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ミニ番外編
ノア・ジャクソン
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「というわけでさ。ノアの力を貸してほしいんだ」
その日、魔術学園魔術騎士科四年のノア・ジャクソンは親友である同じく魔術騎士科四年で同級のルシアン・ワイズに相談兼頼み事をされた。
魔法文官科五年で生徒会会長のカメリア・ランバートの学園内での警護の協力を頼まれたのだ。
「ランバート先輩って、あの眉目秀麗才色兼備冠前絶後の、あのランバート先輩か?そういえばルシは同じ生徒会で繋がりがあったんだよな?」
「そうなんだよ。その関係で接しているうちに色々と相談されたりある人物を紹介してほしいと頼まれたり……まぁ見た目や噂より面白くて接しやすい人だよ」
「マジかぁ……ランバート先輩……まぁあれだけ美人だとそりゃ色々良からぬ奴も寄ってくるよな。それにしても家の力で学園内に間者を入れるとは……卑怯な奴だな!」
昔から曲がったことが嫌いで正義感が強く、面倒見の良いノアがカメリアのために憤慨した。
「その間者が何人学園内に入り込んでいるかわからない以上、こちらも人数を増やして警戒したいと思うんだ」
「当然だな。俺で良ければいくらでも協力するぜ!」
「ありがとう、ノアなら快く引き受けてくれると思っていたよ」
「味方が一人でも多い方がいいならさ、お前の従妹にも協力したらいいんじゃないか?確かミシェルちゃんと言ったよな?あの子は剣の腕も立つし、ランバート先輩とは同じ女の子同士だから何かと都合がいいんじゃないか?」
ノアがそう提案すると、ルシアンは落ち着いた口調だが即座に否定した。
「駄目だ。ミシェルはまだ一年生だよ?危険を伴うかもしれないような事に関わらせるわけにはいかない」
「お、おう……確かにそうか」
こんなにもきっぱりと否定されるとは思っていなかったノアは少し驚いた表情を浮かべていた。
───珍しいな。自分の意思はしっかり持ちつつも人の意見を否定することなく重んじるルシアンがハッキリと否定するなんて。
ノアはそう思いながら自身の親友をじっと見つめた。
ノア・ジャクソンがルシアン・ワイズと出会ったのは魔術学園入学のはるか前、初等学校に通っている時であった。
こちらは子爵家で向こうは伯爵家。家格に天と地ほどの開きはないとしても、ルシアンは名門ワイズ侯爵家の親族であることからその頃はとくに接点もなくただ互いに顔と名前を認識している程度の関係であった。
それが変わったのが魔術学園に入学してからだ。
具体的に言うと二年に上がって選択科別にクラス編成となり、同じ魔術騎士科となってからである。
ルシアンはその見目の良さから、常に女子から秋波を送られ一挙手一投足きゃあきゃあと騒がれていた。
当のルシアンはそれに対し一切反応しなかっので、取っ付き難い気取った奴……という先入観がノアの中にはあった。
だが同じクラスになり接してみれば気さくで親しみやすく、穏やかで優しい人柄であるとわかった。
おまけに身分や出自や性別にこだわらず、相手によって態度を変えることもしない。
聞けば三歳まで市井でほぼ平民として母親と二人で暮らしていたというではないか。
それでワイズ侯爵家の者でありながら平民の生徒たちとも分け隔てなく付き合えるのかと感心したのだ。
付き合えば付き合うほど色んな面を見せてくれるルシアン。
高位貴族の令息らしい貴公子然とした一面や、医務室の大魔神を「メロディちゃん」と呼び、飛び交うシモトークをさらりと躱す意外な一面。
そして甘く優しい顔立ちからは想像もつかない俊敏で力強い剣技。
見目麗しく出自も良いためにかなりモテるのに本人はそれを鼻にかけることもなく男女平等に接する。
いや、それどころかルシアンは結構男友達が多いのだ。
そんなルシアンの全てが、ノアは気に入っていた。
───俺が女子でも絶対にルシに惚れるな。実際ルシの表情や仕草にトゥンクすることが多いんだよな~。ん?………え?それって……俺ってばもしかしてルシに惚れてる?
