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名乗らぬ男の物語㉑
しおりを挟む私は、名乗らぬ男。
ここは、宇宙座標PPX.
わたしは、水の王国にいる。
地球はすべて、別次元に呑み込まれた。
原因は、宇宙吸血鬼かもしれないが、
ハッキリしない。
ここでは、記憶は混乱し、忘却のかなたへ、
まるで、100年の孤独、よろしく、
そこへ向かって行くのだ。
しかし、不思議に心地よい空間のなかを、
漂っているような気にもなる。
なにか、あの話を思い出す;
まえに、米国マイアミの女性アーティストと、
会話した。
彼女は、風の谷のナウシカの漫画版を読んで、
そのあまりに美しい画に感動をおぼえたという。
ナウシカは、地球の歴史を知る遺跡へと、
冒険の歩を進めていたが、
途中、あまりに、ここちのよい場所で、
足止めされる。
そこは、充たされた美しい場所だった。
しかし、高度に発達したVR空間だったのだ。
本物ではないことを、
ナウシカは見破って、そのにせものの、
ここちよさを去ってゆく。
考えさせられる話だ、哲学的でさえある。
@@@@@@@@@@@
@@@@@@@@@@@
@@@@@@@@@@@
わたしも、そろそろ、出なければ・・・。
私は、ここまでのことを、思い出すのだった。
子供の頃、宇宙吸血鬼は存在していたか?
子供の頃、そんなものは、聞いた事無かった。
ある日、宇宙吸血鬼の侵略がはじまった。
そして、地球は、本来の座標をはなれ、
宇宙座標PPXに、呑み込まれた。
歴史の記憶の喪失は、ここから起きたのだろう。
これは、宇宙吸血鬼が、侵略より前の僕らの記憶を、
意図的に消し去ろうとしているのかもしれない。
そして、宇宙吸血鬼が侵略する、この世の中を、
この星の記憶デフォルトに置き換えようとしているのでは?
宇宙吸血鬼の侵略が、日常になる、デフォルトになる、
それを、当たり前のこととして、人々が受け取るように、
そうなることが、このPPX作戦ではないか・・・?
いつしか、この地球が宇宙吸血鬼の世界である、ということを、
人類が疑わなくなる、それが、目的か・・・?
おそらく。
++++++++++++++++++
++++++++++++++++++
xxxxxxxxxxxxxx
aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa
aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa
私は、宇宙吸血鬼と、われわれの部隊モンザンバーノ隊の、
戦局を見て、このままでは、ちとまずい、と、
そうおもった。
それで、ゴーレムの力を手に入れるべく、
水の王国へ向かったのだ。
だが、私が乗っていた飛行機を、
宇宙吸血鬼のAIグレムリンが、
襲撃した。
わたしは、とっさに、
ダミーを射出した。
宇宙吸血鬼AIグレムリンは、ダミーを追わなかった。
だませなかったのだ。
飛行機は、攻撃を受けて、爆発。
ダミーは、したの海に着水した・・・・・・・・・・
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