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第2章 村の仲間と恋の予感
第12話「タマゴとチーズと、小さな市場」
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「卵、今日も一個産んでたよー!」
ひなのの声が朝の牧場に響いた。
手にはまだあたたかい卵。小さいけれど、殻はしっかりしている。
「ポコ、モモ、ありがとうね~!」
にわとり小屋では、ポコとモモがご機嫌に鳴いていた。
ごほうびのトウモロコシ粉をあげると、うれしそうに突っつく。
「これで、パンに卵が使えるね」
「栄養もふわふわ感もアップするな……」
はるとが頷く。異世界に来て以来、朝ごはんの質が日に日に向上している。
「そして、次は……チーズだよ」
そう言ったのはリンネだった。
「ミルクを加熱して、酢っぽい果汁で分離させて、型に詰めて……ほら、固まってきた」
鍋の中に、白くてやわらかいかたまりができていた。
「すごい! 本当にチーズっぽい!」
「でしょ? 私、意外とこういう作業得意なんだ」
誇らしげに胸を張るリンネ。獣耳がぴょこぴょこと揺れている。
彼女の種族は“フォルア族”といって、嗅覚や味覚に優れた特性があるらしい。
「だから料理の味もよくわかるのか……」
「まあね! リンネ印のチーズ、いずれ商品化も視野に入れて……」
「ちょっと気が早い!」
けれど、本当に売れるかもしれない。
朝採れ卵、ナナちゃんミルク、焼きたてパン、そしてチーズ。
──それだけあれば、村の小さな市場でも十分に勝負になる。
*
「出店場所はここだって」
はるとたちは、村の中央広場に設けられた**“青空マーケット”**に来ていた。
定期開催されており、地元の農家や職人たちが自作の商品を持ち寄る簡易市場だ。
「テントの貸し出しは村の会館でやってる。使用料は後払いでOKって」
「結構しっかりしてるんだね……」
「うん。この辺の農業組合的な人が、村を盛り上げるために始めたらしいよ」
はるとたちは、青い布の屋台テントを設置し、そこにパンとチーズと卵を並べた。
ひなのが黒板に「今日のおすすめ」を書いている。
「……できた! “ほのぼの牧場朝市セット・3G”!」
「名前に“ほのぼの”入れたのか……」
「だって、うちの牧場のテーマでしょ?」
その言葉に、はるとも笑う。そうだ。ここは“がんばりすぎない”牧場なのだ。
*
市場が始まると、思った以上に人が集まり始めた。
特にパンとチーズの組み合わせが好評で、どんどん売れていく。
「これ、子どもも食べやすい味だねぇ」
「このチーズ、香りがやさしいわ」
「リンネちゃんが作ったの!? 料理うまいのねぇ~」
「えっ、そ、そうかな!? もっと褒めて!?(やった!)」
リンネが調子に乗り始める一方で、ひなのは別の注目を集めていた。
「そのエプロン、手作り?」
「うん。布も村で買って、自分で縫いました」
「すごいわね。細かい刺繍もかわいいわ!」
「よかったら、注文も受けます……って、あれ? わたし、いつの間に“販売意欲”出てる?」
ひなの自身もびっくりしながら、手帳に注文メモを取っていく。
その姿を見ながら、はるとはそっと空を見上げた。
「……こんな日が来るなんてな」
誰にも知られず、ただの歯車として働いていた日々。
今、目の前にあるのは――小さな牧場と、笑い合う家族。
「大切にしなきゃな、この時間」
*
夕方、出店を終えて戻った3人は、収支報告を見て目を見張った。
「今日の売上……なんと、27G!!」
「うおおおっ、初日にしては大成功じゃん!」
「えっ、じゃあこれで調味料とか、お菓子の材料も買えるね!?」
「いやそれより……まずはニワトリ用の餌じゃないか……」
「現実的ぃ!」
笑いながら、今日一日のがんばりを分け合う。
青空の下の小さな市場。
それが、3人にとって新しい“未来の一歩”になった。
---
【イベント完了:青空マーケットデビュー】
・出店売上:27G獲得!
・リンネのスキル「発酵/料理Lv2」開放
・ひなののスキル「裁縫Lv1」開放
・出店評価+20/村人親密度アップ
【次の目標:牧場を拡張しよう!】
---
ひなのの声が朝の牧場に響いた。
手にはまだあたたかい卵。小さいけれど、殻はしっかりしている。
「ポコ、モモ、ありがとうね~!」
にわとり小屋では、ポコとモモがご機嫌に鳴いていた。
ごほうびのトウモロコシ粉をあげると、うれしそうに突っつく。
「これで、パンに卵が使えるね」
「栄養もふわふわ感もアップするな……」
はるとが頷く。異世界に来て以来、朝ごはんの質が日に日に向上している。
「そして、次は……チーズだよ」
そう言ったのはリンネだった。
「ミルクを加熱して、酢っぽい果汁で分離させて、型に詰めて……ほら、固まってきた」
鍋の中に、白くてやわらかいかたまりができていた。
「すごい! 本当にチーズっぽい!」
「でしょ? 私、意外とこういう作業得意なんだ」
誇らしげに胸を張るリンネ。獣耳がぴょこぴょこと揺れている。
彼女の種族は“フォルア族”といって、嗅覚や味覚に優れた特性があるらしい。
「だから料理の味もよくわかるのか……」
「まあね! リンネ印のチーズ、いずれ商品化も視野に入れて……」
「ちょっと気が早い!」
けれど、本当に売れるかもしれない。
朝採れ卵、ナナちゃんミルク、焼きたてパン、そしてチーズ。
──それだけあれば、村の小さな市場でも十分に勝負になる。
*
「出店場所はここだって」
はるとたちは、村の中央広場に設けられた**“青空マーケット”**に来ていた。
定期開催されており、地元の農家や職人たちが自作の商品を持ち寄る簡易市場だ。
「テントの貸し出しは村の会館でやってる。使用料は後払いでOKって」
「結構しっかりしてるんだね……」
「うん。この辺の農業組合的な人が、村を盛り上げるために始めたらしいよ」
はるとたちは、青い布の屋台テントを設置し、そこにパンとチーズと卵を並べた。
ひなのが黒板に「今日のおすすめ」を書いている。
「……できた! “ほのぼの牧場朝市セット・3G”!」
「名前に“ほのぼの”入れたのか……」
「だって、うちの牧場のテーマでしょ?」
その言葉に、はるとも笑う。そうだ。ここは“がんばりすぎない”牧場なのだ。
*
市場が始まると、思った以上に人が集まり始めた。
特にパンとチーズの組み合わせが好評で、どんどん売れていく。
「これ、子どもも食べやすい味だねぇ」
「このチーズ、香りがやさしいわ」
「リンネちゃんが作ったの!? 料理うまいのねぇ~」
「えっ、そ、そうかな!? もっと褒めて!?(やった!)」
リンネが調子に乗り始める一方で、ひなのは別の注目を集めていた。
「そのエプロン、手作り?」
「うん。布も村で買って、自分で縫いました」
「すごいわね。細かい刺繍もかわいいわ!」
「よかったら、注文も受けます……って、あれ? わたし、いつの間に“販売意欲”出てる?」
ひなの自身もびっくりしながら、手帳に注文メモを取っていく。
その姿を見ながら、はるとはそっと空を見上げた。
「……こんな日が来るなんてな」
誰にも知られず、ただの歯車として働いていた日々。
今、目の前にあるのは――小さな牧場と、笑い合う家族。
「大切にしなきゃな、この時間」
*
夕方、出店を終えて戻った3人は、収支報告を見て目を見張った。
「今日の売上……なんと、27G!!」
「うおおおっ、初日にしては大成功じゃん!」
「えっ、じゃあこれで調味料とか、お菓子の材料も買えるね!?」
「いやそれより……まずはニワトリ用の餌じゃないか……」
「現実的ぃ!」
笑いながら、今日一日のがんばりを分け合う。
青空の下の小さな市場。
それが、3人にとって新しい“未来の一歩”になった。
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【イベント完了:青空マーケットデビュー】
・出店売上:27G獲得!
・リンネのスキル「発酵/料理Lv2」開放
・ひなののスキル「裁縫Lv1」開放
・出店評価+20/村人親密度アップ
【次の目標:牧場を拡張しよう!】
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