3 / 3
後編
しおりを挟む
次に着いたのは、扉の前に衛兵が立つ物々しい部屋だった。
扉を開けても、厚いカーテンが閉められていて部屋の中は暗い。お二人はさらに奥の部屋に招く。
そこは寝室だった。
ベッドに横たわっているのは、まだ幼さの残る少年。その年齢の王子の名が浮かぶが、口には出さない。
少年は熱があるらしく浅い呼吸を繰り返し、その子の顔や寝着から覗く肌には大小さまざまな水疱が出来て、皮膚は赤紫に爛れ、潰れた水疱の膿の匂いが部屋を包んでいる。
掻きむしった瘡蓋の痕が、この苦しみが昨日今日の事では無いと伝える。
ちらっとジャーヴィス様を見る。自ら私を迎えに来た人。本当は不眠不休で駆けてでも一刻も早く私をこの子の元に引きずって来たかったんだろうに。
「聖女よ。この子を救ってくれないか」
…ああ、分かった。
この人たちは聖女を探してたんじゃない。探してたのは、この子を助けてくれる人。
探して探して、領主様の報告書まで目を通して…。
「…私は、聖女ではありません。それでも良ければ」
なら、私は自分に出来るだけの事はやろうと、少年の赤紫の手を取って目をつぶる。
“波”……、“波”はどこ……?
必死に少年の“波”を探すが、一向に見つからない。この子は生きているのに、全く“波”の気配が無い。まるで少年が何かに包み込まれているようだ。
これは…病気じゃない。背中に冷水を浴びせられたような悪寒に襲われる。
これはきっと…多分……呪いだ。
ドッドッと心臓の音が痛い。恐怖で振り払いたくなる少年の手を、覚悟して両手で包む。
必死に呪いの“波”を探す。
彼の全身を包んでいる呪いの、僅かでいい隙間を、綻びを探す。
この子がこれだけ抵抗しているんだ。どこかが綻んでいるはず。
見つけた小さな綻びから呪いの“波”を見つけ、命令を伝えた私は、その場にへたりこんでしまった。
頭の上でお二人の喜ぶ声がするのを聞きながら、私は意識を失った。
すっきりと目が覚めたのは、知らないベッドの中だった。
キョトキョトと周りを見回してると、「お目覚めですか!」と部屋にいた女性が駆け寄ってきた。
「すぐにジャーヴィス様と陛下にお知らせします」
という彼女に、「陛下はやめて~~~」と頼み込む。
陛下の前で寝てられる心臓は無いわ…。
すぐに来たのはお医者様だった。白い髭の安心できるおじいちゃんという感じの先生。
先生は手際よく診察し、「異常無し」と言ってくれた。はい、私も三日間の緊張の糸が切れただけだと思います。
先生がカーテンを開けると朝日が差し込んできた。私ってば普通に夜に寝てただけではないでしょうか。
「ところで…」
枕元の椅子に座り、先生が聞いてくる。
「後学のために、今回の病気について教えてくれないか」
いくら調べてもあの症状の病気は見つからなかったらしい。でしょうね…。
チョイチョイと顔を近づけさせて、小さな声で「呪いです」と伝えると、先生は頭を抱えてしまった。
「何故その可能性を気付かなかったんだ…」
「ええ? そんなベテランなのに『自分の知らない病気があるはずだ』って思える方が凄いですよ!」
驚いた顔をした先生は
「君は、本当に聖女なのかもしれないな」
と、優しく言った。
「いい様に解釈しすぎです! 村に行けば、『何でもかんでも自分が正しい』って根拠のない自信にあふれてる頑固オヤジがいっぱいいるんですよ。先生の爪の垢をお土産に持って帰りたいくらいです!」
先生は笑うけど、逆らえない若輩者は大変なんですから~!
