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第八章 ハヤヒトの国
隼人の国
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村田卿との僅かな邂逅ののち、隼人と草介は西へと向けて駆け出した。
ここまで案内してくれた忠太は無言で見送り、二人は深々と礼を捧げて港を目指した。
井芹川沿いに下り、坪井川と合流すればもう有明海は目と鼻の先だ。
薩軍は一隻の艦も保有しておらず、制海権は政府にあった。
展開中の海軍艦に連絡を取れれば明光丸を回航してもらうことが可能だろう。
村田新八から預かった大久保利通への書状。
大久保は言わずと知れた西郷の盟友だが、村田はもともと彼との仲が近かったわけではない。
それに変化が訪れたのは米欧視察を共にしてからのことだったという。
西郷とは対照的な雰囲気の大久保だったが、その衷心からの国造りへの思いと人柄に、村田はいつしか魅力を感じるようになっていたのだ。
「じゃあ言っちまやぁ、西郷さんと大久保っつうお偉いさんとの仲間割れみてぇじゃねえか」
「乱暴だがそう捉えることもできような」
走りながら、草介が思うままのことを隼人にぶつける。
御留郵便の詰襟制服に、二人とも腰には刀を差していた。草介の佩刀は由良乃から託された一振りだ。
草介の極論に少し苦笑した隼人だったが、あながち否定もしきれない。
薩摩が主導者の一角となって作られた政府と、その薩摩本国との戦いは、単純化するとまるで薩摩同士による決戦ででもあるかのようだ。
苦渋の表情を浮かべて大久保への書状を託した村田卿は、隼人と草介にこうも言った。
「言葉は力だ。それも自身の言葉がだ。これは電信ではいけない。私の筆で、私の言葉で大久保卿に伝えねばならない。間に合うかは分からぬが……宜しく配達のほど願い上げる」
薩摩の中でも主戦派ではなかった村田卿には、思うところもまた大きいのだろう。
万が一哨戒の薩軍部隊に誰何された際に通行できるよう、証明となる花押入りの鑑札を幾枚か隼人と草介に持たせて送り出したのだった。
「川が二又になってらぁ。このまま下ってきゃあ港はすぐだぁな」
草介がそう声をかけたとき、隼人は人差し指を唇に当てて急に立ち止まった。
夜明け前の暗がりの向こう、行く先の川岸近くに分隊規模の人影が蠢いているのが見えた。
だが既に、向こうはこちらの動きを捕捉していた。
「止まれ! 止まらんか!」
夜間哨戒中の薩軍部隊だ。
振り切る、という選択肢もあったが武装したこの人数に追跡されるのは避けたい。
「我らは郵便脚夫。村田新八大隊長の御用にて、これに鑑札もあり申す」
指呼の距離にまで近付いてきた部隊に対し、隼人は渡された鑑札の一枚を掲げた。
東天はやや白み始めたものの暗くてよく見えないため、分隊長と思しき男が投げて寄越すように身振りを交えて命じている。
隼人が抛った鑑札を男は空中で受け取り、部下が差し出した提灯の明かりで検めた。
しばしの後、部下と何事かを言い交わした男はゆっくりと部隊を後退させた。
「よかったぜ。話がわかるじゃねぇ……」
そう呟いて草介が胸をなでおろした時、だが部隊は横一列に並び、
「構え銃」
の号令で一斉に銃口をこちらへ向けたではないか。
「草介、伏せろ!」
反射的に隼人が草介の頭を押さえ、二人して地にうつ伏せるように身を低くした。
村田卿の鑑札も何も無視して、不審者は消すということなのか。
が、その時――。
隼人たちの右手、微高地の藪がざわめき、次々に兵が姿を現した。
薄明かりに認められるその姿は、鎮台兵の軍服によく似ている。
「ziel!」
高らかに響き渡った号令一下、一斉に構えられた銃は薩摩の哨戒部隊に向けられた。
その数およそ20余り。二個分隊、つまり小隊の半分である半隊規模の兵員だ。
「村田大隊長の鑑札ち聞こえもした。見せたもんせ」
新手部隊の副官と思しき男が、味方であるはずの哨戒隊に命じた。
隼人と草介を撃つよう命じようとした男は怯えた様子で近付き、丁寧に鑑札を差し出す。
受け取って一瞥し、暗がりで顔の見えない指揮官にそれを渡すと、
「去りやんせ」
ただ一言、そう声をかけた。
蜘蛛の子を散らすように退散する哨戒隊を尻目に、新手の部隊は次々に手元のカンテラに灯を点した。
灯りに浮かび上がるのはやはり鎮台兵の制服だが、歩兵なら緋であるはずの識別色部分が黒く塗りつぶされている。
