31 / 63
第31話、キィウ王都で1
しおりを挟む学園長から商人を紹介してもらい、その日は宿に帰った。
宿に帰るとアンが。
「学園長がマリュウス様に前世の世界の事を聞いていましたが、前世の記憶を持っているのですか」
アンは俺の秘書官なので今後の為にこの世界より文明の進んでいる異世界で生きていた記憶があり、その世界の物を召喚魔法で取り寄せる事が出来る事を知らせておいた。
アンはいつも俺の傍にいるので若いのに知識が豊富なので常人ではないと思っていたみたいで、俺の話を聞いて納得したみたいだ。
勿論99歳の老人だった事は知らせていない。
翌日、学園長が紹介してくれた商人に会いに行って驚いた。
新興の商会と聞いていたのに商店街の一等地にしゃれたレンガ作りの3階建ての建物で前世のデパートみたいだ。
店員に王立学園のジャンナ学園長に紹介されて来て会長に会いたいと言うと、少し待たされて来たのは20代の綺麗な女性で俺を見ると。
「ジャンナ様のご紹介とお聞きしましたがどんなご用件でしょうか? 」
「俺はマリュウス・ボルトン男爵ですが、領地で取れる塩と作物を買ってもらいたいのですが」
「商談ですか。わかりました。では応接室に来てください」
応接室の前に行くとガルーダが学園長に会った時もそうだったが、応接室の中に入らずドアの前で警護をしていた。
応接室に入ると女性が。
「挨拶が遅れましたが、私はエリー商会の会長のファニーと申します。塩と作物を売りたいとおっしゃいましたが、塩も作物も取引先が決まっておりまして買い取るのは難しいかと思います」
多分そう言われると思っていたので。
「作物はこの世界で初めてのトマト、キュウリ、キャベツ、ナスで塩もこの世界では初めての海水から作った塩です。塩は岩塩の半値で売りますがどうでしょうか」
「ええー! 塩を海水から作れるのですか? それも岩塩の半値で良いのですか」
「はい。海水には塩分を含んでいるので作れます。味は岩塩に劣りません。味見をしていただいてから取り引きをするか決めて頂けませんか」
俺が用意した塩とトマト、キュウリ、キャベツ、ナスを空間カバンから出すとファニーさんが驚いて。
「そのカバンは空間カバンですか? 空間カバンは国宝級で白金貨10枚はするのにマリュウス様は持っているのですか」
「ん? そうなのですか。俺は空間魔法を使えるので自分で作れますが」
「ええー! 空間魔法で作れるのですか。空間カバンがあれば荷物を沢山運べるので便利ね。羨ましいわ」
俺は良い事を思いつき。
「先ずは、味見をしてください。取引をするなら空間カバンを作って差し上げる条件でいかがでしょう。
ファニーさんが全部を味見して。
「塩は岩塩に比べて不純物が少なく味もいいわね。それよりも此のトマトと言う果物は美味しいわね。此れなら売れるので全部買い取るわ。空間カバンはオークションに出したなら白金貨10枚以上するので白金貨10枚で買います」
やったぜ! 空間カバンが白金貨10枚で売れて思わぬ臨時収入だ。
その後の交渉でトマト、キュウリ、キャベツ、ナスは時価で塩は岩塩の半分の価格で売れたのだ。
今回は持って来た作物と塩を合わせて白金貨20枚、大金貨5枚に空間カバンを合わせると3億500万円で塩が10トンと多かったので思わぬ収入でこれで領地での農地開発を出来るだろう。
このお金を使って稲作や豚、牛を召喚して畜産も始める事が出来て、農業を発展させることが出来る。
ファニーさんが思わぬ事を言い。
「私を男爵領に連れて行っていただけませんでしょうか。こんな素晴らしい作物や塩を作るのを実際に見てみたいのでお願いします。良かったなら支店を出したいと思っています」
結局ファニーさんを領地に連れて行くことになった。
次の日に、王都に来たついでと警備隊が魔獣を狩って取った魔石を売る為と、領地にギルドを誘致する為にダメもとでギルドに行った。
ギルドに行くと身分を言い、責任者に会いたいと言うと2階の部屋に通されて、責任者の厳つい男性が。
「わしがギルドマスターのギャランだ。今日はどんな用事かな」
「俺はマリュウス・ボルトンと言うが、俺の領地にギルドを開設してくれないだろうか」
「無理ですね。ボルトン男爵領は遠いうえに泊まる宿は無く、ダンジョンもなく魔獣がいなく魔石を取れないので冒険者は行かないでしょう」
俺は警備隊が取った魔石を出して。
「魔獣は多すぎて困るくらいです。ギルドを開設してくれるなら早急に宿を作ります」
魔石を見て。
「これがボルトン男爵領で取れた魔石なのか。魔獣は上級の魔獣もいるみたいだな」
ガルーダが自慢げに。
「こんな魔石ならいつでも取れやすぜ。森の奥には魔獣が多すぎて倒しても、倒しても魔獣が出るので困っています。冒険者にとっては宝の森だぜ」
ギルドマスターのギャランが。
「わしはボルトン男爵領に行った事がなくて知らなかったが、一度ボルトン男爵領を見に行かねばならんな」
737
あなたにおすすめの小説
何故か転生?したらしいので【この子】を幸せにしたい。
くらげ
ファンタジー
俺、 鷹中 結糸(たかなか ゆいと) は…36歳 独身のどこにでも居る普通のサラリーマンの筈だった。
しかし…ある日、会社終わりに事故に合ったらしく…目が覚めたら細く小さい少年に転生?憑依?していた!
しかも…【この子】は、どうやら家族からも、国からも、嫌われているようで……!?
よし!じゃあ!冒険者になって自由にスローライフ目指して生きようと思った矢先…何故か色々な事に巻き込まれてしまい……?!
「これ…スローライフ目指せるのか?」
この物語は、【この子】と俺が…この異世界で幸せスローライフを目指して奮闘する物語!
スキル【僕だけの農場】はチートでした~辺境領地を世界で一番住みやすい国にします~
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
旧題:スキル【僕だけの農場】はチートでした なのでお父様の領地を改造していきます!!
僕は異世界転生してしまう
大好きな農場ゲームで、やっと大好きな女の子と結婚まで行ったら過労で死んでしまった
仕事とゲームで過労になってしまったようだ
とても可哀そうだと神様が僕だけの農場というスキル、チートを授けてくれた
転生先は貴族と恵まれていると思ったら砂漠と海の領地で作物も育たないダメな領地だった
住民はとてもいい人達で両親もいい人、僕はこの領地をチートの力で一番にしてみせる
◇
HOTランキング一位獲得!
皆さま本当にありがとうございます!
無事に書籍化となり絶賛発売中です
よかったら手に取っていただけると嬉しいです
これからも日々勉強していきたいと思います
◇
僕だけの農場二巻発売ということで少しだけウィンたちが前へと進むこととなりました
毎日投稿とはいきませんが少しずつ進んでいきます
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる