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第37話、風雲急を告げる
しおりを挟む軍隊を作ると言ったが、伯爵以下の貴族は軍隊を持つのは特別な場合を除いて禁じられているのだ。
その為に国王の許可を取らなければいけないので、俺は定期的に走らせているトラックでキィウ王都に行き国王に会い軍隊を作る許可を得ることにした。
同行したのはいつものアンと最近は俺の専門の護衛をしている虎族のガルーダだ。
キィウ王都に行く準備をしていると、思いがけず国王からの使者が来て早急に王宮に来るように言われた。
俺を呼び出すとは、何があったのか急いでトラックを走らせ次の日の昼過ぎに王宮に着くとアネットが。
「久し振りね。会いたかったわ」
「俺を呼び出すとは何があったのだ」
「私的な話はあとよ。お父様の所に案内するわ」
案内された部屋にはクリフォード国王、ブレント王子、ジャンナ学園長の他に初めて見る人が2人いてクリフォード国王が。
「良く来た。初めて会うので紹介しよう。右にいるのが公爵で宰相でクレアの養父のブライアン・クリントンだ。左にいるのが侯爵で王国軍の将軍ノーマン・コルボーンだ」
クレア姉さんの養父で宰相なのか、もう1人の軍人の制服を着た厳つい男性が王国軍の将軍と聞いて、こんな偉い人の中に男爵の俺は場違いと思ったが挨拶をして。
「初めてお目にかかります。私はマリュウス・ボルトンと申します。宜しくお願い致します」
ブライアン宰相が。
「クレアから聞いておるが、君は領地改革に成功して領地を豊かにしたそうだな。今や貴族たちの注目の的だぞ」
ノーマン将軍が。
「その話は後だ。今はボロニァ帝国の事が先だ。陛下わしから話しても良いですか」
「いや、余から話そう。マリュウス、ボロニァ帝国が我が国に侵略することは知っておろう。5年後と思っていたが、早くなり来年には攻めて来るのが分かった。山脈越は難しいので船で5万の軍勢で海上から来るが、上陸するのはボルトン男爵領に決めたそうだ。だが王都に上陸するかも知れないので王国軍は2万いるが全軍をボルトン男爵領の守りに行かす事は出来ないのだ」
何だとー!
帝国軍は5万で王国軍は2万なのか、倍以上じゃないか。
俺も情報収集をしないのは悪いが、もっと早く教えてくれよ。
負け戦じゃないか。
俺も前世は平和な日本で暮らしていて平和ボケしていたかも知れないがこの国の王族や貴族も平和ボケしていたみたいだ。
俺が怒った顔をしたので、ノーマン将軍が言い訳をして。
「我が軍も情報収集を怠っていたわけではない。昨年まではボロニァ帝国軍は1万5千と聞いたので我が軍は1万だったが2万に増やしたのだ。だがボロニァ帝国は獣人族の奴隷兵士を隠していたみたいで情報係が上陸先と奴隷兵士の情報を掴み、知らせて来たのは10日前で今日は対策を話し合う為にボロニァ帝国が上陸するボルトン男爵領の領主の君を呼んだのだ」
ノーマン将軍の話を聞いて今更何も言っても始まらないので黙っていると、ブライアン宰相が俺に。
「マリュウス男爵の父上はこの国一番の剣の使い手で剣豪と言われていたが君は武術は強いのか?」
「俺は自分がどのくらい強いか分かりません」
俺が私と言わずに乱暴に俺と言い、ぶっきらぼうに言うと、ブレント王子が。
「私の剣の師匠アーロンが生前言っておりましたが、マリュウスは自分より剣の才能が有り今でも俺と良い勝負をすると言っていました」
俺が剣が強くても1対1なら良いが戦争は集団の戦いなので。
「いくら剣術が強くても戦争は集団の戦いなので私が例え世界一強くても戦争では役に立たないのではありませんか」
俺は皆ではなく自分に腹が立って乱暴な言葉になっていたので謝罪して。
「乱暴な言葉になって申し訳ございません。3年前くらいからボロニァ帝国が侵略するのを分かっていたのに準備をしなかった自分に腹が立って・・・・・・」
俺の言葉を遮って陛下が。
「余も同罪だ。マリュウスのいう通りもっと早くから準備をすればよかったのだ。今更何を言っても始まらないので、今日は遅いのでここまでにして今晩は皆もどうすれば良いのか考えて明日に続きを話そう」
その日はそれで解散になって明日も話し合いをすることになったが、良い案が出るとは思えない。
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