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ミニ番外編
弟子入り
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さらりと性転換に関するワードが出てきます。
苦手な方はご自衛を。
──────────────────────
ルシアンを介して、幼い頃から憧れの存在であったメロディとのファーストインパクトを果たしたカメリア。
彼女がなぜ学園に通う一生徒としてではなく、きちんと自分の本当の姿でメロディに会いたかったのか。
それは………
「おネェサマ!私を弟子にしてください!!」
「へ?で、弟子?」
「私はおネェサマのような完璧な淑女になりたいのです!!」
「ヤダこの子見る目あるわネ!っしゃ!任せんしゃーいっ!!」
「ちょっと……メロディちゃん?そんな簡単に弟子入りを認めて、何を教えるつもり?」
あまりにも短絡的にカメリアの弟子入りを認めたメロディに、ルシアンは一抹の不安を覚えた。
「それはもちろん!………ノープランだわネ♡」
「よいのです!おネェサマの存在自体が私にとっては蠢く生き字引なのですから!!」
「ヤダこの子ホンッットに見る目あるワっ!」
「……蠢くって言われてたけどいいの?」
静観するルシアンを尻目に、メロディとカメリアはきゃいきゃいと盛り上がっている。
「ハイラム王国の法律では成人するまでは性を転ずる術の使用は禁じられています。だから私はまだ体は男なのです」
「えっ、どこから見てもオンナノコに見えるんだけど?」
メロディがそう言うとカメリアは少し恥ずかしそうにモジモジとして答えた。
「もともと骨格が華奢な体質なようですから」
「アラまうらやま~~!」
骨格ガッシリ型のメロディが体をクネクネさせてそう言った。
「でもそのせいかまだ完璧にオンナノコとして振る舞う自信が無いのです……だから話し方が中性的になってしまって」
「なるほどネ、そういえば話し方はオンナノコっぽくないものネ」
「お願いします!私に是非っ、オネェ言葉を教えてくださいっ!」
「え、オネェ言葉?……そこは普通に女性の言葉でいいんじゃないかな?」
またまたルシアンが冷静にツッコミを入れるも、カメリアは首をフルフルと振って告げた。
「いや、ただ女性の話し方を学んでも意味がないんだ!私はおネェサマのような完璧な女性を目指しているのだからっ!」
「…………」
今ここに母が居たら、絶対にカメリアを止めただろうなぁ……とルシアンは思った。
『エロディに話し方を学ぶですって!?およしなさい!間にちょくちょくシモトークを挟む話し方になってしまうわよ!エロリアと呼ばれるようになってしまうわよ!』
なんて、目くじらを立てて言う母の姿が想像できた。
そんな事を考えるルシアンの側でメロディがドーーンッと派手に胸を叩いた。
「その心意気やヨシっ!さすがはアタシの弟子ネ!」
「嬉しいです!」
「ダメよソコは“嬉ちくび”って言わなきゃ!」
「ハイ!嬉ちくび!」
「カメちゃんが卒業して股間のカメちゃんと決別するまで、アタシがビシバシ指導してあげるわネ♡」
「ハイ!よろしくお願いします!」
「ソコはよろちくびって言うのよ!」
「ハイ!よろちくびです!」
「…………」
ルシアンはもはや、何も言うことが出来なかった……。
部活に行ってもいいかな?と思ったが、カメリアが一人になると必ずあのアーバン・マフレイン侯爵令息が接触してくるのだ。
今日も医務室へ来る前にカメリアが一人になった一瞬のスキを見逃さずに接触を図ってきたところをみると、この学園内にマフレイン侯爵家の間者を忍び込ませているのは間違いない。
───これは他にも協力者がいるな。僕一人では目が行き届かない場合が多々あるだろう。
今回、こうやってカメリアがメロディと知り合えたのはやはり良い事だ。
メロディなら必ずカメリアをマフレイン侯爵家から守る事に協力してくれるだろう。
あと数人、信頼のおける協力者を……。
