剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜

第1章 学園編の物語

第44話 会いたくないのに遭ってしまう

そんな事を話しつつメイディの為に学園の案内をする。

クロウはゲーム内での知識で大体は知っているが、メイディは知らないので一応教えとく。

「よくよく見るとメイディみたいな人達が結構いるな」

「皆が皆クロウ様の様に自ね立出来ているわけじゃあないのですよ？」

「俺ずっとお世話してもらっているけど？」

「自分でボタン閉められますよね？」

「お前何言ってんの？」

貴族の坊ちゃん達はそれが出来ない事が多い…と言うかそう言うふうに設定してある。

こんな事も出来ないのに16歳で学生で平民を馬鹿にしているとか、前世で貴族にいじめられたか、殺されたのか？

と、本気で思ってしまうほどだ、ゲームだとそう言った描写は少ないし、普通に着替える事が出来る貴族の姿も多く見られた。

つまり、5対5の様な感じなのだろう…ゲームの都合に合わせているだけだと思うけど。

「俺一応炊事洗濯とかは出来るぞ？」

「私わたしが教えましたからね」

そんな事をしなくても出来ていたが、より効率良く出来る様になった為、かなり感謝している。

「それには感謝しているよ、ありがとう」

「いえ、まぁそれもメイドである私わたし達と一緒にいられる時間を増やす為ですけどね？」

「貴族の坊ちゃんに炊事洗濯をやらせるメイドなんて聞いた事ないよ」

自分で出来るし、バレたら不味いもの(秘密のトレーニングやおねしょ等)を隠蔽する為には必要不可欠な事だ。

「それに、16歳にもなって混浴は本当にやめてくれよ、良い加減にしないと襲うよ？」

「性的にですか？」

「それ以外に何かある？」

メイディにとってはおふざけの言い方だったのだろうか？クロウにとっては毎回思う事情なので正直に答える。

「俺だって男なんだ、魅力的な女性の裸を毎日見せられて、もう抑えるのがキツくなって来てるんだよ」

「爆発して私わたしの事を襲えば良いのに…」

「絶対にヤダ」

「…寝込みを襲うか」

クロウだって思春期の身体を持つ男性だ、この時期は性欲が盛んで、1番エ○サイトが使われている年代でもある。

「男の性欲舐めるなよ？」

「安心して下さい私わたしは処女ですから」

「そう言う話じゃないからね！？」

もう完全に『私の事を襲って下さい』と言っている様なものだ、いや別にそれ自体はいいのだ。

クロウは小さい頃からずっと側にいてくれるメイディの事が好きだし、別にお互いに同意しているのなら構わないはずだ…しかし

「ちょっといいかしら？」

「「？」」

そんな学園内で話していい内容ではない事を話している中、突然声をかけられる。

「貴女は？」

「私の名前を忘れたの？同じ学年なのに」

「…覚えていますよ、フィオナ様」

まだイベントも始まっていないのに突然声をかけられた、一体どう言う事だ？

「フィオナで良いわよ、貴方彼がいじめられいる時に見ていた人よね？」

「……何のこと？」

もしかしてリュークの事だろうか？
でもそれはミオが助けた筈だ、何故彼女がその事を知っているのだろうか？

「とぼけなくて良いわ、私は貴方達が別の所に歩いているのを見て追いかけたんだから」

「ストーカー？」

「違うわよ、それに私が聞きたいのはそこじゃないの、…何で助けなかったの？」

その言葉には殺気がこもっていた、どうやらこちらはとんでもない事に巻き込まれそうになっている。

「何でって…ミオ•サキュマがリューク•マルトを助けたじゃないですか？」

「その前よ、貴方が隠れて彼がいじめられている所を眺めていた時よ、あの時に何ですぐさま助けに行かなかったの？」

(…これは早速好感度を下げるチャンスか？)

本当は明日からそう言った事が始まる筈なのだが、仕方ない、今日からやるとしよう。

「…何で俺が平民を助けないといけないんだ？」

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寝落ち…