そこにジャーヴィス様が入ってきた。女性が診察されてるので、隣の部屋で待っていたそうだ。
「元気なようで良かった」
「御心配おかけしました!」
先生からも異常無しと伝えてもらい、先生は帰って行った。
ジャーヴィス様にも、呪いだったと伝える。
「そうか…。君が聖女で良かった」
「あ、聖女じゃないんで、呪いは解けていません」
「はあ!?」
「私には無理です!」
イナゴもハエもネズミも、私は右に行くのを左に変える事は出来ても、消すことは出来ない。
「じゃ…じゃあ、呪いは…?」
「呪った本人に返しました」
返せただけでも私には奇跡だ。
「誰に…?」
「私には分かりません」
分かりたくも無いですー! 呪いには「帰れ!」って命令しただけですー!
ジャーヴィス様はこれからまた一波乱ありそうですが、私はもうお役御免にしてください。
「…そうだな。君は知らない方がいい。そして、『聖女候補を連れてきたが聖女ではなかった』とした方がいいな。誰が呪いを返したかを知られるのは危険だ」
うんうんと頷く私。
朝食を食べ終わる頃、ジャーヴィス様がやってきた。
「今回の報酬だ…とは言うわけにはいかないから、蝗害を防いだ褒賞と、これからも蝗害に協力してもらう契約金、という事に」
と、ビロードの巾着袋を手渡した。中を見ると、金貨がたくさん入ってる。
「…金貨と銀貨は村の市場で使えません…」
「そうだった。…弱ったな。小銀貨と銅貨に替えたら、君の体重と同じくらいになるぞ」
「運べません~!」
なら、物にしようという事になった。
あの三人のお姉さんに王都を案内してもらって、欲しい物を好きなだけお城の支払いで買っていい、と。それは楽しそうだ。
早速やってきた私服の三人と街に出る。
部屋を出る時、扉の横に騎士様がいない事にちょっと寂しさを感じる。もう聖女じゃないから仕方ないか。
アクセサリー店、化粧品店、食器店、薬屋さん服屋さんにお菓子屋さん、奇麗なお姉さんたちに見立ててもらって次々と買っては城に届けてもらう。幸せ過ぎる~!
王都で人気のカフェで一休み。ケーキが芸術的に可愛い。
「王都って安くていい物があるのがいいですね」
「そうそう、王都は物価が高いって言われてるけど安い物も多いのよ」
「クレアさんは王都に住む気は無いの?」
「う~ん、考えたこと無いですね」
「向こうで決まった人とかは?」
「全然。親も、三つ下の弟に嫁が来るまでに決めればいいって感じで」
女子が集まればコイバナになる…とは言え、なんか探りを入れられているような?
ちょっと感じた違和感も、次の布地屋さんで吹き飛んだ。こんなに沢山の種類の布地があるなんて、田舎じゃあり得ない!
「これがスカートで、これでカーテン、これをベッドカバーに、いやクッション? あと母さんのとデイジーのと…。リボンもレースも、何で色違いがこんなに!? ああっ全部欲しい!」
「お店ごと買い取っても大丈夫ですよ~」
「物欲に負けるから誘惑しないで~!」
城に戻ってきた時には、興奮しすぎでクタクタだった。
翌日、村に帰る馬車が用意されたと三人のお姉さんが迎えに来てくれた。
やはり扉の横に誰もいない事を寂しく思いつつ、馬車へ向かう。
私はワンピースを着てお忍びのお嬢様風。
四人が話しながら歩いていても、誰も気に留めない。
行きとは違って目立たぬ地味な馬車に着く。昨日買った物は、別の荷馬車で運んでくれてるそうだ。
帰りは、侍女に扮した女性騎士と、御者に扮した騎士二人が同行してくれる。帰りの道のりは楽しそう。
人目に付かないよう、ジャーヴィス様も陛下も見送りには来ない。三人も黙って手を振る。
静かに馬車が走り出す。さようなら、王都。
デイジー、私、聖女じゃなかったよ!
