剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜

プロローグ 学園編までの生活

第8話 この国の歴史

～数時間後～

「では次は歴史の勉強です」

「…休憩させてくれないの？」

「さっき5分ほど休憩したじゃありませんか？」

その休憩が短すぎるんだよ、と言いたい所だが、言った所で休憩が取れるわけではない、ここは諦めて素直に勉強しよう

「…わかったよ、それで今日はなんの勉強するの？」

「歴史です」

「…歴史の何を勉強するの？」

「…今回はこの国についてです」

本当に大丈夫か？と不安になりつつもこの国に関する教材を出して勉強を始める

「ミリティア王国…自分の暮らす国…」

「そうです、この国は建国200年を超える古き国です、貴方はその国を治める国王に認められた公爵家の御子息なのですよ？」

建国200年を超える古き国と言われているが、それはこの世界の基準の話だ、この世界は中世ヨーロッパ程度の文化しかない

その為、国同士の争いも絶えず、日々何処かの国同士が戦争をしている状況だ
日本で言う所の戦国時代で、王国は国自分の領土を治める大名みたいな感じで、公爵家などは名か領土を貰った家臣の様な形だ

更に、１つの国が存続しているのは凄い事で、このゲームの世界でも国同士の問題を解決するイベントがある程緊迫した状況なのだ

(日本って確か、ギネス世界新記録に載るほどの古い国なんだよな…)

日本の建国は紀元前660年2月11日

2月10日を建国記念の日として、
初代天皇である神武じんむ天皇が即位された日が、紀元前660年2月11日
本年は2,683年目になる

それと比べると短いと感じるが、200年は江戸時代とあまり変わらない長さなのだ、感覚がおかしくなっているだけに過ぎない

「ミリティア王国は現在第10代目となっており、名前はミリティア10世です」

「そうなんだ、10代目なんだね」

「はい、寿命や病気などで早く他界した人や、後継が生まれずずっと国王をやっていた人もいますが平均的に約20年は国王をやっていますね」

この世界には科学代わりに魔法が発達している為なのか平均寿命は約80年と日本と変わらない

この辺りはゲーム開発者が
「寿命を考えるのが面倒」と言う事は、後に語っている

その為、２０歳で国王になったら40歳で引退と言う事だ…普通に考えてあり得ないけど
単純計算そう言う事だ

「…もっと長く治めていると思ってたよ」

「国王と言うのは相当なストレスがかかりますからね、おそらくストレスと過労による死亡が多いのでしょう」

「父さんも毎日書類と睨めっこしてるもんなぁ」

「有能であればある程仕事は増えますからねえ」

逆に無能は捨てられるか、あまり仕事を与えずに放置しているかだ、その無能達が馬鹿な事をするせいで余計に仕事が増えるのだが、それに追われていたり、そもそもそこまで手が回らない事もある為、中々大変なのだ

「じゃあ逆に無能達はどうしてるの？」

「基本的には追放、爵位などの権力の象徴になるものの剥奪、罪状によっては打ち首ですね」

「無能達がその権力を使って平民達に危害や被害を加える事は？」

「ありますね、それを減らしていこうとしていますが、貴族＝偉いと言う悪い風習が抜け切れず、平民には何をしても良いと言うのがありますね」

そんな事をしていれば反乱が起きてそれを率いる反逆者達レジスタンスが現れて国は終わるはずだ

それを防いで、なんとか200年も治めている国王には頭が上がらない…が、

(悪い風習にどっぷりと浸かって暴走していたクズがいるんだよなぁ…俺だけど)

まさしく学園でそう言う事をしていたから最終的に反逆者達レジスタンスにフルボッコザマァされるんだよなぁ…

こう言った勉強をすると、学園編のクロウは勉強を全くしていなかったと理解できる、勉強をしていれば、主人公達に嫌がらせしないだろう

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お気に入り増えないなぁ
(1人だけでも書くけど、やはり多くの人に見てほしい)