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1章
15.
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25階層ボス部屋の前、セフティーゾーンに到着。
「やっとここまで辿り着いた。いくら攻撃してこないとは言え、流石に疲れた。」
3日間連続でモンスターハウスの処理をしたおかげでみんな疲労困憊だ。
私も疲れた。
「今日はここで休んで明日、ボス攻略して帰る事にしよう。」
アルトの意見に賛成。
いつも通り分かれて準備をする。
食事を済ませて見張りをジンにお願いし、就寝した。
翌朝、朝食を、済ませてボス部屋へ。
ボスの攻略はあっさりと終了した。
「やっと終わったね。アルトさん、ここが最下層になるのですよね。ダンジョンコアってこの近くにあるのですか?」
ダンジョン制覇が初めてのミーナは気になったので聞いてみた。
「どこのダンジョンでもそうなんだが、コアのあるところは分からないんだ。精霊が管理していると言われているがそれ自体も確証がない。」
そうなんだ。一度、精霊にでも聞いてみようか。ぼんやり考えていると不意に壁の一部が気になり、なんとなく手を伸ばしてみた。
「わぁー」
ゴォン!!
壁をすり抜けてしまった。突然すぎて転んだ。
「痛っー。なにこれ。どうなってるの」
プチパニックだ。立ち上がり、改めて周りを見てみると正面に虹色に輝く私の頭サイズくらいの魔石が浮いている。魔石の周りは壁が白く、部屋の様な感じだ。心地の良い気配に誘われて魔石に近づいた。
「まぁ、珍しい。ここに人が入れるなんて。」
透き通った声が聞こえる。
良くみると、魔石の側に精霊らしき人がいる。
「あら、貴女風の王の愛し子ね。だから入れたのかしら。私は此処を管理する土の精霊の主よ。」
どうやら上位の精霊みたいだ。
「初めてまして。私はミーナ。風の王とはお友達よ。何故私はここに呼ばれたのかな?漸く、ダンジョンアタックが終わって帰ろうと思ったとこだったのに。」
土の精霊にモンスターハウスの事を説明した。
「あらあら、そんな事になっていたのね。それは申し訳ないわ。」
精霊曰く、最近ここの管理をする個体が新しい子に変わったとかで調整を誤っていたらしい。それに気が付いたこの先程から話をしている精霊の主が慌てて直した様だが恐らく間に合わなかった分がモンスターハウスとなっていたとの事。今後はこの様な事は起こらないから安心して欲しいらしい。
その新しく管理をしている個体も魔石の側に現れた。
「ごめんなさい。失敗してしまって迷惑かけて。」
しょんぼりしているので許してあげた。
「とりあえず無事モンスターハウスも消滅させれたから今回は見逃すよ。次に同じ事の無い様十分気をつけてね。」
一応、クギは指しておこう。
「ところで元の場所に戻りたいのだけどどうしたら良いの。ちゃんと戻れるよね。」
そんな事より、早く帰りたい。
目を伏せ、何かを考えていた精霊の主が此方を向いた。
「元の場所には私が戻してあげる。今回のお詫びに貴女には加護を、外にいる三人には、土の精霊石をあげるわ。知っているかと思うけど、精霊石を持っていると属性の魔法の威力が上がり、耐性が強化されるわ。はい、これが石ね。貴女には加護の腕輪よ。風の王のとお揃いだから一緒にはめておいてね。私の名前はノームよ。助けが欲しい時はいつでも呼んでね。呼び方はシルフと一緒だから知っているでしょ。」
黄色に輝く石を3つ受け取りつつ、頷く。ノームという事はこの精霊、土の王だ。
「あなた、土の精霊王ですね。シルフから聞いた事があります。改めてよろしくお願いします。」
びっくりしたが精霊王に会えたのは嬉しい。
「お話したい時に呼んでも良いですか。シルフとは時々、お茶してるのでその時一緒にどうですか。」
ニッコリと微笑んでくれた。呼んでも良いと言う事だろう。
「じゃあ、元の場所に戻すわよ。またね」
一瞬、目の前が白く光ったと思ったら、元の場所に戻っていた。
「ミーナ、急に姿が消えたから心配したぞ。何があったんだ。」
急に消えて急に目の前に私が現れたから三人ともびっくりした様で心配そうにこちらへ近づいてくる。
私はノームから聞いた事と精霊石の事を説明した。
「はぁ。本当に色々とやらかしてくれるな。お前は」
ロトが溜息まじりにこぼす。
アルトに精霊石を渡した。
「この石を何が身につける様に加工したら良いとんだな。ただ、精霊石を加工できる職人なんて居るのか。このまま持っていても良いが無くしてしまいそうだな。」
「それなら、一人思い当たる人がいるよ。ムートンにいる鍛治職人でどんな物でも作ってくれる人がいるんだ。今度行ってみようよ。」
三人が了承してくれたので近々、ムートンに行く事になった。
転送の魔法陣で入口まで戻りダンジョンを後にした。
このまま、王都まで戻る事となった。
夕方、殆ど日も暮れた頃王都へと到着した。
ギルドへの報告は明日にするとの事で拠点にまっすぐ帰宅。
みんな疲れきっているのでそのまま各々食事を済ませて就寝した。
「やっとここまで辿り着いた。いくら攻撃してこないとは言え、流石に疲れた。」
3日間連続でモンスターハウスの処理をしたおかげでみんな疲労困憊だ。
私も疲れた。
「今日はここで休んで明日、ボス攻略して帰る事にしよう。」
アルトの意見に賛成。
いつも通り分かれて準備をする。
食事を済ませて見張りをジンにお願いし、就寝した。
翌朝、朝食を、済ませてボス部屋へ。
ボスの攻略はあっさりと終了した。
「やっと終わったね。アルトさん、ここが最下層になるのですよね。ダンジョンコアってこの近くにあるのですか?」
ダンジョン制覇が初めてのミーナは気になったので聞いてみた。
「どこのダンジョンでもそうなんだが、コアのあるところは分からないんだ。精霊が管理していると言われているがそれ自体も確証がない。」
そうなんだ。一度、精霊にでも聞いてみようか。ぼんやり考えていると不意に壁の一部が気になり、なんとなく手を伸ばしてみた。
「わぁー」
ゴォン!!
