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35 女子会と消毒
しおりを挟む部屋でのんびり過ごしていると、お昼前、ドアのノック音とともにセレナが勢いよく部屋になだれ込んできた。
「ユイ! 無事だったのね!」
セレナの顔には悲壮感が漂い、目が潤んでいる。私の姿を見るなり、一目散に駆け寄って強く抱きしめてきた。
「大丈夫? どこも怪我してない? 何か怖いことされてない?」
しきりに私を案じてくれるセレナの様子に、私の顔も自然とほころぶ。
「心配かけてごめんね、セレナ。大丈夫だよ」
簡単にイーグス邸での出来事を話した。すると、セレナの顔がみるみるうちに歪んでいく。
「あのクソ野郎! 教会の枢機卿とかいう肩書きが聞いて呆れるわ、ユイをそんな目に遭わせるなんて!」
セレナに似つかわしくない単語まで飛び出し、彼女は心底怒ってくれているのがわかった。
「でも、本当に安心したわ。もう二度と顔も見たくないわね」
「うん。ありがとうセレナ。本当に心配かけてごめんね」
「ゆいが謝ることじゃないでしょ! 悪いのはアイツよ、アイツ!」
カイルさんと同じようなことを言ってくれるセレナの優しさに、胸が温かくなった。
「ね、お菓子たくさん持ってきたから食べましょ! 気分転換よ」
セレナはそう言うと、持ってきた大きな籠から色とりどりの可愛らしい焼き菓子をテーブルに並べ始めた。
「じゃあ、紅茶が欲しいね。貰ってくる!」
立ち上がろうとした、その時。控えめなノック音とともに、ルシアさんが部屋に来た。手には、美味しそうなサンドイッチが丁寧に詰まった籠が。
「ユイさん。お昼ご飯まだだと伺ったので、ご一緒しようかと思ったのですがお邪魔でしたか?」
ルシアさんは、セレナが部屋にいるのを見て、少し遠慮がちに尋ねてきた。セレナとルシアさんは、顔見知り程度の挨拶はするが深く話したことはないはずだ。私とセレナは一瞬目を合わせると、同時に笑顔になった。
「全然お邪魔じゃないです! ルシアさんもぜひ、ご一緒してください!」
ルシアさんはホッとした様子で、「ありがとうございます!」と言って部屋に入ってきた。
テーブルに、ルシアさんの彩り豊かなサンドイッチと、セレナの焼き菓子、そして淹れたての紅茶を並べると、一気に部屋が華やかになった。セレナが目をキラキラさせて言う。
「これぞ女子会だわ!」
ルシアさんも楽しそうに、満面の笑みで答える。
「女子会ですね! ユイさんが無事に帰ってきてくれて本当に良かった」
三人でお茶をしながら和やかな昼を過ごすうちに、かなり打ち解けて仲が深まった。それを嬉しく思っていると、ルシアさんが急に真面目な顔になって詰め寄ってきた。
「で、ゆいさんにひとつ聞きたいんですけどいいでしょうか?」
「え、な、なんですか?」
「カイル団長との関係は、一体どうなってるんですか?」
「へ?」
「え、何よそれなんの話!?」
セレナも驚いて身を乗り出す。
「え? え?」と私が戸惑っていると、ルシアさんは目を輝かせながら、声を潜めた。
「朝からものすごい噂になっていましたよ。城内が持ち切りです」
「噂……ですか?」
「昨夜、あのクールな魔道士団長が女性を抱きかかえて王城に帰ってきたかと思えば、共に朝まで一緒の部屋で過ごし……さらに! 朝から団長が部屋から出てきたかと思えば、あの団長が自ら朝食を部屋に運ぶ様子が目撃されているんです! 私の耳にも届いたので、城内でかなり話が広がってるかと」
それを聞き、全身の血が逆流するような感覚に襲われた。恥ずかしさともどかしさで、顔が真っ赤になり、思わず悶える。
(どうしよう、申し訳ない事になってる!)
