自立したい僕を社長が甘やかしてきます

春夏

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12.週末のふたり

51.やっぱりウサミミが似合う

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「…んぅ…うん?」
「起きたん?体ツラくないか?」
目が覚めたら、目の前に智秋さん。
えっと…昨日の夜は…お泊まりして…そして…。
「………!あの!ぼ、僕、ダメじゃなかったですか?じ、自分ばっかり…きもち…よく…なっちゃったですよ…ね…?」
「…あのなぁ…んなわけないやろ。俺がどんだけ出したかわかっとらんのか」
「だ、だ、出したって…その、あの、えっと…」
「まだでけるぞ?確かめてみるか?」
掛け布団を掴んで、丸まって隠れる。
出したって、アレだよね。
僕だけじゃなかった…よかったぁ……。
「ほら、起きんか。今日はええ天気や、ベッドちょっと動かして日に当てたろ。葵の体が平気なら買い物や。防水加工のシーツ、何枚あったら足りるやろ」
防水加工……ダメ、無理、お布団から出られない。
とうとう痺れをきらした智秋さんが、布団を剥がして僕を覗き込んで笑う。
「おはよ」
「…おはよう、ございます…」
ホンマにたまらん、という呟きとともに、唇に智秋さんの体温を感じた。

「簡単なモンで済まんな。夜はちゃんと作ったる」
「…えっと…今夜も…お泊まり…?」
「せや。もう決定してん。なあ葵、俺は大人で我慢がでける。一緒に暮らすことは我慢するから、週末の葵の時間を俺にくれんか?金曜の夜から日曜の昼過ぎまで、俺と過ごしてくれんかな。あ、いや、やっぱり月曜の朝にしよかな」
「うぅ…ずるい言い方…。…僕も一緒にいられるの、嬉しいですけど…月曜日は無理…」
だって、力が抜けちゃってるもん。
こんなんじゃ仕事も勉強もできなくなっちゃうよ。
「せやな、きっとヤリすぎてまうもん。葵、もういっぺん言っとく。セックスが目的とちゃうんよ。ヤらんでもええねん。葵が側に居ってくれたらそれだけでええんよ」
わかってる、もう不安になったりしないよ。
「…お仕事、忙しい時は無理しなくていいですからね。僕はどこにいても智秋さんだけの僕だから」
「…そんなんあかん…買い物行かなならんのに…」
ほら俺は我慢がでけるやろ、と悔しそうに智秋さんが言って、僕は思わず声をあげて笑った。

いま僕が着てるのは、いつの間にか着せられていた智秋さんのシャツだけ。
着替えなきゃ出かけられないよね。
「ほら葵、これ着てみい」
渡されたのはウサミミの付いた薄手のパーカー。
「葵に似合うと思ってな、柴田に作ってもらったんよ。……うん、思ったとおりや、よう似合うとる」
「かわいすぎじゃないですか…?」
「可愛ええが可愛ええを着とるからな、掛け算や」
「もうぅ…。柴田さんが作ってくれた?」
「せや。葵とID交換したやろ?アン時、垂れ耳が似合いそうや、て思てな、柴田に頼んでん。そんでな…葵のことが好きなんや、て気づかされたんよ」
「え!そんな前から?僕のこと?ホントに本当?!」

メッセージをやりとりするのは、いつの間にか僕の大事な時間になってた。
「ホンマのホンマや」
そのうち僕も、どんどん智秋さんを好きになって、今こうして2人で笑ってる。
「大事にします。この服も、智秋さんも」
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