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1 離婚裁判後、金品を奪って夜逃げされました
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「ザグレーム氏、其方の不倫行為による慰謝料は、今後の稼ぎから一億円とし、更に最低限の私物を除く全てを被害者メアリーナ氏の物とする」
「異議ありません」
「シャーラ氏、其方は妻がいると知りながらザグレーム氏と身体の関係を築いた行為、慰謝料として五千万円をメアリーナ氏に払うこととする」
「……意義ありませんです」
ふぅ……、これでようやく離婚裁判も終わるようですね。
元夫のザグレームは、シャーラという女と愛人関係でした。
ある日、私が出かけた際に忘れ物をしてしまいました。家に戻ると愛人のシャーラがいて、淫らな現場を見てしまったことで発覚したのです。
「これで法的にも私たちは他人になりました。ザグレームの服や本は私には不要なので、それだけまとめて持っていってください」
「あぁ……分かった。すまないが、今晩だけは家にいても良いだろうか? 荷物もまとめたいのだ」
「お好きにどうぞ」
「それで、これは本当に悪いんだが一晩だけで良い。シャーラも家に泊めてあげてくれないか? とはいえ今までも裁判中泊まっていたのだから、そんなに問題はないとは思うが」
「はい!?」
ザグレームの身勝手さがまた出てきました。
あなたたちの立場わかっているのでしょうか。
「シャーラは住む家もない。一晩外で過ごしていては変な男に連れ去られるリスクもある。おまけに俺だって新たに住む家を探せていないのだ」
それは確かにそうかもしれません。シャーラの見た目は、女の私から見ても可愛いとは思います。おまけに隠し切れていない胸の大きさは男の目線を引きつけてしまうでしょう。
不倫相手とはいえ、しっかり裁判を行い慰謝料も相応額払っていただくわけです。ここは我慢したフリをするしかないでしょうか。
「もちろん、家に泊まる間は絶対に変なことはしないと誓う。朝までかくまってくれれば良い」
「メアリーナさん……お願いしますう、私だって不特定多数の男に襲われたくはないんですよぉ」
離婚裁判が終わったとはいえ、これは不快でした。二人はこれからお金に困りながらも幸せに過ごしていきますアピールをされているのですから。
とはいえ、このまま断ればシャーラはどこかへ逃げそうな気もしてしまいますし、私達の計画が丸潰れです。
だからこそ、離婚裁判が終わるまではあえて家に泊めていました。
「分かりました。ですが、約束はしっかり守ってもらいますよ」
これがおそらく同じ屋根の下で過ごす最後の夜になるわけですから、我慢することにします。
♢
翌朝目を覚ますと、シャーラとザグレームの姿が消えていました。
金庫や金目のものを保管している部屋へ行ってみると、見事に置いていた物がほぼ全てなくなっていました。
「あらあら……夜逃げですか……」
確信的ですね。すぐに私は、友人として仲良くしていただいている第一王子のレオン殿下のいる王宮元へ向かいました。
「異議ありません」
「シャーラ氏、其方は妻がいると知りながらザグレーム氏と身体の関係を築いた行為、慰謝料として五千万円をメアリーナ氏に払うこととする」
「……意義ありませんです」
ふぅ……、これでようやく離婚裁判も終わるようですね。
元夫のザグレームは、シャーラという女と愛人関係でした。
ある日、私が出かけた際に忘れ物をしてしまいました。家に戻ると愛人のシャーラがいて、淫らな現場を見てしまったことで発覚したのです。
「これで法的にも私たちは他人になりました。ザグレームの服や本は私には不要なので、それだけまとめて持っていってください」
「あぁ……分かった。すまないが、今晩だけは家にいても良いだろうか? 荷物もまとめたいのだ」
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「はい!?」
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あなたたちの立場わかっているのでしょうか。
「シャーラは住む家もない。一晩外で過ごしていては変な男に連れ去られるリスクもある。おまけに俺だって新たに住む家を探せていないのだ」
それは確かにそうかもしれません。シャーラの見た目は、女の私から見ても可愛いとは思います。おまけに隠し切れていない胸の大きさは男の目線を引きつけてしまうでしょう。
不倫相手とはいえ、しっかり裁判を行い慰謝料も相応額払っていただくわけです。ここは我慢したフリをするしかないでしょうか。
「もちろん、家に泊まる間は絶対に変なことはしないと誓う。朝までかくまってくれれば良い」
「メアリーナさん……お願いしますう、私だって不特定多数の男に襲われたくはないんですよぉ」
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とはいえ、このまま断ればシャーラはどこかへ逃げそうな気もしてしまいますし、私達の計画が丸潰れです。
だからこそ、離婚裁判が終わるまではあえて家に泊めていました。
「分かりました。ですが、約束はしっかり守ってもらいますよ」
これがおそらく同じ屋根の下で過ごす最後の夜になるわけですから、我慢することにします。
♢
翌朝目を覚ますと、シャーラとザグレームの姿が消えていました。
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