剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜

プロローグ 学園編までの生活

第32話 今回は回避出来た？

メイディ　私わたし
リーゼ　私あたし
ラピナス　僕ぼく
に変更します、全員私だと見分けつきにくいと思いますので(^◇^;)

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「では、治療を始めます、服を脱いでください」

「わかった、メイディ」

「はい」

クロウは左肩が使えない、その為着替えるのにも誰かの補助が必要なのだ。

今回の場合は服を脱がすだけだが、それでも1人では脱げない為、やってもらう。
(ちなみに左側はすぐに脱げるように普通の服とは違いヒモで結んである)

「ありがとうございます、…骨がどうなっているかはわかりませんが、酷く腫れていますね」

「それはそうだろ、骨が砕けているんだから」

骨折でも見たら分かるほど酷く腫れるのだ、砕けている状態なら言わなくても分かるだろう。

「この1週間何をしていましたか？」

「部屋にずっといたよ？風呂もこの状態だからメイディに拭いてもらってた」

「後は定期的に私あたしが氷魔法で氷を作って、冷やしていたわ」

診察をしてくれているのだろう、回復魔法をかければすぐに(ではないが)治るが、症状がわかればその分正確に治す事が出来るのだろう。

「成る程、必要最低限の事はしていたんですね」

「はい、逆に余計な事は多分していません、悪化する恐れがありますから」

「ありがとうございます、これならいつもより早く治す事が出来ます」

メイディの回答にユーナは笑顔で答える、どうやら本当に感謝しているようだ。

「では、早速治療を開始します」

「よろしくお願いします」

左肩をユーナの方に向ける、ユーナは深呼吸したあとクロウの肩に小さな魔法陣を展開させて魔法を詠唱する。

「聖なる光よ、今ここに癒しの光となって傷を癒せ…"ヒール"」

(相変わらず恥ずかしいな、無詠詠唱の世界の方が良かったなぁ)

ゲームの世界に似たような世界に転生と言う摩訶不思議な体験をしているのに、この言いようは相変わらずの屑さ加減だが、それを口にしないだけマシだろう。

「…すごい、痛みが少しずつ引いてる」

「自然治癒力を元に回復ヒールしているだけですからね、治ったからと言って暴れないで、しっかりと休んで栄養を補給してくださいね？」

「栄養も？」

「当然です、回復には栄養摂取が欠かせません、栄養が無ければ枯渇して治せるものも治せませんから」

ゲームだと魔力MPの消費だけだが、この世界ゲームに似た世界だと魔力枯渇は命に関わるし、物凄くお腹が空いた。

つまり魔力は体力HPと似た様な感じなのだろう。

「わかった、メイディ頼める？」

「かしこまりました」

料理は恥ずかしいが作れない、日本にいた頃は高校までは母親の手料理を食べていたし、大学生の頃は彼女と同棲して料理をした事がない。

更にクロウは貴族の息子なので、一流のシェフが毎日料理を作ってくれるので、自炊と言うものを知らずに育って来ている。

だからこそ栄養素とかバランスとか食物繊維とかは全部任せっきりだ。

「はい、治りましたよ」

「ありがとう…おお」

治ったと言われたが、数分前までは動かすだけで激痛が走っていた為、動かすのが怖かったが、

少し動かしても痛みがなかったので肩を上げてみると、すんなりと上がった。

「どうですか？」

「うん、肩を上げても、肩を周りしても痛みは出てこないな」

「それなら良かったです」

肩を回した時に「ポキポキ」と音が鳴ったが、大分肩が凝っていたのだろう、あまり気にすることではない。

「所で、身体を見させてもらいましたが、中々に良い身体付きですね」

「え？ええ…鍛えてますから」

「子供なのにここまで仕上がっているなんて…無理はしないでくださいね？」

「え？あ…わかりました」

唐突に変な事を言い始めたので敬語になってしまったが、今後は関わる事がない為平気だろう。

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「次は僕だね！」

「子供を虐めた酷い奴にも慈悲を回復ヒール」

「言い方！？」

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動画編集が忙しいせいでストックもなくなり、投稿も遅れてしまいました🙇‍♂️