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第四章 やりたい事……。
第78話: 黒曜竜の月光防具
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「たまには、こうして外の空気を吸うのも悪くないな……」
黄金の光に満ちた工房を後にし、健太郎は二人の伴侶を連れて中立都市ヴォルガへの道を歩み始めた。
だが、街道を進むにつれ、健太郎は周囲からの「視線」に辟易することになる。
第五形態となったアイリスの美貌は、あまりにも完成されすぎていた。
神々しさすら纏ったその肢体と、歩くたびに揺れる豊かな双丘は、すれ違う冒険者や商人たちの目を釘付けにし、静かなはずの街道にざわめきを生んでいる。
「……アイリス。少し、目立ちすぎだ」
健太郎が困り顔で告げると、アイリスは自慢の胸を張り、くすりと妖艶に微笑んだ。
「ふふ、あるじ。妾の美しさに、ようやく周囲が気づき始めただけのこと。主の最高傑作を、世に知らしめる良い機会ではないか?」
「そういう問題じゃない。……アイリス、第一形態になってくれないか? その姿なら、少しは騒ぎも収まるだろう。……代わりに、ヴォルガに着くまで、こうして手を繋いでいてやる」
健太郎が差し出した大きな手に、アイリスの瞳が輝いた。
「な、なんと……! 主から手を繋ごうと申すか? ――うむ、相分かった! それならば話は別じゃ!」
黄金の光がアイリスを包み込み、その肉体が収縮していく。
光が収まった後に現れたのは、小学生ほどの愛らしい少女――アイリスの第一形態だった。
かつての「のじゃロリ」姿に戻った彼女は、短い手足で健太郎の手に飛びつき、その大きな掌をぎゅっと握りしめる。
「ふふん、どうじゃ? これならば文句あるまい。……さあ、主! 妾を放さぬよう、しっかりと導くのじゃぞ!」
健太郎の隣で、結衣がその微笑ましい光景を眺めながら「アイリスちゃん、ずるいです……」と苦笑いしている。
健太郎は、小さなアイリスの手と、反対側で寄り添う結衣の気配を感じながら、職人の無骨な足取りでヴォルガへと向かうのだった。
【黄昏を射抜く銀の糸】
中立都市ヴォルガの喧騒は、石畳を叩く馬車の音と、多種多様な種族の話し声で溢れかえっていた。
健太郎は、右手に第一形態となったアイリスの小さな掌の温もりを感じ、左には周囲を警戒しつつ端末を操作する結衣を連れて、街の中心部へと進んでいく。
「……あるじ、あそこの串焼き屋、いい匂いがするのじゃ! 一本買うてくれぬか?」
アイリスが健太郎の腕をぐいぐいと引っ張り、子供のような無邪気さで屋台を指差す。健太郎は苦笑しながら、その小さな頭を撫でた。
「アイリス、今はオークションが先だ。帰りに好きなだけ買ってやるから、今は我慢してくれ」
「むぅ……主がそう申すなら仕方あるまい。だが、約束じゃぞ? 妾を満足させるには、一本や二本では足りぬからな!」
そんな二人のやり取りを、結衣が微笑ましそうに、しかしどこか羨ましそうに眺めている。
「ふふ、アイリスちゃんは相変わらずですね。健太郎さん、オークション会場の『ヴォルガ大銀堂』はすぐそこです。……例の『月光銀の残滓』、まだ買い手はついていないみたいですよ」
「ああ、結衣。お前のリサーチのおかげで助かる。……十人の名匠が匙を投げた呪いの銀、か。職人としては、そういうじゃじゃ馬ほど燃えるものだ」
健太郎の言葉に、結衣は「正妻の余裕」を感じさせる柔らかな笑みを浮かべた。
「健太郎さんなら、きっとその銀の『声』を聞けるはずです。私、信じてますから」
会場に入ると、そこは冷徹なまでの「価値」の選別が行われる場所だった。
やがて、目的の品がステージに上がる。内側から禍々しい紫の光を放つ、歪な銀の塊。