中心に立っている指揮官と思しき男が、燐寸を擦って煙草に火を点けた。
燻らせた甘い煙は夜明け前の空気を伝い、その香りは隼人へと届いた。
そして、先ほどのプロイセン語による号令は――。
「また会ったな、片倉。そして草介君」
それは紛れもなく、あの日下関の火の山頂上で隼人ら御留郵便一行から前原一誠卿への書状を強奪した東堂靫衛だった。
鎮台の軍服に身を包んでいるが、明らかに薩摩兵を率いているのはどういうことか。
「村田大隊長の鑑札をお持ちだ。通りたまえ」
さも当然といった様子ですうっと手を挙げ、道の向こうを指し示す。
カンテラの明かりに左面の刀傷が、そして白濁した左の眼が浮かび上がった。
「東堂、おのれは……薩摩に付いて政府と矛を交えるのか」
怒りに震える隼人の声音を、草介は身の竦む思いで耳にした。
だがどうあれ、靫衛の部隊が現れなければ二人とも蜂の巣にされていただろう。
「半分ほど正しくはない」
靫衛は苦笑し、ふうっと煙草をふかした。随分と白んできた空に、たゆたう紫煙が形を変えてゆく。
「面白いとは思わぬか、片倉。薩摩が主導して作った政府と薩摩が戦い、日の本は試されている。諸外国もこの動向には高い関心を払っているだろう」
「何が言いたい」
「この国は今、薩摩の国ではないか。ここをはじめとした南九州は、古代より大和との軋轢に曝されてきた。神話の上では皇室と血縁があるとされるこの地の方々は、大和の圧政に抵抗して兵を起こしてきたのだ。養老四年、今から千二百年近くも前のことだ。その方々を隼人と呼んだ」
もう一度煙草をくゆらせ、靫衛はその白い眼で隼人を見つめた。
「お前の名と同じだな。何かの因縁なのか私には分からない。だが、今の日の本はまさしくハヤヒトの国ではないかね」
「言葉を弄したところで……!」
「まあよい。だが忘れるな、片倉。歴史は必ず繰り返す。隼人たちの大反乱が起きた養老四年、偶然にも北では蝦夷たちも大和に抗戦の狼煙を上げたのだ」
北で事が起こらぬとも限らんな。最後は独り言ちるようにそう呟き、靫衛は足元で丁寧に煙草の火を揉み消した。
「ゆけ、片倉。それに草介君。次に会うことがあれば、命の奪い合いになるだろう」
草介は隼人を引っ張るようにして、足早に靫衛隊から離れていった。
まずはこの書状を大久保利通卿のもとへ。
西のまだ昏い空の向こうから、潮の匂いを含んだ風が吹き寄せてきた。
ここまで案内してくれた忠太は無言で見送り、二人は深々と礼を捧げて港を目指した。
井芹川沿いに下り、坪井川と合流すればもう有明海は目と鼻の先だ。
薩軍は一隻の艦も保有しておらず、制海権は政府にあった。
展開中の海軍艦に連絡を取れれば明光丸を回航してもらうことが可能だろう。
村田新八から預かった大久保利通への書状。
大久保は言わずと知れた西郷の盟友だが、村田はもともと彼との仲が近かったわけではない。
それに変化が訪れたのは米欧視察を共にしてからのことだったという。
西郷とは対照的な雰囲気の大久保だったが、その衷心からの国造りへの思いと人柄に、村田はいつしか魅力を感じるようになっていたのだ。
「じゃあ言っちまやぁ、西郷さんと大久保っつうお偉いさんとの仲間割れみてぇじゃねえか」
「乱暴だがそう捉えることもできような」
走りながら、草介が思うままのことを隼人にぶつける。
御留郵便の詰襟制服に、二人とも腰には刀を差していた。草介の佩刀は由良乃から託された一振りだ。
草介の極論に少し苦笑した隼人だったが、あながち否定もしきれない。
薩摩が主導者の一角となって作られた政府と、その薩摩本国との戦いは、単純化するとまるで薩摩同士による決戦ででもあるかのようだ。
苦渋の表情を浮かべて大久保への書状を託した村田卿は、隼人と草介にこうも言った。
「言葉は力だ。それも自身の言葉がだ。これは電信ではいけない。私の筆で、私の言葉で大久保卿に伝えねばならない。間に合うかは分からぬが……宜しく配達のほど願い上げる」
薩摩の中でも主戦派ではなかった村田卿には、思うところもまた大きいのだろう。
万が一哨戒の薩軍部隊に誰何された際に通行できるよう、証明となる花押入りの鑑札を幾枚か隼人と草介に持たせて送り出したのだった。
「川が二又になってらぁ。このまま下ってきゃあ港はすぐだぁな」
草介がそう声をかけたとき、隼人は人差し指を唇に当てて急に立ち止まった。
夜明け前の暗がりの向こう、行く先の川岸近くに分隊規模の人影が蠢いているのが見えた。
