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第2.5章 崩壊するゲーム
第124話 暑い季節
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~7月~
梅雨の時期も終わり、暑い夏がやってきた、服装も半袖に…半袖に…
「なんでならねぇんだよ!?」
「いきなりどうしましたか?」
いつもの様に長袖を着ているメイディ(と自分)にツッコミながら、この現状に文句を言う。
「いやさ、今は7月だろ?」
「はい」
「気温もさ30℃近いじゃん」
「そうですね」
最近は温暖化が(地球では)進んでおり、今では最高気温が普通に40℃になる日もあるし、春と秋がなく夏と冬しかない様な感じになりつつもある(場所による)。
つまり熱中症が非常に起きやすいのだ…なのに
「なんで服装が長袖のままなんだ…ズボンはまぁいいとして、これは死ぬぞ?」
「確かに、クロウ様は火魔法しか使えませんからね」
「いや、水魔法も使えるよ」
本当は全属性使えるのだが、バレると面倒なので黙っておく。
「では、そちらを使えばよろしいのではないのでしょうか?」
「水分補給には使えるよ、魔力は消費されるけど命には変えられないからね」
本当は塩分がないとダメで水だけでは良くないのだが、そんな事を言っていられる程余裕があるわけじゃない。
「でもさ暑さ対策には不向きだろ」
「と、言いますと?」
「水魔法だけだと物を濡らすだけで、確かに熱中症対策にはなるけど、気温が高いからすぐにぬるくなる」
氷魔法ならすぐに溶けてしまうけど魔力の量には自信があるのでどんどん使えばいいし、風魔法は単体では熱い風を送るだけだけど、水魔法や氷魔法と合わせる事で体温を下げる事ができる。
「メイディとかならさ、水魔法と風魔法を合わせて涼しくなれるかもしれないけど、水魔法だけだとかなり辛いんだよ」
「それすら使えない人達もいらっしゃるのですから、文句は言わないでください」
それを言われるとぐうの音も出ない
魔法の家庭教師であるリーゼ先生は水と氷で論外だけど
剣の家庭教師だったラピナス(現剣技科の)先生は火魔法しか使えないし
回復専門で今は保健室の先生のユーナ先生も回復と付与
それ以外も
リュークは光と雷
ミオは風
シャルはないし
エムルは土
クレイは風
ハクアは火
フィオナ(水と風)とそのメイドのソフィ(水)、エムルの専属メイドのミサ(氷)の3人は違うがそれ以外の人達はこの暑さはかなりのモノだろう。
「でもさぁ、ないモノねだりってあるじゃん?こんな暑い日とかはさ、余計に欲しくなるんだもん」
本当は全属性使えるし、涼むことも出来るがバレると面倒なので黙っておく。
(自主トレーニングの時はバンバン使うが…)
「私が側にいるんですから、安心してください、水と風魔法で涼しくしますから」
「それは有り難いけど、魔力足りるの?」
「外限定にすれば問題ありません、室内は魔石の力で涼しくなると思いますよ?」
「…それもそうか」
ここでの魔石と言うのは簡単に言うと家電道具の代わりである。
魔石に氷と風の魔力を送り溜め込み、使いたい時にその溜まった魔力を効率よく使うことによってエアコンの冷房の様な役割を果たす。
公式ガイドブックにそう書いてあったが、だったら服装もなんとかしてほしかった。
服装の自由はあるが、基本的に
今着ている服=制服なので、中々に面倒臭い。
(開発陣も季節よって服装が変わると言う要素はなく基本的に制服と私服の2つしか作らないからなぁ)
アニメとか漫画とかゲームとかは大体服は変わらない、コスト削減の為だから仕方ないと思うが、ソシャゲのガチャの様に服要素も入れて欲しかった。
「文句言っても仕方ない、暑い外に出るか」
「そうですね、魔石の無駄遣いですしね」
その魔石にはクロウの魔力も入っている為、無駄に使ってもすぐに消える事はないが、黙っておこう。
部屋のドアを開けると『ムアッ』と熱い熱気が入ってくる。
「…ヤベェなおい」
「貴族寮ですよね?ここ」
——————————————————————