会場には「あれに触れると魔力が吸い尽くされる」「呪われるぞ」といった忌避するような声が飛び交う。
だが、健太郎の『職人の眼』には、それが違って見えていた。
「(……あれは呪いじゃない。行き場を失った膨大な魔力が、理解者を求めて叫んでいるだけだ……)」
健太郎の合図で、結衣が迷いなく挙手する。
競合者はおらず、開始価格のまま落札が決まった。
会場から「物好きもいたものだ」と嘲笑が漏れる中、健太郎は届けられた銀の塊を、あえて素手で受け取った。
「っ……熱いな。だが、悪い気はしない。……よし、アイリス、結衣。急いで工房に戻るぞ。素材が熱いうちに、俺たちの魂を叩き込む」
「うむ! あるじ、ようやく妾の出番じゃな!」
「はい、健太郎さん。最高のサポート、お約束します!」
三人はヴォルガを後にし、転移石を用いて辺境の工房へと帰還した。
工房の扉を閉めた瞬間、健太郎の空気感が一変する。
「アイリス、第五形態に戻れ。……ここからは、お前の全魔力、そして結衣、お前の献身が必要だ」
「待っておったぞ、あるじ。……真実の姿で、主の指先に応えようぞ」
黄金の光と共に、アイリスが絶世の美女へと変貌を遂げる。
豊かな双丘が健太郎の腕に触れ、彼女の情熱的な吐息が工房の温度を上げる。
健太郎は作業台に『黒曜の竜皮』『ヴォルカニック・ワイバーンの翼膜』、そして『月光銀の残滓』を並べた。
「さて……まずはこの月光銀を、竜皮の繊維に織り込めるほど細く引き延ばす。アイリス、お前は銀の魔力を中和しつつ、俺の指先に魔力を流せ。結衣、お前は俺たちの精神が焼き切れないよう、『魔力付与』でラインを安定させてくれ」
「分かりました! 健太郎さん、いつでもいけます!」
作業が始まった。健太郎の太い指先が、銀の塊に触れる。
【慈愛の加工】。
通常なら弾かれるはずの魔力反発を、健太郎は「愛撫」の技術で解きほぐしていく。
「あぁ……っ、主……! 銀を通して、主の執念が……妾の奥底まで入ってくる……!」
アイリスが声を上げ、健太郎の背中にしがみつく。
彼女の魔力と健太郎の指先が月光銀の中で混ざり合い、素材が次第に白銀の糸へと姿を変えていく。
「健太郎さん、心拍数が上がっています! 私が……私が支えますから! 全力で、注ぎ込んでください!」
結衣もまた、背後から健太郎に抱きつき、自らの全生命力を彼に預ける。
三位一体。
家長である健太郎を中心に、聖霊と妻の魂が一つに溶け合い、素材という「命」へと形を変えていく。
「(……見える。革の繊維、銀の粒子……そのすべてが、愛を求めている。俺が、そのすべてを繋ぎ止める!)」
健太郎の『レザークラフトマスタリー』が神域の理を突破する。
数時間に及ぶ、濃厚な「手入れ」のような加工の末――。
工房には、静寂と、神々しいまでの銀の輝きが満ちていた。
「……できた。……『黒曜竜の月光防具』だ」
健太郎は、力尽きて自分に寄り添う二人を抱きしめながら、完成した逸品を見つめた。
それは、呪いを超越した「愛」の結晶。日没の神殿という地獄を切り裂く、唯一の希望であった。
【黄昏を射抜く銀の糸】
工房内に立ち込めていた濃密な魔力と、三人の吐息が混じり合った熱気が、ゆっくりと霧散していく。
作業台の上には、黒曜石の如き艶と、月光の如き白銀の筋が走る一対の籠手(ガントレット)と、しなやかな革の防具が完成していた。
「……ふぅ。これで、日没の神殿の『呪い』にも対抗できるはずだ」
健太郎は額の汗を拭い、椅子に深く腰を下ろした。
その隣では、魔力を使い果たしたアイリスが健太郎の肩に頭を預け、安らかな寝息を立て始めている。
そしてもう一人、健太郎の背中にぴったりと張り付いたまま、幸せそうに身体を震わせているのが結衣だった。
