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第3章 神の悪戯
第171話 出発
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~次の日~
朝、クロウ達は王城に戻る為準備をしていた、1週間の時間があるが、その間ずっと休んでいても仕方がないのだ。
「もう行くのか?」
「うん、魔王討伐に行くんだ、準備をしないと」
「やり過ぎなんて事はないですからね、命をかけた戦いになりますし」
父の言葉にクロウとメイディはそう言う
実家でも十分準備は出来るが、家にずっといて『戻りたくない』と思ってしまうのが怖いのだ。
「そうか…本当はもっといて欲しいんだけどな」
「俺もそうしたいよ、でも、時間は待ってくれない」
「安心してください旦那様、魔王を倒したらクロウ様は必ず戻って来られますよ」
心配する父にメイディはそう言って安心させようとしてくれる、クロウのステータスは本編の最高ステータスよりも遥かに高くなっている。
レベルMAX、武器もアイテムもはゲーム内最強にしても一撃で死ぬダメージを与える裏ボスもいるが、本作にはそう言うのはいない為大丈夫だろう。
「それなら良いのだが…」
「俺も死ぬつもりはないよ、でも、ありがとう父さん」
自分の子供が戦場に行くのだ過保護に近い状態になっても仕方ないだろう。
「あら、私の事はいいのかしら?」
父の後ろから母がやって来て微笑みながらそう言ってくる。
「そんな事はないよ母さん、皆んな俺にとって大切な人達なんだから」
「だって、仲直り出来て良かったわね」
「はい」
「そうですね」
「来て本当に良かったです」
母の更に奥を見ると家庭教師のリーゼ、ラピナス、ユーナがいて、見送りに来てくれた。
「約束もしたしな、それを破るなんて事はしないさ」
「魔王を倒しても頭が良くなければ公爵家としてやっていけませんからね」
「魔王を倒してもって所が現実味があって嫌だなぁ」
メイディのツッコミにクロウはそう言って落ち込む、魔王を倒したとしても
『魔王を倒した』と言う称号と言うかレッテルが貼られるだけでそれで権力が上がるわけではない。
いや、実際には上がるのだが頭が良くなければ他の人間に利用されるだけなのだ。
例えば
本能寺の変で織田信長が死に、その仇討ちに成功した羽柴秀吉が織田信忠の息子三法師を織田家の跡継ぎに出来たのは信長の仇である明智光秀を倒したからと言う
魔王を倒したと同じ様な事は出来るだろう。
しかし
「学力も含めて剣、魔法、治癒、これらもしっかり学ばないと卒業は出来るけど分からないままじゃいい様に使われるだけだからなぁ」
人間というのは権力を持つと何処までも堕ちる事が出来る、今の日本🇯🇵が良い例だろう
頭が良くなければただ利用されるだけ
だからこそそんな社会で生き抜く為に頭も良くなければならないのだ。
「魔王を倒したと言うのも発言力を高めますけど、そこに内容がなければ誰もついて来ませんからね」
メイディの言う通りだ、
皆んなが納得する内容を言わなければ誰もついて来ない、
クロウが夢で見たからと言う理由で悪役貴族を演じるなんて事はいくら魔王を倒したと言っても誰も信じないしついて来ないだろう。
(↑メイディはついて来たけど…)
「…クロウよ、そんな事は後で考えれば良い、今はただ魔王を倒す為に自分が何を為すべきなのか、それだけを考えなさい」
「はい、わかりました」
父の言う通りだ、未来の話をしても仕方ない死ねばそんな未来はやって来ない死なない為に、未来の為に、今出来る事を考えた方が良いだろう。
「気をつけて行って来なさい、貴方の帰りを待っている人が此処にいる事を忘れないでね」
「絶対に忘れないよ、母さん」
母の言う通りだ、クロウはひとりぼっちじゃない、帰りを待つ者が此処にいるんだ、負ける訳にはいかないのだ。
「私達は無事を祈る事しか出来ませんが…」
「それでも良いさ、祈る人がいないよりはマシさ」
「ぼくとの模擬戦、忘れないでくださいよ?」
「忘れないよ、ずっと言ってくるんだから」
「怪我をしないで帰って来てくださいね」
「流石にそれは無理かな?」
リーゼ、ラピナス、ユーナも各々のやり方で送りの言葉を述べる、クロウも皆の言葉で少しずつだが、覚悟が決まって来た。
「それじゃあ、行って来ます」
「行ってらっしゃい」
「行ってらっしゃい、メイディ貴女も頼むわよ」
「はい、奥様」
「私達の代わりにクロウ様を頼んだわよ」
「死なせたら絶対にぼくは許さないからね」
「怪我をさせないように私達の代わりに命懸けで守ってよね」
今の言葉を最後にクロウは歩き始める、メイディも一緒に着いて行き、父達が徐々に小さくなって行き、最終的には見えなくなった。
それでも歩む事をやめず、王城へと向かう、ゲームの最後を終わらせる為に
——————————————————————
