異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』

チャチャ

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第4章 兄妹の再会と賑やか二人暮らし

第35話「小さな恋の予感」

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 昼下がりの牧場に、リオの明るい声が響いた。

「こんにちはー!ひなのさん、いますかー?」

 門の向こうで、青年リオが手を振っていた。雑貨屋アーシャの弟で、村でも人気の配達係。朗らかな性格で、何かと世話を焼いてくれるタイプだ。

「リオさん、こんにちは!配達……ですか?」

「うん、アーシャ姉ちゃんからの差し入れ。それと──」

 リオは後ろ手に持っていた包みを差し出した。

「これ、ひなのさん用。前に“疲れたときは甘いのが好き”って言ってたでしょ? ハチミツレモンケーキ、作ってみた」

「えっ……ありがとう! うれしい!」

 ひなのの頬がふわっと染まる。その様子を見て、そばで掃除していた悠翔がぴくりと眉を動かす。

「へぇ……手作り?」

「はいっ。……あれ? もしかして、お兄さんも食べます?」

「いや、甘いのはあまり……」といいつつ、包みにちらりと目をやっている。


---

1.牧場内に広がる微妙な空気

 夕方。リオは届け物を終えた後も、なぜか牧場に残っていた。ナナの毛を撫でたり、鶏舎を覗いたりと、まるで居候のように馴染んでいる。

「ひなのさんって、動物の扱いうまいですね。家畜たちがすごく懐いてる」

「そうかな? 調合したハーブが効いてるのかも。でも、動物って正直だから……好きだと思ってくれてるなら、うれしいな」

 そんな会話の横で、悠翔は微妙にむすっとしていた。ブラシを強く動かす手が、ナナのしっぽに嫌がられ、「モォッ!」と怒られる始末。

「悪い、ナナ……」

「悠翔さん、ヤキモチ焼いてる?」とリンネがひそひそ笑う。

「別に。ただ、牧場に男が入り浸るのはどうかなって思っただけだ」

「ふーん?」とリンネがにやにや。


---

2.冬祭りの相談会

 夜、母屋で冬祭りの出店メニューの相談が行われた。リンネ、ミーナ、ひなの、悠翔、そしてなぜかリオもちゃっかり加わっている。

「屋台で調合スープを出すって案、いいと思うんだ。ひなのさんのスープ、美味しいし」

「ありがとう。でも、温かさを保つ方法を考えなきゃ。紙カップじゃ冷めちゃうし……」

「じゃあ、陶器の簡易カップとかどう? この前、村の陶芸おじさんが試作品いっぱい作ってたよ」

「それ、いいかも!」

 リオの提案にひなのが目を輝かせる。その光景を見て、悠翔がまたむすっとする。

 が、ミーナがさらりと口を開いた。

「悠翔、あんたも出店するのよ。野菜のグリル串を。昨日試作してたやつ、美味しかった」

「えっ、俺も……?」

 驚く悠翔を横目に、リンネが「じゃあ私は看板娘!」とちゃっかり宣言して場が笑いに包まれた。


---

3.姉と弟、兄と妹

 その夜、片づけを終えたあと。ひなのはふと、リオが持ってきたケーキを手に思い出す。

「……こういうの、久しぶりだな。誰かが私のために作ってくれたっていうの」

「そんなにうれしい?」

 声の主は悠翔だった。縁側でひなのの横に腰を下ろし、星を見上げる。

「うん。……でも、ちょっとだけ戸惑ってる。こっちに来てから、色々なことが新しくて。リオさん、すごく優しいけど……まだ、自分の気持ちがわかんないや」

「それでいいと思うよ。急ぐ必要なんてない。……俺は、ちゃんと守るからさ、お前のペースで歩けばいい」

 ひなのは、ぽかんと兄を見てから、ふっと笑った。

「お兄ちゃん、もしかして……ヤキモチ?」

「ちが……う……」

 言い切れずに視線をそらす悠翔の姿に、ひなのは笑いながらケーキを差し出した。

「はい、お兄ちゃんの分。二人で半分こしよ?」

「……まぁ、せっかくならな」

 ほんのり甘いレモンの香りが、兄妹の距離をやさしく包み込んだ。


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【イベント完了:小さな恋の予感】

・リオとの好感度が上昇しました!(友情→ときめき未満)
・冬祭り準備メンバー確定!
・悠翔の過保護フラグが点灯中…?

【次の目標:新たな訪問者と出会いの予感】

・隣村から来る“旅の薬師”との交流スタート!
・新素材&調合スキルの進展に期待!


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