「健太郎さん……。私、今……すごく幸せです。健太郎さんの指先が、素材を通して私の中にまで入ってきたみたいで……」
結衣の声は甘く、とろけるように響いた。
製作の過程で発動した『三位一体の福音』と、健太郎の『慈愛の加工』。
それは結衣にとって、極上の愛撫を受けているのと同義だった。
特に、健太郎によって開発された彼女の『感度上昇』スキルは、今やLv.51という驚異的な領域に達している。素材に魔力を流し込むという行為そのものが、彼女の全身に震えるような快感をもたらしていたのだ。
「ああ、結衣。お前のサポートがなければ、月光銀の荒ぶりを抑え込むことはできなかった。……お前は、最高の『妻』だよ」
健太郎が振り返り、結衣の少し上気した頬を優しく撫でる。
その瞬間、結衣の瞳に潤んだ情愛が宿った。彼女の『正妻の余裕』は、アイリスとの共生を経て、健太郎を絶対的に支えるという『奉仕マスタリー』へと昇華されている。
「健太郎さん……。疲れているんですよね? まだログイン時間、ありますか?」
結衣は健太郎の膝の間に割り込むように跪くと、豊満な胸を強調するように、自身の衣服を少しだけ寛げた。
Hカップのアイリスにも引けを取らない、結衣の柔らかな肉の膨らみが露わになる。彼女が最近、自らの身体を使って健太郎を癒やすために磨き上げた技術――『柔肉の抱擁』の構えだった。
「製作の疲れは、製作で返さなきゃ……ですよね? 健太郎さんの大切な『道具』である私を、もう一度……お手入れしてください」
結衣の『情愛の先導』によって、工房の空気は再び甘く、淫らな熱を帯び始める。
健太郎は、自分を慕う二人の伴侶の献身に、家長としての誇りと、男としての猛々しい昂ぶりを感じていた。
「……いいだろう。西の火山へ向かう前に、お前たちという『最高傑作』を、もう一度磨き上げてやる」
健太郎は結衣の豊かな胸に手をかけ、慈しみを込めてその柔肉を把握した。
『心身の全開放』状態となった結衣が、甘い悲鳴を上げて健太郎の首に腕を回す。
職人の夜は、まだ終わらない。
【健太郎(三神健太郎) スキル熟練度】
■生産系カテゴリー
• レザークラフトマスタリー Lv.56:(85/100) (+5)
• 神具メンテナンス Lv.41:(95/100)
• 慈愛の加工 Lv.38:(55/100) (+10)
• 木工マスタリー Lv.11:(60/100)
• 料理マスタリー Lv.7:(50/100)
• 農業マスタリー Lv.4:(10/100)
• 土木・建築マスタリー Lv.50
■身体強化系
• 性技(手入れ) Lv.39:(99/100) (+1)
• 絶倫 Lv.31:(80/100) (+5)
• 全生命力の解放 Lv.3:(35/100) (+5)
■特殊スキル
• 家長としての威厳 Lv.40:(40/100) (+10)
• 【聖霊の伴侶(真誓)】 Lv.19:(75/100) (+5)
• 【三位一体の福音】 Lv.25:(45/100) (+10)
• 【世界樹 の 加護】 Lv.7:(50/100)
• 【自律進化の導き手】 Lv.4:(25/100) (+5)
• 【工房主の刻印】 Lv.4:(75/100) (+5)
【結衣(早川結衣) スキル熟練度】
• 裁縫マスタリー Lv.16:(25/100) (+5)
• 広報・SNS運用 Lv.22:(85/100) (+5)
• アイリス工房の一員(経理・会計担当) Lv.20:(15/100) (+5)
• 感度上昇 Lv.51:(25/100) (+5)
• 【奉仕マスタリー】 Lv.27:(45/100) (+5)
• 【正妻の余裕】 Lv.37:(25/100) (+5)
• 【情愛の先導】 Lv.7:(15/100) (+5)
• 【心身の全開放】 Lv.6:(25/100) (+5)
• 【柔肉の抱擁】 Lv.5:(15/100) (+5)
• 三位一体の悦楽 Lv.18:(30/100) (+5)
黄金の光に満ちた工房を後にし、健太郎は二人の伴侶を連れて中立都市ヴォルガへの道を歩み始めた。
だが、街道を進むにつれ、健太郎は周囲からの「視線」に辟易することになる。
第五形態となったアイリスの美貌は、あまりにも完成されすぎていた。
神々しさすら纏ったその肢体と、歩くたびに揺れる豊かな双丘は、すれ違う冒険者や商人たちの目を釘付けにし、静かなはずの街道にざわめきを生んでいる。
「……アイリス。少し、目立ちすぎだ」
健太郎が困り顔で告げると、アイリスは自慢の胸を張り、くすりと妖艶に微笑んだ。
「ふふ、あるじ。妾の美しさに、ようやく周囲が気づき始めただけのこと。主の最高傑作を、世に知らしめる良い機会ではないか?」
「そういう問題じゃない。……アイリス、第一形態になってくれないか? その姿なら、少しは騒ぎも収まるだろう。……代わりに、ヴォルガに着くまで、こうして手を繋いでいてやる」
健太郎が差し出した大きな手に、アイリスの瞳が輝いた。
「な、なんと……! 主から手を繋ごうと申すか? ――うむ、相分かった! それならば話は別じゃ!」
黄金の光がアイリスを包み込み、その肉体が収縮していく。
光が収まった後に現れたのは、小学生ほどの愛らしい少女――アイリスの第一形態だった。
かつての「のじゃロリ」姿に戻った彼女は、短い手足で健太郎の手に飛びつき、その大きな掌をぎゅっと握りしめる。
「ふふん、どうじゃ? これならば文句あるまい。……さあ、主! 妾を放さぬよう、しっかりと導くのじゃぞ!」
健太郎の隣で、結衣がその微笑ましい光景を眺めながら「アイリスちゃん、ずるいです……」と苦笑いしている。
健太郎は、小さなアイリスの手と、反対側で寄り添う結衣の気配を感じながら、職人の無骨な足取りでヴォルガへと向かうのだった。
【黄昏を射抜く銀の糸】
中立都市ヴォルガの喧騒は、石畳を叩く馬車の音と、多種多様な種族の話し声で溢れかえっていた。
健太郎は、右手に第一形態となったアイリスの小さな掌の温もりを感じ、左には周囲を警戒しつつ端末を操作する結衣を連れて、街の中心部へと進んでいく。
「……あるじ、あそこの串焼き屋、いい匂いがするのじゃ! 一本買うてくれぬか?」
アイリスが健太郎の腕をぐいぐいと引っ張り、子供のような無邪気さで屋台を指差す。健太郎は苦笑しながら、その小さな頭を撫でた。
「アイリス、今はオークションが先だ。帰りに好きなだけ買ってやるから、今は我慢してくれ」
「むぅ……主がそう申すなら仕方あるまい。だが、約束じゃぞ? 妾を満足させるには、一本や二本では足りぬからな!」
そんな二人のやり取りを、結衣が微笑ましそうに、しかしどこか羨ましそうに眺めている。
「ふふ、アイリスちゃんは相変わらずですね。健太郎さん、オークション会場の『ヴォルガ大銀堂』はすぐそこです。……例の『月光銀の残滓』、まだ買い手はついていないみたいですよ」
「ああ、結衣。お前のリサーチのおかげで助かる。……十人の名匠が匙を投げた呪いの銀、か。職人としては、そういうじゃじゃ馬ほど燃えるものだ」
健太郎の言葉に、結衣は「正妻の余裕」を感じさせる柔らかな笑みを浮かべた。
「健太郎さんなら、きっとその銀の『声』を聞けるはずです。私、信じてますから」
会場に入ると、そこは冷徹なまでの「価値」の選別が行われる場所だった。
やがて、目的の品がステージに上がる。内側から禍々しい紫の光を放つ、歪な銀の塊。
会場には「あれに触れると魔力が吸い尽くされる」「呪われるぞ」といった忌避するような声が飛び交う。
だが、健太郎の『職人の眼』には、それが違って見えていた。
