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そして今日、卒業パーティーでパーちゃんは婚約破棄された。何でそうなる。
「お前のような女がこの私にふさわしいと思うのか!」
この第三王子を少し殺してもいいですか?
「ラルフ様、あの人誰ですか?」
パーちゃんは通常営業だね!
パーちゃんに説明する。
「教授棟に行く途中の中庭に、いつも女生徒を侍らせてウハウハしていた男子生徒だよ」
「そんな人いましたっけ」
「覚える必要は無いからね」
「それで、私はいつ婚約したんですか?」
「さあ、不思議だねー」
こちらを見てイライラしている第三王子にパーちゃんが語りかけた。
「あの、私、既にこのラルフ様と婚約していますよ」
「はあっ? 私に相手にされないからと、こんなのに乗り換えたか!」
「こんなの……?」
そこに、王太子が飛び込んで来た。隠れて見てたら第三王子が暴走して、慌てて飛び出して来たな。
「ラルフっ! 弟が失礼な事を言ってすまないっ!」
いきなりの王太子の謝罪にざわめく会場。
「あ、兄上。なぜそんな護衛ごときに……」
「馬鹿者! この方は、合同魔獣討伐で何度も世話になっている隣国の辺境伯の嫡男のラルフ殿だ! 今、大陸で最も強い騎士と言われている!」
盛りすぎー。でもここは否定しないでおく。
会場の生徒たちも、パーちゃんへした嫌がらせが俺のカバーで全部ノーダメージだったことを思い出したようだ。
「な、なぜそんな人物が護衛などを」
やっと自分がしでかしたと気付いたようだ。
「ラルフの婚約者のパトリシア嬢は、今回ブライト教授に師事するために留学をしたが、温度の変わらないティーポットを始め、最近では魔獣除け石や魔獣除けベル、魔獣除け杭など、大陸中に普及した数々の発明をした才女だ!」
おおっ!、とどよめきが起こる。オッサンの声が混じってるのは、魔獣被害のある領から来た父兄だな。
逆にブライト教授は、皆がパトリシアを知らなかった事に驚いている。そーなんですよー。誰もパーちゃんの名前を聞いても知らなかったんですよー。
更にダメージを与えてやる。
「今は試験試用中なんだけど、『魔獣除け杭ハイパー』というのが出来てな」
宮廷騎士団に試用してもらおうと持っていったら、リシャールの奴に「やっと許してくれたんだね!」と言われたが。
パーちゃんは初めから何とも思って無いし、俺は絶対に許さねーよ!
「魔素の保有量や濃度によって魔獣の強さが変わりますので、その魔獣をエネルギー源に陣を回すと考え、『魔獣除け杭ハイパー』は陣を保護するためにリミッターを仕込んでいるのです!」
得意げにパーちゃんが説明するが、俺が翻訳しておこう。
「つまり、『魔獣除け杭』で魔獣を移転させる先を『魔獣除け杭ハイパー』で囲っておけば、自動的に『ハイパー』が移転して来た魔獣を攻撃するので、騎士団をもっていない小さな領でも魔獣を倒せる、魔獣の素材を手に入れられる、という事だ」
おおっ!、と今度はオッサンたちの嬉しそうなどよめきが聞こえる。
「でも、この国には売れない。それだけの事をこの学院の生徒たちはパトリシアにしてくれた」
一気に会場に沈黙が落ちる。
「お前のような女がこの私にふさわしいと思うのか!」
この第三王子を少し殺してもいいですか?
「ラルフ様、あの人誰ですか?」
パーちゃんは通常営業だね!
パーちゃんに説明する。
「教授棟に行く途中の中庭に、いつも女生徒を侍らせてウハウハしていた男子生徒だよ」
「そんな人いましたっけ」
「覚える必要は無いからね」
「それで、私はいつ婚約したんですか?」
「さあ、不思議だねー」
こちらを見てイライラしている第三王子にパーちゃんが語りかけた。
「あの、私、既にこのラルフ様と婚約していますよ」
「はあっ? 私に相手にされないからと、こんなのに乗り換えたか!」
「こんなの……?」
そこに、王太子が飛び込んで来た。隠れて見てたら第三王子が暴走して、慌てて飛び出して来たな。
「ラルフっ! 弟が失礼な事を言ってすまないっ!」
いきなりの王太子の謝罪にざわめく会場。
「あ、兄上。なぜそんな護衛ごときに……」
「馬鹿者! この方は、合同魔獣討伐で何度も世話になっている隣国の辺境伯の嫡男のラルフ殿だ! 今、大陸で最も強い騎士と言われている!」
盛りすぎー。でもここは否定しないでおく。
会場の生徒たちも、パーちゃんへした嫌がらせが俺のカバーで全部ノーダメージだったことを思い出したようだ。
「な、なぜそんな人物が護衛などを」
やっと自分がしでかしたと気付いたようだ。
「ラルフの婚約者のパトリシア嬢は、今回ブライト教授に師事するために留学をしたが、温度の変わらないティーポットを始め、最近では魔獣除け石や魔獣除けベル、魔獣除け杭など、大陸中に普及した数々の発明をした才女だ!」
おおっ!、とどよめきが起こる。オッサンの声が混じってるのは、魔獣被害のある領から来た父兄だな。
逆にブライト教授は、皆がパトリシアを知らなかった事に驚いている。そーなんですよー。誰もパーちゃんの名前を聞いても知らなかったんですよー。
更にダメージを与えてやる。
「今は試験試用中なんだけど、『魔獣除け杭ハイパー』というのが出来てな」
宮廷騎士団に試用してもらおうと持っていったら、リシャールの奴に「やっと許してくれたんだね!」と言われたが。
パーちゃんは初めから何とも思って無いし、俺は絶対に許さねーよ!
「魔素の保有量や濃度によって魔獣の強さが変わりますので、その魔獣をエネルギー源に陣を回すと考え、『魔獣除け杭ハイパー』は陣を保護するためにリミッターを仕込んでいるのです!」
得意げにパーちゃんが説明するが、俺が翻訳しておこう。
「つまり、『魔獣除け杭』で魔獣を移転させる先を『魔獣除け杭ハイパー』で囲っておけば、自動的に『ハイパー』が移転して来た魔獣を攻撃するので、騎士団をもっていない小さな領でも魔獣を倒せる、魔獣の素材を手に入れられる、という事だ」
おおっ!、と今度はオッサンたちの嬉しそうなどよめきが聞こえる。
「でも、この国には売れない。それだけの事をこの学院の生徒たちはパトリシアにしてくれた」
一気に会場に沈黙が落ちる。
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