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第4章~魔王討伐~
第180話 次々と現れる魔物達
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~1週間後~
「敵襲!」
「!?」
行軍が始まって1週間、魔物達の襲撃が徐々に増えていった。
「勇者様達はお下がりください!ここは我々が食い止めます!」
「温存させたいのは分かるけど、実戦を積ませてくれないと戦力ならないよ!」
兵士がリューク達を守る様に囲いながら魔物達の相手をしようとしている、
しかしリュークはそれを無視して突進する。
「な!?」
「ハァァァァ!!!!!」
敵対する相手はオーク、知能は低いが高い攻撃力とそれを加算させる棍棒を持っている、当たれば大怪我をするか死ぬだろう。
そして人間の約2倍の身長を誇るオークは小さな巨人と変わりないだろう。
「勇者様!!!」
「我々も行くぞ!」
兵士の何人かはリュークを追いかけて行く、もしもの事があれば大変なので兵士達も必死なのだ。
「ブモォォォォォ!!!!!」
「っ!!!」
オークは棍棒を振り上げてリューク目掛けて振り下ろす、動きは短調だが当たれば大ダメージだ。
しかしリュークはそれを躱し、懐の中に入る。
「!?」
「ハァァァァ!!!」
オークの足、特にアキレス腱を目掛けて斬る、オークの構造は分からないが、人間と同じ二足歩行ならばそれを支えるアキレス腱もあると考えたのだろう。
「ブモォォォォォ!!!!!?????」
「よし!」
予想通りオークは立つ事が出来なくなり、そのまま膝をついてしまう、そうなればオークの首を狙う事も容易いだろう。
「喰らえ!爆裂斬!」
リュークがそう叫ぶとオークは首を刎ねられ、爆裂と言っていた為、斬る時に小さな爆発が首元付近で起きていた。
ゲームであれば斬った後に全身が爆発に巻き込まれるのだが、ここだと斬った所だけ爆発するようだ。
残りの数を書いていなかったが、さっき襲って来た魔物達は皆オークで数は10匹程だ。
そのうちの1匹をリュークが仕留めたのだ。
「残りは9匹、騎士達に任せても大丈夫だろうけど…」
「次は私が行きます!」
クロウがそう言う横でメイディは剣を持って駆け出す、どうやら任せる事はしないようだ。
「お待ちください!このままでは陣形が…!!!」
「諦めた方がいいですよ?」
「何故!?」
「リュークも言っていましたけど、魔王と戦うのなら戦いなれておかないといざと言う時に役に立てませんよ?」
いくら勇者が強くてもその強い力を使いこなさなければ役にはたたない、勝つ為には実戦が必要なのだ。
「分かっていますけど、もしお怪我でもされたらどうするんですか!?」
「あたくし達を使えばよろしいんですわ?」
「え?」
兵士の問いにミオが答える。
「あたくし達を使えば大抵の人達は言う事を聞くしかありませんわ、公爵家の名は伊達じゃありませんわ」
「そう言う事、ボク達は勝手にやった、君達は止めたけど公爵家には逆らえなかった」
「上に文句を言われたら『文句があるならお前が来い』って伝言がある事を伝えたら良いですよ、そしたら後の事は俺達がなんとかします」
権力と言うのは恐ろしいものだ、例えここでは意味がないとしても生きて帰って来た時にその権力は効果を発揮する。
クロウ、ミオ、シャルにはその力を持っている、自分達の為にも使えるものはなんでも使う。
「…卑怯ですよ?」
「国の為に尽くしてくれているのは分かります、だからこその提案です」
敵だったらそんな事を言う前に権力で(通用するのなら)潰している、そうしていないのは(潰せない状況下にあるけど)潰す意思がないと言う事だ。
酷い話だが、クロウ達側からすれば戦場に行って『魔王と戦うと言う口実の元自殺して来い』と言っているような状況下に置かれるのが嫌なだけなのだ。
「大丈夫だ、怪我をしても貴方達のせいにはしませんよ」
「…その言葉信じますからね?」
そう言って兵士達はこれ以上クロウ達を止めることはなかった、ミオ達は「ごめんなさい」と謝りながらオーク達と戦っている所へ行きオーク達と戦い始めた。
———————————————————————
