『愛が切なくて』- すれ違うほど哀しくて  

設楽理沙

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7 ◇スムーズにいかない離婚

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7.


 10月の中旬彼女にプロポーズした俺は、秋も深まり晩秋のもみじの紅葉の色合いも
深まった頃、11月に入るとすぐに妻との離婚の話を進めた。

 しかし、周りからの反対に遭い、遅々として離婚の話は進まなかった。

 娘にあんなことをしておきながら、妻側(妻+義両親)は親権を渡さないと言ってきた。


 義両親も今の妻にまともな子育てなどできないことは承知のはずなのに。


 我が(妻)が離婚されないための手段として、そう主張してきているのだろう。


 義理の間柄であるならばまだしも、実の親子であるにもかかわらず
娘を愛せない、愛さない、そしてただ愛せないだけでなくまともに
食事も与えないという、精神と共に身体にも虐待できるようなまともじゃない女と、
この先夫婦でいられるほど……
目の前の現実をスルーできるほど……

俺は、度量の広いできた人間ではない。




両親にも説明したが、分かってはもらえない。


 人間は皆、善人であるという善人説を説く彼ら両親には
妻の仕出かしたこと、これまでの仕打ちを話してもただただ俺が
大仰に捉えているのではないか?


 実の娘にわざとそんな酷いことをするはずがない。



 淳子さんは、心身共に病気だったのではないか?


 仮に前々から淳子さんの様子がおかしかったのだとしたら
何故今頃になって離婚になるのか?


 孫の紀子だって大きくなっているのだから、お前が気を付けてフォロー
すれば家庭は上手く続けていけるはずどうしてもというのなら、孫が
18才になってからでは駄目なのかとか、まぁいろいろ引き止められ、
脱力した。


 なんとか突破口はないかと俺は弁護士に相談することにした。


 依頼は引き受けます。

 いずれ離婚できるよう、ご希望に添えるよう頑張りますが
長引くことは覚悟しておいて下さいと言われた。


 それを聞いて、俺はまたもや脱力した。

 だが最終的には離婚できる方向に持っていけます、と言われ
少し気持ちを宥めることができた。


そのような中、右往左往しながらも自分を鼓舞し、この先戦っていくことを
改めて決意した。



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