そう思い、ドギマギするノア・ジャクソン子爵令息。
その気持ちが友情からくるものだと信じたいノア少年であった。
──────────────────────
本人は至って真面目に悩みますが安心してください、
腐の展開にはなりませんよ☆
その日、魔術学園魔術騎士科四年のノア・ジャクソンは親友である同じく魔術騎士科四年で同級のルシアン・ワイズに相談兼頼み事をされた。
魔法文官科五年で生徒会会長のカメリア・ランバートの学園内での警護の協力を頼まれたのだ。
「ランバート先輩って、あの眉目秀麗才色兼備冠前絶後の、あのランバート先輩か?そういえばルシは同じ生徒会で繋がりがあったんだよな?」
「そうなんだよ。その関係で接しているうちに色々と相談されたりある人物を紹介してほしいと頼まれたり……まぁ見た目や噂より面白くて接しやすい人だよ」
「マジかぁ……ランバート先輩……まぁあれだけ美人だとそりゃ色々良からぬ奴も寄ってくるよな。それにしても家の力で学園内に間者を入れるとは……卑怯な奴だな!」
昔から曲がったことが嫌いで正義感が強く、面倒見の良いノアがカメリアのために憤慨した。
「その間者が何人学園内に入り込んでいるかわからない以上、こちらも人数を増やして警戒したいと思うんだ」
「当然だな。俺で良ければいくらでも協力するぜ!」
「ありがとう、ノアなら快く引き受けてくれると思っていたよ」
「味方が一人でも多い方がいいならさ、お前の従妹にも協力したらいいんじゃないか?確かミシェルちゃんと言ったよな?あの子は剣の腕も立つし、ランバート先輩とは同じ女の子同士だから何かと都合がいいんじゃないか?」
ノアがそう提案すると、ルシアンは落ち着いた口調だが即座に否定した。
「駄目だ。ミシェルはまだ一年生だよ?危険を伴うかもしれないような事に関わらせるわけにはいかない」
「お、おう……確かにそうか」
こんなにもきっぱりと否定されるとは思っていなかったノアは少し驚いた表情を浮かべていた。
───珍しいな。自分の意思はしっかり持ちつつも人の意見を否定することなく重んじるルシアンがハッキリと否定するなんて。
ノアはそう思いながら自身の親友をじっと見つめた。
ノア・ジャクソンがルシアン・ワイズと出会ったのは魔術学園入学のはるか前、初等学校に通っている時であった。
こちらは子爵家で向こうは伯爵家。家格に天と地ほどの開きはないとしても、ルシアンは名門ワイズ侯爵家の親族であることからその頃はとくに接点もなくただ互いに顔と名前を認識している程度の関係であった。
それが変わったのが魔術学園に入学してからだ。
具体的に言うと二年に上がって選択科別にクラス編成となり、同じ魔術騎士科となってからである。
ルシアンはその見目の良さから、常に女子から秋波を送られ一挙手一投足きゃあきゃあと騒がれていた。
当のルシアンはそれに対し一切反応しなかっので、取っ付き難い気取った奴……という先入観がノアの中にはあった。
だが同じクラスになり接してみれば気さくで親しみやすく、穏やかで優しい人柄であるとわかった。
おまけに身分や出自や性別にこだわらず、相手によって態度を変えることもしない。
聞けば三歳まで市井でほぼ平民として母親と二人で暮らしていたというではないか。
それでワイズ侯爵家の者でありながら平民の生徒たちとも分け隔てなく付き合えるのかと感心したのだ。
付き合えば付き合うほど色んな面を見せてくれるルシアン。
高位貴族の令息らしい貴公子然とした一面や、医務室の大魔神を「メロディちゃん」と呼び、飛び交うシモトークをさらりと躱す意外な一面。
そして甘く優しい顔立ちからは想像もつかない俊敏で力強い剣技。
見目麗しく出自も良いためにかなりモテるのに本人はそれを鼻にかけることもなく男女平等に接する。
いや、それどころかルシアンは結構男友達が多いのだ。
そんなルシアンの全てが、ノアは気に入っていた。
───俺が女子でも絶対にルシに惚れるな。実際ルシの表情や仕草にトゥンクすることが多いんだよな~。ん?………え?それって……俺ってばもしかしてルシに惚れてる?
そう思い、ドギマギするノア・ジャクソン子爵令息。
その気持ちが友情からくるものだと信じたいノア少年であった。
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本人は至って真面目に悩みますが安心してください、
腐の展開にはなりませんよ☆
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