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第三章 秋
第三話
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東部の秋は、よく晴れた空が広がる美しい季節だ。
ブラッドフォード邸の庭にも秋の薔薇が咲き、外でお茶をするには最適な気候だった。
屋敷の応接間には庭へと続く大きな掃き出し窓がある。窓の外にはタイル張りの露台があって、直接庭へ降りられるようになっていた。
その色とりどりの花に囲まれた露台の上に、不釣り合いなほど真っ黒な軍服をきっちりと着込んだ男がふたり、円卓に並んで腰かけている。
その男たちに挟まれて、ノエルはにっこりと笑った。
「エドガーさま、いらっしゃいませ」
「オルグレン大尉、改めましてようこそ東部へ。帝都からはずいぶんと遠かったでしょう。大したもてなしも出来ませんが、ゆっくりしていってください」
ノエルの言葉に続けて、ヴィンセントが本日の主賓であるエドガーに挨拶をした。エドガーもまたノエルとヴィンセントを見て、柔らかく微笑んだ。
エドガーは旦那さまによく似た鳶色の瞳とチョコレートのような深い茶色の髪をしている。
前髪を上げて、軍服を着込むとずいぶん大人びて見えるが、年はまだ三十になったばかりだ。ヴィンセントのひとつ上で、ふたり曰く士官学校では先輩後輩の仲だったらしい。
「こちらこそ、直前の連絡になってしまい申し訳なかった。もっと早く連絡出来ればよかったんだが、今回の東部の視察は急に決まったものでね。こんなぎりぎりになってしまった」
エドガーは今日の朝、東部に着いて東方司令部へと視察に赴いたらしい。
昨日までは別の基地にいたと聞いて、ノエルはとても驚いた。彼が全国各地を飛び回っていることは知っていたけれど、そこまで多忙だとは。しかし、エドガーは平然とした顔で視察先をはしごすることもよくあることだと言う。
「相変わらずお忙しそうですね。東方司令部も帝都の工兵第一部隊への派遣要請は前々からしておりましたが、なかなか都合が合わないと先送りにされていたと聞いています。もしかしてオルグレン大尉が進言してくださったのですか?」
「東部は不安定というわりに、東方司令部がしっかりしているから後回しにされがちだよね。でも可愛いノエルが住む土地に何かあったらまずいから、早急に視察に行きたいと申し出たんだ。そしたら、私が自ら行くことを条件に許可が下りたよ」
「それは……なかなかの職権乱用ですね」
エドガーの言葉を聞いて、ヴィンセントが呆れたように言った。それを聞いてエドガーは実に愉快そうに噴き出した。
「はは、そうかもね。でも安心してくれていいよ。視察と指導はしっかりしておいたから」
「お忙しいの東部への視察を希望されたんですか? 俺に会うために?」
「そうだよ、ノエル。本当に会いたかったんだ。君が帝都を発つ日だって、私は出張で見送りにすら行けなかったからね。……遅くなったけれど、結婚おめでとう。幸せそうでよかったよ」
にこ、と微笑んでエドガーがノエルの頭を撫でた。
「どうだい、東部の生活は。夏は帝都よりも暑かっただろう」
「はい。山がない分、東部は太陽が近い気がします。でも、風が渇いているから思ったよりも過ごしやすかったですよ」
「東国のお菓子はもう食べた?」
「食べました。ヴィンスさんが東国風の茶屋に連れて行ってくれて」
エドガーの問いにノエルは嬉々として答えた。
東部に来てから、ノエルはヴィンセントと一緒にたくさん楽しいことをしたし、美味しいものを食べた。それをエドガーとも分かち合いたかったのだ。エドガーの方もノエルに聞きたいことがたくさんあったようで、次から次へと質問が出てくる。
「そう、植物園にも行ったんだね。あそこは帝都でも見れない東国の珍しい植物がたくさん植えられているから、見ごたえがあっただろう」
「そうですね。不思議な花がたくさんあって楽しかったです。エドガーさまも一緒に行けたらよかったんですけど」
「今度はちゃんと休暇を取ってくるよ。セドリックも一度こちらに来たいと言っていたから誘ってやらないと」
「セドリックさまも?」
「父さんと母さんもね。みんなノエルに会いたいんだよ」
エドガーの言葉にノエルは思わず微笑んだ。
「この庭もノエルが手入れをしているのかい。オルグレンの屋敷にいたときもよくやっていたよね」
「はい。といっても、庭師がいるので手伝い程度ですけど」
「よければ、案内してくれる? ブラッドフォード中尉はお茶のおかわりを頼むよ」
庭を見回しながらエドガーが意外なことを言う。彼のティーカップを見ると、確かに空になっていた。けれど、おかわりを頼むのであれば、ノエルかそばに控えるマーサに言うべきだ。
「おかわりなら、俺が」
