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第1章 学園編の物語
第43話 貴方の側にいつまでも
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~下校時間~
「初日と言うのもあってあっという間に終わったな」
「でしたら早くお部屋の確認をいたしましょう」
「それもそうだな、ヒロイン達に関わるのはもう少し後だし、今日はもう良いか」
主人公も初日は殆ど行動しない、と言うか出来ない、初日はゲームのチュートリアルが発動してヒロイン達の好感度イベントもクロウの介入も何一つない。
その為、今日は特に何かする必要もなければヒロイン達と関わる必要性もないのだ。
「メイディは学園内を見て回らなくてもいいの?」
「クロウ様が知っているんですよね?」
「夢の中と同じならな」
「なら平気です、私はクロウ様のメイドですから何処までもついていきますよ」
つまり見て回るためにはクロウがいないとダメという事だ。
何というか…面倒臭い
「まぁこのくらいの改変はいいか」
「?」
「夢の中だと俺だけがヒロイン…勇者の仲間になる女性達に嫌がらせをしているんだけど…メイディも見たい?」
そんな姿を見せたくないから、そういうイベントが起きた時は何処かに行ってて欲しい。
わがままだけど、彼女を守る為なのと、イベント通りに進みたいと言う願望がある。
「はい、見たいです」
「へ?」
が、そんな願望もすぐに壊れてしまった。
「理由を聞いても?」
「私はクロウ様のメイドですから、貴方様が自ら悪者になるというのでしたら、それを支えるのは悪役である私の仕事ですから」
ようは『クロウ様がやるなら私もやる』と言うことだ。
そこまで一緒に居てくれるのは長年共に居てくれた絆があるからだろう。
「メイディ…」
「それに女の私がいればより彼女達の心をへし折る事が出来ますからね?」
「へし折らなくていいからね?」
そんな事をしてしまえば主人公の仲間が減る事になる、そんな面倒事をされたらとても面倒臭い。
「ですが、そんな事をせずともクロウ様がそのひろいん?と言う人達を仲間にして魔王を倒せば良いのでは?」
「俺の話聞いてないじゃん、勇者であるリュークがやらないといけないの、俺それ何回も言ったんだけど?」
「そこですよ、何故リュークがクロウ様を差し置いて勇者になるんですか?」
そう言う設定だからだよ、と言っても信じてはくれないだろう、だけど自分は絶対に勇者にはなれない、それは断言出来る。
「俺は勇者の器じゃない、勇者とは誰かの為に戦える者達の事だ」
勇者とは、勇気のある者のこと。
同義語・類義語に勇士、勇夫、勇婦などがある。
しばしば英雄と同一視され、誰もが恐れる困難に立ち向かい偉業を成し遂げた者、または成し遂げようとしている者に対する敬意を表す呼称として用いられる。
武勇に優れた戦士や、勝敗にかかわらず勇敢に戦った者に対しても用いる。
勇者は人々の想いを背負って戦う、個の為でなく全のためにその命を懸ける。
「俺は世界の裏側で戦争が起きて100万人の人達が虐殺されても驚きはするけど悲しんだりしない」
「最低ですね」
「でも、勇者はそれを悲しむ事が出来る、俺は俺の周りに人達の為なら頑張れるし、自分の欲望の為なら平気で他人を利用する、そんな奴が勇者になれるわけないだろ」
自分がクズな事は知っている、最低な事をしている事も知っている、だけどやると決めたのだ、だからこそ辞めるつもりはない。
「そうですね、確かにクロウ様が勇者になるのは無理ですね」
「だろ?だから「ですが私にとっての勇者様にはなれますよね?」」
俺は勇者の為に影から支える
と言おうとしたが、メイディに止められる。
「え?」
「私は貴方様のせいで学園生活は大変な事になります、ですからしっかりと守ってくださいね?周りの人達は守ってくれるんですよね?」