御者の一人が、本気で私を口説こうと紛れ込んだ背の高い騎士である事を私はまだ知らなかった。
扉を開けても、厚いカーテンが閉められていて部屋の中は暗い。お二人はさらに奥の部屋に招く。
そこは寝室だった。
ベッドに横たわっているのは、まだ幼さの残る少年。その年齢の王子の名が浮かぶが、口には出さない。
少年は熱があるらしく浅い呼吸を繰り返し、その子の顔や寝着から覗く肌には大小さまざまな水疱が出来て、皮膚は赤紫に爛れ、潰れた水疱の膿の匂いが部屋を包んでいる。
掻きむしった瘡蓋の痕が、この苦しみが昨日今日の事では無いと伝える。
ちらっとジャーヴィス様を見る。自ら私を迎えに来た人。本当は不眠不休で駆けてでも一刻も早く私をこの子の元に引きずって来たかったんだろうに。
「聖女よ。この子を救ってくれないか」
…ああ、分かった。
この人たちは聖女を探してたんじゃない。探してたのは、この子を助けてくれる人。
探して探して、領主様の報告書まで目を通して…。
「…私は、聖女ではありません。それでも良ければ」
なら、私は自分に出来るだけの事はやろうと、少年の赤紫の手を取って目をつぶる。
“波”……、“波”はどこ……?
必死に少年の“波”を探すが、一向に見つからない。この子は生きているのに、全く“波”の気配が無い。まるで少年が何かに包み込まれているようだ。
これは…病気じゃない。背中に冷水を浴びせられたような悪寒に襲われる。
これはきっと…多分……呪いだ。
ドッドッと心臓の音が痛い。恐怖で振り払いたくなる少年の手を、覚悟して両手で包む。
必死に呪いの“波”を探す。
彼の全身を包んでいる呪いの、僅かでいい隙間を、綻びを探す。
この子がこれだけ抵抗しているんだ。どこかが綻んでいるはず。
見つけた小さな綻びから呪いの“波”を見つけ、命令を伝えた私は、その場にへたりこんでしまった。
頭の上でお二人の喜ぶ声がするのを聞きながら、私は意識を失った。
すっきりと目が覚めたのは、知らないベッドの中だった。
キョトキョトと周りを見回してると、「お目覚めですか!」と部屋にいた女性が駆け寄ってきた。
「すぐにジャーヴィス様と陛下にお知らせします」
という彼女に、「陛下はやめて~~~」と頼み込む。
陛下の前で寝てられる心臓は無いわ…。
すぐに来たのはお医者様だった。白い髭の安心できるおじいちゃんという感じの先生。
先生は手際よく診察し、「異常無し」と言ってくれた。はい、私も三日間の緊張の糸が切れただけだと思います。
先生がカーテンを開けると朝日が差し込んできた。私ってば普通に夜に寝てただけではないでしょうか。
「ところで…」
枕元の椅子に座り、先生が聞いてくる。
「後学のために、今回の病気について教えてくれないか」
いくら調べてもあの症状の病気は見つからなかったらしい。でしょうね…。
チョイチョイと顔を近づけさせて、小さな声で「呪いです」と伝えると、先生は頭を抱えてしまった。
「何故その可能性を気付かなかったんだ…」
「ええ? そんなベテランなのに『自分の知らない病気があるはずだ』って思える方が凄いですよ!」
驚いた顔をした先生は
「君は、本当に聖女なのかもしれないな」
と、優しく言った。
「いい様に解釈しすぎです! 村に行けば、『何でもかんでも自分が正しい』って根拠のない自信にあふれてる頑固オヤジがいっぱいいるんですよ。先生の爪の垢をお土産に持って帰りたいくらいです!」
先生は笑うけど、逆らえない若輩者は大変なんですから~!
そこにジャーヴィス様が入ってきた。女性が診察されてるので、隣の部屋で待っていたそうだ。
「元気なようで良かった」
「御心配おかけしました!」
先生からも異常無しと伝えてもらい、先生は帰って行った。
ジャーヴィス様にも、呪いだったと伝える。
「そうか…。君が聖女で良かった」
「あ、聖女じゃないんで、呪いは解けていません」
「はあ!?」
「私には無理です!」
イナゴもハエもネズミも、私は右に行くのを左に変える事は出来ても、消すことは出来ない。
「じゃ…じゃあ、呪いは…?」
「呪った本人に返しました」
返せただけでも私には奇跡だ。
「誰に…?」
「私には分かりません」
分かりたくも無いですー! 呪いには「帰れ!」って命令しただけですー!
