!」
ついに私は、国の一番偉い人にツッコミを入れるようになってしまった。
入口ですでに私の心臓が暴れている。
「何度来ても緊張しますね……」
「いずれ慣れる。ライアンもいずれ王族になるのだ。要は陛下と親戚関係になる。普通に喋れるようになってもらいたい」
「なんとかします!」
サバス様の顔を見てもなんとかなるようになったんだ。
サバス様にツッコミを入れられるようになったんだ。
陛下と会話することだって、きっと克服できるはず!
がんばれ私!
負けるな私!
「失礼致します」
「失礼いたしましゅ」
無理無理!! やっぱ無理!
国の一番偉い人とこれから喋るんだと考えただけであがってしまう。
男爵家令嬢が国王陛下と落ち着いて会話などできるものか。
お父様が陛下と友達のように接していることが信じられない。
「待っていた。ひとまず座りたまえ」
お茶とお菓子がテーブルに用意されている。
部屋の雰囲気も、対談というより友達同士の会話みたいな感じになっているんですけど……。
私たちは椅子に腰掛け、続いて陛下が正面に座る。
「よっこいしょと……。早速だが、まずは食べて飲んでくれたまえ。そう緊張せずに楽にしてもらって良い」
「いただきます」
「い、いただきます……」
無茶苦茶な注文だ……。
ここは公の場ではなく、陛下専用の個室。
緊張するなと言われてもそんなことできるわけがない。
「ふむ……。ライアン殿の父、ソルト君は指示せずとも堂々と向き合ってくるのだがな」
「お父様は誰が相手でも遠慮しないので……」
いや、唯一アリアにだけは緊張して固まっていたっけ。
だが、緊張していたのはほんの数時間だけだった。
食事中には既に普段通りで接していた。
恐るべきお父様だ。
「ライアン殿も固くならずとも構わぬよ。さて、本題に入る。実はだな……」
はい、ついにオズマ達を捕まえるぞとでも言ってくるのだろう。
あれでも幼馴染だしオズマなんて元婚約者だ。
良い気分ではないので身構えた。
「次の舞踏会でのご馳走をライアン殿にも協力していただきたいのだ」
「はぁ……ついにそうなったのですねって……、え!?」
「え?」
私の予感大外れじゃないか!!
変なこと言ってしまったから陛下まで「何を言ってるんだこいつ」って表情してるし。
「申し訳ありません! 予想外の内容だったもので……。舞踏会でのご馳走を用意すれば良いのですね。承知いたしました」
「そうか。ありがたい! なにしろ料理に関してはソルト君と肩を並べるほどの腕前と噂になっているからな。ライアン殿の作るメニューも食べたいという声が私の耳元によく届くのだよ」
「大袈裟ですよ……。私はお父様のアイディアを真似て作っているだけです。私のオリジナルというものは今のところほとんど……」
「ライアンが作ったモンブランというケーキはオリジナルと言っていただろう?」
「あ、あれは……」
「サバスよ、詳しく聞きたい!」
モンブランは試しに作ってみただけなのだが……。
サバス様の部屋でなんとなく作っていたら、全部食べるとか言い出したのでそのまま作ったケーキだ。
私自身味見をしていないのでなんとも言えないが、食にうるさいサバス様が美味しいと言ってくださったので大丈夫だとは思うが……。
などと思い出している間に陛下とサバス様はモンブランの会話で盛り上がっていた。
「ふむ。ではそのもんぶらんというデザートもよろしく頼む」
「は……はい」
まさか舞踏会での調理担当を依頼するために、陛下から呼び出しを受けるとはな……。
想定外すぎて私の脳内はあっけらかん状態だ。
「ところで、ついでと言ったらアレなんだが……おまけのような話もある」
はいはい、なんでも聞きますよ。
想定していた大事じゃなくて良かったとホッとしているんだ。
ついでのお話しなら大したことないし落ち着いて聞いていられるよ、うん!
「なんでしょうか?」
「ライアン殿の幼馴染みであるオズマとミーナを、窃盗事件の容疑者として本格的調査することになった」
「こっちの方が重大問題でしょう!!」
ついに私は、国の一番偉い人にツッコミを入れるようになってしまった。
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