悪役令嬢は死んで生き返ってついでに中身も入れ替えました

蒼黒せい

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第1話

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(……ああ、死ぬんだ)

 どこか他人事みたいに彼女は呟く。
 病室のベッドの上。
 何本も管が体に取り付けられ、その生存を示す心電図の波は今にも消えそうだ。
 彼女はそれを見なくても、自分の死期が近づいているのを悟っている。
 あれだけ苦しかったのに、今はこんなにも静かだと。

(―――なんにも、できなかったなぁ)

 彼女が病室のベッドの上を住処として何年経ったか。
 やりたい事は山ほどあった。
 山に登りたかった。
 海で泳ぎたかった。
 家族で旅行に行きたかった。
 友人と海外旅行に行きたかった。
 ライブに行ってみたかった。
 恋人を作ってみたかった。
 結婚式を挙げて、お父さんを泣かせてみたかった。
 我が子を腕に抱いてみたかった。
 子供の結婚式に出たかった。
 老後の両親に親孝行をしたかった。
 病気で迷惑をかけた分、目一杯に。
 …そのどれもがもう叶わない。

 少しずつ弱くなる鼓動。
 医師の処置と、両親の必死な叫びが聞こえるけれど、とても遠くに感じる。

 そうして、そのすべてが消えたと感じた瞬間。

 彼女の生は終わりを告げ―――


 そして始まりを奏でる。




「………」

 目が開いた。
 その感覚を彼女は自覚する。
 目に映る景色。そこの映る天井は無機質なコンクリートの壁…ではなく、鮮やかな装飾が施された芸術品といってもいい代物だった。

「……?」

(天井…変わった…?)

 そう思うのも無理はなく、しかし首を横に傾げて柔らかすぎる枕に驚く。
 あまりに柔らかすぎる枕は果たして枕の効果があるのか疑問に感じてしまう。

 そこでようやく彼女は周囲の状況に気が付いた。
 目に飛び込んできたのは複数の人々。
 しかしその人たちは、一部は見慣れた白衣を纏った人たちだが、他が違う。
 ドレスとスーツ。端的に言えばそれだ。
 しかしその恰好は本来病室にはあまりにもそぐわない。
 そして誰もが、顔を俯かせている。

 彼女が目を閉じる前と後で、周囲に漂う雰囲気は変わらない気がするも、そこにいる人たちが何か違う。

「目が…」

 ふと、誰かの声が彼女の耳に届く。
 その声の先をたどると、そこには大きく目を見開いたダークレッドの長い髪の、ドレスを纏った女性。
 その女性の声に気付き、ほかの人たちも揃って彼女に目を向ける。
 そして、目を開いた彼女に気づくと誰もが信じられないと表情を変えた。

 彼女はそこでようやく気付いた。
 全員顔が違う。
 見慣れた白衣を纏った人たちも、見慣れた医師や看護師ではない。
 髪や瞳が黒髪黒目ではなく、金髪や青髪、碧眼や金眼といろいろすぎる。

 そして彼らの後ろには、病室とは思えないほどの広さがあった。
 どう見ても病室には見えない。
 そこいらに置かれた調度品は、一目見ただけで高級品と分かる細かな装飾や細工が施されている。

 何がどうなっているのか。

(もしやこれはうわさのドッキリ…?)

 昔テレビで見ただまし企画を彼女は思い出した。
 実は彼女が死んでいる(寝ている?)間に移動させ、実はさっきとは別人の彼らはメイクを施しただけだったりとか。

「ミリア!生き返ったのね!」

 最初の女性が、名前を呼ぶと同時に彼女に抱き着く。

(ミリ…ア…?)

 彼女は違和感に気づく。
 自分はミリアではない、と。
 どうして名前を呼び違えたのだろう。
 ドッキリにしては名前を間違えるのはやり過ぎじゃなかろうか。

「奥様、落ち着いてください。確かに彼女は目を覚ましましたが、まだ回復したとはいいきれません」
「何を言っているの!娘が生き返ったのよ!?これが喜ばずにいられるものですか!」

(生き返った…のよね…?)

 女性の言葉から、確かに自分は死んだ……そう判断されている。
 しかしどうして生き返ったのか、それが分からない。
 確かに、死ぬ寸前に感じていた細くなる鼓動や、重い呼吸感は消えている。
 こんなにも呼吸が軽いと感じたのはいつ以来だろうか。

(どうなってるの…?)

 彼女は混乱しきっていた。


 ****


 その後、医師の診察を受け、病気の症状がないと確認され、無病だと診断された。
 しかし、長期にわたる病気の影響で極度の栄養失調。寝たきりの状態だったために筋肉が極端に失われており、しばらく療養は必要との診断を受けた。

 その間、されるがままだった彼女は、ずっと今の状況を考えていた。

 そして行きついた結論は…これはドッキリではない。

 あまりに変わり過ぎた周囲の環境は、窓から見える景色も全く違う。
 まさに西欧の豪華な屋敷の中庭が見え、日本にこんな景色があるわけがない。
 どこを見てもテレビカメラらしき物はなく、ドッキリの看板が出てくる様子もない。
 また、診察の際に体の触診を受けたがその際に見えた自分の体に彼女は驚愕した。

 骨と皮しかない身体。

 彼女は確か自分の年齢は20歳頃だったと思い出す。
 確かに寝たきりが長く、腕は細くなっていたがここまで細くはなかった。
 見様によってはミイラにしか見えない。
 身体がそうだと、顔はどうなっているのか。
 鏡を見るのが怖い、そう彼女は思った。

 これは一体どんな状況なのか。
 それに彼女は一つの結論を出す。

(これが…異世界転生…?)

 ドッキリでなければそれしか結論は無かった。
 しかし、異世界転生と一口に言っても今はそのバリエーションは様々だ。
 生まれた瞬間から意識があれば、ある程度成長してから思い出すパターン。もしくは転生ではなく憑依の可能性もある。

(憑依……だとしたら、この体の本当の持ち主は?)

 これまでの話からすれば、この体の持ち主も病気に侵され、死ぬ寸前だった……とわかる。いや、実際に死んだのだ。

(そして、空いた身体に私が入り込んだ?)

 そう考えるのが適切だ。であれば、もしかしたらあっちの空いた彼女の体にこの体の持ち主が入っているかもしれない。…それを確認する術はないが。

 いずれにせよ、一つだけはっきり言える。

(私は…『ミリア』じゃない…)

 さきほどの女性が呼んだ名。
 その『ミリア』は…もう、ここにはいない。
 ここにいるのは、ミリアではない、別のだれかだ。

 白衣を着た人たち。それ以外の人たちで、スーツを着た男性。ドレスを着た女性。…あれは給仕服だろうか?身に着けた女性もいる。
 おそらく、男性と女性はミリアの親族だろう。
 ミリアがどんな女性だったか、彼女には分からない。
 なりきることはできない。
 そもそも、彼女には『ミリアになる』選択肢はなかった。
 彼女にはやりたい事があった。山ほど。
 病気が無くなったこの体なら、それを達成できるかもしれない。
 なのに、『ミリアになる』とは、誰かの人生を生きなければならない。
 彼女に、それを選ぶ気はなかった。
 そして同様に、『ミリアになる』とは、彼らを騙す事。それだけはできなかった。
 彼らがどれだけミリアを愛していたかは、態度でわかる。
 医師の診察を受けている最中も、決して片時も離れようとしない。
 その愛を裏切る真似はできなかった。

