美少女仮面とその愉快な仲間たち(一般作)

ヒロイン小説研究所

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⑤美少女仮面エスポワールとエスポワールプチットを公の電波を使って砂浜に呼び寄せた。

 砂浜には、美少女仮面エスポワールとエスポワールプチット、そして、距離を置いて、いたずら3人組の健一、進、太がいた。さらに、反対側には、委員長の健、友達の美咲、そして、みんなに気付かれないように写真部の文也がいる。特ダネ写真をとりたい文也以外は、美少女仮面エスポワールとエスポワールプチットに協力するためだ。

「みんなの夢守るため戦いましょう、美少女仮面エスポワール!」

「エスポワールプチット!」

「プチット、魔少年の目とパチンの音に気をつけてくださいませ」

「今日は、泥少年でなくて砂少年になりたいのかしら」

「エスポワールプチット! 魔少年を挑発してはいけませんわ、手をパチンとしただけでまぼろしを見せられて、恥ずかしいことをさせられます。だから、見ないように、音も聞かないようにしてくださいね」

「エスポワールプチット! この前の仕返しをしてやる!! お前達、正義のヒロインなのにパンストを脱いで、はっはは~恥ずかしい所を人に見られて、ざまあみろ!」

「今日は、絶対に負けませんわ!」

「宣言する! 今日、二人は素っ裸になって、この海で泳ぐ!」

 いたずら3人組は顔を見合わせて驚いていた。もし、本当なら見たい気がするけど、悪に味方するわけにもいかない。生意気なプチットは、ちっぱい胸、美少女仮面エスポワールは美乳だろう。3人は想像しながら成り行きを見ていた。

「では、二人とも裸になって海で泳ぎなさい」

 パチン!

「プチット、見てはダメです。耳も塞いで!」

 美少女仮面エスポワールは、プチットの方を見て心配してあげたが、魔少年のまぼろしの世界に行ったのは、美少女仮面エスポワールだった。エスポワールプチットは、魔法のコンタクトを目に入れて魔少年の目の光をさえぎり、耳にも魔法の耳栓をしていた。


「あら、ここは、お風呂場の脱衣所ですわ」

「いらっしゃい、いつも人助け大変ですね、今日は無料です、ゆっくり、温泉に入ってくださいね」

 美少女仮面エスポワールは、変身した姿で銭湯の脱衣所で脱ぐ所だった。番台には女性の方がいて、早く入るように進めてくれている。


「ありがたいです。これでも人助けは疲れるので無料で温泉に入れるなんて、夢のようです」

 美少女仮面エスポワールは、実際、魔少年の夢の世界にいる。しかし、気付かずに脱ぎ始めた。白いマントをとってきれいにたたんだ。鏡を見て口紅を落とし、耳飾りをはずす。

 白いベレー帽をとって、頭の結ってあるのをとり、頭をくるっと回すと、髪の毛がロングになって肩まで垂れてきた。アイマスクは、番台の女性に顔を見られるからはずさないことにした。

「あら、わたくし、室内なのに、白のロングブーツを履いておりましたわ、ごめんなさい」

 美少女仮面エスポワールは、白いロングブーツと白のニーハイを脱ぎと手袋もとって、素足、素手となった。術にかかっていない者たちは、アイマスク以外の初めての顔立ちときれいな細い美脚、細い指を見てあわてていた。

 美少女仮面エスポワールはベストを脱ぎ、ベルトに手をかけたら見えない力で動かなくなって違和感を感じていた。エスポワールプチットと美咲が美少女仮面エスポワールを止めていて、健は側で触ることが出来ず、困っていた。その周りにはいたずら3人組は見守っていた。

「ははは~、無理だ、美少女仮面エスポワールは、夢の世界で違う物を見て、聞いて、行動している、止められない!!」

「あの、番台さん、わたくし金縛りにあった見たいですわ、動けないのです」

「ここは、あなたのしたいことをすればいいんです」

 美少女仮面エスポワールは、ベルトをはずして白のワンピースを脱ごうと考えていたけど、それをやめて下着ごと白のインナーを脱いで、かごに入れた。実際は、魔少年に渡した。