ルシアさんとセレナに、昨日の夜の出来事と、その結果朝まで部屋に居てくれた話を必死に説明した。決して、色恋沙汰なことなど無かったと。
説明を聞き終えたルシアさんは、納得したように頷いた。
「なるほど……やはり、そういうことでしたか」
一方、セレナは心底がっかりした様子で、大袈裟に肩を落とした。
「なんだ、つまらないわね!」
「いやいや、カイルさんに申し訳ないよ。どうしよう……」と再び悶える。
すると、ルシアさんとセレナは顔を見合わせ、同時に言った。
「団長さんは、そんなこと気にしてないと思うわよ?」
「団長さんは、そんなこと気にしてないと思います」
ルシアさんはお茶を一口飲みながら、冷静に分析する。
「噂は過度に広まりますからね。しかも、あの女性の影もなかった団長さんだから、特にですよ。でも、団長さん自身がそんな噂を気にされる方なら、公然でそんな真似はしません」
そうなのか、と私は一旦納得した。
「あとで、ちゃんと謝ろ……」
私がそう呟くと、セレナは首を傾げた。
「でも、 ゆいが謝るのも変じゃない? 団長さんと何も無かったんでしょ? なのに、勝手にそんな噂を流してる人達の方が悪いわよ」
セレナのその言葉で、昨夜、彼の唇に触れた出来事を鮮烈に思い出してしまった。顔がカッと熱くなり、みるみるうちに赤くなる。私は両手で頬を抑え込んだ。
それを見たルシアさんとセレナは、再び目を輝かせ、同時に私に詰め寄ってきた。
「え? 何ですか?」
「何かあったわね、ゆい!」
「な、なんでもないよ! 暑いだけ!」
必死にごまかそうとしたが、流石にあの話は恥ずかしすぎて、この場で白状することはできなかった。サンドイッチと焼き菓子に囲まれながら、私の頬の赤みは、女子会の格好のネタとなってしまった。
◇
日も落ち、セレナが帰宅すると、客間に残された静寂が昼間の賑やかさとのギャップで少し寂しく感じられた。私が物思いにふけっていると、コンコンと控えめなノックの音が響いた。
ドアを開けると、カイルさんが立っていた。
「カイルさん、お仕事お疲れ様です!」
カイルさんはちらりと部屋の中を見た。
「セレナ嬢は帰ったか?」
「はい、さっき帰りました」
「そうか。夕食は食べたのか?」
「あ、まだです。さっきまでセレナとお茶をしていたので、あんまりお腹が空いていなくて……」
そう言うと、カイルさんは一言、「じゃあ、軽めに何か作ってもらってくる」とだけ言い、私の返事を待たずに行ってしまった。
(ああ、また手間をかけてしまった……)
ルシアさんから、カイルさんに朝食を運ばせていたという噂が広まっているという話を聞いたばかりだ。今も世話を焼かせてしまっていることに、申し訳なくなる。
しばらくすると、カイルさんは湯気の立つ皿をいくつか抱え、部屋に戻ってきた。ソファ横のテーブルに並べる料理の量は、軽めと言いつつも、それなりに多い。カイルさんも普通に一緒に食べるのだろう。カイルさんがソファに座り、目で「来い来い」と促されたので、私も隣にそっと座った。
「セレナ嬢とはゆっくり話せたか?」
「はい! すごく楽しかったです。それにお昼にはルシアさんも来てくれたんです」
カイルさんは、私の話を優しく聞いてくれる。やっぱり、彼の表情が今までにないくらい優しい。しかも、一緒に夕食までとってくれて、嬉しいやら申し訳ないやらで複雑な気持ちになった。
食事を終えると、心の底から感謝を彼に伝えた。城内に広まっている噂の話が一瞬脳裏をよぎったが、それを口にする勇気はなく、感謝だけを伝えるに留めた。
カイルさんは、「ああ、かまわない」と返事をしたあと、ふと何かを悩むような表情を見せる。
数秒の間が開いたあと、カイルさんはジャケットのポケットから何かを取り出した。
「ユイ、これ……」
カイルさんの手に握られていたのは、青い石のネックレスだった。
(私のネックレス!)
手元に戻らないかもしれないと諦めていたネックレスを見て、胸が熱くなる。
「ありがとうございます!」と伝えながら、ネックレスに手を伸ばそうとしたけど、カイルさんがすっと手を引いた。
「え?」
ネックレスを受け取れず戸惑っていると、彼は悩ましげな表情を浮かべた。
「俺の勝手な考えなんだが、あいつの手に渡ったものを、ユイに渡すのは気が進まない。何か代わりのものを渡してもいいだろうか」
そう言われ、そこまで気にしてくれたことに驚く。私に配慮してくれているカイルさんに、申し訳なくも思うし、そんな風に考えてくれた事が嬉しくもあった。
「そこまで考えてくれて、ありがとうございます。でも、とても大切なネックレスなのでこれがいいです」
そうきっぱりと伝えると、カイルさんは複雑な笑顔を浮かべながらネックレスを手渡した。
ひんやりとした青い石が、私の手のひらに戻ってきた。手元に戻ってきたことが、心の底から嬉しい。私はすぐにネックレスを首につけた。青い石が胸元で光ると、なんだか胸が温かくなる。
「ありがとうございます」
満面の笑顔をカイルさんに向け、改めて感謝を伝えた。
すると、カイルさんはグッと息を詰めたような表情を見せ、彼の手がゆっくりと私に伸びる。
カイルさんの大きな手が、私の肩に触れた。その温かさと、強い力を感じて心臓が一瞬で跳ね上がる。
そのままゆっくりと、カイルさんの顔が近づいてくる。
(えっ!?)
