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第4章~魔王討伐~
第198話 仇討ち
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「…兎に角、皆んなをここから運ばないと、外にはまだ魔物達がいるんだから」
人類連合軍が撤退をしてしまった場合、魔物達はここに戻ってくる可能性がある、そうなった場合、今のリューク達では魔物達に勝つ事は出来ないだろう。
「僕の身体もボロボロだ…1人ずつ運ぶしかないよな…」
魔王ミロスを倒す為に使った力の反動がリュークに襲い掛かる、界○拳の反動と似た様な感じだ。
「ん?」
誰から運ぶべきか、それを考えていると、地面が揺れている事に気づいて辺りを見回す。
その揺れはどんどん大きくなり、それが地震ではなく、多くの者達の足音だと気づく。
「…まさか」
魔王ミロスは確か自分達の死に様を全世界の人間達に見せつける為に全世界にこの光景を生中継すると言っていた、もしそれが本当なら戦争をしていた魔物達も見ていたはずだ。
そして魔王ミロスは負け、勇者リュークによって打ち倒された姿も全世界に流されていた筈、それを見た魔物達が何もしないわけがない。
『魔王様!ご無事ですか!』
『魔王様!…そんな!?』
『本当に負けるなんて…!!!』
案の定魔王ミロスの配下の魔物達が魔王ミロスの安否を確認する為に大量にやって来た、リュークはその数を数えようとしたが、あまりの多さに数えるのをやめてしまった。
「一難去ってまた一難…ぶっちゃけあり得ない」
剣を持つ事さえ困難な身体の状態だが、仲間を守る為剣をなんとか持つ。
「そこを退け、そうすれば今回は見逃してやる」
魔王ミロスは負けた、つまりもう戦う理由がないのだ、魔王がいなくなった今、統率者がいない為、昔の日本の様な考え方なら無益な戦いはしない筈だ…
しかし
『何を言っているんだ?』
『我らが魔王様を倒したお前をそのままにしておくとでも?』
『そのボロボロの身体なら我らでも…!!!』
大勢の魔物達は魔王ミロスがやられた事に怒り、その元凶であるリュークを許すわけがなかった。
だからこそ武器を持ち、魔法陣を発動し、構え始め、リュークをリンチする為に周囲を囲み始める。
「…ち、やはりゲームみたいにはいかないか」
ゲームなら魔王を倒した後はムービーが始まって自動で魔王城から脱出して王国に無事に帰れるのだが、ゲームの物語とはかけ離れた内容のせいなのか、全く違う展開になってしまった。
『奴は1人だ!全員でかかれ!』
『みんなでやれば奴にも勝てる!』
『魔王様の仇だ!行くぞ!!!』
魔物達は雄叫びを上げながらリュークに襲い掛かる、魔物が1体だけならなんとなく勝てると思うが、今いるのは無数の魔物達、このままいくと確実に殺されるだろう。
「…万事休すかっ!!!!!」
『死ねェェェェ!!!!!』
「………………………………え?」
死を覚悟して目を瞑ってしまったが、何故か一向にやられた感覚がなく、どうゆう事なのか恐る恐る目を開けると、そこには血だらけの男が魔物達を斬り倒していた。
『ギャァァァァァァァァァ!!!!』
「…諦めるな…リューク…」
「クロウ様!?」
クロウは襲い掛かる魔物達を血だらけの剣で次々と斬り倒して、リュークを守っている、まるでそれが当たり前かの様に…
「……リューク…少し…休んどけ」
「な…何を言っているんですか!?」
休むのはむしろクロウの方だろう
左目は潰れて、全身大火傷のせいで皮膚が爛れて、全身の骨が折れて、身体全体に穴が空いており、そこから血がずっと流れている。
「そんな…そんな状態でなんで僕なんかの為に!!!」
「…疲れただろう?…後は…俺に任せて…"スリープ"」
「っ!?…クロウ…さ…ま…」
クロウはリュークに睡眠の魔法をかけて眠らせる、疲れた身体を休ませる時はやはり寝るのが1番だからだ。
「…ゆっくり…休みな………世界を…救った…勇者様…」
『何よそ見してんだよ!!!』
『コイツの身体はボロボロだ!!!殺せ!!!』
『まずお前から血祭りに上げてやる!』
襲い掛かる無数の魔物達、クロウはリュークを守る為に斬られ、焼かれ、噛まれ!切り刻まれながら魔物達を斬り倒していく。
「…主人公が…死んだら…駄目…だろ?…アイツの…物語は…幸せな終わりが………相応しい」
クロウは思った"俺は良い、俺は元々惨めに終わる筈だった人間、ズルをして強くなってここに来ただけだ"と、
"死ぬのは怖くない!!!だが!愛する人達が死ぬエンディングなんて見たくない!!!俺は…いや…俺が見せるのは愛する人達を守りたいと思う人の心だ…人間の魂だ!!!"
と!!!!!
「ハァァァァ!!!!」
クロウは叫びながら魔物達を斬り倒していく、剣の持つ所に幸運と一瞬で掘りそして
「ダァァァァァァァァァ!!!!!」
自分の血でP を書いて勇気と書いた。
(リュークに幸運を!…俺に勇気を!!!)
「俺を…俺を殺してみろ!!!!!魔物どもォォォォォ!!!!!」
『『『ウォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!』』』
———————————————————————
そして2時間の時が過ぎた…
人類連合軍が撤退をしてしまった場合、魔物達はここに戻ってくる可能性がある、そうなった場合、今のリューク達では魔物達に勝つ事は出来ないだろう。
「僕の身体もボロボロだ…1人ずつ運ぶしかないよな…」
魔王ミロスを倒す為に使った力の反動がリュークに襲い掛かる、界○拳の反動と似た様な感じだ。
「ん?」
誰から運ぶべきか、それを考えていると、地面が揺れている事に気づいて辺りを見回す。
その揺れはどんどん大きくなり、それが地震ではなく、多くの者達の足音だと気づく。
「…まさか」
魔王ミロスは確か自分達の死に様を全世界の人間達に見せつける為に全世界にこの光景を生中継すると言っていた、もしそれが本当なら戦争をしていた魔物達も見ていたはずだ。
そして魔王ミロスは負け、勇者リュークによって打ち倒された姿も全世界に流されていた筈、それを見た魔物達が何もしないわけがない。
『魔王様!ご無事ですか!』
『魔王様!…そんな!?』
『本当に負けるなんて…!!!』
案の定魔王ミロスの配下の魔物達が魔王ミロスの安否を確認する為に大量にやって来た、リュークはその数を数えようとしたが、あまりの多さに数えるのをやめてしまった。
「一難去ってまた一難…ぶっちゃけあり得ない」
剣を持つ事さえ困難な身体の状態だが、仲間を守る為剣をなんとか持つ。
「そこを退け、そうすれば今回は見逃してやる」
魔王ミロスは負けた、つまりもう戦う理由がないのだ、魔王がいなくなった今、統率者がいない為、昔の日本の様な考え方なら無益な戦いはしない筈だ…
しかし
『何を言っているんだ?』
『我らが魔王様を倒したお前をそのままにしておくとでも?』
『そのボロボロの身体なら我らでも…!!!』
大勢の魔物達は魔王ミロスがやられた事に怒り、その元凶であるリュークを許すわけがなかった。
だからこそ武器を持ち、魔法陣を発動し、構え始め、リュークをリンチする為に周囲を囲み始める。
「…ち、やはりゲームみたいにはいかないか」
ゲームなら魔王を倒した後はムービーが始まって自動で魔王城から脱出して王国に無事に帰れるのだが、ゲームの物語とはかけ離れた内容のせいなのか、全く違う展開になってしまった。
『奴は1人だ!全員でかかれ!』
『みんなでやれば奴にも勝てる!』
『魔王様の仇だ!行くぞ!!!』
魔物達は雄叫びを上げながらリュークに襲い掛かる、魔物が1体だけならなんとなく勝てると思うが、今いるのは無数の魔物達、このままいくと確実に殺されるだろう。
「…万事休すかっ!!!!!」
『死ねェェェェ!!!!!』
「………………………………え?」
死を覚悟して目を瞑ってしまったが、何故か一向にやられた感覚がなく、どうゆう事なのか恐る恐る目を開けると、そこには血だらけの男が魔物達を斬り倒していた。
『ギャァァァァァァァァァ!!!!』
「…諦めるな…リューク…」
「クロウ様!?」
クロウは襲い掛かる魔物達を血だらけの剣で次々と斬り倒して、リュークを守っている、まるでそれが当たり前かの様に…
「……リューク…少し…休んどけ」
「な…何を言っているんですか!?」
休むのはむしろクロウの方だろう
左目は潰れて、全身大火傷のせいで皮膚が爛れて、全身の骨が折れて、身体全体に穴が空いており、そこから血がずっと流れている。
「そんな…そんな状態でなんで僕なんかの為に!!!」
「…疲れただろう?…後は…俺に任せて…"スリープ"」
「っ!?…クロウ…さ…ま…」
クロウはリュークに睡眠の魔法をかけて眠らせる、疲れた身体を休ませる時はやはり寝るのが1番だからだ。
「…ゆっくり…休みな………世界を…救った…勇者様…」
『何よそ見してんだよ!!!』
『コイツの身体はボロボロだ!!!殺せ!!!』
『まずお前から血祭りに上げてやる!』
襲い掛かる無数の魔物達、クロウはリュークを守る為に斬られ、焼かれ、噛まれ!切り刻まれながら魔物達を斬り倒していく。
「…主人公が…死んだら…駄目…だろ?…アイツの…物語は…幸せな終わりが………相応しい」
クロウは思った"俺は良い、俺は元々惨めに終わる筈だった人間、ズルをして強くなってここに来ただけだ"と、
"死ぬのは怖くない!!!だが!愛する人達が死ぬエンディングなんて見たくない!!!俺は…いや…俺が見せるのは愛する人達を守りたいと思う人の心だ…人間の魂だ!!!"
と!!!!!
「ハァァァァ!!!!」
クロウは叫びながら魔物達を斬り倒していく、剣の持つ所に幸運と一瞬で掘りそして
「ダァァァァァァァァァ!!!!!」
自分の血でP を書いて勇気と書いた。
(リュークに幸運を!…俺に勇気を!!!)
「俺を…俺を殺してみろ!!!!!魔物どもォォォォォ!!!!!」
『『『ウォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!』』』
———————————————————————
そして2時間の時が過ぎた…
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