第3章~神の悪戯~ 完
next
第4章~魔王討伐~
絶対に完結させます。
朝、クロウ達は王城に戻る為準備をしていた、1週間の時間があるが、その間ずっと休んでいても仕方がないのだ。
「もう行くのか?」
「うん、魔王討伐に行くんだ、準備をしないと」
「やり過ぎなんて事はないですからね、命をかけた戦いになりますし」
父の言葉にクロウとメイディはそう言う
実家でも十分準備は出来るが、家にずっといて『戻りたくない』と思ってしまうのが怖いのだ。
「そうか…本当はもっといて欲しいんだけどな」
「俺もそうしたいよ、でも、時間は待ってくれない」
「安心してください旦那様、魔王を倒したらクロウ様は必ず戻って来られますよ」
心配する父にメイディはそう言って安心させようとしてくれる、クロウのステータスは本編の最高ステータスよりも遥かに高くなっている。
レベルMAX、武器もアイテムもはゲーム内最強にしても一撃で死ぬダメージを与える裏ボスもいるが、本作にはそう言うのはいない為大丈夫だろう。
「それなら良いのだが…」
「俺も死ぬつもりはないよ、でも、ありがとう父さん」
自分の子供が戦場に行くのだ過保護に近い状態になっても仕方ないだろう。
「あら、私の事はいいのかしら?」
父の後ろから母がやって来て微笑みながらそう言ってくる。
「そんな事はないよ母さん、皆んな俺にとって大切な人達なんだから」
「だって、仲直り出来て良かったわね」
「はい」
「そうですね」
「来て本当に良かったです」
母の更に奥を見ると家庭教師のリーゼ、ラピナス、ユーナがいて、見送りに来てくれた。
「約束もしたしな、それを破るなんて事はしないさ」
「魔王を倒しても頭が良くなければ公爵家としてやっていけませんからね」
「魔王を倒してもって所が現実味があって嫌だなぁ」
メイディのツッコミにクロウはそう言って落ち込む、魔王を倒したとしても
『魔王を倒した』と言う称号と言うかレッテルが貼られるだけでそれで権力が上がるわけではない。
いや、実際には上がるのだが頭が良くなければ他の人間に利用されるだけなのだ。
例えば
本能寺の変で織田信長が死に、その仇討ちに成功した羽柴秀吉が織田信忠の息子三法師を織田家の跡継ぎに出来たのは信長の仇である明智光秀を倒したからと言う
魔王を倒したと同じ様な事は出来るだろう。
しかし
「学力も含めて剣、魔法、治癒、これらもしっかり学ばないと卒業は出来るけど分からないままじゃいい様に使われるだけだからなぁ」
人間というのは権力を持つと何処までも堕ちる事が出来る、今の日本🇯🇵が良い例だろう
頭が良くなければただ利用されるだけ
だからこそそんな社会で生き抜く為に頭も良くなければならないのだ。
「魔王を倒したと言うのも発言力を高めますけど、そこに内容がなければ誰もついて来ませんからね」
メイディの言う通りだ、
皆んなが納得する内容を言わなければ誰もついて来ない、
クロウが夢で見たからと言う理由で悪役貴族を演じるなんて事はいくら魔王を倒したと言っても誰も信じないしついて来ないだろう。
(↑メイディはついて来たけど…)
「…クロウよ、そんな事は後で考えれば良い、今はただ魔王を倒す為に自分が何を為すべきなのか、それだけを考えなさい」
「はい、わかりました」
父の言う通りだ、未来の話をしても仕方ない死ねばそんな未来はやって来ない死なない為に、未来の為に、今出来る事を考えた方が良いだろう。
「気をつけて行って来なさい、貴方の帰りを待っている人が此処にいる事を忘れないでね」
「絶対に忘れないよ、母さん」
母の言う通りだ、クロウはひとりぼっちじゃない、帰りを待つ者が此処にいるんだ、負ける訳にはいかないのだ。
「私達は無事を祈る事しか出来ませんが…」
「それでも良いさ、祈る人がいないよりはマシさ」
「ぼくとの模擬戦、忘れないでくださいよ?」
「忘れないよ、ずっと言ってくるんだから」
「怪我をしないで帰って来てくださいね」
「流石にそれは無理かな?」
リーゼ、ラピナス、ユーナも各々のやり方で送りの言葉を述べる、クロウも皆の言葉で少しずつだが、覚悟が決まって来た。
「それじゃあ、行って来ます」
「行ってらっしゃい」
「行ってらっしゃい、メイディ貴女も頼むわよ」
「はい、奥様」
「私達の代わりにクロウ様を頼んだわよ」
「死なせたら絶対にぼくは許さないからね」
「怪我をさせないように私達の代わりに命懸けで守ってよね」
今の言葉を最後にクロウは歩き始める、メイディも一緒に着いて行き、父達が徐々に小さくなって行き、最終的には見えなくなった。
それでも歩む事をやめず、王城へと向かう、ゲームの最後を終わらせる為に
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絶対に完結させます。
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