だが既に、向こうはこちらの動きを捕捉していた。
「止まれ! 止まらんか!」
夜間哨戒中の薩軍部隊だ。
振り切る、という選択肢もあったが武装したこの人数に追跡されるのは避けたい。
「我らは郵便脚夫。村田新八大隊長の御用にて、これに鑑札もあり申す」
指呼の距離にまで近付いてきた部隊に対し、隼人は渡された鑑札の一枚を掲げた。
東天はやや白み始めたものの暗くてよく見えないため、分隊長と思しき男が投げて寄越すように身振りを交えて命じている。
隼人が抛った鑑札を男は空中で受け取り、部下が差し出した提灯の明かりで検めた。
しばしの後、部下と何事かを言い交わした男はゆっくりと部隊を後退させた。
「よかったぜ。話がわかるじゃねぇ……」
そう呟いて草介が胸をなでおろした時、だが部隊は横一列に並び、
「構え銃」
の号令で一斉に銃口をこちらへ向けたではないか。
「草介、伏せろ!」
反射的に隼人が草介の頭を押さえ、二人して地にうつ伏せるように身を低くした。
村田卿の鑑札も何も無視して、不審者は消すということなのか。
が、その時――。
隼人たちの右手、微高地の藪がざわめき、次々に兵が姿を現した。
薄明かりに認められるその姿は、鎮台兵の軍服によく似ている。
「ziel!」
高らかに響き渡った号令一下、一斉に構えられた銃は薩摩の哨戒部隊に向けられた。
その数およそ20余り。二個分隊、つまり小隊の半分である半隊規模の兵員だ。
「村田大隊長の鑑札ち聞こえもした。見せたもんせ」
新手部隊の副官と思しき男が、味方であるはずの哨戒隊に命じた。
隼人と草介を撃つよう命じようとした男は怯えた様子で近付き、丁寧に鑑札を差し出す。
受け取って一瞥し、暗がりで顔の見えない指揮官にそれを渡すと、
「去りやんせ」
ただ一言、そう声をかけた。
蜘蛛の子を散らすように退散する哨戒隊を尻目に、新手の部隊は次々に手元のカンテラに灯を点した。
灯りに浮かび上がるのはやはり鎮台兵の制服だが、歩兵なら緋であるはずの識別色部分が黒く塗りつぶされている。
中心に立っている指揮官と思しき男が、燐寸を擦って煙草に火を点けた。
燻らせた甘い煙は夜明け前の空気を伝い、その香りは隼人へと届いた。
そして、先ほどのプロイセン語による号令は――。
「また会ったな、片倉。そして草介君」
それは紛れもなく、あの日下関の火の山頂上で隼人ら御留郵便一行から前原一誠卿への書状を強奪した東堂靫衛だった。
鎮台の軍服に身を包んでいるが、明らかに薩摩兵を率いているのはどういうことか。
「村田大隊長の鑑札をお持ちだ。通りたまえ」
さも当然といった様子ですうっと手を挙げ、道の向こうを指し示す。
カンテラの明かりに左面の刀傷が、そして白濁した左の眼が浮かび上がった。
「東堂、おのれは……薩摩に付いて政府と矛を交えるのか」
怒りに震える隼人の声音を、草介は身の竦む思いで耳にした。
だがどうあれ、靫衛の部隊が現れなければ二人とも蜂の巣にされていただろう。
「半分ほど正しくはない」
靫衛は苦笑し、ふうっと煙草をふかした。随分と白んできた空に、たゆたう紫煙が形を変えてゆく。
「面白いとは思わぬか、片倉。薩摩が主導して作った政府と薩摩が戦い、日の本は試されている。諸外国もこの動向には高い関心を払っているだろう」
「何が言いたい」
「この国は今、薩摩の国ではないか。ここをはじめとした南九州は、古代より大和との軋轢に曝されてきた。神話の上では皇室と血縁があるとされるこの地の方々は、大和の圧政に抵抗して兵を起こしてきたのだ。養老四年、今から千二百年近くも前のことだ。その方々を隼人と呼んだ」
もう一度煙草をくゆらせ、靫衛はその白い眼で隼人を見つめた。
「お前の名と同じだな。何かの因縁なのか私には分からない。だが、今の日の本はまさしくハヤヒトの国ではないかね」
「言葉を弄したところで……!」
「まあよい。だが忘れるな、片倉。歴史は必ず繰り返す。隼人たちの大反乱が起きた養老四年、偶然にも北では蝦夷たちも大和に抗戦の狼煙を上げたのだ」
北で事が起こらぬとも限らんな。最後は独り言ちるようにそう呟き、靫衛は足元で丁寧に煙草の火を揉み消した。
「ゆけ、片倉。それに草介君。次に会うことがあれば、命の奪い合いになるだろう」
草介は隼人を引っ張るようにして、足早に靫衛隊から離れていった。
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