「お客さん、ここは、服を着たまま入ってもいいお風呂ですよ、どうぞ!」

 美少女仮面エスポワールの力にはだれも適わない。実際の人物を振り飛ばして海の中に首まで入っていった。

「ああ~。いい湯だ、ここは、潮湯ですね、しょっぱいですわ~~」


 プチットは、みんなに激を飛ばした。

「美少女仮面エスポワールは、あのまま海をお風呂と思って入っていて大丈夫ですわ、それより、魔少年をやっつけますわ」

「おい! エスポワールプチット、今日は、イチゴのパンツか、それともお尻にくまさん、パンダさんかな~はっははは~~」

「もう、許しませんわ! 私のパンツのことをみんなの前で言うなんて・・・・・・」

「プチットのパンツって、イチゴの絵柄、お尻にクマやパンダって本当なのかな」

 いたずら3人組がひそひそ話をしていると、エスポワールプチットは、
3人を睨み付けた。

「うるちゃいぃ~ !!!」

「許しません、泥少年!!」

「えっ、泥、私は魔少年だ!エスポワールプチットも裸になって海に行け!」

 パチン!

 魔少年は、ぶつぶつと言い出した。そして、服を脱いでいく。

 美咲が、さっきの音を録音して、今、鳴らしたのである。そして、エスポワールプチット以外の、いたずら3人組、健が大きな鏡を魔少年に向けたのだ。魔少年は、自分で自分の術にかかったのである。
エスポワールプチットは、美少女仮面エスポワールの脱いだものを取り返した。

 健と美咲、いたずら3人組は、魔少年を顔だけ出して手を含めて体を埋めたのだ。魔少年を動けなくさせた。そして、エスポワールプチットは海水をぶっかけた。

「ぅう、何をする」

「さあ、美少女仮面エスポワールをどうしたら元に戻せるか言いなさい」

「ふふふ~本人が気付くまで無理だ」

 美咲が、服を着たまま水の中に飛び込み、美少女仮面エスポワールの隣に行って話しかけた。

「美少女仮面エスポワール、私、美咲、わかるでしょ!」

「あっ、美咲ちゃんも温泉に来たの?」

「ここは海よ!」

「美咲ちゃん、こんなに気持ちいい温泉なのに、何、言って
るの」

「この海藻、見えるでしょ」

「これ、・・手ぬぐい」

「この砂、見えるでしょ」

「ここは、砂を下に置いてんですわ」

「もう、これ、カニ、はい、手に持って」

「これは、お風呂に浮かんでいる・・・痛い!」

 美少女仮面エスポワールは、カニに手を挟まれて現実世界に戻ってきた。

「私・・・まさか・・・エスポワールプチットを心配していて・・・・自分で魔少年の術にかかってしまったの!!!  えぇ~~~・・・ごめんなさい、あ~、下に何も履いてない・・・・」

 エスポワールプチットが波打ち際に、美少女仮面エスポワールが脱いだものを全部置いてくれて、着替えることができた。ただ、コスチュームは濡れているし、髪の毛は結ってないじょうたいだ。

「魔少年が良くなるように、魔法をかけますわ」

「待って! 美少女仮面エスポワール!」

「エスポワールプチット、どうされたのですか」

 最後に、私のパンツのことを話したから、こうしてやる。魔少年は頭だけ出して横に埋められていたので、股間が盛り上がっていた。エスポワールプチットは、ハイヒールのかかとで、魔少年の股間を突き刺した。

「ふぎゃぁああああ~~~あぅあぅ・・・ぅぅぅ・・・・・・・・・」

 3人組が、同情するかのように、言った。

「この痛さは、男でないとわからないな~~、エスポワールプチット、こぇえ~~~」

「エスポワールエレガントフラッシュ!」

 健と美咲が元魔少年の埋まっている体を救い出した。元魔少年は、今までの記憶はなかったが股間の痛みは残っていた。

「今回も、皆様、ありがとうございました、ごきげんよう~」

「わたしも帰りますが、パンツのことを他の人に言ったら、許さない! では、みなさん、ごきげんよう~」

 美少女仮面エスポワール、エスポワールプチットは、マントで身を隠し、消えて行った。元魔少年を残して、他のみんなも帰って行った。 

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