屋敷の主人にそんなことはさせられないと、ノエルは席を立とうとした。しかし、ヴィンセントがそれを制す。
「いい、私がやろう。ノエルはオルグルレン大尉と庭を散策してくるといい」
「でも……」
「行こう、ノエル。秋薔薇が綺麗に咲いているね」
エドガーに手招かれて、ノエルはヴィンセントの方をちらりと見る。
無言で頷く彼にノエルは大人しく従うしかなかった。
差し出された手に、迷いながら自らのものを重ねる。大きな手は温かく、ほっとするような懐かしさを感じたけれど、どこか違和感があった。
ノエルは訊ねられるがままにエドガーに花の説明をした。
エドガーは楽しそうに聞いていたけれど、ブラッドフォード邸の庭に咲く花はありふれたものばかりだ。それこそ、帝都のオルグレン家の屋敷にだって同じような花は植えられている。
エドガーが露台から少し離れたところにある薔薇に興味を示したので、ノエルはそこへと足を向ける。秋の少し冷えた風が頬を撫でる。徐々に太陽が傾き始めていた。
「ノエル、ヒートが来てよかったね」
薔薇を一緒に見ていると、突然エドガーが言った。
ノエルの身体については、エドガーにもずいぶんと心配をかけていた。当然、旦那さまたちからそのことを聞いたのだろう。
「はい。夏に来て、この前ちゃんと二回目のヒートも来ました」
「そう。フェロモンも少し強くなったみたいで、安心した。体調に変わりはない?」
「ありません。お医者さまにもちゃんと診てもらいました」
ノエルが答えると、エドガーは柔らかい笑みを浮かべた。
「本当のことを言うとね、結婚が決まったのがあまりに急だったから心配してたんだ」
「え?」
心配、とノエルは小さく呟いた。そういえば、帝都を立つ日、セドリックも何度もノエルに抱き着きながら「心配だ」と口にしていた気がする。
「父さんが選んだアルファだから、まぁ悪いことにはならないと思ってはいたんだけど、それでも婚約期間がほとんどないうえに新婚生活の場が東部だからね。何かあっても気軽に駆けつけることが出来ない距離だから」
「でも、エドガーさまはヴィンスさんとお知り合いだったのでは」
「知り合いというほどでもないよ。優秀な後輩だと顔と名前を知ってはいたけど、直接話したこともなかったしね。ただ、悪いうわさは聞かなかったし、周囲からの評判もいいから反対することも出来なかっただけ。今日だって、ノエルが少しでも元気がなかったら、帝都に連れて帰るつもりだったんだよ」
言われて、ノエルは驚いた。そんなに心配をかけていたとは思わなかったのだ。
ブラッドフォード邸の庭にも秋の薔薇が咲き、外でお茶をするには最適な気候だった。
屋敷の応接間には庭へと続く大きな掃き出し窓がある。窓の外にはタイル張りの露台があって、直接庭へ降りられるようになっていた。
その色とりどりの花に囲まれた露台の上に、不釣り合いなほど真っ黒な軍服をきっちりと着込んだ男がふたり、円卓に並んで腰かけている。
その男たちに挟まれて、ノエルはにっこりと笑った。
「エドガーさま、いらっしゃいませ」
「オルグレン大尉、改めましてようこそ東部へ。帝都からはずいぶんと遠かったでしょう。大したもてなしも出来ませんが、ゆっくりしていってください」
ノエルの言葉に続けて、ヴィンセントが本日の主賓であるエドガーに挨拶をした。エドガーもまたノエルとヴィンセントを見て、柔らかく微笑んだ。
エドガーは旦那さまによく似た鳶色の瞳とチョコレートのような深い茶色の髪をしている。
前髪を上げて、軍服を着込むとずいぶん大人びて見えるが、年はまだ三十になったばかりだ。ヴィンセントのひとつ上で、ふたり曰く士官学校では先輩後輩の仲だったらしい。
「こちらこそ、直前の連絡になってしまい申し訳なかった。もっと早く連絡出来ればよかったんだが、今回の東部の視察は急に決まったものでね。こんなぎりぎりになってしまった」
エドガーは今日の朝、東部に着いて東方司令部へと視察に赴いたらしい。
昨日までは別の基地にいたと聞いて、ノエルはとても驚いた。彼が全国各地を飛び回っていることは知っていたけれど、そこまで多忙だとは。しかし、エドガーは平然とした顔で視察先をはしごすることもよくあることだと言う。
「相変わらずお忙しそうですね。東方司令部も帝都の工兵第一部隊への派遣要請は前々からしておりましたが、なかなか都合が合わないと先送りにされていたと聞いています。もしかしてオルグレン大尉が進言してくださったのですか?」
「東部は不安定というわりに、東方司令部がしっかりしているから後回しにされがちだよね。でも可愛いノエルが住む土地に何かあったらまずいから、早急に視察に行きたいと申し出たんだ。そしたら、私が自ら行くことを条件に許可が下りたよ」
「それは……なかなかの職権乱用ですね」
