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魔力のほとんどを超級魔法一発に使用してしまったため、魔力切れ寸前状態です。
そのため、膨大な魔力を消費する転移魔法は今は使えません。
でも『ダッシュ』はほとんど魔力の消費感覚がなかったため、この際ブブルル王国からメビルス王国まで走ることにします。
ラノベ好きにはたまらないのです。
そして、今は身体を動かしてさきほどやらかしたことに対して気を紛らわせたかったのです。
ひたすら進んでいくと、ブブルル王国から避難しているであろう数百台規模の馬車と遭遇しました。
ここで見つかるとろくなことにならないだろうし、まっすぐメビルス王国に向かっているようなので、そのまま追い抜いて先を急ぎます。
それからしばらくすると、今度はさきほどの馬車よりも煌びやかな客席がありそうな馬車も目撃しました。
無事を祈ってもちろん無視です。
概ね二時間ほど進むと、もうメビルス王国の王都に近づいてきました。
すると、今度は前方から数台の馬車が。
おそらく王都からブブルル王国に向かっているのでしょう。
カイン騎士団長たちは戦闘する気でいたようですし、もしかしたらと思って『ダッシュ』を解除して馬車の前に立ちます。
すると、思ったとおり。
客席から出てきたカイン騎士団長とチュリップは信じられないといった表情を浮かべています。
「ヴィレーナか。思いとどまって逃走できたのだな」
「ヴィレーナ様はゆっくり休んでください」
「いえ、上級モンスターは倒しました」
「「は!?」」
二人とも口を開けたまま固まっています。
「え、ええと……、精神的に死にそうになりましたけどね」
一撃で倒しましたなどとは口が裂けても言えません。
ドラゴンブレスをこの目で見て、今まで住んでいた王都が壊滅してしまったことや、私の魔法で山を破壊したことに関しては精神的にまいっています。
嘘はついていませんよ。
「怪我はなかったのか?」
「は、はい……。そう言われてみれば」
私が挙動不審な態度をとっているからだったと思います。
前方で黙って聞いていた御者が口を挟んできました。
「失礼ながらヴィレーナ様。本当にモンスターを退治したのですか?」
「おい、なにを言う! ヴィレーナに対して失礼だろう!」
「ですが、中級モンスター相手でもカイン騎士団長だけでは勝てるかどうかもわからない強さなのです。ましてや前代未聞の上級モンスターともなれば、無傷で帰ってこれるわけがないかと……」
さすがのカイン騎士団長もチュリップもなにも言い返せずでした。
もちろん私が本当のことを言わないからいけないのです。
ただ、証拠ならあるのですが、果たしてここで見せて良いのかどうか。
「あの……。上級モンスターは死んでも消滅せずにあらゆる素材になるということはご存知でしょうか?」
「私なら歴史本で読んだことがあるので知っていますよ」
「俺も話には聞いたことはある。大昔、どうやったのかは記されていないが上級モンスターを倒せる猛者がいたらしい。その者はモンスターの死骸にとんでもない価値があることを知り、それを元手に国を創ったとか」
「今、ここでさきほど倒したモンスターを出してもよろしいでしょうか?」
論より証拠。
実物を見せたほうが納得していただけるだろうと思い、マジックボックスから出しました。
「「「…………」」」
すぐにマジックボックスに収納します。
マジックボックスの中では時の流れも止まるようで、ドラゴンとはいえ生物ですからね。
後で売却するまでなるべく新鮮なまま残しておきたかったのです。
「ヴィレーナ……。今のはどうやって出したり消したりしたのだ……?」
「あ……」
マジックボックスを普通に使ってしまいましたが、この世界には知られていない魔法だったことをすっかり忘れていました……。
そのため、膨大な魔力を消費する転移魔法は今は使えません。
でも『ダッシュ』はほとんど魔力の消費感覚がなかったため、この際ブブルル王国からメビルス王国まで走ることにします。
ラノベ好きにはたまらないのです。
そして、今は身体を動かしてさきほどやらかしたことに対して気を紛らわせたかったのです。
ひたすら進んでいくと、ブブルル王国から避難しているであろう数百台規模の馬車と遭遇しました。
ここで見つかるとろくなことにならないだろうし、まっすぐメビルス王国に向かっているようなので、そのまま追い抜いて先を急ぎます。
それからしばらくすると、今度はさきほどの馬車よりも煌びやかな客席がありそうな馬車も目撃しました。
無事を祈ってもちろん無視です。
概ね二時間ほど進むと、もうメビルス王国の王都に近づいてきました。
すると、今度は前方から数台の馬車が。
おそらく王都からブブルル王国に向かっているのでしょう。
カイン騎士団長たちは戦闘する気でいたようですし、もしかしたらと思って『ダッシュ』を解除して馬車の前に立ちます。
すると、思ったとおり。
客席から出てきたカイン騎士団長とチュリップは信じられないといった表情を浮かべています。
「ヴィレーナか。思いとどまって逃走できたのだな」
「ヴィレーナ様はゆっくり休んでください」
「いえ、上級モンスターは倒しました」
「「は!?」」
二人とも口を開けたまま固まっています。
「え、ええと……、精神的に死にそうになりましたけどね」
一撃で倒しましたなどとは口が裂けても言えません。
ドラゴンブレスをこの目で見て、今まで住んでいた王都が壊滅してしまったことや、私の魔法で山を破壊したことに関しては精神的にまいっています。
嘘はついていませんよ。
「怪我はなかったのか?」
「は、はい……。そう言われてみれば」
私が挙動不審な態度をとっているからだったと思います。
前方で黙って聞いていた御者が口を挟んできました。
「失礼ながらヴィレーナ様。本当にモンスターを退治したのですか?」
「おい、なにを言う! ヴィレーナに対して失礼だろう!」
「ですが、中級モンスター相手でもカイン騎士団長だけでは勝てるかどうかもわからない強さなのです。ましてや前代未聞の上級モンスターともなれば、無傷で帰ってこれるわけがないかと……」
さすがのカイン騎士団長もチュリップもなにも言い返せずでした。
もちろん私が本当のことを言わないからいけないのです。
ただ、証拠ならあるのですが、果たしてここで見せて良いのかどうか。
「あの……。上級モンスターは死んでも消滅せずにあらゆる素材になるということはご存知でしょうか?」
「私なら歴史本で読んだことがあるので知っていますよ」
「俺も話には聞いたことはある。大昔、どうやったのかは記されていないが上級モンスターを倒せる猛者がいたらしい。その者はモンスターの死骸にとんでもない価値があることを知り、それを元手に国を創ったとか」
「今、ここでさきほど倒したモンスターを出してもよろしいでしょうか?」
論より証拠。
実物を見せたほうが納得していただけるだろうと思い、マジックボックスから出しました。
「「「…………」」」
すぐにマジックボックスに収納します。
マジックボックスの中では時の流れも止まるようで、ドラゴンとはいえ生物ですからね。
後で売却するまでなるべく新鮮なまま残しておきたかったのです。
「ヴィレーナ……。今のはどうやって出したり消したりしたのだ……?」
「あ……」
マジックボックスを普通に使ってしまいましたが、この世界には知られていない魔法だったことをすっかり忘れていました……。
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