「(……あれは呪いじゃない。行き場を失った膨大な魔力が、理解者を求めて叫んでいるだけだ……)」
健太郎の合図で、結衣が迷いなく挙手する。
競合者はおらず、開始価格のまま落札が決まった。
会場から「物好きもいたものだ」と嘲笑が漏れる中、健太郎は届けられた銀の塊を、あえて素手で受け取った。
「っ……熱いな。だが、悪い気はしない。……よし、アイリス、結衣。急いで工房に戻るぞ。素材が熱いうちに、俺たちの魂を叩き込む」
「うむ! あるじ、ようやく妾の出番じゃな!」
「はい、健太郎さん。最高のサポート、お約束します!」
三人はヴォルガを後にし、転移石を用いて辺境の工房へと帰還した。
工房の扉を閉めた瞬間、健太郎の空気感が一変する。
「アイリス、第五形態に戻れ。……ここからは、お前の全魔力、そして結衣、お前の献身が必要だ」
「待っておったぞ、あるじ。……真実の姿で、主の指先に応えようぞ」
黄金の光と共に、アイリスが絶世の美女へと変貌を遂げる。
豊かな双丘が健太郎の腕に触れ、彼女の情熱的な吐息が工房の温度を上げる。
健太郎は作業台に『黒曜の竜皮』『ヴォルカニック・ワイバーンの翼膜』、そして『月光銀の残滓』を並べた。
「さて……まずはこの月光銀を、竜皮の繊維に織り込めるほど細く引き延ばす。アイリス、お前は銀の魔力を中和しつつ、俺の指先に魔力を流せ。結衣、お前は俺たちの精神が焼き切れないよう、『魔力付与』でラインを安定させてくれ」
「分かりました! 健太郎さん、いつでもいけます!」
作業が始まった。健太郎の太い指先が、銀の塊に触れる。
【慈愛の加工】。
通常なら弾かれるはずの魔力反発を、健太郎は「愛撫」の技術で解きほぐしていく。
「あぁ……っ、主……! 銀を通して、主の執念が……妾の奥底まで入ってくる……!」
アイリスが声を上げ、健太郎の背中にしがみつく。
彼女の魔力と健太郎の指先が月光銀の中で混ざり合い、素材が次第に白銀の糸へと姿を変えていく。
「健太郎さん、心拍数が上がっています! 私が……私が支えますから! 全力で、注ぎ込んでください!」
結衣もまた、背後から健太郎に抱きつき、自らの全生命力を彼に預ける。
三位一体。
家長である健太郎を中心に、聖霊と妻の魂が一つに溶け合い、素材という「命」へと形を変えていく。
「(……見える。革の繊維、銀の粒子……そのすべてが、愛を求めている。俺が、そのすべてを繋ぎ止める!)」
健太郎の『レザークラフトマスタリー』が神域の理を突破する。
数時間に及ぶ、濃厚な「手入れ」のような加工の末――。
工房には、静寂と、神々しいまでの銀の輝きが満ちていた。
「……できた。……『黒曜竜の月光防具』だ」
健太郎は、力尽きて自分に寄り添う二人を抱きしめながら、完成した逸品を見つめた。
それは、呪いを超越した「愛」の結晶。日没の神殿という地獄を切り裂く、唯一の希望であった。
【黄昏を射抜く銀の糸】
工房内に立ち込めていた濃密な魔力と、三人の吐息が混じり合った熱気が、ゆっくりと霧散していく。
作業台の上には、黒曜石の如き艶と、月光の如き白銀の筋が走る一対の籠手(ガントレット)と、しなやかな革の防具が完成していた。
「……ふぅ。これで、日没の神殿の『呪い』にも対抗できるはずだ」
健太郎は額の汗を拭い、椅子に深く腰を下ろした。
その隣では、魔力を使い果たしたアイリスが健太郎の肩に頭を預け、安らかな寝息を立て始めている。
そしてもう一人、健太郎の背中にぴったりと張り付いたまま、幸せそうに身体を震わせているのが結衣だった。
「健太郎さん……。私、今……すごく幸せです。健太郎さんの指先が、素材を通して私の中にまで入ってきたみたいで……」
結衣の声は甘く、とろけるように響いた。
製作の過程で発動した『三位一体の福音』と、健太郎の『慈愛の加工』。
それは結衣にとって、極上の愛撫を受けているのと同義だった。
特に、健太郎によって開発された彼女の『感度上昇』スキルは、今やLv.51という驚異的な領域に達している。素材に魔力を流し込むという行為そのものが、彼女の全身に震えるような快感をもたらしていたのだ。
「ああ、結衣。お前のサポートがなければ、月光銀の荒ぶりを抑え込むことはできなかった。……お前は、最高の『妻』だよ」
健太郎が振り返り、結衣の少し上気した頬を優しく撫でる。
その瞬間、結衣の瞳に潤んだ情愛が宿った。彼女の『正妻の余裕』は、アイリスとの共生を経て、健太郎を絶対的に支えるという『奉仕マスタリー』へと昇華されている。
「健太郎さん……。疲れているんですよね? まだログイン時間、ありますか?」
結衣は健太郎の膝の間に割り込むように跪くと、豊満な胸を強調するように、自身の衣服を少しだけ寛げた。
Hカップのアイリスにも引けを取らない、結衣の柔らかな肉の膨らみが露わになる。彼女が最近、自らの身体を使って健太郎を癒やすために磨き上げた技術――『柔肉の抱擁』の構えだった。
「製作の疲れは、製作で返さなきゃ……ですよね? 健太郎さんの大切な『道具』である私を、もう一度……お手入れしてください」
結衣の『情愛の先導』によって、工房の空気は再び甘く、淫らな熱を帯び始める。
健太郎は、自分を慕う二人の伴侶の献身に、家長としての誇りと、男としての猛々しい昂ぶりを感じていた。
「……いいだろう。西の火山へ向かう前に、お前たちという『最高傑作』を、もう一度磨き上げてやる」
健太郎は結衣の豊かな胸に手をかけ、慈しみを込めてその柔肉を把握した。
『心身の全開放』状態となった結衣が、甘い悲鳴を上げて健太郎の首に腕を回す。
職人の夜は、まだ終わらない。
【健太郎(三神健太郎) スキル熟練度】
■生産系カテゴリー
• レザークラフトマスタリー Lv.56:(85/100) (+5)
• 神具メンテナンス Lv.41:(95/100)
• 慈愛の加工 Lv.38:(55/100) (+10)
• 木工マスタリー Lv.11:(60/100)
• 料理マスタリー Lv.7:(50/100)
• 農業マスタリー Lv.4:(10/100)
• 土木・建築マスタリー Lv.50
■身体強化系
• 性技(手入れ) Lv.39:(99/100) (+1)
• 絶倫 Lv.31:(80/100) (+5)
• 全生命力の解放 Lv.3:(35/100) (+5)
■特殊スキル
• 家長としての威厳 Lv.40:(40/100) (+10)
• 【聖霊の伴侶(真誓)】 Lv.19:(75/100) (+5)
• 【三位一体の福音】 Lv.25:(45/100) (+10)
• 【世界樹 の 加護】 Lv.7:(50/100)
• 【自律進化の導き手】 Lv.4:(25/100) (+5)
• 【工房主の刻印】 Lv.4:(75/100) (+5)
【結衣(早川結衣) スキル熟練度】
• 裁縫マスタリー Lv.16:(25/100) (+5)
• 広報・SNS運用 Lv.22:(85/100) (+5)
• アイリス工房の一員(経理・会計担当) Lv.20:(15/100) (+5)
• 感度上昇 Lv.51:(25/100) (+5)
• 【奉仕マスタリー】 Lv.27:(45/100) (+5)
• 【正妻の余裕】 Lv.37:(25/100) (+5)
• 【情愛の先導】 Lv.7:(15/100) (+5)
• 【心身の全開放】 Lv.6:(25/100) (+5)
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