壁をすり抜けてしまった。突然すぎて転んだ。
「痛っー。なにこれ。どうなってるの」
プチパニックだ。立ち上がり、改めて周りを見てみると正面に虹色に輝く私の頭サイズくらいの魔石が浮いている。魔石の周りは壁が白く、部屋の様な感じだ。心地の良い気配に誘われて魔石に近づいた。
「まぁ、珍しい。ここに人が入れるなんて。」
透き通った声が聞こえる。
良くみると、魔石の側に精霊らしき人がいる。
「あら、貴女風の王の愛し子ね。だから入れたのかしら。私は此処を管理する土の精霊の主よ。」
どうやら上位の精霊みたいだ。
「初めてまして。私はミーナ。風の王とはお友達よ。何故私はここに呼ばれたのかな?漸く、ダンジョンアタックが終わって帰ろうと思ったとこだったのに。」
土の精霊にモンスターハウスの事を説明した。
「あらあら、そんな事になっていたのね。それは申し訳ないわ。」
精霊曰く、最近ここの管理をする個体が新しい子に変わったとかで調整を誤っていたらしい。それに気が付いたこの先程から話をしている精霊の主が慌てて直した様だが恐らく間に合わなかった分がモンスターハウスとなっていたとの事。今後はこの様な事は起こらないから安心して欲しいらしい。
その新しく管理をしている個体も魔石の側に現れた。
「ごめんなさい。失敗してしまって迷惑かけて。」
しょんぼりしているので許してあげた。
「とりあえず無事モンスターハウスも消滅させれたから今回は見逃すよ。次に同じ事の無い様十分気をつけてね。」
一応、クギは指しておこう。
「ところで元の場所に戻りたいのだけどどうしたら良いの。ちゃんと戻れるよね。」
そんな事より、早く帰りたい。
目を伏せ、何かを考えていた精霊の主が此方を向いた。
「元の場所には私が戻してあげる。今回のお詫びに貴女には加護を、外にいる三人には、土の精霊石をあげるわ。知っているかと思うけど、精霊石を持っていると属性の魔法の威力が上がり、耐性が強化されるわ。はい、これが石ね。貴女には加護の腕輪よ。風の王のとお揃いだから一緒にはめておいてね。私の名前はノームよ。助けが欲しい時はいつでも呼んでね。呼び方はシルフと一緒だから知っているでしょ。」
黄色に輝く石を3つ受け取りつつ、頷く。ノームという事はこの精霊、土の王だ。
「あなた、土の精霊王ですね。シルフから聞いた事があります。改めてよろしくお願いします。」
びっくりしたが精霊王に会えたのは嬉しい。
「お話したい時に呼んでも良いですか。シルフとは時々、お茶してるのでその時一緒にどうですか。」
ニッコリと微笑んでくれた。呼んでも良いと言う事だろう。
「じゃあ、元の場所に戻すわよ。またね」
一瞬、目の前が白く光ったと思ったら、元の場所に戻っていた。
「ミーナ、急に姿が消えたから心配したぞ。何があったんだ。」
急に消えて急に目の前に私が現れたから三人ともびっくりした様で心配そうにこちらへ近づいてくる。
私はノームから聞いた事と精霊石の事を説明した。
「はぁ。本当に色々とやらかしてくれるな。お前は」
ロトが溜息まじりにこぼす。
アルトに精霊石を渡した。
「この石を何が身につける様に加工したら良いとんだな。ただ、精霊石を加工できる職人なんて居るのか。このまま持っていても良いが無くしてしまいそうだな。」
「それなら、一人思い当たる人がいるよ。ムートンにいる鍛治職人でどんな物でも作ってくれる人がいるんだ。今度行ってみようよ。」
三人が了承してくれたので近々、ムートンに行く事になった。
転送の魔法陣で入口まで戻りダンジョンを後にした。
このまま、王都まで戻る事となった。
夕方、殆ど日も暮れた頃王都へと到着した。
ギルドへの報告は明日にするとの事で拠点にまっすぐ帰宅。
みんな疲れきっているのでそのまま各々食事を済ませて就寝した。
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