 だから彼女は決意する。
 今しかできない事。
 今やらなければ、もう後戻りはできない、と。


 ***


 医師の診察が終わり、白衣を纏った人たちが部屋を去っていく。

「よかったわね、ミリア。もう、病気で苦しまなくてよくなったの」
「ああそうだ。元気になったら、3人でピクニックもいいな」

 女性の言葉に男性も続く。
 そんな二人の喜ぶ顔に決意が揺らぎそうになるけれど意思を固めなおす。

「話…が…あります…」

 ここで初めて彼女は言葉を紡いだ。
 しかし、思った以上に動かない口から出た声は、まるで喉をつぶしたようなしゃがれ声だった。

「ああ、ミリア。どうしたのかしら?何か欲しい物が?」
「い…え…」
「なら、どうしたんだい?」

 この一言で決まる。
 今後の人生が。
 ミリアのままでいれば、この愛してくれる男女に何不自由なく生きていけるかもしれない。
『ミリア』として。
 しかし、ここにいるのが『ミリア』ではないと知ったとき、もしかしたらそのまま捨てられてしまうかもしれない。
 今捨てられれば、こんな体の彼女に生きる術はない。
 せっかく生き返ったのに死の危険を含ませる決断。
 それでも、彼女は言った。

「わたし…は、ミリア…じゃない…」

 彼女の言葉に、男女は目を見開く。
 当然の反応に、彼女は自嘲気味に笑う。その口元はほんのわずかにしか動かなかったが。

「何を言って…」
「ミリア…は、死ん…だ。わたしは……別人…」

 硬直する女性に対し、男性は冷静だった。

「…なら、君は誰だ?」
「わた…しは…」

(私は………?)

 問われ、そこで彼女は理解する。
 自分が何者なのか、はっきり覚えていないのだ。

「わから…ない…」
「分からない?」
「自分…が…誰、だか……覚えて…ない」

 覚えているのは、自分が日本人であること。年が20くらいであること…その程度だ。

「自分が誰だか分からない。けれど、ミリアではない、と」
「そう……」
「…ミリア、君は生き返ったショックで記憶を失っているだけだ。きっとじきに自分のことを思い出すだろう」

 男性の言葉は、そうであってほしい…そんな風に聞こえた。
 しかし彼女はそれをきっぱりと否定する。

「…違う……」
「違わない。なにせ、私たちは君の親なんだから」

 親。
 やはりそうだったのかと思う。
 しかし、だからこそ、はっきりしておかなくてはならない。
 後で、やっぱり違った……では済まされないのだ。

「あなた…たちは、わたし…の……親…じゃない」
「だからそれは…」
「ミリアは…死んだ…の」

 彼女の言葉に、それまで固まっていた女性が彼女に問いかけた。

「…なら、ミリアは…どこに…?」
「わから…ない…」
「分からないじゃない!ミリアは!?私たちの娘がどこだっていうのよ!」
「リリア!落ち着け!」

 暴れる女性…リリアを、男性が抑える。
 こうなるのが分かるからこそ、最初に言っておかなくてはならなかった。

「わたし…も…死んだ…」
「えっ?」
「…どういうことだい?」
「わたし…も、ここ…ではない……どこか…で…病気……で……死んだ」
「……そんなこと…」
「これ…は……わたしの……からだ、じゃない」
「だったらミリアに返してよ!あなたがミリアじゃないならミリアに体を返して!」
「落ち着くんだリリア!」
「もう、何が…どうなって…」

 崩れ落ちてしまった女性を、男性がやさしく支える。
 愛されていたんだなと感じる。
 だからこそ、彼女は今ここに自分がいる申し訳なさと、やはり今言っておかないとならないのがわかった。


 ***


 女性を給仕服の女性が連れていき、部屋には男性…ミリアの父親だけが残った。

「話をまとめよう。今ここにいる君はミリアではない。そして、ミリアは死んだ。君もミリアと同じく病気で死に、そして目を覚ましたらミリアの体だった…と」
「はい…」

 あり得ない話だと一蹴されそうだ。

(私も、ラノベで似た話を知っていなかったら分からなかっただろうな…)

 でなければ発狂していたかもしれない。

 ミリアの父親は考え込んでいた。
 私はその考えがまとまるのを待った。

 数分経っただろうか。
 ミリアの父親はこちらに向き直る。

「…分かった。君の話を受け入れよう」
「本当…に?」
「ああ。もしかしたら…ミリアが別人になりたくてそんな話をしているんじゃないか、それも考えたけどないと思った」
「…どう、して…?」

(確かにそんな風に考えるのも…ある?)

 両親とミリアの関係は分からない。両親はミリアを愛していたようだ。ミリア側がどうだったか分からないけど。

「目を見ればわかる。君の目が私たちを見る目は、ミリアとは違う」
「そう…ですか…」

 そんなこともわかるのかと感心してしまう。
 それだけに、どれほどミリアが愛されていたかを知り、申し訳なく思ってしまう。

「すみま…せん…」
「どうして君が謝るんだい?」
「ミリア…じゃなくて…」
「…君が謝らなくていい。元を言えば、病気を治してあげられなかった私たちの責任なんだ」
「そんなこと…ない!」
「えっ」

 私はとっさに否定した。
 それだけは決して、ない。

「私…の両…親も、いつも…そう…言ってた……病気…を…治せなく…て…ごめんね…って。でも、毎日…私の…お見舞い…に…来て…ずっと…大変で……迷惑…かけて…ばかりで……私、何にも…できなく…うぅ!」

 言葉を紡ぐ彼女の瞳に涙があふれる。
 病気で寝たきりの彼女の世話のために、両親は時間を割いて毎日お見舞いに来てくれていた。
 そんな両親の為に、いつか病気を治して親孝行したいと考えていた。
 …しかし叶わなかった。迷惑をかけたまま、逝ってしまった。
 もう二度と、会えない。
 そんな思いが、彼女を悲しみへと追いやる。

 彼女を、ミリアの父親がやさしく抱きしめた。

「…いい、ご両親だったんだね」
「うっ…ぐすっ…はい……」

 しばらくして泣き止んだ彼女を、ミリアの父親はそっとベッドに戻してくれた。

「すみません……」
「いいんだ、気にしなくていい」

 そう言ったきり、今度は黙り込んでしまった。

(どうしたんだろう…?)

 そう思いつつも、何を言っていいかわからず、彼女も黙ったままだ。

「…決めた。君は私たちの娘だ」
「…えっ?」
「確かに君はミリアではないかもしれない。でも、身体はもともとミリアのもので……それに、君には行く当てがあるのかい?」
「それ…は……」

 一番の問題点を突かれて彼女は答えに窮する。
 行く当てがあるはずもない。
 異世界に来たのだから、どうしたって日本には戻れないし、異世界に知り合いがいるわけもない。

「なら、私たちの娘になればいい。私たちは娘を失い、そして君は両親と離れてしまった。…私たちは、お互いにお互いが必要だ」
「いい…のですか…?」
「こちらから提案したのだ。君さえよければ、ね」
「…でも、…わたし…は…ミリアでは」
「分かっている。ところで、君の名は?」
「名前…は……分から…ない」
「なら、君は今日から『ミリア』だ。君は生まれ変わった。今日から、『ミリア』として生きていくんだ」
「…………はい」

(本当に、いいんだろうか?)

 あまりに都合がよすぎてそう思えてしまう。
 ミリアではないのに受け入れてもらえて、そのうえでミリアとして生きる。
 ミリアではないミリアとして。
 そうするしか生きるすべがない彼女には、そうするしかない。けれど、そうすれば、かつての生でできなかった親孝行ができる。新たな両親に、できる事があるのならそれもいいと彼女――ミリアは思った。

「よろしくね、ミリア」
「…はい、お父さん」

 お父さんの逞しい手と、ミリアの骨ばった手が握手を交わす。

 新たな親子の誕生だった。
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