姉の婚約者は私と姉の区別がつかないようです~婚約破棄する相手が違うようです???

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その21

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「父上、私はあなた様の期待に応えられるよう頑張って参りました。しかしながら、私のことを捨てようとなさったのは、父上ではありませんか。どうしてでしょうか。私のことがそれほどまでに嫌いなのでしょうか???もしそうだとしたら、私が父上を殺したとしても、それは別に問題ないわけでございましょうね???私は今、父上のことを殺そうとしております。それでも、よろしいわけですね???」

王子様は、自分の正義に縛られて、かえって強くなっていました。お姉さまがいくら攻撃を加えても、王子様はびくともしませんでした。これは1種の肉体改造でしょうか。誰かが王子様に施したのでございましょうか。それとも、これもまた、神様のなし得る技と言うものでございましょうか???

そうだとしたら、私たちはもはや贖う方法がありません。このまま王子様が世界まで滅ぼすと言うのであれば、私たちはそれを受け入れないといけないのかもしれません。本当は嫌ですが、お姉さまですら止められないと言うことであれば、仕方のないことなのかもしれません。

「ではそろそろ、本気を出させていただくことにしましょうか……???」

それでも、お姉さまはものすごくうまく、王子様と対峙していたと思います。しかしながら、王子様が本気を出すと言ってから、お姉さまはもはや、戦う手段をなくしていたのかもしれません。すべてを封じられてしまったと言うことでしょうか。それほど、王子様の力が強かったわけでございましょう。

「一体何が起きていると言うんですか……」

事態が悪化するにつれて、この様子を見に来る客が増えてきました。それはおそらく、王子様の姉妹だったり、あるいは姉妹だったりするのでしょうか。でも私に言わせれば、このような客が増えれば増えるほど、王子様の怒りはますますヒートアップするのではないかと思いました。王子様の恨みと言うものは、必ずしも皇帝陛下の目に向けられたものではないと思いました。

このような原因を作ってしまったのは、おそらく、ここにいる王族全てが関わったことなのでございましょう。ですから、王子様はますます復讐するための準備が整ってしまったわけでございます。だとしたら、これ以上お姉さまが傷つく必要はあるのでございましょうか。仲間内の戦いに、お姉さまが身を捧げる必要なんてあるのでございましょうか???

「お姉さま、これ以上戦う必要は無いかと思います!!!!!」

私は声を大にして、言いました。すると、私たちがいたことに初めて気がついたかのように、客の皆様は、

「あらあら、ここにマリアがいるんじゃないの。あの役立たずなマリアが……」

と言って笑い出しました。どうして彼らが、お姉さまのことを馬鹿にすることができるのでございましょうか。私はこんな話を聞いていて、だんだん腹が立ってきました。
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