ルシアンは自身の親友であるノア・ジャクソンにも協力を仰ごうと思案していた。
苦手な方はご自衛を。
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ルシアンを介して、幼い頃から憧れの存在であったメロディとのファーストインパクトを果たしたカメリア。
彼女がなぜ学園に通う一生徒としてではなく、きちんと自分の本当の姿でメロディに会いたかったのか。
それは………
「おネェサマ!私を弟子にしてください!!」
「へ?で、弟子?」
「私はおネェサマのような完璧な淑女になりたいのです!!」
「ヤダこの子見る目あるわネ!っしゃ!任せんしゃーいっ!!」
「ちょっと……メロディちゃん?そんな簡単に弟子入りを認めて、何を教えるつもり?」
あまりにも短絡的にカメリアの弟子入りを認めたメロディに、ルシアンは一抹の不安を覚えた。
「それはもちろん!………ノープランだわネ♡」
「よいのです!おネェサマの存在自体が私にとっては蠢く生き字引なのですから!!」
「ヤダこの子ホンッットに見る目あるワっ!」
「……蠢くって言われてたけどいいの?」
静観するルシアンを尻目に、メロディとカメリアはきゃいきゃいと盛り上がっている。
「ハイラム王国の法律では成人するまでは性を転ずる術の使用は禁じられています。だから私はまだ体は男なのです」
「えっ、どこから見てもオンナノコに見えるんだけど?」
メロディがそう言うとカメリアは少し恥ずかしそうにモジモジとして答えた。
「もともと骨格が華奢な体質なようですから」
「アラまうらやま~~!」
骨格ガッシリ型のメロディが体をクネクネさせてそう言った。
「でもそのせいかまだ完璧にオンナノコとして振る舞う自信が無いのです……だから話し方が中性的になってしまって」
「なるほどネ、そういえば話し方はオンナノコっぽくないものネ」
「お願いします!私に是非っ、オネェ言葉を教えてくださいっ!」
「え、オネェ言葉?……そこは普通に女性の言葉でいいんじゃないかな?」
またまたルシアンが冷静にツッコミを入れるも、カメリアは首をフルフルと振って告げた。
「いや、ただ女性の話し方を学んでも意味がないんだ!私はおネェサマのような完璧な女性を目指しているのだからっ!」
「…………」
今ここに母が居たら、絶対にカメリアを止めただろうなぁ……とルシアンは思った。
『エロディに話し方を学ぶですって!?およしなさい!間にちょくちょくシモトークを挟む話し方になってしまうわよ!エロリアと呼ばれるようになってしまうわよ!』
なんて、目くじらを立てて言う母の姿が想像できた。
そんな事を考えるルシアンの側でメロディがドーーンッと派手に胸を叩いた。
「その心意気やヨシっ!さすがはアタシの弟子ネ!」
「嬉しいです!」
「ダメよソコは“嬉ちくび”って言わなきゃ!」
「ハイ!嬉ちくび!」
「カメちゃんが卒業して股間のカメちゃんと決別するまで、アタシがビシバシ指導してあげるわネ♡」
「ハイ!よろしくお願いします!」
「ソコはよろちくびって言うのよ!」
「ハイ!よろちくびです!」
「…………」
ルシアンはもはや、何も言うことが出来なかった……。
部活に行ってもいいかな?と思ったが、カメリアが一人になると必ずあのアーバン・マフレイン侯爵令息が接触してくるのだ。
今日も医務室へ来る前にカメリアが一人になった一瞬のスキを見逃さずに接触を図ってきたところをみると、この学園内にマフレイン侯爵家の間者を忍び込ませているのは間違いない。
───これは他にも協力者がいるな。僕一人では目が行き届かない場合が多々あるだろう。
今回、こうやってカメリアがメロディと知り合えたのはやはり良い事だ。
メロディなら必ずカメリアをマフレイン侯爵家から守る事に協力してくれるだろう。
あと数人、信頼のおける協力者を……。
ルシアンは自身の親友であるノア・ジャクソンにも協力を仰ごうと思案していた。
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