領主にならないとダメかなぁ。冒険者が良いんです本当は。

さっちさん

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1章

16.

「ふぁー、よく寝た。」
翌朝、スッキリ目が覚めたので、着替えてリビングに降りる。
アルトが座っていた。
「アルトさん、おはようございます。朝食準備しましょうか。」
「ミーナ、おはよう。今日はしなくて大丈夫だ。あの2人はまだ、起きて来てないし。今からギルドに報告に行くが一緒に来れるか?」
「ご飯食べたら出掛けられるよ。」
とりあえず、朝食を済ませる。
特に準備する物も無いのでそのままアルトとギルドに向かった。

ギルドに到着。朝も早いせいか人が多い。歩きにくそうにしているとアルトに抱き上げられた。
そのまま、ギルマスの執務室へと向かう。
「「おはようございます。」」
叔父さんは難しい顔で机で書類を眺めていた。
「あぁ、おはよう。おかえり、ミーナ。とりあえずマースの件とダンジョンの件の報告を聞こうか。」

アルトが順に話をする。叔父さんは黙って話を聞いていた。
「成る程な。マースの件は先に騎士団から報告があったが、内容もほぼ同じだ。問題ないだろう。ダンジョンの件だが、とっひょうしもない報告だな。とりあえずモンスターハウスが無くなっていると言うことを一度ギルドでも調査してから立ち入り禁止の解除にするか。国には報告が必要だな。精霊の事は伏せとくか。いや、陛下だけ内密に報告するか。どちらにしてもミーナ、一緒に城だな。」
ゔっ、嫌だ。このパターン。
「私行かないとダメ?アルトさんで良いんじゃ無いの」
断れるなら行きたくない。また、厄介事を押し付けてきそうだ。
「そう言うと思ったが帰ってきたら連れてくる様に先に連絡が入っているから無理だな。」
逃げれないようだ。
「わかった。いつ行くの?」
「午後からだ」
今日行くとか嫌すぎて顔が引き攣った。
今回は着替えなくても良いとの事で昼に拠点まで迎えにきてくれるとの事。そのまま、数日叔父さんのところに滞在する様言われたのでその予定。
アルトと一旦拠点に帰った。
「アルトさん、ドロップアイテムはどうする?モンスターハウスの分がかなりあるよ。書き出そうか。」
「そうだな。お願いできるか。」
拠点に戻り、アイテムをリスト化する。
ロト達も呼んで欲しいものをまずは選ぶ。
私は個人的にはボス部屋で宝箱から出た弦楽器が欲しかったので貰った。
三人も欲しいものを取ったようだ。
食材を預かり他の物は換金して分けるとの事。お任せした。
お金は私のギルド口座に入れてもらう様お願いした。
昼食を食べようと準備していてら叔父さんがきた。
どうせならと一緒にご飯を食べる事にした。
「じゃあ、数日留守にします。何かあったら叔父さんの邸でも訪ねてください。」
面倒くさくが城へ向かう事にした。

陛下の執務室に到着。隣接する応接間に通されて今は叔父さんと2人、陛下が来るのを待っている。

「待たせたな。早速、話を聞こうか。」
向かいに座り、ティーカップを持ちながらこちらの話を促す。
私はマースの件とダンジョンの件を話した。
「マースの件、ご苦労だったな。これについては国より褒美を取らす。まず、アルトは個人ランクをAに、ロトはB+にマリアはC++に昇級だ。お前は年齢さえなければすでにB+だろ。流石に昇級というわけにいかないが何か欲しい物はあるか。」
「急に聞かれても、、、」
そんな事になるとは思ってなかったので困った。どうしよう。
「身分と言ってもお前より上級は王家だけだしな。かといって宝石やドレスもいらんだろ。そうだ、ペストリアの王都にある領主館でどうだ。あそこの領地については今回、周辺に分配するから領主館が必要なくなる。使用人事お前にやろう。確かアズベリー領主館とは道を挟んで隣同士だ。あの辺りをひとまとめにお前の物にしたら良い。アズベリー領主館の土地は国からの支給ではなく名義も領主になっているから広く使ったら良いぞ。」
悩んでいたら勝手に決まったみたい。
もう、なんでもいいや。
「近々、【疾風の刃】には正式な謁見を申し出る。この時に報酬については皆に説明するからそのつもりで。」
陛下はとても満足そうだ。
「次にペストリア領地の件だがな、マース地区とオーロラ地区についてはアズベリー領地とするからな。お前の所だけが王都の隣接地を持って無かったから丁度良いかと思ってな。オーロラ地区も漁業が盛んだ。良いところだと思うぞ。残りのキャセロン地区はワーズのところに分配する。今、細かいところを調整中で来週早々にでも決まると思うぞ。」
簡単に言ってのける陛下。新しい領地はそれなりに嬉しいが叔父さんとの約束が頭を過ぎる。
「だから、数日滞在な訳ね。」
横に座っている叔父さんを睨みつけた。
「あぁ、約束だからな」
全く悪気は無さそうだ。
「ミーナ、こいつから聞いているが新たな領地はお前が見る事になっているらしいな。何か助けは必要か。」
嬉しそうな声が聞こえる。
「今の時点ではなんとも。色々調べて何かありましたらその時はよろしくお願いします。」
とりあえず、内容の把握をしてからにしよう。
この狸親父二人に掛かったらろくな事がない。
「で、次にダンジョンの件だがこちらに着いては機密事項にする。下手に広がってダンジョンコアや精霊達を脅かされても困るしな。まあ、精霊に招いてもらえるやつなんか早々には居ないと思うが。今はっきり知られているのは王家の直系とアズベリーの直系のみだ、精霊との繋がりが有るのが。つまりはお前とワシと第一王子だけど言う事になる。精霊の苦情まで処理しきれん。仲間にもくれぐれも他で話さない様口止めしとけ。」
確かに陛下の言う通りだ。精霊を宥めるのは大変だと思う。気ままな個体が多いから。
了承の意味も含め頷いた。
「ところでミーナ。来年には8歳だろ。婚約でも進めようか。」
なんの冗談を言い出す。狸が。
「絶対に嫌です。私は両親みたいに恋愛結婚が夢なの。もし、婚約話なんか持ってきたら、領地ほったらかしてにげてやるー」

苦笑いの狸達
「わかったわかった。もし話があってもこちらでちゃんと断っておくから、もし相手を見つけたら報告するんだぞ。但し、生涯独身は認めたやれない。20歳になっても一人だったらこちらから用意する相手と大人しく結婚する事。これが条件だ。わかったな。」
これには流石に逆らえない。守護竜の事があるから血は絶やす事ができないと両親からも聞いていた。
「わかりました。なるべくお世話にならない様に努力します。」

こうして城を後にした。
感想 15

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