美少女仮面とその愉快な仲間たち(一般作)

ヒロイン小説研究所

文字の大きさ
39 / 84

しおりを挟む
②美少女仮面エスポワールは、怪人と対峙している。人間に吹きかけて公園で寝てばかりの人間にしているのだ。
「あなたは、デビルの手下、それとも子ども博士の作った怪人、それとも・・・・」

「俺は、デビル様の配下だ、人間を堕落させて魔界の世界を作るんだ。聞いているぞ、デビル様に、プチットには気をつけろ、でも、美少女仮面エスポワールは天然で単細胞、攻撃すれば虫けらと同じだとな」

「どうして、わたくしをむしけらなどと、デビルもあなたも許しません!お覚悟を!」

 怪人が、美少女仮面エスポワールを目がけて吹きかけたが、美少女仮面エスポワールはジャンプし、空中で1回転して怪人をハイクックで倒した。バトンを怪人の前に指して、

「さあ、お覚悟を!」

「美少女仮面エスポワール、大丈夫~」

 いつもの愉快な仲間達が気付いて来てくれた。いたずら3人組の健一、進、太は、その辺から拾ってきた棒を持っていた。委員長の健は竹筒を持っていた。そして、美咲はフライパンと日傘を持っていた。みんな、美少女仮面エスポワールを助けようと身近な武器を考えたのだ。

「皆様、今回は、わたくし一人で大丈夫でしたわ」

「美少女仮面エスポワール、隙あり、喰らえ!」

 怪人は、目の前の無防備な美少女仮面エスポワールに吹きかけた。美少女仮面エスポワールは直撃を受けて顔を覆っていた。怪人は、立ち上がって、愉快な仲間達に言った。

「私は、デビル様の配下、お前達の持っているもので倒せると思っているのか! バカどもめ!まずは、軽く遊んでやるか」

 3人組が棒を持って囲んだ、健は竹筒で構えた、美咲は、日傘を差してフライパンを構える。美咲が、自分一人に任せてみんなに下がるように言った。

「美咲さん一人じゃ無理だよ、女の人は安全な所に行ってて・・・」

「もう、ごちゃごちゃ言ってないで、みんな、あっち!!」

 美咲が指を指した方に、取りあえず下がった。

「威勢のいい女は嫌いじゃないぜ!おまえも寝てしまえ!隣に俺も寝てやるから、それ~」

 怪人が吹きかけると、美咲は日傘を回して辺りに散らした。怪人がこれでもかと息をはきすぎて、次に息を吸った時、美咲はポケットからコショウを出して怪人に吸わせた。

「ハックション、ぅう~、な、な、ハックション、は、は、ハックション・・・・」

 美咲はおもいっきりジャンプして、フライパンで怪人の頭を一撃の一発を喰らわした。その様子を見ていたいたずら3人組や健もたたき続けた。怪人はくしゃみと打撃、突かれたり叩かれたりして、小さく丸まっていく。

「やめろ! 覚えておけよ!」

 怪人は、高くジャンプして、そして、遠くへ逃げて行った。

「やったぞ、美咲、すごいじゃないか」

「美咲お姉ちゃん、すごい~すごい~ところで、美少女仮面エスポワールは???」

 美少女仮面エスポワールは、近くのベンチで寝ていた。
「美少女仮面エスポワール、大丈夫?」

「わたくしは、何もしないで寝ることにしましたわ、ここでは、うるさくて眠れませんわ、みなさん、ごきげんよう~」

 美少女仮面エスポワールは、消えて行った。

「えぇえぇえぇえ~~~~、ヒロインが寝てばかりになったら・・・・」

 美少女仮面エスポワールは、白鳥希望に変身解除をしてもベッドで寝てしまった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ノースキャンプの見張り台

こいちろう
児童書・童話
 時代劇で見かけるような、古めかしい木づくりの橋。それを渡ると、向こう岸にノースキャンプがある。アーミーグリーンの北門と、その傍の監視塔。まるで映画村のセットだ。 進駐軍のキャンプ跡。周りを鉄さびた有刺鉄線に囲まれた、まるで要塞みたいな町だった。進駐軍が去ってからは住宅地になって、たくさんの子どもが暮らしていた。  赤茶色にさび付いた監視塔。その下に広がる広っぱは、子どもたちの最高の遊び場だ。見張っているのか、見守っているのか、鉄塔の、あのてっぺんから、いつも誰かに見られているんじゃないか?ユーイチはいつもそんな風に感じていた。

「いっすん坊」てなんなんだ

こいちろう
児童書・童話
 ヨシキは中学一年生。毎年お盆は瀬戸内海の小さな島に帰省する。去年は帰れなかったから二年ぶりだ。石段を上った崖の上にお寺があって、書院の裏は狭い瀬戸を見下ろす絶壁だ。その崖にあった小さなセミ穴にいとこのユキちゃんと一緒に吸い込まれた。長い長い穴の底。そこにいたのがいっすん坊だ。ずっとこの島の歴史と、生きてきた全ての人の過去を記録しているという。ユキちゃんは神様だと信じているが、どうもうさんくさいやつだ。するといっすん坊が、「それなら、おまえの振り返りたい過去を三つだけ、再現してみせてやろう」という。  自分の過去の振り返りから、両親への愛を再認識するヨシキ・・・           

童話短編集

木野もくば
児童書・童話
一話完結の物語をまとめています。

たったひとつの願いごと

りおん雑貨店
絵本
銀河のはてで、世界を見守っている少年がおりました。 その少年が幸せにならないと、世界は冬のままでした。 少年たちのことが大好きないきものたちの、たったひとつの願いごと。 それは…

運よく生まれ変われたので、今度は思いっきり身体を動かします!

克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞」重度の心臓病のため、生まれてからずっと病院のベッドから動けなかった少年が12歳で亡くなりました。両親と両祖父母は毎日のように妾(氏神)に奇跡を願いましたが、叶えてあげられませんでした。神々の定めで、現世では奇跡を起こせなかったのです。ですが、記憶を残したまま転生させる事はできました。ほんの少しだけですが、運動が苦にならない健康な身体と神与スキルをおまけに付けてあげました。(氏神談)

アホの子と変な召使いと、その怖い親父たち

板倉恭司
児童書・童話
 森の中で両親と暮らす天然少女ロミナと、極悪な魔術師に仕える召使いの少年ジュリアン。城塞都市バーレンで、ふたりは偶然に出会い惹かれ合う。しかし、ふたりには重大な秘密があった──

14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート

谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。 “スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。 そして14歳で、まさかの《定年》。 6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。 だけど、定年まで残された時間はわずか8年……! ――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。 だが、そんな幸弘の前に現れたのは、 「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。 これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。 描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。

勇者と聖女の息子 アレン ランダムスキルを手に入れて愉快に冒険します!

月神世一
児童書・童話
伝説のS級冒険者である父と、聖女と謳われた母。 英雄の血を引く少年アレンは、誰もがその輝かしい未来を期待するサラブレッドだった。 しかし、13歳の彼が神から授かったユニークスキルは――【ランダムボックス】。 期待に胸を膨らませ、初めてスキルを発動した彼の手の中に現れたのは…プラスチック製のアヒルの玩具? くしゃくしゃの新聞紙? そして、切れたボタン電池…!? 「なんだこのスキルは…!?」 周りからは落胆と失笑、自身は絶望の淵に。 一見、ただのガラクタしか出さないハズレスキル。だが、そのガラクタに刻まれた「MADE IN CHINA」の文字に、英雄である父だけが気づき、一人冷や汗を流していた…。 最弱スキルと最強の血筋を持つ少年の、運命が揺らぐ波乱の冒険が、今、始まる!

処理中です...