どうやら魔石の使い過ぎで魔石の中の魔力が切れた様だ、その為外がサウナの様に熱くなっていた。
梅雨の時期も終わり、暑い夏がやってきた、服装も半袖に…半袖に…
「なんでならねぇんだよ!?」
「いきなりどうしましたか?」
いつもの様に長袖を着ているメイディ(と自分)にツッコミながら、この現状に文句を言う。
「いやさ、今は7月だろ?」
「はい」
「気温もさ30℃近いじゃん」
「そうですね」
最近は温暖化が(地球では)進んでおり、今では最高気温が普通に40℃になる日もあるし、春と秋がなく夏と冬しかない様な感じになりつつもある(場所による)。
つまり熱中症が非常に起きやすいのだ…なのに
「なんで服装が長袖のままなんだ…ズボンはまぁいいとして、これは死ぬぞ?」
「確かに、クロウ様は火魔法しか使えませんからね」
「いや、水魔法も使えるよ」
本当は全属性使えるのだが、バレると面倒なので黙っておく。
「では、そちらを使えばよろしいのではないのでしょうか?」
「水分補給には使えるよ、魔力は消費されるけど命には変えられないからね」
本当は塩分がないとダメで水だけでは良くないのだが、そんな事を言っていられる程余裕があるわけじゃない。
「でもさ暑さ対策には不向きだろ」
「と、言いますと?」
「水魔法だけだと物を濡らすだけで、確かに熱中症対策にはなるけど、気温が高いからすぐにぬるくなる」
氷魔法ならすぐに溶けてしまうけど魔力の量には自信があるのでどんどん使えばいいし、風魔法は単体では熱い風を送るだけだけど、水魔法や氷魔法と合わせる事で体温を下げる事ができる。
「メイディとかならさ、水魔法と風魔法を合わせて涼しくなれるかもしれないけど、水魔法だけだとかなり辛いんだよ」
「それすら使えない人達もいらっしゃるのですから、文句は言わないでください」
それを言われるとぐうの音も出ない
魔法の家庭教師であるリーゼ先生は水と氷で論外だけど
剣の家庭教師だったラピナス(現剣技科の)先生は火魔法しか使えないし
回復専門で今は保健室の先生のユーナ先生も回復と付与
それ以外も
リュークは光と雷
ミオは風
シャルはないし
エムルは土
クレイは風
ハクアは火
フィオナ(水と風)とそのメイドのソフィ(水)、エムルの専属メイドのミサ(氷)の3人は違うがそれ以外の人達はこの暑さはかなりのモノだろう。
「でもさぁ、ないモノねだりってあるじゃん?こんな暑い日とかはさ、余計に欲しくなるんだもん」
本当は全属性使えるし、涼むことも出来るがバレると面倒なので黙っておく。
(自主トレーニングの時はバンバン使うが…)
「私が側にいるんですから、安心してください、水と風魔法で涼しくしますから」
「それは有り難いけど、魔力足りるの?」
「外限定にすれば問題ありません、室内は魔石の力で涼しくなると思いますよ?」
「…それもそうか」
ここでの魔石と言うのは簡単に言うと家電道具の代わりである。
魔石に氷と風の魔力を送り溜め込み、使いたい時にその溜まった魔力を効率よく使うことによってエアコンの冷房の様な役割を果たす。
公式ガイドブックにそう書いてあったが、だったら服装もなんとかしてほしかった。
服装の自由はあるが、基本的に
今着ている服=制服なので、中々に面倒臭い。
(開発陣も季節よって服装が変わると言う要素はなく基本的に制服と私服の2つしか作らないからなぁ)
アニメとか漫画とかゲームとかは大体服は変わらない、コスト削減の為だから仕方ないと思うが、ソシャゲのガチャの様に服要素も入れて欲しかった。
「文句言っても仕方ない、暑い外に出るか」
「そうですね、魔石の無駄遣いですしね」
その魔石にはクロウの魔力も入っている為、無駄に使ってもすぐに消える事はないが、黙っておこう。
部屋のドアを開けると『ムアッ』と熱い熱気が入ってくる。
「…ヤベェなおい」
「貴族寮ですよね?ここ」
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どうやら魔石の使い過ぎで魔石の中の魔力が切れた様だ、その為外がサウナの様に熱くなっていた。
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