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第194話 ザラカン王国へ向かう準備 ★爺や SIDE
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噂をすれば何とやらだのぉ……翌日の早朝、ザラカン王国より連絡をして来たのは、皇帝陛下が仰っていた、使者のアイザック殿であった。
4人までしか入国させる事は出来ないとザラカンの王が言っているらしい。恐らく聖女であるリオを拐かそうとしているのだろう。まぁ、そのリオが我が国では1番強いと言う情報すら入っていないのであれば、恐るるには足らんからの。リオが『か弱き乙女』程度に思われている方がやりやすかろう。
こちらから行く4人はとっくに決まっておる。リオとリオの護衛2人、そしてワシじゃ。当然、影が10人近く着いて来る予定じゃがな。こちらとしても、リオだけを守れば良いのだから人数が少ない方が守りやすい。数がいなければ何も出来ない弱い者達には分からんのだろうがのぉ。
「爺や、こう言う時に役に立つかと思って作って見たのだけど、喜んで貰えるかしら?」
リオがワシに差し出したのは、白銀で美しいフォルムの……紳士が持っている様なステッキだった。
「お?こりゃ、杖……かのぉ?」
パッと見ただけで、魔石に込められた力が普通では無い事に気がついた。リオに悪気が無い事も分かっているからのぉ……ただ、簡単に分かりやすく言えば『魔王の杖』かのぉ?ホッホッホ。
「そうよ。取っ手の所に魔石が埋まっているわ。下手な剣より硬い杖と言えば良いのかしらね?あちらでは魔法を使える人が少ないらしいから、きっと剣を使う人が多いのでしょう?爺やには杖も武器も必要無いかも知れないけど、やっぱり家族だから心配だし……何かしら役に立つかと思って」
「おぉ、これはカッコ良いのぉ!ありがとう、リオ。大事に使わせて貰うからな」
この魔石、魔力を増幅させる事も出来るのぉ。そして魔力を吸う事も出来ると。他にも色々機能が詰め込まれている様じゃ。台座に細かく文字が彫ってあるな?まだ魔道具を作り始めてから数ヶ月程度なのに、ここまで緻密な作業が出来る様になっているとは……
ワシぐらいになれば、彫ってある文言を読まずとも、何が出来る魔道具かはある程度分かるからのぉ。これをデュークに見せたら、ひっくり返って驚くのでは無いか?まぁ、例に漏れずこの魔道具も『国宝級』じゃからな。
「爺や、あのね?爺やが持っていれば大丈夫だとは思うのだけれど、一応、念には念を入れておきたくて……」
「ワシだけにしか使えなく出来るんじゃな?」
「ええ。魔石に血を一滴垂らしてくれたら爺やしか使えなくなるわ」
この魔道具が、使い方によっては危険であると理解しているからこその保険かのぉ。魔道具を作る者として、とても大事な事じゃからな。分かってはいる様で良かったと胸を撫で下ろす。
「それは嬉しいのぉ。ワシだけの杖じゃな」
「あぁ、そうだったわ!爺やは普段、杖が要らないでしょう?持ち歩く時に邪魔にならない様に、治癒魔法を魔石に流すとお腹に巻き付く様にしておいたわ」
腹に巻き付く?杖が?剣を弾く事が出来る、硬い杖が曲がるじゃと?
「な、なんじゃと?魔道具が変形すると?」
「え?ええ、そうよ。だって、治癒する時とか手に持っていたら邪魔でしょ?一応、魔法を使う時のワンドとしても使えるけど……爺やには要らないものね?」
確かに、魔法を使う時にワンドという魔法の杖を使う者も他国には居る。自分の魔力を増幅させる機能があるが、ほんの少し増える程度で、その者の師匠から卒業の祝いに貰ったり、見た目がカッコ良いからと使う者が居るぐらいなのじゃが……
「この杖をワシがワンド代わりに使ったら、上級……いや、初級魔法が超級魔法の威力で撃てるじゃろうな。国を簡単に滅ぼせるレベルのワンドじゃ……凶器になってしまうのぉ」
「ええ、それが難点なのよね。だから爺やにしかプレゼント出来ないのよ。魔道具を理解していない人の手に渡ったら大変な事になるものね」
改良したら鞭にもなるのでは無いかのぉ?魔道具を変形させるなんて考えた事も無かったわい。うむ、これは面白そうじゃな。リオはこの魔道具の危険性も理解しているみたいじゃし、今度一緒に創作してみたいものじゃ。
「分かっているなら良いのじゃ。恐らく、機能を色々詰め込んで作ったは良いが、威力があり過ぎて困ったのじゃろう?」
「あら、やっぱりバレてた?頑張って調整したんだけど、これ以上威力が下がる事は無かったのよね……」
リオは形を作る方がイメージしやすいのじゃろうな。制御の方が大事であると今回の事で理解したのであれば、偉大な魔道具開発者に……デュークは制御回路を作るのが得意じゃから、良いコンビなのかも知れんがのぉ。デュークとばかり働くのはカミルが嫌がるじゃろう。制御回路もワシがしっかり教えねばならんかのぉ。ホッホッホ。
「ふむ、カミルと一緒に帰って来たら、魔力を抑え込む回路を教えてやろうな。ちぃっと複雑じゃから、今ここでパッと教えるのは難しいからのぉ。帰って来て落ち着いたら、じっくり教えてやろうな」
「本当に!?やっぱり爺やは何でも知ってて凄いわね!楽しみにしてるわ!」
若い娘が喜ぶ内容では無いと思うのじゃが、リオがキャッキャと嬉しそうにしているからまぁ良かろう。発想だけではなく、自分で全てを作れるようになったリオは最強じゃろうからのぉ。
何よりもリオに必要とされるのは嬉しいのもあるからな。ワシが生きているうちに、教えられる技術も知恵も、全て伝授してやりたいのぉ。まぁ、次期王妃のリオには必要のない技術なのじゃろうがのぉ。ホッホッホ。
4人までしか入国させる事は出来ないとザラカンの王が言っているらしい。恐らく聖女であるリオを拐かそうとしているのだろう。まぁ、そのリオが我が国では1番強いと言う情報すら入っていないのであれば、恐るるには足らんからの。リオが『か弱き乙女』程度に思われている方がやりやすかろう。
こちらから行く4人はとっくに決まっておる。リオとリオの護衛2人、そしてワシじゃ。当然、影が10人近く着いて来る予定じゃがな。こちらとしても、リオだけを守れば良いのだから人数が少ない方が守りやすい。数がいなければ何も出来ない弱い者達には分からんのだろうがのぉ。
「爺や、こう言う時に役に立つかと思って作って見たのだけど、喜んで貰えるかしら?」
リオがワシに差し出したのは、白銀で美しいフォルムの……紳士が持っている様なステッキだった。
「お?こりゃ、杖……かのぉ?」
パッと見ただけで、魔石に込められた力が普通では無い事に気がついた。リオに悪気が無い事も分かっているからのぉ……ただ、簡単に分かりやすく言えば『魔王の杖』かのぉ?ホッホッホ。
「そうよ。取っ手の所に魔石が埋まっているわ。下手な剣より硬い杖と言えば良いのかしらね?あちらでは魔法を使える人が少ないらしいから、きっと剣を使う人が多いのでしょう?爺やには杖も武器も必要無いかも知れないけど、やっぱり家族だから心配だし……何かしら役に立つかと思って」
「おぉ、これはカッコ良いのぉ!ありがとう、リオ。大事に使わせて貰うからな」
この魔石、魔力を増幅させる事も出来るのぉ。そして魔力を吸う事も出来ると。他にも色々機能が詰め込まれている様じゃ。台座に細かく文字が彫ってあるな?まだ魔道具を作り始めてから数ヶ月程度なのに、ここまで緻密な作業が出来る様になっているとは……
ワシぐらいになれば、彫ってある文言を読まずとも、何が出来る魔道具かはある程度分かるからのぉ。これをデュークに見せたら、ひっくり返って驚くのでは無いか?まぁ、例に漏れずこの魔道具も『国宝級』じゃからな。
「爺や、あのね?爺やが持っていれば大丈夫だとは思うのだけれど、一応、念には念を入れておきたくて……」
「ワシだけにしか使えなく出来るんじゃな?」
「ええ。魔石に血を一滴垂らしてくれたら爺やしか使えなくなるわ」
この魔道具が、使い方によっては危険であると理解しているからこその保険かのぉ。魔道具を作る者として、とても大事な事じゃからな。分かってはいる様で良かったと胸を撫で下ろす。
「それは嬉しいのぉ。ワシだけの杖じゃな」
「あぁ、そうだったわ!爺やは普段、杖が要らないでしょう?持ち歩く時に邪魔にならない様に、治癒魔法を魔石に流すとお腹に巻き付く様にしておいたわ」
腹に巻き付く?杖が?剣を弾く事が出来る、硬い杖が曲がるじゃと?
「な、なんじゃと?魔道具が変形すると?」
「え?ええ、そうよ。だって、治癒する時とか手に持っていたら邪魔でしょ?一応、魔法を使う時のワンドとしても使えるけど……爺やには要らないものね?」
確かに、魔法を使う時にワンドという魔法の杖を使う者も他国には居る。自分の魔力を増幅させる機能があるが、ほんの少し増える程度で、その者の師匠から卒業の祝いに貰ったり、見た目がカッコ良いからと使う者が居るぐらいなのじゃが……
「この杖をワシがワンド代わりに使ったら、上級……いや、初級魔法が超級魔法の威力で撃てるじゃろうな。国を簡単に滅ぼせるレベルのワンドじゃ……凶器になってしまうのぉ」
「ええ、それが難点なのよね。だから爺やにしかプレゼント出来ないのよ。魔道具を理解していない人の手に渡ったら大変な事になるものね」
改良したら鞭にもなるのでは無いかのぉ?魔道具を変形させるなんて考えた事も無かったわい。うむ、これは面白そうじゃな。リオはこの魔道具の危険性も理解しているみたいじゃし、今度一緒に創作してみたいものじゃ。
「分かっているなら良いのじゃ。恐らく、機能を色々詰め込んで作ったは良いが、威力があり過ぎて困ったのじゃろう?」
「あら、やっぱりバレてた?頑張って調整したんだけど、これ以上威力が下がる事は無かったのよね……」
リオは形を作る方がイメージしやすいのじゃろうな。制御の方が大事であると今回の事で理解したのであれば、偉大な魔道具開発者に……デュークは制御回路を作るのが得意じゃから、良いコンビなのかも知れんがのぉ。デュークとばかり働くのはカミルが嫌がるじゃろう。制御回路もワシがしっかり教えねばならんかのぉ。ホッホッホ。
「ふむ、カミルと一緒に帰って来たら、魔力を抑え込む回路を教えてやろうな。ちぃっと複雑じゃから、今ここでパッと教えるのは難しいからのぉ。帰って来て落ち着いたら、じっくり教えてやろうな」
「本当に!?やっぱり爺やは何でも知ってて凄いわね!楽しみにしてるわ!」
若い娘が喜ぶ内容では無いと思うのじゃが、リオがキャッキャと嬉しそうにしているからまぁ良かろう。発想だけではなく、自分で全てを作れるようになったリオは最強じゃろうからのぉ。
何よりもリオに必要とされるのは嬉しいのもあるからな。ワシが生きているうちに、教えられる技術も知恵も、全て伝授してやりたいのぉ。まぁ、次期王妃のリオには必要のない技術なのじゃろうがのぉ。ホッホッホ。
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