ジャーヴィス様はこれからまた一波乱ありそうですが、私はもうお役御免にしてください。
「…そうだな。君は知らない方がいい。そして、『聖女候補を連れてきたが聖女ではなかった』とした方がいいな。誰が呪いを返したかを知られるのは危険だ」
うんうんと頷く私。
朝食を食べ終わる頃、ジャーヴィス様がやってきた。
「今回の報酬だ…とは言うわけにはいかないから、蝗害を防いだ褒賞と、これからも蝗害に協力してもらう契約金、という事に」
と、ビロードの巾着袋を手渡した。中を見ると、金貨がたくさん入ってる。
「…金貨と銀貨は村の市場で使えません…」
「そうだった。…弱ったな。小銀貨と銅貨に替えたら、君の体重と同じくらいになるぞ」
「運べません~!」
なら、物にしようという事になった。
あの三人のお姉さんに王都を案内してもらって、欲しい物を好きなだけお城の支払いで買っていい、と。それは楽しそうだ。
早速やってきた私服の三人と街に出る。
部屋を出る時、扉の横に騎士様がいない事にちょっと寂しさを感じる。もう聖女じゃないから仕方ないか。
アクセサリー店、化粧品店、食器店、薬屋さん服屋さんにお菓子屋さん、奇麗なお姉さんたちに見立ててもらって次々と買っては城に届けてもらう。幸せ過ぎる~!
王都で人気のカフェで一休み。ケーキが芸術的に可愛い。
「王都って安くていい物があるのがいいですね」
「そうそう、王都は物価が高いって言われてるけど安い物も多いのよ」
「クレアさんは王都に住む気は無いの?」
「う~ん、考えたこと無いですね」
「向こうで決まった人とかは?」
「全然。親も、三つ下の弟に嫁が来るまでに決めればいいって感じで」
女子が集まればコイバナになる…とは言え、なんか探りを入れられているような?
ちょっと感じた違和感も、次の布地屋さんで吹き飛んだ。こんなに沢山の種類の布地があるなんて、田舎じゃあり得ない!
「これがスカートで、これでカーテン、これをベッドカバーに、いやクッション? あと母さんのとデイジーのと…。リボンもレースも、何で色違いがこんなに!? ああっ全部欲しい!」
「お店ごと買い取っても大丈夫ですよ~」
「物欲に負けるから誘惑しないで~!」
城に戻ってきた時には、興奮しすぎでクタクタだった。
翌日、村に帰る馬車が用意されたと三人のお姉さんが迎えに来てくれた。
やはり扉の横に誰もいない事を寂しく思いつつ、馬車へ向かう。
私はワンピースを着てお忍びのお嬢様風。
四人が話しながら歩いていても、誰も気に留めない。
行きとは違って目立たぬ地味な馬車に着く。昨日買った物は、別の荷馬車で運んでくれてるそうだ。
帰りは、侍女に扮した女性騎士と、御者に扮した騎士二人が同行してくれる。帰りの道のりは楽しそう。
人目に付かないよう、ジャーヴィス様も陛下も見送りには来ない。三人も黙って手を振る。
静かに馬車が走り出す。さようなら、王都。
デイジー、私、聖女じゃなかったよ!
御者の一人が、本気で私を口説こうと紛れ込んだ背の高い騎士である事を私はまだ知らなかった。
289
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
すべて、お姉様のせいです
シエル
ファンタジー
私の姉は聖女だ。
我が家はごく普通の男爵家で、特に貧乏でも裕福でもない
まったく特筆すべきことがない家である。
そんな我が家の長女であるアイラが、王立貴族学院へ
入学したことで『特別』になった。
お花畑ヒロインの家族もお花畑なの?
そんなヒロイン体質の姉をもつ、セイカの苦労と涙の物語。
※ 中世ヨーロッパがモデルの架空の世界です。
※ ご都合主義なので、ご了承ください。
家族の肖像~父親だからって、家族になれるわけではないの!
みっちぇる。
ファンタジー
クランベール男爵家の令嬢リコリスは、実家の経営手腕を欲した国の思惑により、名門ながら困窮するベルデ伯爵家の跡取りキールと政略結婚をする。しかし、キールは外面こそ良いものの、実家が男爵家の支援を受けていることを「恥」と断じ、リコリスを軽んじて愛人と遊び歩く不実な男だった 。
リコリスが命がけで双子のユフィーナとジストを出産した際も、キールは朝帰りをする始末。絶望的な夫婦関係の中で、リコリスは「天使」のように愛らしい我が子たちこそが自分の真の家族であると決意し、育児に没頭する 。
子どもたちが生後六か月を迎え、健やかな成長を祈る「祈健会」が開かれることになった。リコリスは、キールから「男爵家との結婚を恥じている」と聞かされていた義両親の来訪に胃を痛めるが、実際に会ったベルデ伯爵夫妻は―?
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
「君の回復魔法は痛い」と追放されたので、国を浄化するのをやめました
希羽
恋愛
「君の回復魔法は痛いから」と婚約破棄され、国外追放された聖女エレナ。しかし彼女の魔法は、呪いを根こそぎ消滅させる最強の聖なる焼却だった。国を見限って辺境で薬草カフェを開くと、その技術に惚れ込んだ伝説の竜王やフェンリルが常連になり、悠々自適なスローライフが始まる。
一方、エレナを追放した王国はパニックに陥っていた。新しく迎えた聖女の魔法は、ただ痛みを麻痺させるだけの「痛み止め」に過ぎず、国中に蔓延する呪いを防ぐことができなかったのだ。
原因不明の奇病、腐り落ちる騎士の腕、そして復活する魔王の封印。
「頼む、戻ってきてくれ!」と泣きつかれても、もう遅い。
私の店は世界最強の竜王様が警備しているので、王家の使いだろうと門前払いです。
※本作は「小説家になろう」でも投稿しています。
【完結】私は聖女の代用品だったらしい
雨雲レーダー
恋愛
異世界に聖女として召喚された紗月。
元の世界に帰る方法を探してくれるというリュミナス王国の王であるアレクの言葉を信じて、聖女として頑張ろうと決意するが、ある日大学の後輩でもあった天音が真の聖女として召喚されてから全てが変わりはじめ、ついには身に覚えのない罪で荒野に置き去りにされてしまう。
絶望の中で手を差し伸べたのは、隣国グランツ帝国の冷酷な皇帝マティアスだった。
「俺のものになれ」
突然の言葉に唖然とするものの、行く場所も帰る場所もない紗月はしぶしぶ着いて行くことに。
だけど帝国での生活は意外と楽しくて、マティアスもそんなにイヤなやつじゃないのかも?
捨てられた聖女と孤高の皇帝が絆を深めていく一方で、リュミナス王国では次々と異変がおこっていた。
・完結まで予約投稿済みです。
・1日3回更新(7時・12時・18時)
【完結】真の聖女だった私は死にました。あなたたちのせいですよ?
時
恋愛
聖女として国のために尽くしてきたフローラ。
しかしその力を妬むカリアによって聖女の座を奪われ、顔に傷をつけられたあげく、さらには聖女を騙った罪で追放、彼女を称えていたはずの王太子からは婚約破棄を突きつけられてしまう。
追放が正式に決まった日、絶望した彼女はふたりの目の前で死ぬことを選んだ。
フローラの亡骸は水葬されるが、奇跡的に一命を取り留めていた彼女は船に乗っていた他国の騎士団長に拾われる。
ラピスと名乗った青年はフローラを気に入って自分の屋敷に居候させる。
記憶喪失と顔の傷を抱えながらも前向きに生きるフローラを周りは愛し、やがてその愛情に応えるように彼女のほんとうの力が目覚めて……。
一方、真の聖女がいなくなった国は滅びへと向かっていた──
※小説家になろうにも投稿しています
いいねやエール嬉しいです!ありがとうございます!
虐げられた聖女が魔力を引き揚げて隣国へ渡った結果、祖国が完全に詰んだ件について~冷徹皇帝陛下は私を甘やかすのに忙しいそうです~
日々埋没。
恋愛
「お前は無能な欠陥品」と婚約破棄された聖女エルゼ。
彼女が国中の魔力を手繰り寄せて出国した瞬間、祖国の繁栄は終わった。
一方、隣国の皇帝に保護されたエルゼは、至れり尽くせりの溺愛生活の中で真の力を開花させていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる