10 / 15
ルゥカ、叱られる
しおりを挟む
「ル゛ゥカぁぁ~……あんたって子はぁぁ~~」
「きゃー痛い痛い痛いっ!」
故郷から戻ったドリーにコダネの件を図書館司書に話してしまったこと白状させられたルゥカは当然の事ながら言いつけを守らなかったお叱りを受けていた。
今はドリーに両方のコメカミをグリグリとされている。
ドリーはコメカミグリグリをしながらルゥカにお説教を続けた。
「どーしてあんたは言っちゃダメと言われた事をベラベラと喋るかなあ゛~?この可愛らしいお口は何をしちゃってくれちゃってんのぉぉ~?」
「痛たたたたっ……!ごめんなさい!ドリーちゃん本当にごめんなさいっ……!」
「ごめんで済んだら騎士団は要らないのよっ!」
更にコメカミグリグリの手を強められてルゥカは只々悲鳴をあげるしかなかった。
「キャ、キャーー!」
「オラオラオラオラオラァッ」
◇◇◇
「それで?そのパトリスっていう司書に帰るように促されて帰って来たというわけなのね?」
一頻り説教を終えてとりあえずは溜飲を下げたらしいドリーがルゥカに言った。
「クスン……うん、パトリスさんにもう帰るように言われて……」
萎れながらドリーにお茶を出し、ルゥカがそう答えた。
だけどコメカミグリグリのお陰で頭はスッキリしているルゥカだ。
肩こりも軽減された気がする。
ドリー様のご機嫌を取ろうと一番お気に入りのお客様用のカップアンドソーサーでお茶をサーブする。
「ありがと。でもあんた、そのパトリスって司書が常識ある男で良かったじゃない。これが悪い男だった日にゃあ…あんた今頃食われてて、そいつから子種を貰う羽目になっていたかもしれないわね」
「え?パトリスさんに食われるって?食べられないとコダネは貰えないの?」
「……そっか、あんたはそこからだったわね」
「そこから?」
「それはちょっと待ってて。そこら辺のあんたの知識をどうするか、やっぱりあんたの責任者と相談したいから」
「責任者?」
はて誰だろう?あ、田舎のおばぁちゃん?と首を傾げているルゥカを尻目に、ドリーはお茶を口に含んだ。
そして倒れたという実家の父親の状況などを話してくれた。
倒れた、というのは語弊で正しくは転倒しての骨折であったそうなのだ。
「お母さんたら慌てて連絡してくるもんだから焦っちゃったわよ。まぁそれくらいで済んで良かったと思うけどね」
「そっかあ。お父さん、痛くて大変だったと思うけど悪い病気や大怪我じゃなくて良かったよ……」
「まぁね」
そうしてドリーは帰り際にもう一度
「あんたに正しい子作り云々を叩き込むまでもう二度とコダネという単語を口にしたらダメだからね!」
と言い、司祭長とメイド長に戻った旨を報告する言って教会へと出かけて行った。
「はぁぁ……やっぱりむちゃ怒られた……しばらく大人しくしていよう……」
コダネ頂戴計画はしばらく凍結か?
だけどなぜ性教育が必要なのだろうか……
そもそも性教育って何を学ぶもの?
何がなんだかわからない、謎すぎる。
でもとりあえずドリーが怖いので言うことをきいておこう、ルゥカはそう思った。
───フェイトへの想いを諦めるために、早くコダネを貰って祖母の元に帰りたいのに……
ルゥカはひとつ、大きなため息を吐いた。
しかし、しばらく大人しくしていようと決めたにも関わらず、すぐにその決意が揺らぐ危機が訪れた。
「昨日はお話を聞けなくてすみませんでした。ルゥカさん、今日のお仕事上がりにお時間ありますか?きちんとお話を窺いたいと思うのですが……」
パトリスが夕方もうすぐ仕事が終わろうかという時間に、教会にやってきたのであった。
「え、えっと……あの……その……」
「昨日のルゥカさんの発言が気になって、そして心配で夜も眠れなかったんです。これは一刻も早くあなたとお話しなくてはならないと思ったんです」
「あ……それは私のせいで、すみませんでした……」
自分の発言の所為で眠れなかったと聞けば無下には出来ない。
彼の安眠の為にたとえ簡単にでも説明をした方が良いのだろうとルゥカは考えた。
ドリーが慌ててどこかへ走っていくのが視界の端に入ったが今はそれどころではない。
ルゥカはパトリスに言った。
「もう少しでシフトの交代になります。着替えをしてすぐに出ますのでバックヤードの方でお待ちください」
「わかりました。良かった、きちんとお話が出来そうで」
パトリスはそう言ってその場から去った。
ドリーはどこかへ行ったっきり戻って来ない。
そしてパトリスの人柄は出会ったばかりとはいえ良い人である事はわかる。
ここはひとつ、大人としてきっちりと説明してパトリスに理解して貰う!
そして今夜からまたぐっすりと眠ってもらう!
ルゥカはそう心に決めて仕事終わりにバックヤードへと向かった。
パトリスが使用人の出入口付近で木にもたれながら本を読んで待っていた。
「パトリスさん、お待たせしました」
「いえ、押しかけてきたのはこちらです。それに大して待っていませんよ」
と柔らかい表情で言うパトリスを見て、やっぱりいい人だとルゥカは思った。
「では行きましょうか」
パトリスがそう促すとルゥカは頷いた。
「は、……いっ?」
返事をして歩き出そうとしたその時、誰かがルゥカの腕をグイッと掴んで引き寄せた。
力強く引き寄せられ相手の硬い胸板に押し付けられる。
鼻腔をくすぐるよく知った香りにそれが誰なのかすぐにわかった。
「……フェイト?」
なぜ彼がここへ来たのか。
それにまるでルゥカを行かせまいとしているようなこの態度。
訳がわからずきょとんとするルゥカにフェイトが厳しい眼差しを向ける。
「どこへ行く気だ、ルゥカ」
あからさまに怒気を含んだ声色でフェイトが言った。
フェイトの後ろでは遅れてやって来たドリーが苦しそうに肩で息をして、膝に手を当て立っていた。
「きゃー痛い痛い痛いっ!」
故郷から戻ったドリーにコダネの件を図書館司書に話してしまったこと白状させられたルゥカは当然の事ながら言いつけを守らなかったお叱りを受けていた。
今はドリーに両方のコメカミをグリグリとされている。
ドリーはコメカミグリグリをしながらルゥカにお説教を続けた。
「どーしてあんたは言っちゃダメと言われた事をベラベラと喋るかなあ゛~?この可愛らしいお口は何をしちゃってくれちゃってんのぉぉ~?」
「痛たたたたっ……!ごめんなさい!ドリーちゃん本当にごめんなさいっ……!」
「ごめんで済んだら騎士団は要らないのよっ!」
更にコメカミグリグリの手を強められてルゥカは只々悲鳴をあげるしかなかった。
「キャ、キャーー!」
「オラオラオラオラオラァッ」
◇◇◇
「それで?そのパトリスっていう司書に帰るように促されて帰って来たというわけなのね?」
一頻り説教を終えてとりあえずは溜飲を下げたらしいドリーがルゥカに言った。
「クスン……うん、パトリスさんにもう帰るように言われて……」
萎れながらドリーにお茶を出し、ルゥカがそう答えた。
だけどコメカミグリグリのお陰で頭はスッキリしているルゥカだ。
肩こりも軽減された気がする。
ドリー様のご機嫌を取ろうと一番お気に入りのお客様用のカップアンドソーサーでお茶をサーブする。
「ありがと。でもあんた、そのパトリスって司書が常識ある男で良かったじゃない。これが悪い男だった日にゃあ…あんた今頃食われてて、そいつから子種を貰う羽目になっていたかもしれないわね」
「え?パトリスさんに食われるって?食べられないとコダネは貰えないの?」
「……そっか、あんたはそこからだったわね」
「そこから?」
「それはちょっと待ってて。そこら辺のあんたの知識をどうするか、やっぱりあんたの責任者と相談したいから」
「責任者?」
はて誰だろう?あ、田舎のおばぁちゃん?と首を傾げているルゥカを尻目に、ドリーはお茶を口に含んだ。
そして倒れたという実家の父親の状況などを話してくれた。
倒れた、というのは語弊で正しくは転倒しての骨折であったそうなのだ。
「お母さんたら慌てて連絡してくるもんだから焦っちゃったわよ。まぁそれくらいで済んで良かったと思うけどね」
「そっかあ。お父さん、痛くて大変だったと思うけど悪い病気や大怪我じゃなくて良かったよ……」
「まぁね」
そうしてドリーは帰り際にもう一度
「あんたに正しい子作り云々を叩き込むまでもう二度とコダネという単語を口にしたらダメだからね!」
と言い、司祭長とメイド長に戻った旨を報告する言って教会へと出かけて行った。
「はぁぁ……やっぱりむちゃ怒られた……しばらく大人しくしていよう……」
コダネ頂戴計画はしばらく凍結か?
だけどなぜ性教育が必要なのだろうか……
そもそも性教育って何を学ぶもの?
何がなんだかわからない、謎すぎる。
でもとりあえずドリーが怖いので言うことをきいておこう、ルゥカはそう思った。
───フェイトへの想いを諦めるために、早くコダネを貰って祖母の元に帰りたいのに……
ルゥカはひとつ、大きなため息を吐いた。
しかし、しばらく大人しくしていようと決めたにも関わらず、すぐにその決意が揺らぐ危機が訪れた。
「昨日はお話を聞けなくてすみませんでした。ルゥカさん、今日のお仕事上がりにお時間ありますか?きちんとお話を窺いたいと思うのですが……」
パトリスが夕方もうすぐ仕事が終わろうかという時間に、教会にやってきたのであった。
「え、えっと……あの……その……」
「昨日のルゥカさんの発言が気になって、そして心配で夜も眠れなかったんです。これは一刻も早くあなたとお話しなくてはならないと思ったんです」
「あ……それは私のせいで、すみませんでした……」
自分の発言の所為で眠れなかったと聞けば無下には出来ない。
彼の安眠の為にたとえ簡単にでも説明をした方が良いのだろうとルゥカは考えた。
ドリーが慌ててどこかへ走っていくのが視界の端に入ったが今はそれどころではない。
ルゥカはパトリスに言った。
「もう少しでシフトの交代になります。着替えをしてすぐに出ますのでバックヤードの方でお待ちください」
「わかりました。良かった、きちんとお話が出来そうで」
パトリスはそう言ってその場から去った。
ドリーはどこかへ行ったっきり戻って来ない。
そしてパトリスの人柄は出会ったばかりとはいえ良い人である事はわかる。
ここはひとつ、大人としてきっちりと説明してパトリスに理解して貰う!
そして今夜からまたぐっすりと眠ってもらう!
ルゥカはそう心に決めて仕事終わりにバックヤードへと向かった。
パトリスが使用人の出入口付近で木にもたれながら本を読んで待っていた。
「パトリスさん、お待たせしました」
「いえ、押しかけてきたのはこちらです。それに大して待っていませんよ」
と柔らかい表情で言うパトリスを見て、やっぱりいい人だとルゥカは思った。
「では行きましょうか」
パトリスがそう促すとルゥカは頷いた。
「は、……いっ?」
返事をして歩き出そうとしたその時、誰かがルゥカの腕をグイッと掴んで引き寄せた。
力強く引き寄せられ相手の硬い胸板に押し付けられる。
鼻腔をくすぐるよく知った香りにそれが誰なのかすぐにわかった。
「……フェイト?」
なぜ彼がここへ来たのか。
それにまるでルゥカを行かせまいとしているようなこの態度。
訳がわからずきょとんとするルゥカにフェイトが厳しい眼差しを向ける。
「どこへ行く気だ、ルゥカ」
あからさまに怒気を含んだ声色でフェイトが言った。
フェイトの後ろでは遅れてやって来たドリーが苦しそうに肩で息をして、膝に手を当て立っていた。
172
あなたにおすすめの小説
はずれの聖女
おこめ
恋愛
この国に二人いる聖女。
一人は見目麗しく誰にでも優しいとされるリーア、もう一人は地味な容姿のせいで影で『はずれ』と呼ばれているシルク。
シルクは一部の人達から蔑まれており、軽く扱われている。
『はずれ』のシルクにも優しく接してくれる騎士団長のアーノルドにシルクは心を奪われており、日常で共に過ごせる時間を満喫していた。
だがある日、アーノルドに想い人がいると知り……
しかもその相手がもう一人の聖女であるリーアだと知りショックを受ける最中、更に心を傷付ける事態に見舞われる。
なんやかんやでさらっとハッピーエンドです。
ボロボロになるまで働いたのに見た目が不快だと追放された聖女は隣国の皇子に溺愛される。……ちょっと待って、皇子が三つ子だなんて聞いてません!
沙寺絃
恋愛
ルイン王国の神殿で働く聖女アリーシャは、早朝から深夜まで一人で激務をこなしていた。
それなのに聖女の力を理解しない王太子コリンから理不尽に追放を言い渡されてしまう。
失意のアリーシャを迎えに来たのは、隣国アストラ帝国からの使者だった。
アリーシャはポーション作りの才能を買われ、アストラ帝国に招かれて病に臥せった皇帝を助ける。
帝国の皇子は感謝して、アリーシャに深い愛情と敬意を示すようになる。
そして帝国の皇子は十年前にアリーシャと出会った事のある初恋の男の子だった。
再会に胸を弾ませるアリーシャ。しかし、衝撃の事実が発覚する。
なんと、皇子は三つ子だった!
アリーシャの幼馴染の男の子も、三人の皇子が入れ替わって接していたと判明。
しかも病から復活した皇帝は、アリーシャを皇子の妃に迎えると言い出す。アリーシャと結婚した皇子に、次の皇帝の座を譲ると宣言した。
アリーシャは個性的な三つ子の皇子に愛されながら、誰と結婚するか決める事になってしまう。
一方、アリーシャを追放したルイン王国では暗雲が立ち込め始めていた……。
【完結】聖女召喚に巻き込まれたバリキャリですが、追い出されそうになったのでお金と魔獣をもらって出て行きます!
チャらら森山
恋愛
二十七歳バリバリキャリアウーマンの鎌本博美(かまもとひろみ)が、交差点で後ろから背中を押された。死んだと思った博美だが、突如、異世界へ召喚される。召喚された博美が発した言葉を誤解したハロルド王子の前に、もうひとりの女性が現れた。博美の方が、聖女召喚に巻き込まれた一般人だと決めつけ、追い出されそうになる。しかし、バリキャリの博美は、そのまま追い出されることを拒否し、彼らに慰謝料を要求する。
お金を受け取るまで、博美は屋敷で暮らすことになり、数々の騒動に巻き込まれながら地下で暮らす魔獣と交流を深めていく。
偽物と断罪された令嬢が精霊に溺愛されていたら
影茸
恋愛
公爵令嬢マレシアは偽聖女として、一方的に断罪された。
あらゆる罪を着せられ、一切の弁明も許されずに。
けれど、断罪したもの達は知らない。
彼女は偽物であれ、無力ではなく。
──彼女こそ真の聖女と、多くのものが認めていたことを。
(書きたいネタが出てきてしまったゆえの、衝動的短編です)
(少しだけタイトル変えました)
冷酷騎士団長に『出来損ない』と捨てられましたが、どうやら私の力が覚醒したらしく、ヤンデレ化した彼に執着されています
放浪人
恋愛
平凡な毎日を送っていたはずの私、橘 莉奈(たちばな りな)は、突然、眩い光に包まれ異世界『エルドラ』に召喚されてしまう。 伝説の『聖女』として迎えられたのも束の間、魔力測定で「魔力ゼロ」と判定され、『出来損ない』の烙印を押されてしまった。
希望を失った私を引き取ったのは、氷のように冷たい瞳を持つ、この国の騎士団長カイン・アシュフォード。 「お前はここで、俺の命令だけを聞いていればいい」 物置のような部屋に押し込められ、彼から向けられるのは侮蔑の視線と冷たい言葉だけ。
元の世界に帰ることもできず、絶望的な日々が続くと思っていた。
──しかし、ある出来事をきっかけに、私の中に眠っていた〝本当の力〟が目覚め始める。 その瞬間から、私を見るカインの目が変わり始めた。
「リリア、お前は俺だけのものだ」 「どこへも行かせない。永遠に、俺のそばにいろ」
かつての冷酷さはどこへやら、彼は私に異常なまでの執着を見せ、甘く、そして狂気的な愛情で私を束縛しようとしてくる。 これは本当に愛情なの? それともただの執着?
優しい第二王子エリアスは私に手を差し伸べてくれるけれど、カインの嫉妬の炎は燃え盛るばかり。 逃げ場のない城の中、歪んだ愛の檻に、私は囚われていく──。
追放聖女の再就職 〜長年仕えた王家からニセモノと追い出されたわたしですが頑張りますね、魔王さま!〜
三崎ちさ
恋愛
メリアは王宮に勤める聖女、だった。
「真なる聖女はこの世に一人、エミリーのみ! お前はニセモノだ!」
ある日突然いきりたった王子から国外追放、そして婚約破棄もオマケのように言い渡される。
「困ったわ、追放されても生きてはいけるけど、どうやってお金を稼ごうかしら」
メリアには病気の両親がいる。王宮で聖女として働いていたのも両親の治療費のためだった。国の外には魔物がウロウロ、しかし聖女として活躍してきたメリアには魔物は大した脅威ではない。ただ心配なことは『お金の稼ぎ方』だけである。
そんな中、メリアはひょんなことから封印されていたはずの魔族と出会い、魔王のもとで働くことになる。
「頑張りますね、魔王さま!」
「……」(かわいい……)
一方、メリアを独断で追放した王子は父の激昂を招いていた。
「メリアを魔族と引き合わせるわけにはいかん!」
国王はメリアと魔族について、何か秘密があるようで……?
即オチ真面目魔王さまと両親のためにお金を稼ぎたい!ニセモノ疑惑聖女のラブコメです。
※小説家になろうさんにも掲載
【完結】中継ぎ聖女だとぞんざいに扱われているのですが、守護騎士様の呪いを解いたら聖女ですらなくなりました。
氷雨そら
恋愛
聖女召喚されたのに、100年後まで魔人襲来はないらしい。
聖女として異世界に召喚された私は、中継ぎ聖女としてぞんざいに扱われていた。そんな私をいつも守ってくれる、守護騎士様。
でも、なぜか予言が大幅にずれて、私たちの目の前に、魔人が現れる。私を庇った守護騎士様が、魔神から受けた呪いを解いたら、私は聖女ですらなくなってしまって……。
「婚約してほしい」
「いえ、責任を取らせるわけには」
守護騎士様の誘いを断り、誰にも迷惑をかけないよう、王都から逃げ出した私は、辺境に引きこもる。けれど、私を探し当てた、聖女様と呼んで、私と一定の距離を置いていたはずの守護騎士様の様子は、どこか以前と違っているのだった。
元守護騎士と元聖女の溺愛のち少しヤンデレ物語。
小説家になろう様にも、投稿しています。
【完結】本物の聖女は私!? 妹に取って代わられた冷遇王女、通称・氷の貴公子様に拾われて幸せになります
Rohdea
恋愛
───出来損ないでお荷物なだけの王女め!
“聖女”に選ばれなかった私はそう罵られて捨てられた。
グォンドラ王国は神に護られた国。
そんな“神の声”を聞ける人間は聖女と呼ばれ、聖女は代々王家の王女が儀式を経て神に選ばれて来た。
そして今代、王家には可愛げの無い姉王女と誰からも愛される妹王女の二人が誕生していた……
グォンドラ王国の第一王女、リディエンヌは18歳の誕生日を向かえた後、
儀式に挑むが神の声を聞く事が出来なかった事で冷遇されるようになる。
そして2年後、妹の第二王女、マリアーナが“神の声”を聞いた事で聖女となる。
聖女となったマリアーナは、まず、リディエンヌの婚約者を奪い、リディエンヌの居場所をどんどん奪っていく……
そして、とうとうリディエンヌは“出来損ないでお荷物な王女”と蔑まれたあげく、不要な王女として捨てられてしまう。
そんな捨てられた先の国で、リディエンヌを拾ってくれたのは、
通称・氷の貴公子様と呼ばれるくらい、人には冷たい男、ダグラス。
二人の出会いはあまり良いものではなかったけれど───
一方、リディエンヌを捨てたグォンドラ王国は、何故か謎の天変地異が起き、国が崩壊寸前となっていた……
追記:
あと少しで完結予定ですが、
長くなったので、短編⇒長編に変更しました。(2022.11.6)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる