美少女仮面とその愉快な仲間たち(一般作)

ヒロイン小説研究所

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②美少女仮面エスポワールは、採石場からいくつかの丘を飛び超えてから安心できるところで変身解除をしようと考え、最初の30メートル先に飛んだ。

「とおぉ~!」

 足元を見ると予想以上の砂埃が一緒に舞い上がった。そして、まるで昆虫の集団が追いかけてくるように、砂がたくさんの丸い粒となって美少女仮面エスポワールを追いかけてきたのだ。

「まるで、砂が生きているみたいですわ」

 美少女仮面エスポワールは、最初の着地点に着くと、砂の粒は足元から、美少女仮面エスポワールを覆ってきた。急いで、次の丘に飛んだ。そのジャンプしている時にも足には砂の粒が付いたままだった。バトンや息、手を使って払いながら着地した。すると、また、足元から、さっきよりも厚く覆ってきた。ジャンプがしずらいので、足をバタバタさせて固定されないように気をつけ、次の丘に飛んだ。

 砂は美少女仮面エスポワールと同じ速さで飛んでくる。焦っているだけで、どうすることもできない。着地すると、まるで、学習機能があるかのように足を固定する。美少女仮面エスポワールは、魔法人を作り、自分の足に攻撃する。

「ぅあああぁぁぁ・・・・・」

 美少女仮面エスポワールは、足を負傷したが砂もくずれ、また、力の入らない足で飛んだ。すると、空中で十字架の形に砂によってさせられ、着地した時には、十字架が刺さった。そして、砂は、下から動けないほど厚く固定されていく。このまま口、鼻を覆われたら呼吸が出来なくて死んでしまう。

「なんですの、小さな砂が多くあつまるとこんな力があるなんて、しかも、ただの砂ではなく、濡れていて生きているんですわ、だ、だれか~・・・むむむ・・・・」

 美少女仮面エスポワールは、体全体が砂に覆われてしまった。

「ポエムがある限り戦いましょう、美少女仮面エスポワールプチット参上!」

「美少女仮面エスポワールプチットシャワー」

 水によって、美少女仮面エスポワールは、救われた。

「ゴホン、ゴホン~~・・・・・、ありがとう、美少女仮面エスポワールプチット」

「さあ、濡れたままでは風邪になってしまいなすわ、帰りましょう」
では
「ところで、どうしてここがわかったのですか」

「だれかが、わたくしにテレパシーで、この映像を送ってくれたのですわ」

「美少女仮面エスポワールプチットに、この映像を? だれが!」

「わしじゃ!」

「デビル! 逃げたはずでは・・・・・」

「ふん、美少女仮面エスポワールプチットを呼び出して二人とも始末する作戦だったんだよ、やはり来たな!」

 二人は、目を合わせてから、

「私たちは、デビル! あなたには負けません!」

「はっははは~~~、お前らは、すでに負けているんだ!」

 自信をもっているデビルに不安を感じる美少女仮面エスポワール達だった。
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