迫りくる彼の顔に意識が全て持っていかれ、心臓が警鐘のように激しく鳴り始める。距離が、どんどん縮まると彼の涼しげな香りが、鼻腔をくすぐった。
そして、そのまま顔を寄せられ、思わず「ひゃっ」と息を漏らすような小さな声を上げてしまった。
カイルさんは、首から下がる私のネックレスの青い石に、そっと口づけを落とした。ヒヤリとした石に、カイルさんの温かい唇が触れる。あまりの衝撃に、呼吸すら忘れてしまう。ドキドキという言葉では表せない激しい鼓動が、全身の血液を沸騰させた。
フワッと、ネックレスを介して温かくなるような感覚が、胸に流れ込んだ。
スッとカイルさんの顔が離れていく。顔を離したカイルさんは、先程までの悩ましさとは裏腹の、深い色気を纏っていた。そのまなざしに、心臓が口から飛び出しそうになる。
「消毒しといた」
カイルさんは、悪戯が成功したかのような完璧な笑顔でそう言った。その破壊力はすさまじく、胸のドキドキは止まらなかった。
カチコチに固まっていると、カイルさんは何事もなかったかのように、テーブルの食器を片付けはじめた。手伝わなきゃ、と思うけど動揺しすぎて動けない。
消毒って言ってたけど、温かいな感覚が流れたから浄化的な魔法をかけてくれたんだと思う。だけど、こんなふうにする必要ある!?
カイルさんは食器をまとめながら、ふと何かを思い出したように私を見た。
「ユイ。今日は一人で寝れるか?」
その言葉で、昨日彼に添い寝してもらっていた事実を思い出す。私は壊れた人形のようにブンブンと頭を縦に振った。
「ネ、寝れマス……」
声が完全に裏返ってしまった。
「そうか」と微笑んだカイルさんは、「じゃ、また明日。おやすみ」と言いながら、食器を持って静かに扉へと向かった。
何事もなかったかのように、クールに去っていくカイルさんの背中。
(何で、あんなに冷静なの………)
昨日といい、今日といい、なぜ自分ばかりがこんなにもドキドキさせられるのか。私の心臓は未だに異常な速さで脈打っているというのに、彼は一切動じていない。動揺の欠片さえも見えない。この不公平さに、一瞬で怒りが湧き上がった。
「ま、待ってください!」
私が叫ぶように呼び止めると、カイルさんは扉の前で立ち止まり、静かに振り返った。
「消毒って、こ、こんなふうにする必要ないじゃないですか!」
私の声は上ずり、顔は羞恥で熱い。だけど、ここで言わないと私の気が済まない。ソファから立ち上がり、全身を震わせながら彼に向かって訴えた。
「私の感情を弄ばないでください!!」
精一杯の抗議だった。カイルさんは、私の真っ赤な顔と激しい動揺を一瞥すると、ふっと、蠱惑的な笑みを浮かべた。
「お前が、俺に魅了をかけているのがいけないんだろう?」
その妖艶な囁きを残し、カイルさんは私の返事を待たず、静かに扉を閉めて部屋から出ていった。
扉が閉まった後の部屋は静寂に包まれる。私はソファに崩れ落ちた。カイルさんのさっきの言葉が、耳の奥で反響する。
(『お前が、俺に魅了をかけているのがいけないんだろう?』)
あの彼の言葉は、私の抗議に対して、心に一撃を食らわせるための完全な反撃だった。
違う、 私は何もしていない。だけど、あの顔。あの声。あの言葉。
カイルさんの妖艶な反撃に、私の心臓の激しい鼓動は、怒りなのか、羞恥なのか、それとも別の何かなのか、もう判別がつかない。両手で顔を覆い、悶絶した。
なかなか動悸が収まらない。ネックレスが戻ってきたほっとしたし、嬉しさはある。
だけど、今はそれよりも、この胸の異常な鼓動と、カイルさんのあの笑顔に、私の心は激しくかき乱されていた。
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