そして誰も怪我をする事なく初陣を飾る事が出来たのだった。
「敵襲!」
「!?」
行軍が始まって1週間、魔物達の襲撃が徐々に増えていった。
「勇者様達はお下がりください!ここは我々が食い止めます!」
「温存させたいのは分かるけど、実戦を積ませてくれないと戦力ならないよ!」
兵士がリューク達を守る様に囲いながら魔物達の相手をしようとしている、
しかしリュークはそれを無視して突進する。
「な!?」
「ハァァァァ!!!!!」
敵対する相手はオーク、知能は低いが高い攻撃力とそれを加算させる棍棒を持っている、当たれば大怪我をするか死ぬだろう。
そして人間の約2倍の身長を誇るオークは小さな巨人と変わりないだろう。
「勇者様!!!」
「我々も行くぞ!」
兵士の何人かはリュークを追いかけて行く、もしもの事があれば大変なので兵士達も必死なのだ。
「ブモォォォォォ!!!!!」
「っ!!!」
オークは棍棒を振り上げてリューク目掛けて振り下ろす、動きは短調だが当たれば大ダメージだ。
しかしリュークはそれを躱し、懐の中に入る。
「!?」
「ハァァァァ!!!」
オークの足、特にアキレス腱を目掛けて斬る、オークの構造は分からないが、人間と同じ二足歩行ならばそれを支えるアキレス腱もあると考えたのだろう。
「ブモォォォォォ!!!!!?????」
「よし!」
予想通りオークは立つ事が出来なくなり、そのまま膝をついてしまう、そうなればオークの首を狙う事も容易いだろう。
「喰らえ!爆裂斬!」
リュークがそう叫ぶとオークは首を刎ねられ、爆裂と言っていた為、斬る時に小さな爆発が首元付近で起きていた。
ゲームであれば斬った後に全身が爆発に巻き込まれるのだが、ここだと斬った所だけ爆発するようだ。
残りの数を書いていなかったが、さっき襲って来た魔物達は皆オークで数は10匹程だ。
そのうちの1匹をリュークが仕留めたのだ。
「残りは9匹、騎士達に任せても大丈夫だろうけど…」
「次は私が行きます!」
クロウがそう言う横でメイディは剣を持って駆け出す、どうやら任せる事はしないようだ。
「お待ちください!このままでは陣形が…!!!」
「諦めた方がいいですよ?」
「何故!?」
「リュークも言っていましたけど、魔王と戦うのなら戦いなれておかないといざと言う時に役に立てませんよ?」
いくら勇者が強くてもその強い力を使いこなさなければ役にはたたない、勝つ為には実戦が必要なのだ。
「分かっていますけど、もしお怪我でもされたらどうするんですか!?」
「あたくし達を使えばよろしいんですわ?」
「え?」
兵士の問いにミオが答える。
「あたくし達を使えば大抵の人達は言う事を聞くしかありませんわ、公爵家の名は伊達じゃありませんわ」
「そう言う事、ボク達は勝手にやった、君達は止めたけど公爵家には逆らえなかった」
「上に文句を言われたら『文句があるならお前が来い』って伝言がある事を伝えたら良いですよ、そしたら後の事は俺達がなんとかします」
権力と言うのは恐ろしいものだ、例えここでは意味がないとしても生きて帰って来た時にその権力は効果を発揮する。
クロウ、ミオ、シャルにはその力を持っている、自分達の為にも使えるものはなんでも使う。
「…卑怯ですよ?」
「国の為に尽くしてくれているのは分かります、だからこその提案です」
敵だったらそんな事を言う前に権力で(通用するのなら)潰している、そうしていないのは(潰せない状況下にあるけど)潰す意思がないと言う事だ。
酷い話だが、クロウ達側からすれば戦場に行って『魔王と戦うと言う口実の元自殺して来い』と言っているような状況下に置かれるのが嫌なだけなのだ。
「大丈夫だ、怪我をしても貴方達のせいにはしませんよ」
「…その言葉信じますからね?」
そう言って兵士達はこれ以上クロウ達を止めることはなかった、ミオ達は「ごめんなさい」と謝りながらオーク達と戦っている所へ行きオーク達と戦い始めた。
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そして誰も怪我をする事なく初陣を飾る事が出来たのだった。
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