先生と俺

春夏

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side 幸久

熱い。なんで、そんなはずないのに。俺はアルファだ。なのに体の奥がジンジンと疼く。たまらずタオルで顔を隠すと、より強くなる疼き。「…あふ…」吐息を我慢できない。どうしよう、怖い。俺どうしちゃったんだ?

…タオルのせい?染み付いたこの知らない人の匂いのせいだろうか。熱いよ、ここから離れなければ。車から早く出ないと…わかっているのに。わかっているのに。

「…怖ないよ。大丈夫や」いきなり体を引き寄せられてきつく抱きしめられる。「やめ…、」ないで。振りほどけない。やめないで、このままこうしてて。なんで、俺、なんでこんなことされて嫌じゃないんだ?もっと、もっと…俺の意思とは関係なく腕が動く。何にも知らないこの人にしがみついてしまう。近づく唇を、もう拒む気にはならなかった。掠めるように始まったキスがもどかしくて、ためらうように差し込まれた舌を絡め取る。こんなキスしたことないのに。俺の熱さがおさまるころには、あんなに強く降っていた雨が止んでいた。
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