その言葉にクロウは「あははは」と笑い、「ああ!」と頷いた。
——————————————————————
続く
「初日と言うのもあってあっという間に終わったな」
「でしたら早くお部屋の確認をいたしましょう」
「それもそうだな、ヒロイン達に関わるのはもう少し後だし、今日はもう良いか」
主人公も初日は殆ど行動しない、と言うか出来ない、初日はゲームのチュートリアルが発動してヒロイン達の好感度イベントもクロウの介入も何一つない。
その為、今日は特に何かする必要もなければヒロイン達と関わる必要性もないのだ。
「メイディは学園内を見て回らなくてもいいの?」
「クロウ様が知っているんですよね?」
「夢の中と同じならな」
「なら平気です、私はクロウ様のメイドですから何処までもついていきますよ」
つまり見て回るためにはクロウがいないとダメという事だ。
何というか…面倒臭い
「まぁこのくらいの改変はいいか」
「?」
「夢の中だと俺だけがヒロイン…勇者の仲間になる女性達に嫌がらせをしているんだけど…メイディも見たい?」
そんな姿を見せたくないから、そういうイベントが起きた時は何処かに行ってて欲しい。
わがままだけど、彼女を守る為なのと、イベント通りに進みたいと言う願望がある。
「はい、見たいです」
「へ?」
が、そんな願望もすぐに壊れてしまった。
「理由を聞いても?」
「私はクロウ様のメイドですから、貴方様が自ら悪者になるというのでしたら、それを支えるのは悪役である私の仕事ですから」
ようは『クロウ様がやるなら私もやる』と言うことだ。
そこまで一緒に居てくれるのは長年共に居てくれた絆があるからだろう。
「メイディ…」
「それに女の私がいればより彼女達の心をへし折る事が出来ますからね?」
「へし折らなくていいからね?」
そんな事をしてしまえば主人公の仲間が減る事になる、そんな面倒事をされたらとても面倒臭い。
「ですが、そんな事をせずともクロウ様がそのひろいん?と言う人達を仲間にして魔王を倒せば良いのでは?」
「俺の話聞いてないじゃん、勇者であるリュークがやらないといけないの、俺それ何回も言ったんだけど?」
「そこですよ、何故リュークがクロウ様を差し置いて勇者になるんですか?」
そう言う設定だからだよ、と言っても信じてはくれないだろう、だけど自分は絶対に勇者にはなれない、それは断言出来る。
「俺は勇者の器じゃない、勇者とは誰かの為に戦える者達の事だ」
勇者とは、勇気のある者のこと。
同義語・類義語に勇士、勇夫、勇婦などがある。
しばしば英雄と同一視され、誰もが恐れる困難に立ち向かい偉業を成し遂げた者、または成し遂げようとしている者に対する敬意を表す呼称として用いられる。
武勇に優れた戦士や、勝敗にかかわらず勇敢に戦った者に対しても用いる。
勇者は人々の想いを背負って戦う、個の為でなく全のためにその命を懸ける。
「俺は世界の裏側で戦争が起きて100万人の人達が虐殺されても驚きはするけど悲しんだりしない」
「最低ですね」
「でも、勇者はそれを悲しむ事が出来る、俺は俺の周りに人達の為なら頑張れるし、自分の欲望の為なら平気で他人を利用する、そんな奴が勇者になれるわけないだろ」
自分がクズな事は知っている、最低な事をしている事も知っている、だけどやると決めたのだ、だからこそ辞めるつもりはない。
「そうですね、確かにクロウ様が勇者になるのは無理ですね」
「だろ?だから「ですが私にとっての勇者様にはなれますよね?」」
俺は勇者の為に影から支える
と言おうとしたが、メイディに止められる。
「え?」
「私は貴方様のせいで学園生活は大変な事になります、ですからしっかりと守ってくださいね?周りの人達は守ってくれるんですよね?」
その言葉にクロウは「あははは」と笑い、「ああ!」と頷いた。
——————————————————————
続く
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