美少女仮面とその愉快な仲間たち(一般作)

ヒロイン小説研究所

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②最初の遊びは、「かくれんぼ」だ。
 美少女仮面エスポワールのコスプレをしていると思われている望みは鬼の役になって外に出された。AIロボットは、停止させてきたので一安心ではあったが、3人ともいたずらが好きなので心配だ。

「お姉ちゃん、もう、いいよ」

 ドアを開けて中に入り、少し開いている引き戸を開けたら、
「いた~いですわ・・・、何、これ~、もう~・・・」

 美少女仮面エスポワールが部屋の引き戸を開けたら、戸の上にはさんであった、ティッシュペーパーの箱が落ちてきたのだ。

「きゃあぁぁぁっ・・・・ぃやぁぁぁ・・・」

 美少女仮面エスポワールは悲鳴をあげた。そのティッシュペーパーの箱の中にゴキブリがたくさんいた。良く見るとゴムでできている。

「あのね、これは、かくれんぼなんですから、おどかすのはなしです!! (プンプン)」

 美少女仮面エスポワールは、大人げないと思いつつも未来魔法を使ってステッキで位置情報を得た。

「クローゼットに隠れたのですね、もう、これで捕まえられますわ」

 美少女仮面エスポワールが、クローゼットを少し開けたら何か細く模様のあるものを数匹投げられた。

「きゃぁ~きゃぁぁぁぁ~~~ヘビですわ」

 美少女仮面エスポワールは、尻もちを着いた。

「偽物は弱いな~お姉ちゃん、ゴム、ゴムだよ、家からお姉ちゃんを楽しませようと思って持ってきたんだよ、あははは~・・」

 少し開いたクローゼットの中から、健一の声が聞こえてきた。確か、トラックの運転手をしているお父さんがお土産に買ってくる話を前に聞いたことがある。

「もう、見つけましたわ、出てきなさい」

 出てきた3人を見て美少女仮面エスポワールは、さらに驚かされた。

「3人とも、・・・何・・・その姿・・・、えぇぇぇぇ~、もしかして私の服を着ているの」

「女装して見たかったんだよね、えへへへ~~」

 3人とも望みのクローゼットに入っていた服を着ていた。すべて未来から持ってきた服なのでめずらしいのだろう。

「ところで、進君と太君、いつまでそっちを向いているのかしら、・・・・・もしかして、化粧道具も使ったということは、さすがに、それはないわよね、・・・えぇぇぇぇぇぇ・・・・・何、それ、ふふふふ・・・・」

 使い方の分からない二人は適当に顔にやったので、おもしろい顔になってしまった。叱るよりも笑ってしまう美少女仮面エスポワールだった。

「次は、何をしたいの、おままごとかしら」

「お姉ちゃん、馬鹿にしてるな、じゃあ、今度は3人でお姉ちゃんと対決だ、お姉ちゃんは催眠術をかけられた悪い美少女仮面エスポワールだから、やっつけよう」

「オォ!」

「いいですわ、どこからでも、どうぞ」

 3人は、本物の美少女仮面エスポワールとは知らずに向かっていく。しかし、普通の人間、しかも、子どもが敵うはずもなく、何度も部屋の中にケガをしないように転がされた。何回、転がされても、また、向かっていく。3人とも汗をかきながら一生懸命だ。

「よし、みんな、あの手を使え!」

 3人は、ゴキブリやヘビのおもちゃの他に、クモやカエルなど女の子の気持ち悪がるものを持ってきていた。それを、美少女仮面エスポワールに投げてひるんだ隙に足首を持って、美少女仮面エスポワールを転がした。

「わ~い、やったぞ~お姉ちゃんに勝てた~~」

 美少女仮面エスポワールは、子どもとの遊びが楽しかった。さすがに、学校の友達とは会話だけで触れ合いはないのだ。

「もう、卑怯なまねはダメですわ、だから、反則負けで、私の勝ちです」

「えぇ~、じゃあ、お姉ちゃん、もう、1回やろうよ」

 キッチンの方でバイブレーションの音がした。それは、魔人出現の合図だった。美少女仮面エスポワールは、子ども達に、すぐ帰ってくるけど、急用だからと言って帰らせようとしたが、

「すぐに帰ってくるなら、お姉ちゃん、待っていてもいいでしょ、帰る約束の時間になっていないから、時間になっても帰って来なかったら帰るから、お願い!」

 結局、美少女仮面エスポワールは、子ども達を自分の部屋に残して魔人退治にいくことにした。いつもは消えて去っていくが、今日は、普通に自分の家に玄関から出て魔人出現場所に向かった。美少女仮面エスポワールは、魔人よりも3人組のいる自分の部屋の方が心配なので、早く決着をつけようと考えていた
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