エドガーの言葉を聞いて、ヴィンセントが呆れたように言った。それを聞いてエドガーは実に愉快そうに噴き出した。
「はは、そうかもね。でも安心してくれていいよ。視察と指導はしっかりしておいたから」
「お忙しいの東部への視察を希望されたんですか? 俺に会うために?」
「そうだよ、ノエル。本当に会いたかったんだ。君が帝都を発つ日だって、私は出張で見送りにすら行けなかったからね。……遅くなったけれど、結婚おめでとう。幸せそうでよかったよ」
にこ、と微笑んでエドガーがノエルの頭を撫でた。
「どうだい、東部の生活は。夏は帝都よりも暑かっただろう」
「はい。山がない分、東部は太陽が近い気がします。でも、風が渇いているから思ったよりも過ごしやすかったですよ」
「東国のお菓子はもう食べた?」
「食べました。ヴィンスさんが東国風の茶屋に連れて行ってくれて」
エドガーの問いにノエルは嬉々として答えた。
東部に来てから、ノエルはヴィンセントと一緒にたくさん楽しいことをしたし、美味しいものを食べた。それをエドガーとも分かち合いたかったのだ。エドガーの方もノエルに聞きたいことがたくさんあったようで、次から次へと質問が出てくる。
「そう、植物園にも行ったんだね。あそこは帝都でも見れない東国の珍しい植物がたくさん植えられているから、見ごたえがあっただろう」
「そうですね。不思議な花がたくさんあって楽しかったです。エドガーさまも一緒に行けたらよかったんですけど」
「今度はちゃんと休暇を取ってくるよ。セドリックも一度こちらに来たいと言っていたから誘ってやらないと」
「セドリックさまも?」
「父さんと母さんもね。みんなノエルに会いたいんだよ」
エドガーの言葉にノエルは思わず微笑んだ。
「この庭もノエルが手入れをしているのかい。オルグレンの屋敷にいたときもよくやっていたよね」
「はい。といっても、庭師がいるので手伝い程度ですけど」
「よければ、案内してくれる? ブラッドフォード中尉はお茶のおかわりを頼むよ」
庭を見回しながらエドガーが意外なことを言う。彼のティーカップを見ると、確かに空になっていた。けれど、おかわりを頼むのであれば、ノエルかそばに控えるマーサに言うべきだ。
「おかわりなら、俺が」
屋敷の主人にそんなことはさせられないと、ノエルは席を立とうとした。しかし、ヴィンセントがそれを制す。
「いい、私がやろう。ノエルはオルグルレン大尉と庭を散策してくるといい」
「でも……」
「行こう、ノエル。秋薔薇が綺麗に咲いているね」
エドガーに手招かれて、ノエルはヴィンセントの方をちらりと見る。
無言で頷く彼にノエルは大人しく従うしかなかった。
差し出された手に、迷いながら自らのものを重ねる。大きな手は温かく、ほっとするような懐かしさを感じたけれど、どこか違和感があった。
ノエルは訊ねられるがままにエドガーに花の説明をした。
エドガーは楽しそうに聞いていたけれど、ブラッドフォード邸の庭に咲く花はありふれたものばかりだ。それこそ、帝都のオルグレン家の屋敷にだって同じような花は植えられている。
エドガーが露台から少し離れたところにある薔薇に興味を示したので、ノエルはそこへと足を向ける。秋の少し冷えた風が頬を撫でる。徐々に太陽が傾き始めていた。
「ノエル、ヒートが来てよかったね」
薔薇を一緒に見ていると、突然エドガーが言った。
ノエルの身体については、エドガーにもずいぶんと心配をかけていた。当然、旦那さまたちからそのことを聞いたのだろう。
「はい。夏に来て、この前ちゃんと二回目のヒートも来ました」
「そう。フェロモンも少し強くなったみたいで、安心した。体調に変わりはない?」
「ありません。お医者さまにもちゃんと診てもらいました」
ノエルが答えると、エドガーは柔らかい笑みを浮かべた。
「本当のことを言うとね、結婚が決まったのがあまりに急だったから心配してたんだ」
「え?」
心配、とノエルは小さく呟いた。そういえば、帝都を立つ日、セドリックも何度もノエルに抱き着きながら「心配だ」と口にしていた気がする。
「父さんが選んだアルファだから、まぁ悪いことにはならないと思ってはいたんだけど、それでも婚約期間がほとんどないうえに新婚生活の場が東部だからね。何かあっても気軽に駆けつけることが出来ない距離だから」
「でも、エドガーさまはヴィンスさんとお知り合いだったのでは」
「知り合いというほどでもないよ。優秀な後輩だと顔と名前を知ってはいたけど、直接話したこともなかったしね。ただ、悪いうわさは聞かなかったし、周囲からの評判もいいから反対することも出来なかっただけ。今日だって、ノエルが少しでも元気がなかったら、帝都に連れて帰るつもりだったんだよ」
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